大森望のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『三体』を読んだ後だったこともあって、劉氏のSF仕掛けのスケールに自分の感覚が慣れてしまっていたかも。それでも、やはり作品世界への引き込まれ感が凄い。編まれている短編(中編)の一本一本が充実していて、きちんと読ませる作品。次も読まなきゃ。
タイトル作品の『流浪地球』。地球エンジンっていう発想も凄いんだけど、エンジンの作動状況とか、次々に起こる悲惨な超災害とか、映像が頭に浮かんでくるような描写が上手い。じっくり読みたくなる。
『呑食者』 冷静な大佐(元帥)。沖田艦長を思い出したよ。
『山』まだ見ぬ未踏の地への想い(欲望)は普遍なのか。安全を選ぶのは本能だが、より危険な方へベクトルを向ける本 -
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ネタバレおもしろいなあ。短編集ですが、どの話もギッチリと世界観とキャラクターが練られていて、ちゃんとSFなのに分かりやすくて読みやすい。
■流浪地球
地球にエンジンをつけて太陽に飲み込まれる前に太陽系外に脱出しようというお話。50ページくらいのお話にこれだけ壮大な世界観を盛り込めることがスゴイ。何世代にも亘る永い時間軸の物語。
■ミクロ起源
流浪地球の続き?と思うようなお話。遥かな時間の後に地球に帰還した飛行士が見た地球は、一見壊滅しているように見えたが、実はミクロ化した省エネ文明が栄えていた。物理スケールは小さいけど、お話のスケールは大きい。
■呑食者
惑星を食べてペッと吐き出す「呑食者」にと -
Posted by ブクログ
ネタバレ三体文庫化楽しみ!というところでウォーミングアップとして短編集を読もうかと。表題作の流浪地球は映画版があるそうで、知らなかったんですがまぁ面白かったですね。太陽の膨張に飲み込まれないために地球を太陽系外に逃す、ノアの方舟じゃなくて地球ごと移動ってのはスケールがでっかい。地球が自転をやめ、公転をやめ、地球から離れていくことの過酷さ、その問題がしっかり描かれていてハードSFって感じでした。めちゃくちゃスケールがデカくて設定もしっかりしてこの読み応えでこれしかページ数がないのが本当に不思議。分量と読み応えがまったく一致してなくてその作者の想像力の大きさに感服しました。生きることに精一杯で感情が平坦に
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ネタバレ⚫︎感想
「三体」の著者によるSF短編集。
二十億もの老神が地球に降りたって、人間の世話になるという話から始まり、全体を通していろんな視点を持たせてくれ、最後までたのしませてくれた。
⚫︎あらすじ(本概要より転載)
●突如現れた宇宙船から、次々地球に降り立った神は、みすぼらしい姿でこう言った。「わしらは神じゃ。この世界を創造した労に報いると思って、食べものを少し分けてくれんかの」。神文明は老年期に入り、宇宙船の生態環境は著しく悪化。神は地球で暮らすことを望んでいた。国連事務総長はこの老神たちを扶養するのは人類の責任だと認め、二十億柱の神は、十五億の家庭に受け入れられることに。しかし、ほ -
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恐竜と蟻がもし思考力を持っていたら
面白かった!
恐竜と蟻が思考力を持っていたら、白亜紀はどうなっていた?
というIFのお話。
思考力がある恐竜と蟻は、
お互いの特性を活かして高度な文明を築き、
話したり、書いたり、お互いがコミュニケーションをとって、共存を図る。
作者の劉慈欣さんの想像力がすごいです。
物々交換、貨幣制度、筆記技術、蒸気機関、電気、通信と、
ある意味人間の歴史を学べるし、恐竜や蟻についても学べる。
恐竜にしかできないこと、蟻にしかできないこと、をしっかり住み分けして、
それを、劉慈欣さんらしい科学設定満載のSF要素に落とし込む。
とにかく面白くてスラスラと読めま