大森望のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ヴォネガットが臨死体験をしたというのはたぶんホント。それがアイデアの発端。天国の門まで行って引き返してくるが、門のところを歩いているだれかにインタビューする。そのだれかが20人。
冒頭のだれかは、亡くなったばかりの発達心理学者のメアリー・エインスワース。子どもと親の心理的絆、愛着の研究で有名。赤ちゃんで亡くなった場合、天国での愛着の形成はどうなるか、それに答えている。
メアリー・シェリーへのインタビューがおもしろい。エンディングは傑作。(トリビアもある。メアリーは2人の子を産んだあとに、あの『フランケンシュタイン』を書いた。まだ20歳にもなっていなかった!)
しかし、小道具&タイトルに、あの医 -
Posted by ブクログ
ネタバレ正直なところ、物語上の難がないとは言えない
何度も命の危険に晒されたルオジーが次の瞬間には普通に食事を始めようとしていたり、三体文明の探査機が武力としての圧倒的な実力差があることが分かったのに真っ先に地球人類(ルオジー)を抹殺せず太陽を封鎖したり、常時、智子で地球文明を二世紀にわたって監視していたにも関わらず、暗黒森林理論に辿り着いていないと思ったといったり…
文体面でも良く言えば描写が細かく、悪く言うと冗長で、三体探査機vs地球艦隊のシーンは回りくどくてしんどかった
ただし、物語としては大きく動くしここまで読ませてきた内容が一応?の決着をみるところまで描かれるので、読んでいてアガる感覚 -
購入済み
三体・Ⅱ・Ⅲ、0を読み、その構想の雄大さに、中国の広さを感じました。Xは、この三体のスピンオフの小説です。三体の間を埋めるような内容です。三体が楽しく読めた方は、読んで欲しい作品です。
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星空を見つめる視点が変わる一冊でした。
難解との評判通り、いくつか理系用語のわからないところがあり、図を描いたりググったり人に聞いたりしました。長編を読み慣れている方は読解力で何とかなる難しさです。
そもそも三体問題を知らなかったので、学びになりました。
11次元なんてどんな世界か想像もつかないです、智子をそのように自在に展開できる三体文明が450年後に地球に来たらと思うと、次巻が気になります。
グロテスクな描写もあります。
文化大革命で文潔の父や妹が惨殺されたり、ジャッジメント・デイ号を輪切りにしたり、他。
人物描写がもう少し緻密であれば印象が違ったのではと思いました。
事実が淡々と述 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私がかなり筒井作品を読んできたとはいえ、学生時代の集中した読書がメインで、その後は一気にペースダウン。さらには、私の読み方といえばほとんどエンターテインメント軸なので、各人のどの評を読んでも感心してしまう。
本書全体の掲載記事にはとても丁寧な語彙の注釈・解説が全ページの下1/4の欄外に掲載されている。文学用語や作家名・作品名(私は極めて無知で助かる)だけでなく、常識ではないかと思うような昔の事件まで注釈になっている、と驚いたが、よく考えれば、私が年寄りだから知っていることが多いのだと気づいた。若い人は大阪万博や三島事件だって知らないのも無理はない。
1. 中条省平(フランス文学者)
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