あらすじ
デジタル化された俳優を使うリメイクばかりが製作される近未来のハリウッドで実現不可能な夢を抱く女子学生アリス。アステアに憧れるアリスは、いまや製作もされないミュージカル映画で踊るのが夢だった。そんなアリスに恋をしたトムが見たものとは?ローカス賞受賞、ダンスと映画でいっぱいの素敵な恋の物語/掲出の書影は底本のものです
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Posted by ブクログ
ジーン・ケリーよりフレッド・アステア贔屓でハリソン・フォード好きってな共通点があるからか?日本未公開な古いのは兎も角、うろ覚えでも作中に出てくる殆どの映画は観たことあるかも~で懐かし心は刺激された
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新作映画をつくらなくなった21世紀のハリウッドが舞台です。映画ツウ度を試される「細かすぎて伝わらない」小ネタがてんこ盛りになっています。ロマンチックなボーイ・ミーツ・ガール風の近未来SFですね。
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結論からいうとおもしろかったんだけど、SFを読みなれてないせいと、映画にそれほど詳しくないのとで、全体として、たぶん、話の七十パーセント、いや六十か?、くらいしか理解できてない気がした。読み終わってすぐ、もう一度読み返そうかと思った。実際、最初の一章は読み返した。わからなかったんだけど、でもでも、おもしろかった。感動した。アリスが懸命に踊るたくさんのシーンで。ラストで。やっぱりこの作品でも、登場人物はたちは「あきらめない」。アリスは不可能を可能にするし。トムもシニカルだけど、不可能なことなんてないんだ、って言うし。 コニー・ウィリスの、この冷静に現実はわかってるんだけど希望は捨てないって感じが大好き。 そしてやっぱり登場人物がみんな魅力的。(コニー・ウィリスの描く男の子は素敵だ、マイタイプだ)。ヘッダなんか特に好き。 これ読めばだれでもそうだと思うけど、ミュージカル映画がすごく見たくなる。
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近未来のハリウッド。デジタル合成によるキャラクターの貼り付けによってリメイクされた作品ばかりが作られ、まともな実写作品は作られなくなって久しい。そんなデジタル切り貼りのバイトで学費を稼ぐトムは、とっくに廃れたミュージカル映画のダンサーを志望するアリスに出会う。叶うはずのない夢を馬鹿にするトムだったが、彼女の純粋さがやがて思いもよらない奇跡を生み出す...
作者らしく饒舌で狂騒的なテンションの高いSFロマンティックコメディ。ひょっとしたら映画化を意識しているのか、いつものような大長編にしていないのが功を奏していて、映画マニアでなくても楽しめる映像的で音楽的な洒落た作品。
が、いろんな映画のミュージカル場面やセリフの引用のオンパレードで、実際には権利が複雑過ぎて映像化困難だろう。
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ハリウッドのドラッグと嘘と虚栄に満ち満ちた近未来SF。
コニーウィリスの章初めに引用する手法がこれでもかと使われて、冒頭ドタバタするもハッピーエンドまで落とし込むところもさすが。
ただ、男の子主役の荒っぽさややさぐれ感はちょっといただけないとこもあり、最後アリスとうまく行ったのは奇跡やと思う。
今回特に感銘を受けたのは、訳者の登場した映画をほぼ観て巻末に注釈を入れてくれてるところ。
単に翻訳するだけではなく、膨大な作品を見まくって、少しでも映画不慣れな読者の補完をしようと努力されてるのはすごすぎる。この仕事こそまさにプロでしょ。
Posted by ブクログ
後書きに日本では観ることが出来ないとありますが、今はYouTubeで「ビギンザビギン」を観ることが出来ます。その他のダンスナンバーについても「ここにアリスがいるのかな~」と想像しなが観ることをおすすめします。
Posted by ブクログ
(アメリカの特に古い)映画へのオマージュに溢れた小説。
引用や言及が200作を優に超えている。
映画好きとは言えない自分が理解できるのは10分の1程度か。
こんな小説を読むと、もっと映画を観ておきたかったと思う。
Posted by ブクログ
古き良き時代のハリウッド・ミュージカルネタがてんこもりに出てくる。
フレッド・アステアにジーン・ケリー。そして「掠奪された七人の花嫁」は歴史に残る名作。この本で読んで観た。