楠木建のレビュー一覧
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一貫して楠木節must「良し悪し」→want「好き嫌い」
幼く見える好き嫌いを前面に、人間の本性に向き合う
文明より文化をより本質とする問題提起はルネサンス
1.経営者①三角形②矢印 本質論!
Position 位置エネルギー 地位 経歴 権威 管理
Action 運動エネルギー 行為 実績 リード
⇒「顧客に対する価値提供」企業・組織の本質
2.戦略の時間軸=ストーリー
施策の「順列」が重要
因果関係≠相関関係 ストーリー≠シナジー
一貫した論理
ex エベレスト登頂 VISION 戦略アプローチ 達成感
ウサギ跳び10周 思い付き 疲労感だけ
3.言語化 思考に必須 具体⇔抽象往復運動
4.ゲームよりストーリー プラスサム
5.経験>想像 百聞は一見に如かず
6.「入金があるかないか」決定的違い→ビジネス
7.プライドが邪魔 失敗を回避
8.破壊が先、創造は後 明治維新・敗戦
蓄えがあるとこれができない
9.統合→多様性 好き嫌いインクルージョン
10.社会の統治原理 ①伝統②王様③民主主義
資本主義→金融資本主義
社会主義へ[理念] -
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ネタバレ会社のパーパス策定にあたり、チームワークが課題であったために読んでみた。
非常に読みやすい上に、気づきが多い!
最強のチーム作りのためには、心理的安全性、弱さの開示、共通の目標という3つの要素で構成される
第三部の共通の目標の部分だけがパーパス関係しているところ(読み物としても面白い)
パーパスありきの話ではなく、強いチームを作ることをベースに書かれているので非常に理解しやすい。
強さの根源は、日々のちょっとした行動の積み重ね。なにも大それたことをしなくても良い。
信条をもっていれば意思決定が早くなり、間違いも少なくなる
ここが自分の行きたい場所、だと思わせる
理想を物語にして何度も繰り返し伝える
物語に触発されて、行動を引き起こし、理想が実現する
小さなシグナルを常に送り合う(p.327)
(p.344)実務に即した理想の態度やあり方を繰り返すことで日々の問題に適切に対処できるようになる。言葉で発することの重要性。
P.378優先順位をはっきりさせる
キャッチフレーズはシンプルでわかりやすく、行動志向であるべき -
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ネタバレ好きなようにしてください 2016/2/4
経営に法則はないけれども論理はある
2016年12月25日
楠木建氏による著作。
一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授。
1964年東京都目黒区生まれ。南アフリカ共和国ヨハネスブルグで子供時代を過ごす。
1987年一橋大学商学部卒業。1992年同大学院商学研究科博士課程単位修得退学。
一橋大学商学部専任講師、同助教授、一橋大学イノベーション研究センター助教授、
ボッコーニ大学ビジネススクール(ミラノ)客員教授、
一橋大学大学院国際企業戦略研究科助教授、准教授を経て、2010年より現職。
ストーリーとしての競争戦略が最も有名であろう。
本作はnewspicksでの連載(キャリア相談)をまとめたものである。
一見分厚い本になっているけれども意外にすいすい読める感じである。
基本は全て「好きなようにして下さい」としかコメントしていない。
しかしなかなかどうして・・参考になる文章を引用してみたい。
人生はトレードオフ。
その本質は何をやらないかを決めること。
環境の選択は無意味。
最適な環境は存在しない。
趣味と仕事は違う。
自分以外の誰かの為にやるのが仕事。
繰り返し出て来るのだが、仕事と趣味を区分けすること。
他人からお金を貰う以上、決定的な差がそこにはある。
仕事の自己評価は意味がない。仕事を評価するのはあくまでお客さん(もしくは周り)
営業力はレジュメだけでは測れない総合芸術的な能力です。
仕事における総合格闘技、それが営業といってもいいでしょう。
日本だろうがアメリカだろうが人間社会であれば仲良しグループというものは必ず存在します。
ビジネスには儲けるという客観的な目標があります。派閥がどうあろうと商売がうまくいかないと会社としてはどうしようもありません。
好きなことをして下さい=嫌いなことをしないで下さい
自分が嫌なこと、イヤなことは若い人であってもわりと確信をもって認識できるのではないか。
部下の評価は上司の仕事の中核です。
