あらすじ
ニューヨーク・タイムズNO.1ベストセラー! 邦訳版シリーズ累計25万部突破!『GIVE & TAKE』『ORIGINALS』に続く最新刊。世界的な組織心理学者が解き明かす「思い込みを手放し、発想を変える」ための方法。「知っているつもり」がもたらす知的な怠慢――。学び続ける人の指針がここにある!(監訳者・楠木建)【著者より】人は疑うことの不快感よりも、確信することの安心感を好む。既存の考え方を新たな観点から見つめ直すことがいかに大事であるか、それを伝えるのが本書の目的である。☆牧師、検察官、政治家――誰もが持つ「三つの思考モード」☆なぜ「過ちに気づく」ことはスリリングな経験なのか☆「熱い論戦」(グッド・ファイト)を恐れるな☆「挑戦的なネットワーク」――耳の痛い意見がもたらすもの
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Posted by ブクログ
自分の思考のクセに気づかせてくれる一冊でした。これまで私は「考え直すこと=優柔不断」だとどこかで思っていたのですが、この本を通じて、「再考することは逃げではなく、むしろ前向きな行為である」と認識を改めることができました。
また、「変化に抵抗する人には、古いものの一部を残すことで新しい考えを受け入れやすくなる」という指摘も非常に実践的だと思いました。変化を促す際には、相手の安心感をどう保つかが鍵になるという視点は、仕事や人間関係においても活かせそうです。
さらに、「自分の無知を認める勇気を持つ人ほど、証拠を重視し、反対意見にも耳を傾ける」という内容には、自分自身を省みるきっかけをもらいました。目的を定めたら感情を切り離すこと、問いかけによって人は自ら考え直すようになることなど、どれも日々の対話や意思決定に役立つ示唆に富んでいます。
この本を通じて、「思考を変えることは、自分を否定することではなく、より良く生きるための選択である」と実感しました。これからは、より柔軟でしなやかな思考を持ち続けたいと思います。
Posted by ブクログ
今年読んだ本の中で間違いなくNo.1!!!
これを読んでから、仕事でもプライベートでも何かを議論する際は怒りの感情が減りました。
むしろ楽しくなりました。
Posted by ブクログ
再考するにあたり、自分がどのような思考モードなのか、改めてさせられました。特に、ミスした時の思考や解決の方向性について、科学者的に取り組むべきであると認識でき、読んで良かった本です。
Posted by ブクログ
超オススメ。
自分や家族・友人などの周りの人生まで豊かに出来る発想に変わる、と思えるようなビジネス本。
中間管理職になったばかりか、なる前くらいの人には勉強になるのでは?と思う。
タイトル通り、
発想を変えるとこんな事が起きました、
変えないからこんな事が起きました、
って話を事例を元に分かりやすく説明している。
かなりメモをした本だった。
特に自分が意識していこうと思った箇所を備忘録に。
p51.私たちが学ぶのは、自分の信念を肯定する為ではない。学びの目的は信念を進化させること。
p129.リレーションシップ・コンフリクト(人間関係で起こる対立)は建設的な話が出来ない。
タスク・コンフリクト(異なる意見がぶつかり合う理性的な対立)はあった方が良い。
p151.討論は何故ではなく、どのように、について話し合う。
p171.交渉相手にどのように考えるべきか指図しない。一緒にダンスをするように働きかけているだけ。
Posted by ブクログ
有名なアダム・グラントさんの本だったので購入。
本の内容としては、タイトルの通り「再考」に関する内容でした。
特に緊急のときに自分の信じているものを捨てる必要がある可能性がある。つまり、自分にとっての当たり前を再考しないと、次の可能性や成長に繋がらないとのこと。
この本の中には「自分を疑うことが最大の知性」という言葉が出てきますが、僕自身も、自分と考え方が違ったり、自分の好きなものや信じているものを批判されると腹が立つこともよくあります。
そういった意見があがったときに、如何に自分の考え方が間違っている可能性を追求できるかがとても大切なんだと感じました。「自分が間違っている証拠を探す」と書いてありましたが、中々この発想をするのは難しいかと思いますが、少しずつでも自分の中に落とし込んでいこうと思います。
再考の仕方としては、科学者マインドセットやクリティカルシンキングが挙げられていたので、そのあたりも勉強していこうと考えています。
とにかく、「再考」をする習慣を身につける必要性が書かれている本で、様々な場面において、人間がどのような思考に陥りやすいのか、それを打開するにはどうすればいいのか?など、具体的な内容も入っていたので、もし興味のある方は読んでみてください!
