【感想・ネタバレ】THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放すのレビュー

あらすじ

ニューヨーク・タイムズNO.1ベストセラー! 邦訳版シリーズ累計25万部突破!『GIVE & TAKE』『ORIGINALS』に続く最新刊。世界的な組織心理学者が解き明かす「思い込みを手放し、発想を変える」ための方法。「知っているつもり」がもたらす知的な怠慢――。学び続ける人の指針がここにある!(監訳者・楠木建)【著者より】人は疑うことの不快感よりも、確信することの安心感を好む。既存の考え方を新たな観点から見つめ直すことがいかに大事であるか、それを伝えるのが本書の目的である。☆牧師、検察官、政治家――誰もが持つ「三つの思考モード」☆なぜ「過ちに気づく」ことはスリリングな経験なのか☆「熱い論戦」(グッド・ファイト)を恐れるな☆「挑戦的なネットワーク」――耳の痛い意見がもたらすもの

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Posted by ブクログ

ネタバレ

自分の思考のクセに気づかせてくれる一冊でした。これまで私は「考え直すこと=優柔不断」だとどこかで思っていたのですが、この本を通じて、「再考することは逃げではなく、むしろ前向きな行為である」と認識を改めることができました。

また、「変化に抵抗する人には、古いものの一部を残すことで新しい考えを受け入れやすくなる」という指摘も非常に実践的だと思いました。変化を促す際には、相手の安心感をどう保つかが鍵になるという視点は、仕事や人間関係においても活かせそうです。

さらに、「自分の無知を認める勇気を持つ人ほど、証拠を重視し、反対意見にも耳を傾ける」という内容には、自分自身を省みるきっかけをもらいました。目的を定めたら感情を切り離すこと、問いかけによって人は自ら考え直すようになることなど、どれも日々の対話や意思決定に役立つ示唆に富んでいます。

この本を通じて、「思考を変えることは、自分を否定することではなく、より良く生きるための選択である」と実感しました。これからは、より柔軟でしなやかな思考を持ち続けたいと思います。

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2025年11月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本書は再考することの重要性をいろんな角度から説いているように私は感じられた。

再考しないことで起こる二極化思考や各バイアスによる固定観念の問題提起も納得でき、そこから抜け出すための科学者思考、タスク・コンフリクトを大切とした建設的な対立、好奇心を利用した学びの傾聴法、懐疑心の使い方、失敗・過ちに対するマインド、再考する時間を作ることの大事さといった科学を根拠としたアドバイスもためになるものだったと私は感じた。

私自身も確証バイアスや望ましさバイアスにハマることは沢山あったし、学びが薄いことではダニング・クルーガー効果のようなことが起きていたと自覚がある。これらのバイアスにハマり学びを止めていたことに今では気づけるが、本書で言う再考の時間を作らなければ、ハマったままになっていたことを考えるとゾッとする。

私は自分にも他人にも懐疑的であると認識していたため、科学のエビデンスを重視している時期があった…だが、それは本当の科学ではなく、自分の不安の解消のための確証バイアスで自分の考えにあったエビデンスで安心したいだけだったのだと思っている。
今でも科学を信じているが、可能性の強弱で捉えれるようになってきたと自負している。

これらのバイアスや間違った学びを極力避けるために本書で助言いただいた点は役に立つと思うので忘れないようにしたい。

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2023年10月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

発想を変え、広げるために読書
知的柔軟性について考察する本とのこと

メモ
・メンタルフレキシビリティーをどうすれば自分のものにできるか
・新たな考えを受け入れる
・周りの人に再考することを促す方法
・生涯を通じて学び続ける社会や共同体を創造する方法
・誰もが持つ三つの思考モード
  牧師検察官政治
・科学者のように考えてみる 仮設実験結果検証
・謙虚さとはしっかりした知識や能力、つまり自分の過ちや不確実さを認識する力を表す。自信に満ちた謙虚さを目指す
・敵とみなすか、ダンスの相手と思うか
・過去の信念ではなく価値観に基づいて自分を定義する。好奇心向上心思考の柔軟性探究心を大切にする

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2023年07月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

思い込みを捨て、再考することの重要性やその方法、他者に最高を促す方法、再考し続ける組織を創造する方法、人生プランを再考することの重要性について述べられていた。
400ページと読み応えがあるが、重要な論点は巻末に30項目でまとめられており理解がしやすかった。
特に印象的だったのはPart3学び、再考し続ける社会・組織を創造する方法とPart4結論(視野を広げて「人生プラン」を再考する)。
Part3では、再考する組織を作るには学び続ける文化が必要であり、そのためには心理的安全性とアカウンタビリティの重要性が述べられていた。心理的安全性の重要性については最近よく耳にするが、心理的安全性があるとはどのような状態なのか、確保するにはどのような行動が必要なのかが具体的に記載されていてとても参考になった。また、目的達成のためのプロセスアカウンタビリティーの重要性については日頃の業務でつい成果に目が行きがちなため忘れないようにしたいと思った。
Part4の人生プランの再考については、ぐだぐだ考えて一歩踏み出せない自分にとってはひたすら耳が痛かった。

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2023年01月20日

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