部下を評価できての上司。
評価無くして育成なしです。
ビジネスで一番大切なのは人間に対する洞察。
人間を観察して私が最も感銘を受けたのは、首尾一貫性の欠如していることである。
首尾一貫している人など私は一度も見たことがない。同じ人間の中にとうてい相容れないような諸性質が共存していて、それにも拘らず、それらがもっともらしい調和を生み出している事実に私はいつも驚いてきた(サマセット・モーム)
人間は勢いで結婚するものです。
お互い見つめ合っている期間なんていうのはほんのわずか。
結婚に重要なことは3つしかない。
第一に我慢。
第二に忍耐。
第三に耐え忍ぶ心。(楠木建)
経営に法則はないけれども論理はある。
変わらない何かとしての論理が大切になる。
この数十年間、新聞紙上で激動期で無かった時代などない。
newspicksのコメントの読みすぎはしない。
変に意識だけが高いのは駄目。
実際の毎日のしごとは小さいことの積み重ねに他ならない。
ビジネス、商売である以上、本当に仕事が出来るということは、
商売丸ごと全部を動かして、稼いでこれられるということです。
稼いでくる奴が一番偉い。
一番頼りになる。
これが古今東西変わらないビジネスの現実。
稼げる人=商売まるごと全体を構想して動かせる人のことを意味している。
世界一は頑張りますと同義。
夢ではなく地に足のついた目標であるべき。
ジョブローテーションで足し算、引き算、そして掛け算。
掛け算をすればするほど視点が経営者のそれに近づいていきます。
担当がないのが経営。
あらゆることに手をつっこみ、あらゆる可能性をとらえて売上を上げるかコストを下げるか、その両方を行う。 -
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普通の人がビジネスや日々の生活の中でオリジナリティを実践するために書かれた実用書。オリジナリティとは、天才と称される人たちからイメージする素晴らしいアイデアや突飛な発想が重要なのではなく、むしろ真っ当な物の見方を持って、現実に置かれる状況下で他の人ではできないことを実現していくにあたり必要な力とマインド、と理解した。
世界的に成功したと言われる人たちも、瞬発的な閃きで道を切り開いたというより、むしろ長い下積みを経て才能が開花したり、世に認められたケースの方が多い。組織の中で、信用を勝ち得ていない人が突飛なことを主張したら、既存の習慣を是とする人からつまはじきに合うし、実績を重ねた人が素晴らしいと思うアイデアに同調する人ばかりで周りを固めたら最終的には失敗する。読後に思い返すと、成功するために必要な要素としては当たり前かもしれないけど、著者の経験則や感覚ではなく、過去の実例や科学的アプローチを踏まえているので説得力がある。
多くの示唆と気づきがあるため、全てを血肉にするには繰り返し読むことが求められると思うけど、ますます専門性・特殊性を求められるビジネスの世界で生き抜くにあたり、それだけの価値が十分にあると思わされた一冊だった。
以下、参考になった点のメモ。
・「既存のもの」を疑いより良い選択をすること。
・「ブ・ジャ・デ」:既存のものを目の前にしながら、新たな視点でそれを見つめ、古い問題から新たな洞察を得ること。
※「デ・ジャ・ブ」の反対
・リスクを嫌い、アイデアの実現可能性に疑問を持った人の会社の方が存続する可能性が高い。
・上と下に向かって発言し、中間に訴えかける時間をできるだけ省くのが効率的。
・なんでもパイオニアになるのも考えもの。現に過去のビジネスでも後発企業の方が市場で優位に立つケースが散見。オリジナル≠先発者、=他より異なる、優れているということ。 -
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・サブスクリプションとは昔から数ある課金形態の一つに過ぎない。新聞というメディアは情報を高頻度で継続的に提供するという美辞根うsの構造上、昔からサブスクリプションという形態が最適でした。PhotoshopやIllustratorも、ユーザーの業務にとって不可欠のツールであり、インフラなのでそう簡単に「卒業」できません。ユーザーにとっての価値が使用経験とともに増大することを意味しています
・競争戦略論:Operation ExcellenceとStrategic Positioningを明確に区別している。前者は他社に対して”Better”であるのに対して、後者は他社に対して”different”であることを意味しています。競合他社との違いを作るのが戦略であり、それは他社とdifferentな活動を選択することによって生まれる。他社よりもbetterであってもそれは戦略ではない
