大森望のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ『三体』の前日譚という触れ込みであったけれど、実際には丁儀という物理学者が共通して出ているという程度で、話の繋がりはほとんどない。
が、そんなことはどうでもよくて、『三体』に比べて圧倒的に若書きで詰め込み過ぎなのが気になってしょうがなかった。
出だしは面白かったんよ。
14歳の誕生日に、目の前で両親が球電によって灰にされた陳は人一倍死を怖れながら、球電に魅せられ、物理学徒となる。
最初は気象を学んでいたが、自分が知りたいことは物理を学ばなければ分かり得ないと気づき、ひたすら球電についての研究を一人で行っていた。
ところが軍属の美女・林雲と出会ったところから、急速に物語は加速していく。
究極 -
Posted by ブクログ
ネタバレようやく文庫を発見した。
待ちに待ったテッド・チャン二冊目。
『商人と錬金術師の門』はハヤカワ文庫のSF傑作選『ここがウィトカなら、きみはジュディ』で、『息吹』は『SFマガジン700』でそれぞれ読んでいたが、テッド・チャンの文庫として入手できてとても嬉しい。
私がテッド・チャンの文章を表現する時よく「緻密」という言葉を使用するのだけど、今回も改めて。もっとも緻密なのは表題作の『息吹』。静かで、息を殺して主人公の一挙手一投足を見守るような、そんな読書体験。
そして『息吹』もそうなのだが、構築された世界観にも言及したい。
『息吹』は人間ならざるもの(ロボット?)が生きる世界。
そして神が世界 -
Posted by ブクログ
読書備忘録934号。
★★★★。
劉慈欣さん公認の三体スピンオフ作品。
とにかく難解で読み難い・・・。
三体本編(特に三体Ⅲ)では詳細が語られなかった部分をファンが補完した!という作品。
①雲天明が三体文明に囚われていた時の話。
②二次元化攻撃を仕掛けた文明の話。
③マスター(しもべとして天明)と潜伏者の戦い。
④リセットされた新しい宇宙の話。
そして、もうちょっと細かく砕くと。
①壮大な宇宙の構造の話。
②宇宙マスターと潜伏者という反逆者の話。
③十次元からゼロ次元に宇宙を壊していく潜伏者の話。
④高次元に戻す次元逆転を仕掛けるマスターと探索者の話。
⑤それを百億年の周期で繰り返すこと -
Posted by ブクログ
なるほど、これが噂のベイリーか。ブルース・スターリングなんかと比べるとどうしても古いという感じはぬぐえないけど、これだけアイディアをてんこ盛りにされるとSFファンとしては抵抗できない。超音波が飛び交う惑星や、蝿の惑星など魅力的な設定が矢継ぎ早に出てきて、それが途中でちゃんともう一度いかされているところがなかなかいい。サイボーグ対装甲スーツの対決みたいに、これだけでもっと引っ張って欲しいというところもたくさんあるが、逆に言えば服飾文化のルーツの設定だけのためにこのアイディアを考えちゃうところがすごいのかも。
しかし、最初の展開からは、ラストの植物が宇宙を征服しようとしている、という展開はよめ