Posted by ブクログ
GIVE&TAKEより個人的には良いと感じました。
再考することの大切さを、分かりやすいエピソードと共に教えて頂きました。
自信過剰も自信無さすぎも良くない。
何事もバランスが大事。
謙虚に人の意見を聞き再考する機会を持つことが大切。
心に留めておこうと思いました。
Posted by ブクログ
〇読後に得られた認識
・考え方が違う方と話す場合であっても、自分との共通点を探して提示すると、その後のやり取りがスムーズになる。
・変えるのを拒むような方には、まず変えない部分を説明してから変える部分を説明するようにすると受け入れてもらいやすい。
Posted by ブクログ
白百合女子大学英語英文学科 ジョンソン先生お薦めの一冊です。
~ジョンソン先生から~
Professor Grant uses a wide range of research data to demonstrate why "thinking again," or rethinking, is such an important skill to cultivate. Rethinking is linked to the idea that mistakes and failures are valuable tools for learning and personal growth. Changing your mind is a sign of progress, not a problem! Being unafraid of mistakes and embracing failure helps us become more engaged learners. Admitting when we're wrong and developing our thinking based on new information is crucial for becoming open minded, engaged citizens who can make a change in the world.
This mindset is particularly crucial today, as the world is becoming more and more divided, and people often resist new ideas. We tend to stick to our beliefs, even if opposing ideas are supported by facts and evidence. Embracing rethinking helps break free from personal thinking habits, helping us to broaden our horizons and engage with the world around us more positively.
Rethinking is an important skill for anyone who wants to actively live and engage with society. I hope the ideas in this book will help students get more out of their education and their experiences after graduation.
The book itself is very readable, and the author presents his ideas clearly in a convincing manner. I particularly enjoyed the audiobook!
I hope everyone is inspired to embrace change, accept mistakes, and make a habit of "thinking again"!
Posted by ブクログ
考えることよりも、考え直すことの方が難しく、かつ、有益である。人は、特に知性が高い人ほど、概念を理解し自分のものとするスピードが早く、信念を形成するのが早く、ともすれば頑固になってしまう。自らの信念に確信を持ってしまうと(世間ではそれは美徳とされているが)新たな可能性を築く機会を逸することとなり、自分の中の「牧師」「検察官」「政治家」モードがフル回転して他者を論破し説得することに血道を上げてしまうことになる。そうではなく、常に自分の信念を疑い、別に正しい意見があるのではないかと懐疑する「科学者」モードで物事を捉えるべきである。
そして、他者とは、感情的な対立は避けつつ、建設的な対立に進んで身を置くべきである。そして自らの組織は、心理的安全性を保って誰もが自分の失敗や他人の考えへの意見を言えるようにしつつ、無責任にならないようにプロセスへの(成果へのではなく)説明責任を明確にしておくことが重要になる。
Posted by ブクログ
感情的になり議論が進まない、信念に凝り固まって自説を曲げない、こう言った状況への対処方か