・稼ぐための戦略ストーリーをはっきりさせることが先決で、戦略の中に位置づけて初めてDXは意味を持つ。「目的→手段」の筋を通すことに経営の一義的な役割と責任がある
・物件価値はストーリー全体の論理的な文脈の中に置かなければ決してわからない。戦略にせよ経営にせよ、その本質は様々な打ち手が因果関係の論理でつながった「ストーリー」にあります。様々な打ち手がつながって、全体として長期利益に向かって無理なく動いていく、これが優れた戦略の条件です。
・サイゼリヤは家族や友人との「日常的かつ健康的な食事」を提供価値とするレストランチェーンです。一人でしーんとした静かなところで食べるのではなく、適度なざわつきのある中で手軽に食べて飲む楽しさを与えられるかどうかが勝負となります。したがってその価値を台無しにしてしまうようなデリバリーには手を出さない。これもまた、「戦略が先、施策は後」の好例です。
・要素がシステムに先行する:システムの会にある要素技術の開発が先に進み、上位システムの開発や整備は後からついていくのが現実です(車社会が実現したのも、馬車のために舗装された道路という要素が成り立っていたため)
・中国のデジタル化のように、破壊しなければいけない過去が希薄なほど「革命」は起こりやすい
・既存の手段によってすでに解決されてしまっている問題を解決するサービスは「押し売り」になりやすい
・シェア:所有権を利用権に転換し、それを時間的に分割し小口化する
・特定の技術や製品それ自体がたちまちに世の中を大きく変えるということはありません。それが置かれている文脈を考えれば、どこかにボトルネックがあります。インベンションとイノベーションの間には一定のタイムラグがあります
・行動経済学のプロスペクト理論が明らかにしたように、人間は自分に近く自分にかかわることについてはポジティブな側面よりもネガティブな面により強く反応するものです。近いものの粗が「見える」だけではなく、あらばかりを見ようとする
・日本は世界に先駆けて「高齢者の絶対数の増大が止まる国」でもある
・「日本的経営」という言葉はあれど、日米の実務家の行うことはさほど変わらないはずだ -
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独創的な人って特別な人だと思っていたけれど、そもそも人はみんな独創的なんだと。
なかでも一番驚いたのは、コンフォーミティという同調圧力的なものはどの国にも存在するのだということ。
日本特有と思っていたけれど、そんなことなくて、人間の特性なのだ。だからこそ、諦めずに上手に向き合ってオリジナリティを出していく方法があるのだろう。
以下に心に止まったことを箇条書きでメモしておく。
・独創性は質ではなく量が大事
・過度な独創性でなく、適度な独創性であること
・急がず先延ばしにすることもときには必要
・ソフトな過激派がうまくいく
・その独創性を出せる環境にあること
・独創性を育てるには、子どもも1人の人として尊重することが大切
・身近に独創性のお手本があれば視野が広がる可能性がある(架空の話でもいい)
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「オリジナル」の概念を覆す書。
読前は、オリジナル=既存には無いアイデア、
オリジナルな人=既存のルールを壊す行動力の並外れた人のイメージがあった。
しかし本書には、眼鏡通販の「ワービー・パーカー」が、筆者に出資を求めてきた際、余りにも慎重過ぎて出資を断った事例など、
オリジナルな人=リスクマネジメントをし、二番煎じを恐れ無い、先延ばしグセのある慎重な人の多くの興味深い事例が載っています。
読後は、オリジナル=他とは違う、優位なもの視点で、自分もオリジナルな人になれるかもしれない!とこれからの時代を生きる上で希望を持てるようになれる書です。
また筆者は、組織心理学者であり、その知見からも自分の意見を通す時に実際に試してみたくなる「〇〇効果」など、実践の書でもあります。
「周りの人に影響を与えていこう」と意識されている人にお薦めの一冊です。 -
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ネタバレタイムマシン経営 :未来を実現しているエリアの手法を持ってくる。
逆・タイムマシン経営:過去の新聞雑誌記事から浮き彫りになる本質
思考の型、センス、知的作法
バスワード:ステレオタイプ的な見方 同時代性の罠
本質の一義的な特徴はそう簡単には変わらない
サブスク 「卒業」できないインフラ的商品に向く 古くから存在
ERP、DX 手段の目的化
POS セブンイレブン1982年 SISブームとは別の世界初のマーケティングツール
