大森望のレビュー一覧

  • ゴッド・ガン

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    な ん じ ゃ こ り ゃ(爆)

    奇想のSF作家・ベイリーの面目躍如と言うべきか、良くも悪くもベイリー節満載。SF初心者は近づくな危険!(笑)
    同じくベイリーの短編集「シティ5からの脱出」を読んだときとほぼ同じ感想なんですけど、ワン・アイディアを徹底的に突き詰めた、非常に純度の高いSence of Wonderが詰まっています。ただし、SFとしての純度の高さと、物語としての完成度は、別物です。物語の完成度を求めてはいけませんヽ( ´ー`)ノ「うひゃー」とか「どひゃー」とか言いながら、○○の一歩手前ギリギリまで暴投しまくるベイリーの奇想に気持ちよく酔いしれつつ読み進めるのが、ベイリー作品の楽し

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    2017年03月13日
  • ゴッド・ガン

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    SF。短編集。
    こういう刺激的な短編小説、大好きです!
    「大きな音」「ブレイン・レース」「蟹は試してみなきゃいけない」「邪悪の種子」が好き。
    なかでも、「ブレイン・レース」がベスト。異星人メディカルSFだけで終わらず、ホラーとしても面白い。

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    2017年01月31日
  • リメイク

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    新作映画をつくらなくなった21世紀のハリウッドが舞台です。映画ツウ度を試される「細かすぎて伝わらない」小ネタがてんこ盛りになっています。ロマンチックなボーイ・ミーツ・ガール風の近未来SFですね。

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    2017年01月30日
  • 航路(下)

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    ネタバレ

    無意識下って不思議。
    いつ誰が何に対して何を思って、それが様々なメタファーになってあらわれるか
    本人にもわからない。
    人それぞれにNDEのビジョンがあるなら楽しいな。

    登場人物、物語に流れる空気感が心地よかった。
    病院で職務に従事する人たち、すごく素敵でした。
    あとやっぱり、ドクター・ライトがチャーミング。すき。

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    2017年01月29日
  • ゴッド・ガン

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    英国の奇才バリントン・J・ベイリーの日本オリジナル短篇集は全10篇収録です。単行本初収録の作品ばかりなだけに、SF好きには待ちに待った一冊なのかもしれません。

    解説曰く、「ワン・アイデアを極限まで拡大し、それを古いSFの設定に落としこむところがベイリー短篇の真骨頂」とのことで、常人においては到底考え付かないような奇抜な考えに溢れた短篇集でした。まさに「奇想、爆発」な一冊。
    そんな奇想天外な10篇のなかでも、「空間の海に帆をかける船」(表題みたときに、コードウェイナー・スミスのあの作品を思い出しましたが、少しばかり似ているだけですね…)は、空間を高次の海と捉えたアイデアが刺激的で、アイデア傾注

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    2017年01月09日
  • 航路(下)

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    ネタバレ

    ジョアンナは薄皮を1枚1枚剥がすみたいに臨死体験の真相に近付いていく。迷路のような病院の構造に伝言ゲームみたいな留守電とポケベルでのやり取りが、あと少しで真相に手が届きそうで届かない状態と相まって読んでいるこちらも非常にもどかしい。そして、二部の終わりでの驚きの出来事の後は、結末が気になり読書をやめることができなくなりました。海外の作品は苦手という人も多いし、上下巻合わせると1300ページという長編なので誰にでもお勧めという訳には行きませんが、どちらも平気という方には是非読んでみて!と勧めたい作品です。

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    2016年12月06日
  • 謎の放課後 学校の七不思議

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    マツリカは暴走しすぎてついていけなくなった。七尾さんのSIA面白かった。シリーズになってるのかな?田丸さん辻村さんは再読だけど面白かった。

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    2016年12月02日
  • 書き下ろし日本SFコレクション NOVA+ 屍者たちの帝国

