大森望のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かった。
二日がかりで一気に読みました。
臨死体験が薬によって再現できる、という設定の元に認知心理学者の主人公が擬似臨死体験のプロジェクトに参加することになるのですが、そのうち自身がその被験者となり、そこで行った先は何とあの歴史上有名なアノ場所だった!と分かるところで第一部が終了します。この辺りで上巻の半分強、ここまでは多少冗長な展開なところもありましたが、そこから先の上巻の終わり、そして衝撃的な第二部のくくりを経て最後へと続くところはまさにノンストップノベルという感じ!訳者があとがきで作者コニー・ウィリスは常々日本の宮部みゆきだと言っているのだが、と書いてますが、まったく同感です。衝撃的 -
Posted by ブクログ
どうして誰も人の話を聞かないのか…。登場人物たちの身勝手さに読んでてイライラするのはいつものウィリスだが。我慢して上巻の最後のページまでくればすぐさま下巻を読みたくなること間違いなし。過去も現代もパンデミックのためバタバタ人が死んでいく。その凄惨さの中で唯一の救いがコリンの明るさ。「ブラックアウト」に成長したコリンが出てくるらしいので楽しみだ。(ろくでなしの母親しかいないのに何故名門イートンに入れたのか気になる)。
あと、ボドリアンをボドレアン、ベイリオルをベイリアルとするなど、どうしてそのカタカナ表記にした?という細かいことが気になって仕方ない。
キブリンのその後は短編『空襲警報』でどうぞ -
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Posted by ブクログ
「ブラックアウト」の続編。
合わせて、数多くの賞を受賞しています。
ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞をタイムトラベルもののシリーズでほとんど総なめ!
2060年の未来。
イギリスのオックスフォード大学史学部では、学生が歴史的な体験をレポートするためのタイムトラベルが行われている。
ダンワージー教授がなぜか次々に予定を変更する騒ぎの中、第二次大戦下のロンドンに送り込まれた3人の学生。
ポリーは、ロンドンのデパートの店員に。
メロピーは、アイリーンと名乗って、田舎の屋敷のメイドに。
マイクはアメリカ人記者として、ダンケルクに。
3人とも自分のゲートがなぜか開かずに帰還できなくなり、少しずれ -
Posted by ブクログ
マズい。もしかしたら円城塔は合わないかもしれない。伊藤計劃の次に手を出すつもりにしていたんだけど……ちょっと好きかなーと思う雰囲気はあるんだけど。あるんだけど先にしんどくなってくるので読んでて辛い。
おもしろかったのは小林泰三『忘却の侵略』と飛浩隆『自生の夢』。
とくに『自生の夢』はよかった。一読では流れが分かりづらいものの、読み進めてつながりが見えてくる辺りからの引き込み方がすごい。登場人物(といっていいのやら)も魅力的。
それにしても伊藤計劃は惜しすぎる。
続きが読みたい。しかし合わなそうな気配がしてきた円城塔との合作を読むべきか、今のままで置いておくべきか。悩む。でも続きが気になる。 -
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Posted by ブクログ
やばい!ディックの悪夢世界から抜けられない・・・
でも、著者の「短期間で量産した」とまで言われる膨大な短編はどんな感じなのだろう?ということで読んでみる。
ここにもあるある!50年代の短編には見られない、精神分裂症的な影が60年代に現れてきているのです。自分が本物であることを信じきっている「にせもの」って今の我々にも悲しく重苦しく響くものがあります。じゃ、本物って何よと開き直る現代がさらに恐ろしく見えます。
きっとコンピューターの仕組みを理解しないで書いている「電機蟻」も気味の悪さは増すばかり。これって自分の脳をカスタマイズするってことじゃないですか!
必ずや発狂する「凍った旅」。傑作 -
Posted by ブクログ
「犬は勘定に入れません」を既読なので、
すんなりと入って行けた。
いやー、面白い。
分厚いが面白い。
タイムトラベルものだが、
小難しい理論は一切無いので、
人間ドラマを描いた冒険小説として楽しめる。
まだ続きが 2 冊ある。
リアルタイム読者は 8 ヶ月以上待たされることになる。
2010 年 ネビュラ賞長編小説部門受賞作品(ブラックアウト / オール・クリア)。
2011 年 ヒューゴー賞長編小説部門受賞作品(ブラックアウト / オール・クリア)。
2011 年 ローカス賞 SF 長篇部門受賞作品(ブラックアウト / オール・クリア)。