見えてくる。
もちろん、自分自身の心の柔軟性が、そして常に再考する事が求められる。
Posted by ブクログ
ペンシルベニア大学ウォートン校の組織心理学を専門とする教授アダム・グラントの「THINK AGAIN」の翻訳版。ビジネス書よりももう少し大きな視点で、生きていくうえで大事にしないといけないことが書かれています。人は思い込みで視野が狭くなり、それ以上進まなくなってしまう。分かっていると思っている物事でも、今一度立ち止まり、再考することを習慣化することで学び続けることが出来る。間違いを見つけてもネガティブにならず、そこから何かを学び取る。AppleやNASA、子供たちの具体例も面白い。
Posted by ブクログ
この手の本は途中で読むのを諦めてしまうことが多いけれど何とか読めた。
へぇーっ!と興味を惹きつける事例があるとか、単なる文章力とかでなく、タイトル通りの「再考」の姿勢がこの本の面白さにも繋がっているのかなと思った。
Posted by ブクログ
自分自身の能力があると信じながら、目標を達成するための正しい手段については常に自問し再評価する謙虚さを持つ。
ここに確信と謙虚さの真のバランスがある。
タスクコンフリクトとリレーションシップコンフリクトの対比や、対話や傾聴の効果がとても納得。
Posted by ブクログ
再考の必要性は仕事でいつも感じる一方で、でも日々の忙しさにかまけているとそんなことをしている余裕がない…という甘えに喝を入れられた気がした。
やはり大事。だからこそ、きちんとその時間と余裕を生み出していきたいと改めて痛感。
Posted by ブクログ
再考の重要さについて、身につまされる内容だった。
異なる意見に対峙した時に陥る3つの思考パターンを捉えることで自身の思考の囚われに気づくキッカケになりそう。
Posted by ブクログ
本書は再考することの重要性をいろんな角度から説いているように私は感じられた。
再考しないことで起こる二極化思考や各バイアスによる固定観念の問題提起も納得でき、そこから抜け出すための科学者思考、タスク・コンフリクトを大切とした建設的な対立、好奇心を利用した学びの傾聴法、懐疑心の使い方、失敗・過ちに対するマインド、再考する時間を作ることの大事さといった科学を根拠としたアドバイスもためになるものだったと私は感じた。
私自身も確証バイアスや望ましさバイアスにハマることは沢山あったし、学びが薄いことではダニング・クルーガー効果のようなことが起きていたと自覚がある。これらのバイアスにハマり学びを止めていたことに今では気づけるが、本書で言う再考の時間を作らなければ、ハマったままになっていたことを考えるとゾッとする。
私は自分にも他人にも懐疑的であると認識していたため、科学のエビデンスを重視している時期があった…だが、それは本当の科学ではなく、自分の不安の解消のための確証バイアスで自分の考えにあったエビデンスで安心したいだけだったのだと思っている。
今でも科学を信じているが、可能性の強弱で捉えれるようになってきたと自負している。
これらのバイアスや間違った学びを極力避けるために本書で助言いただいた点は役に立つと思うので忘れないようにしたい。
Posted by ブクログ
「視野を広げる」とか「多様な視点をもつ」みたいなことは出来るだけ意識するようにしていましたが、「再考する」ということについては完全にノーマークでした。
謙虚さを大切にしながら頻繁に再考を行い、自分の信念を進化させていきたいと思いました。
Posted by ブクログ
発想を変え、広げるために読書
知的柔軟性について考察する本とのこと
メモ
・メンタルフレキシビリティーをどうすれば自分のものにできるか
・新たな考えを受け入れる
・周りの人に再考することを促す方法
・生涯を通じて学び続ける社会や共同体を創造する方法
・誰もが持つ三つの思考モード
牧師検察官政治家
・科学者のように考えてみる 仮設実験結果検証
・謙虚さとはしっかりした知識や能力、つまり自分の過ちや不確実さを認識する力を表す。自信に満ちた謙虚さを目指す
・敵とみなすか、ダンスの相手と思うか
・過去の信念ではなく価値観に基づいて自分を定義する。好奇心向上心思考の柔軟性探究心を大切にする
・
Posted by ブクログ
思い込みを捨てる系の啓発本かと思いきや、アカデミックな心理学理論をフル活用した理論書であり、読者に対して語りかける講演のようにも感じる。やはり講演の上手い教授の本はストーリーとしても面白い。
「自分自身に対する確信」と「自分のやり方に対する確信」を切り分ける。これが確信=自信と謙虚さを兼ね備えたスタンス。
数回程度でいい、トップクラスのフォーキャスターでも4回程度なので、、
そのくらい考え直す機会を持つこと、自身の知識をアップデートし続けることが大事。
とても面白い本でした
Posted by ブクログ
既存のものを変えることに抵抗する人には、変わらずに残るものを提示するのが有効。ジョブズに対して電話をアプリと言って認めさせた方法は秀逸だ。
あと、人工中絶法に関して100%合意できた要因となった銃規制に関する記事を読みたい!