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    一つの世界観を、さまざまな作者がかくと、こういう風に変わるのか、という点がまず、興味深い本でした。
    表現とかは多少、直接的な部分があるので、好き嫌いがあるかもしれませんが、伊藤計かくの雰囲気が好きな僕にはちょうどよい感じでした。
    おおむね面白かったですが、多少あわない作品もありました。それはまあ、いろんな作者が書いた本の宿命かなと思えれば、よい本かなと思います。

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    2016年10月02日
  • ザップ・ガン

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    久しぶりのSF小説(といっても1ヶ月ぶりだが…)、そして久しぶりのディック作品(といっても4ヶ月ぶりだが…)ということもあって、期待以上に楽しめた本書は、ディック曰く「クズ」みたいな作品とのこと。「後半はまあまあだけど」とフォローをいれるものの、「前半はまるで読めた代物じゃない」と述べるように、ディックは本書にあまりよい思いを抱いていないようですね。その辺りは、訳者あとがきでの大森氏による推察を参照されたし。ちなみに本書は大森氏が初めて翻訳したディック作品とのことで、なんだか訳者あとがきから、大森氏の本書への愛着が感じられますね。

    さて、ディックの長編によく感じる「ちくはぐ感」は本書でも相変

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    2016年08月20日
  • 人間以前 ディック短篇傑作選

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    ファンタジー色が強いものから、古典的なディストピアの話まで、全部趣向が違っていて粒ぞろいの話が集まっている。
    表題作の「人間以前」がやはり面白い。フェミ的に反発があると思うけど、批判的な側面に偏らないで、もしこんな世界があったら、という空想で生き生きと描いているのが良い。

    あとは、「地図にない街」「新世代」あたりが、先の読めないSFもといファンタジーでよかった。
    ただ、SFは短編じゃなく長編が好きだと思った。

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    2016年07月24日
  • オール・クリア2

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    「ブラックアウト」から「オールクリア1」と同2まででひとつの物語。とにかく長かった。面白かった。終盤に行くまでは少しダラダラとした感じはあるが、それらはすべてラストに向けた伏線である。最後にどんどん伏線が回収されていくのは見事。作者も苦労したと後書きにあるのだけど、特殊な時間の流れかたをする本作品においては、辻褄を合わせるだけでも大変な作業になるのは簡単に想像できる。これで意外というか、ある意味ロマンチックな結末まで用意するのだから、コニー・ウィリスはどんだけすごいんだと思わざるをえない。長くて読むのは大変だけど、読み終えた時の満足度は高い。読む価値はあった。

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    2016年06月04日
  • vN

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    vN(フォン・ノイマン)と言えば、ノイマン型コンピュータを想像する人は多いだろう。身近にあるパソコンやスマートフォン、電卓などほぼすべてのコンピュータはノイマン型だ。そんなコンピュータがAIとなり、ロボットとなった世界を描いているのかと思っていたら全然違った。巻末の解説を読んで分かったのだが、自己複製するロボットのことをフォン・ノイマン・マシンと呼ぶそうだ。それなら納得。まさにそのようなロボットの物語だ。本作品では、vNと呼ばれている。そのvNはロボットなのだが食事をする(生身の人間とは異なるものだけど)し、子供から大人に成長(食べる量で成長スピードが変わる)し、普通の人が持っているロボットと

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    2016年05月10日
  • 航路(下)

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    まさかこんな展開?!びっくりしたけれど、最後まで読み進めて納得。

    さて、私の若き読書仲間はこの長さに耐えられるか?!

