大森望のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『流浪地球』に続けて読んだ劉慈欣の短編集。
『流浪地球』も面白かったが、個人的にはこちらの『老神介護』の短編集のほうが好みだった。
表題作の『老神介護』、その続編とも言える『扶養人類』は全然違った作風で後者はノワール風な雰囲気なのも良かった。
そして白亜紀の蟻と恐竜の共存と争いを描いた『白亜紀往時』も面白い。劉慈欣は恐竜や蟻を描いた作品がいくつかあるのだが、突飛さも含めて面白い。
蟻に知能があるというと『フェイズⅣ 戦慄昆虫パニック』なんかを思い出す。ある事件から突然変異した蟻たちに知能があることがわかるが、なすすべもなく次第に侵略されていくというパニックホラー映画だ。バカバカしさもあるが、何を考えているかわからない蟻たちが怖い映画だった。
『白亜紀往時』の蟻たちはもっと社会性がある蟻で、その小ささや数を活かしたテクノロジーを使っているのが面白かった。
短編の『彼女の眼を連れて』とそれに連なる中編『地球大砲』も面白い。
『彼女の眼を連れて』は切なさもある短編だったが、『地球大砲』のほうはどんどんスケールがデカくなる様に笑ってしまう中編だった。