それにしても、自分自身に十分な能力があるという自信を持ちながら、目標を達成するための手段については常に自問する謙虚さが必要、か…。自分は全く逆だな。
Posted by ブクログ
「Try Something Different」(常に何か新たな挑戦をしてみる事)がこの本を読んで頭に浮かんだ。「Think Again」何処かで聞いたような言葉だがスティーブ・ジョブス(アップル)のTV CM (Think Difference)である。 書籍「アンラーン戦略」でもあったように常に『継続は力なり』だが、それには「現状を反省し改善する事(脱学習・再学習)」だというのがこの『Think Again』に似ている。人の3つのモード「牧師、検察官、政治家」の例えと、あるべき姿の「科学者」(仮説+実験+結果+検証 サイクル化)は賛同する。
Posted by ブクログ
アダム・グラントの本は相変わらず良書。事例も多く読みやすかった。
人は流行を追う割に、自分の考え方は新しくしようとしない。だから、アンラーニングが大切だという内容の本。
Posted by ブクログ
思い込みを捨て、再考することの重要性やその方法、他者に最高を促す方法、再考し続ける組織を創造する方法、人生プランを再考することの重要性について述べられていた。
400ページと読み応えがあるが、重要な論点は巻末に30項目でまとめられており理解がしやすかった。
特に印象的だったのはPart3学び、再考し続ける社会・組織を創造する方法とPart4結論(視野を広げて「人生プラン」を再考する)。
Part3では、再考する組織を作るには学び続ける文化が必要であり、そのためには心理的安全性とアカウンタビリティの重要性が述べられていた。心理的安全性の重要性については最近よく耳にするが、心理的安全性があるとはどのような状態なのか、確保するにはどのような行動が必要なのかが具体的に記載されていてとても参考になった。また、目的達成のためのプロセスアカウンタビリティーの重要性については日頃の業務でつい成果に目が行きがちなため忘れないようにしたいと思った。
Part4の人生プランの再考については、ぐだぐだ考えて一歩踏み出せない自分にとってはひたすら耳が痛かった。
Posted by ブクログ
交渉の部分のみ。
——
交渉とは、騙し合いではなく、ダンスを踊ること。相手の動きに合わせて、自分も動く。
・他者の考え方を変えたい時、まずはオープンな姿勢を見せる
①自分の主張の問題点を認める
②相手の主張の一部を認める
・科学者のように真実に近づく
・相手の主張の最強部分を考察する。認める。合意点を認める。
・理由や根拠は、確信のある最強のものをひとつ。かつ、適度な謙虚さで述べる
①根拠が増えると猛攻だと受け取られる。圧が強すぎる。相手がガードに入る。
例 理由が一つだと寄付率が上がる。二つだと下がる。
②根拠が弱いものを突っ込まれる
・いづれ弱みや欠点を発見される。先に述べたほうが良い。
・相手に考えさせる=相手の心を開く=自分が間違ってるかもしれない
例 野球チームのファンに対して、◯◯だから試合を見に行こう!よりも、あなたは試合に行く予定ですか?とオープンに問えば、自分で行く理由を考え始める。
✖️議論しても無駄な相手、その気が全くない
✖️攻撃・反撃の悪循環
✖️主張を押し通す
✖️丸め込もうとする
✖️猛攻
Posted by ブクログ
Think again つまり再思考とは、自分自身の考え方を再考することと、他人の考え方を再考させることである。
自分の考え方なんて簡単に再考できるよって思われるが、これが中々難しい。自信過剰でもいけないし、かと言って卑屈になってもいけない。自信に満ちた謙虚さが重要なんだ。そして、それは習得することができるものだ。その方法が解説されている。
他人の考えを変更させるのは、更に難しい。論理的に言い負かすのは逆効果である。真剣に相手の言うことを聞いて質問することが大事なのだ。合意枠を予想し、自分の論拠は抑え、反論することなく、質問するのだ。
そして、職場でも人生でも、今後1、2年で何を学びたいのか、何に貢献したいのかを考えること、次の可能性のために心を開いておくことがとても大切なんですね。
Posted by ブクログ
考えたことを考え直すのではなくて、考え直すという行為を考え直すのだという。
自分を振り返ると、かなり直感的に物事を決めるので、そこでまずあまり考えていない。そしてこうあって欲しいということがそうならなければ、諦めも早い、というより諦めることができずモヤモヤしているだけで、どうしてだろうはあまり考えない。
そして、たとえば読書にしても、読みなおすということをしない。読み終えたらすぐに次の本に行く。
まぁ、この本で言っているゴールを早くに決めないという考え方には少し共通するところがあるように思えるが、いかんせん、この本で言われていることの真逆をしてるのだろうな、自分はと思いながら読んでいた。
GIVE&TAKEもORIGINALSも積読になっていてまだ読んでないのにこの本を先に読んでしまったが、改めてその2冊を読んでみるのもまた一興だろう。
Posted by ブクログ
非常にまともな内容だった。
しかしこういう考え方に反発する人たちには何の影響も与えられないだろう。
職業で自分を規定してはいけない。
感情の対立と、実務方上の対立を分ける。
『ベストプラクティス』ではなく、『ベタープラクティス』と捉える。