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    2016年04月30日
  • ブラックアウト

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    西暦2060年の学生3人が第二次世界大戦中の英国にタイムトラベルして、そこで騒動に出くわす物語。何も起こらなければ、大戦中の出来事を実地調査して現代(2060年)に戻るだけの話である。もちろんそれではお話にならないので、タイムトラベル前から突然のスケジュール変更(変更理由は明かされていない)などもあり、何かハプニングが起こることを予感させる。当然だが、過去に送られた3人はそれぞれ想定外の出来事が起こり、現代に戻れない状況に陥る。3人がそれぞれ微妙なすれ違いがあったり、読者をやきもきさせる。「あー、出かけるんじゃなくて、そこで待ってろよ」と何度思ったことか。そんな煮え切らない状況のまま本書は終わ

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    2016年04月21日
  • 50代からのアイドル入門

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    好きなことをとことん!
    素敵なライフスタイル。
    そうです。アイドルは人生を潤すのです。

    ハロ関連以外のところは流し読みましたが…。

    ハロプロ万歳!
    つんく♂万歳!
    ハロヲタ万歳!

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    2016年03月24日
  • 書き下ろし日本SFコレクション NOVA+ 屍者たちの帝国

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    伊藤計劃の「屍者の帝国」は完結しなくても、受け継がれる世界観は生き続ける。従卒トムは思いもつかない展開、いきなり楽しめました。屍者、ゾンビはこれから、ますます存在感を増していくのでしょう。

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    2016年03月12日
  • 書き下ろし日本SFコレクション NOVA+ 屍者たちの帝国

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    屍者の帝国の世界観を元にした短編集。シェアードワールドというらしい。二次創作みたいなもの?
    なかなか良質な小編が多かったなぁ。宮部さんの語りはやはりうまい。山月記やくまのぷーさん、アルジャーノンに花束をなど他作品のネタを混ぜ混むのが流行りなのかお手前なのか?とりあえず好き勝手ぶちこんどけーみたいなノリもある。
    特に好きだったのは「神の御名は黙して唱えよ」と「ジャングルの物語、その他の物語」かなぁ。宗教観や文体・展開など、伊藤先生へのリスペクトの現れ方が好み。
    編集者や円城先生の裏話なんかも楽しく読めた。ノリ的には同人的な、商業性の薄い話だったんだね。そりゃ賛否あるだろうけど、そういう悪巧み的な

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    2016年01月24日
  • トータル・リコール

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    全体的に読みやすい。翻訳がこなれているからだろう。古い作品なのだがどれも古さを感じさせない。元のアイデアが良いからだ。個人的に印象に残ったのは、「出口はどこかへの入口」「地球防衛軍」「訪問者」「世界をわが手に」の4作品。人の良心を試されているかのようなもの作品が多い。

    以下、個別作品の感想。

    ◎トータル・リコール
    同名の映画の原作。主に映画の前半部分が本編である。この作品では記憶を取り戻した後のストーリーが異なる。淡々とした感じではあるが、しっかりとしていて面白い。昔のSFだなと感じるのは、記憶媒体にテープを使っていること。火星に人類が行ける時代になれば、テープは一般的な記憶媒体ではなくな

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    2015年11月26日
  • 書き下ろし日本SFコレクション NOVA+ 屍者たちの帝国

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    「屍者の帝国」の世界観を共有したアンソロジー(シェアードワールドというらしい)。津原泰水、たぶん初読でちょっと苦手。坂永雄一、元ネタへの知識がないせいか入り辛い。この2篇がちょっとオイラには合わなくて、後は割と好きな部類。
    藤井太洋、戊辰戦争と南北戦争をムリヤリつないでる感はあるけど、そこ含め単純に冒険活劇としてノリがいい。
    高野史緒、「カラマーゾフ」を食わず嫌いで読んでないんだけど、他あちこちから拾ったネタをどんどん放り込むスタイルは好きだ。
    仁木稔、伊藤計劃本線の匂いが一番する中央アジアもの。伊藤計劃アンソロジーでウィグルの話書いてたのこの人だっけ?
    北原尚彦、屍者の帝国のキャラを使いつつ

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    2015年11月05日
  • オール・クリア2

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    点在していたポリー達の存在していた時空が繋がって流れの中に存在しているようになって行く。少しずつ希望が見えてきて安心して読めた。彼は残念だったけどそれぞれが悔いのない生き方をしていたと思える。

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    2015年10月26日