大森望のレビュー一覧

  • 航路(下)

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    二日がかりで一気に読みました。
    臨死体験が薬によって再現できる、という設定の元に認知心理学者の主人公が擬似臨死体験のプロジェクトに参加することになるのですが、そのうち自身がその被験者となり、そこで行った先は何とあの歴史上有名なアノ場所だった!と分かるところで第一部が終了します。この辺りで上巻の半分強、ここまでは多少冗長な展開なところもありましたが、そこから先の上巻の終わり、そして衝撃的な第二部のくくりを経て最後へと続くところはまさにノンストップノベルという感じ!訳者があとがきで作者コニー・ウィリスは常々日本の宮部みゆきだと言っているのだが、と書いてますが、まったく同感です。衝撃的

    0
    2014年01月06日
  • ドゥームズデイ・ブック(下)

    Posted by ブクログ

    どうして誰も人の話を聞かないのか…。登場人物たちの身勝手さに読んでてイライラするのはいつものウィリスだが。我慢して上巻の最後のページまでくればすぐさま下巻を読みたくなること間違いなし。過去も現代もパンデミックのためバタバタ人が死んでいく。その凄惨さの中で唯一の救いがコリンの明るさ。「ブラックアウト」に成長したコリンが出てくるらしいので楽しみだ。(ろくでなしの母親しかいないのに何故名門イートンに入れたのか気になる)。
    あと、ボドリアンをボドレアン、ベイリオルをベイリアルとするなど、どうしてそのカタカナ表記にした?という細かいことが気になって仕方ない。

    キブリンのその後は短編『空襲警報』でどうぞ

    0
    2014年04月09日
  • ドゥームズデイ・ブック(上)

    Posted by ブクログ

    歴史調査で1320年に行くという話。タイムトラベルもので過去の描写が丁寧。でも、タイムトラベルだけで話が進まないのが面白い。

    0
    2013年12月01日
  • アジャストメント ディック短篇傑作選

    Posted by ブクログ

    「にせもの」のスリル、
    「おお!ブローベルとなりて」「ぶざまなオルフェウス」の黒い失笑、
    「さよなら、ヴィンセント」の切なさが、特にも印象的だった。
    小説ではなく、著者の論考である「人間とアンドロイドと機械」も収録されていて
    SFを通じて著者が何を熟考し、表現したかったのかが、ひしひし伝わる。
    書くことは戦いであり探究、という印象を得た。
    「ペンと剣」という言葉を思い出した。

    0
    2013年11月23日
  • オール・クリア1

    Posted by ブクログ

    「ブラックアウト」の続編。
    合わせて、数多くの賞を受賞しています。
    ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞をタイムトラベルもののシリーズでほとんど総なめ!

    2060年の未来。
    イギリスのオックスフォード大学史学部では、学生が歴史的な体験をレポートするためのタイムトラベルが行われている。
    ダンワージー教授がなぜか次々に予定を変更する騒ぎの中、第二次大戦下のロンドンに送り込まれた3人の学生。
    ポリーは、ロンドンのデパートの店員に。
    メロピーは、アイリーンと名乗って、田舎の屋敷のメイドに。
    マイクはアメリカ人記者として、ダンケルクに。

    3人とも自分のゲートがなぜか開かずに帰還できなくなり、少しずれ

    0
    2013年11月23日
  • NOVA1【完全版】

    Posted by ブクログ

    マズい。もしかしたら円城塔は合わないかもしれない。伊藤計劃の次に手を出すつもりにしていたんだけど……ちょっと好きかなーと思う雰囲気はあるんだけど。あるんだけど先にしんどくなってくるので読んでて辛い。

    おもしろかったのは小林泰三『忘却の侵略』と飛浩隆『自生の夢』。
    とくに『自生の夢』はよかった。一読では流れが分かりづらいものの、読み進めてつながりが見えてくる辺りからの引き込み方がすごい。登場人物(といっていいのやら)も魅力的。