戦略が先、ITは後。
事例文脈を理解。
抽象化し、論理で本質をつかむ。
優れた戦略は特殊解。一般解はない。
導入判断。ベネフィット、コスト、リスク、タイミングを思考実験。
いつの時代も「今こそ激動期」
要素がシステムに先行する ~自動車の前に舗装道路
人間は連続的な性格
過去が薄い=文化が浅い から新しいものに容易に移行する
若者は圧倒的にヒマ そもそも不要なサービス 問題解決の過剰
グーグルグラス、セグウエイ、3Dプリンタ
投資家は激動を求める生き物
遠くは良く見え、近くは粗ばかり見える
シリコンバレー 超多産死による高速新陳代謝
日本的経営 50年かけても崩壊しきっていない
昔のことは良く見え、現在進行中のことは深刻に見える
すべてにおいてうまくいってる国はない
移民受け入れは短期的には特効薬だが、コンフリクトに直面する
ミクロとマクロは混ぜると危険
高度成長期は青春期のようなもの、いつまでも続かない。
デジタル化はメディアのファスト化
本質的な論理の獲得が難しくなる
スローメディアの主役は本 -
Posted by ブクログ
厳しいが温かい、何度か読みたい、一冊。
かなり良かった。深いのかどうかはよくわからないが、バカかお前はと罵ってくれる本。嬉しい。
「好きなようにしていいんだ、悩んでるの馬鹿みたい」と感じる。仕事を辞めるか(あるいはいつ辞めるか)、自分の夢を追求するか、転職するか、大学を辞めるか、部下や上司とどう付き合うか、などのキャリアの悩みは、相談者自身が大体答えをもう持っている。それに対して自分の選択によってどんな「損」があるかわからないから怖がっているけど、本質的には戦争と疾病以外にそんなに怖いものはなく、また環境の平均的な特徴によって自分の本質に損得が関わってくることはまずないから、とにかく直感的に「好きなようにしてください」ということだった。とはいえべつに衝動的に好きなことをするのがベストと言っているわけでもなく、自分がとにかくいいと思う道で好きにやりなさい、失敗してもいいじゃないの、好きな道なんだから!というような感じで、言っちゃえば無責任なおじさんである。
その一方でその無責任おじさんのいいのは、「現実的なアドバイス」をしてくるおじさんもどうせ無責任であるから、とにかく納得いく「自分が好きな道」をお勧めしてくれるところが心を軽くしてくれてありがたい。「あなたも若いんだったら自分の人生が大事で仕方ないでしょう」(みたいな感じだったが完全な引用ではない)と言っているところに痺れる。たしかに自分も自分のことが大切過ぎて、自分の得になるような策を張り巡らしたくて、効率良く、ベストな解答を求めて、近道したくて、承認される最短ルートを追いかけている。それに対してそれっておかしくね?ってちゃんと話してくれるおじさん、僕は好きになった。
で、このおじさん独特の(?)自信に溢れた陽気な感じは嫌いじゃない。とはいえやっぱり男女の特徴的みたいな問題になるとこの人も自覚している通りだけどまあややステレオタイプ的な発言が目立つ。それは気に入らない。言いたいことを言うのは悪くないし本の趣旨ともあってるし、ボトムライン間違ったことを言ってる感じはしない。だけど、男女の2分法系はなんかむず痒い。別に面白くもないし。ここら辺の好き嫌いというか、そんなこと言っていいワケ?シラーという感覚はなかなか通じねえなと思った。
4点にしているのは僕はもっと皮肉っぽい捻くれた人とかクソ野郎だけど賢そうな人が多分好きだからで、この人はめちゃくちゃ素直に色々書いているので気持ちいいんだけど気持ち悪さがいい感じに足りないから1点引いてしまった。あと痛いところを突かれて悔しいからもある。
というわけで自由に考える(感じる)応援歌のよつな本であった。大学に入る前に読みたかった...!悔しいが今出会えたことに感謝したい。とにかく端的には「(あなたの選択なんだから)好きなようにしてください」っていう話。一読の価値ありですよ!この人の他の本も読んでみたい! -
Posted by ブクログ
まずまず面白かった。
飛び道具トラップ、激動期トラップ、遠近歪曲トラップなど、人が時代のはやり言葉や空気に流され、「隣の芝生は青く見える」に陥るさまを具体例を交えて軽妙なタッチで鋭く指摘している。これらのトラップは、経営論にのみあてはまるものではなく、ほかの領域でも気をつけるべきことだと思う。
もっとも、著者自らも言っているように、本書の~トラップも飛び道具トラップとして疑いの目を向けることも必要だろう。また、最後は、少しだけ説教くさくなり、やや読み切るのに苦労した。
それでも、本書を読んで、コロナ禍で新しい生活様式がいたるところで求められている今こそ、正しいものを見定める目を養いたいと感じた。