    それにしても伊藤計劃は惜しすぎる。
    続きが読みたい。しかし合わなそうな気配がしてきた円城塔との合作を読むべきか、今のままで置いておくべきか。悩む。でも続きが気になる。

    0
    2013年11月19日
  • アジャストメント ディック短篇傑作選

    Posted by ブクログ

    このブラックな感じがなんとも言えない作品。短編集ということもあり、気に入った作品も、苦手な作品も半々といったところでした。とはいっても、これは海外SFがまだ二回目なので楽しみ方がまだ手探り状態ということにも起因しているとは思いますが…。
    個人的には、「ウーブ身重く横たわる」「にせもの」「電気蟻」「凍った旅」がお気に入りです。
    特に「電気蟻」のアンドロイド?ロボット?の仕組みは最近のSFには絶対出てこないものだったので新鮮で興味深かったです。

    0
    2013年10月18日
  • アジャストメント ディック短篇傑作選

    Posted by ブクログ

    やばい!ディックの悪夢世界から抜けられない・・・

    でも、著者の「短期間で量産した」とまで言われる膨大な短編はどんな感じなのだろう?ということで読んでみる。

    ここにもあるある!50年代の短編には見られない、精神分裂症的な影が60年代に現れてきているのです。自分が本物であることを信じきっている「にせもの」って今の我々にも悲しく重苦しく響くものがあります。じゃ、本物って何よと開き直る現代がさらに恐ろしく見えます。

    きっとコンピューターの仕組みを理解しないで書いている「電機蟻」も気味の悪さは増すばかり。これって自分の脳をカスタマイズするってことじゃないですか!

    必ずや発狂する「凍った旅」。傑作

    0
    2013年10月10日
  • 犬は勘定に入れません(上) あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎

    Posted by ブクログ

    「ブラックアウト」「オールクリア」「ドゥームズデイブック」の順で読んで、本作。思いっきりドタバタコメディ。「ブラックアウト」の出だしもこんな調子だったな。後半物凄くシリアスになったけど、本作は徹頭徹尾この調子みたい。どっちもコニーウィリスの持ち味なんだね。
    「ドゥームズデイブック」の姉妹編との謳い文句だから、またまた泣けるのかと思ったらトンデモナイ。大森望先生のあとがきの如く『ヴィクトリア朝タイムトラベル、スチャラカラブコメ大作戦!!』 下巻に続く!

    0
    2013年10月08日
  • 新編 SF翻訳講座

    Posted by ブクログ

    翻訳関連の書籍は大量にあるみたいだけど、読んでいて楽しいと思えるのが本書の特徴。

    気楽な語り口で、翻訳で参考にした書籍や、実際に翻訳したときの話、自身がSF翻訳者になるまでの道のり、執筆当時のSF・翻訳業界のこと、翻訳権のあれこれ、など翻訳に関して幅広い話題を語っている。

    個人的に、翻訳するときのキャラをどう描くかという話題で、現実だけじゃなく既存の小説作品のキャラをイメージしたりするというのが、なるほどと思った(『犬は勘定に入れません』のテレンスのイメージが、偉そうじゃない榎木津礼二郎とか)。

    気楽に読めて、参考にもなる一冊。

    0
    2013年09月07日
  • オール・クリア1

    Posted by ブクログ

    焦らす、焦らす。
    引っ張る、引っ張る。
    焦らされる、焦らされる。

    2010 年 ネビュラ賞長編小説部門受賞作品(ブラックアウト/オール・クリア)。
    2011 年 ヒューゴー賞長編小説部門受賞作品(ブラックアウト/オール・クリア)。
    2011 年 ローカス賞 SF 長篇部門受賞作品(ブラックアウト/オールアウト)。

    0
    2013年08月29日
  • ブラックアウト

    Posted by ブクログ

    「犬は勘定に入れません」を既読なので、
    すんなりと入って行けた。
    いやー、面白い。
    分厚いが面白い。
    タイムトラベルものだが、
    小難しい理論は一切無いので、
    人間ドラマを描いた冒険小説として楽しめる。
    まだ続きが 2 冊ある。
    リアルタイム読者は 8 ヶ月以上待たされることになる。

    2010 年 ネビュラ賞長編小説部門受賞作品(ブラックアウト / オール・クリア)。
    2011 年 ヒューゴー賞長編小説部門受賞作品(ブラックアウト / オール・クリア)。
    2011 年 ローカス賞 SF 長篇部門受賞作品(ブラックアウト / オール・クリア)。

    0
    2013年08月27日
  • 文学賞メッタ斬り!

    Posted by ブクログ

    本文、補足共に盛り沢山で読んでない本、内容を忘れた本が殆どだったにも関わらず、面白かった。2人が褒めている本は是非読もうと思う。作家のキャリアに関わらず、納得がいかなければはっきりけなす所も正にメッタ斬りで良かった。最後の文学賞バクチ化計画にはわらってしまった。私も選考委員に選ばれて、まとめ役の偉い作家先生に「文章が長くて、漢字が多いので書いてある事の意味が分かりませんでした。」とか言ってみたい(笑)

    0
    2013年08月24日
  • 航路(下)

    Posted by ブクログ

    正直,上巻の方は微妙な感じだったけど下巻に入ってからがすごい.あと,しんみりと怖い.この感じはだいぶ久しぶり.

    0
    2018年10月07日
  • ブラックアウト

    Posted by ブクログ

    超大作。オールクリア上下巻に続く。
    そりゃ作者の気も狂うわ。

    史学生のタイムトラベル。
    ロンドン大空襲。
    戻れなくなった三人の史学生。
    すれ違いもの。じれじれする。
    確かにいらないところは多いかも。
    つまらない訳じゃないけど、続きが気になって少し読み飛ばしたくなる。

    0
    2013年08月09日
  • オール・クリア2

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前二巻からの袋小路状態が続いて「まとめられるのか?」と心配になったころに、話が一気に動きはじめる。最後はじんわり来る。しかし二巻でも良かったんじゃないか?長くて途中でくじけそうになったぞ。。
    登場人物ではサー・ゴドフリーが渋くてかっこいい。『十二夜』を読んでみたくなった。

    0
    2013年08月03日
  • オール・クリア2

    Posted by ブクログ

    確かに面白い。でも長過ぎ。長かったゆえに読み終えた時の達成感はあるが、それとこれとは別だろう。後半は飛ばし読み。それでも十分楽しめた。



    ここから先はネタバレに近い。




    この構成力には驚かされる。よく考え抜かれている、の一言で終わらせるのは失礼。素晴らしい。そこに感動する。
    でもいわゆる叙述トリック。このトリックに気が付けば、面白さは半分。

    0
    2013年07月23日
  • オール・クリア2

    Posted by ブクログ

    コニーちょっと書きすぎ.
    第二次大戦下の英国が舞台のタイムトラベルSF.
    ヒューゴー、ネヴィル、ローカス三賞を総なめにした傑作大長編の完結編.
    人物、場面があちこちに飛びまくるので、ついていくだけで精一杯.
    でもSFの枠に収まらない、不屈の人間ドラマは静かな余韻を、どこかに残していくのでした.

    0
    2013年07月21日
  • オール・クリア2

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    後半一気にきました!

    さすが女王!さすが大森訳!
    コリン良かったね!と思うも、ダーンワージ先生がなにか「ドゥームズディブック」の仕切りのよさの片鱗もなく・・・頑張って欲しいです。

    都合3冊。面白かったー!

    0
    2013年06月29日
  • ブラックアウト

    Posted by ブクログ

    オックスフォード大学史学部タイムトラベル・シリーズの第3作。例のごとくトラブルに巻き込まれ未来に帰れなくなった3人の史学生の右往左往っぷりが、時にシリアス、時にコミカルに描かれる。それにしてもいい所で終わるなあ。ということで、一気に『オール・クリア1』ヘ

    0
    2013年06月28日