大森望のレビュー一覧

  • ドゥームズデイ・ブック(下)

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    長い物語だったが、後半から結末への収束は畳み掛けるような勢いがあって決して冗長ではないと思う。
    文量の割にシンプルなプロットで、それゆえ分かりやすいストーリーであるし、キャラクターの描写がとてもしっかりと描かれているので、小難しさがなく意外と取っつきやすい小説だ。
    海外ドラマを見ているような気分で読める良作エンタメSFといったところ。

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    2013年06月28日
  • オール・クリア2

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    やっと完結・・・。待ち遠しかった・・・。
    長編は読みごたえがあってとてもうれしいのだけれど、待つのはつらかった!ブラックアウト、オールクリア1、と、もう、なんでここで終わる~~、というかんじだったので。
    でも、待ったかいがありました。やっぱり面白かった!
    読み始める時は、こんな長いの読めるだろうか・・・という不安があるのですが、読み始めるともう止まりません!!
    後半は、これまでの謎がどんどんと明らかになってゆくので、ノンストップで一気読み!
    「ドゥームズデイ・ブック」「犬は勘定に入れません」ときて、このシリーズの中では一番のめりこんだし、登場人物もみんな好きでした。楽しくて切なくて、読み終わっ

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    2013年06月19日
  • オール・クリア2

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    アイリーンちゃんが終わり間近でいうセリフで涙腺決壊。その前にもダダ漏れでしたが。
    古典的解釈のタイムトラベルもののスペックをフルに使い切って書かれた物語。

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    2013年06月16日
  • アジャストメント ディック短篇傑作選

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    ブラックユーモアの本場
    サイエンスフィクションと古典文学の風潮とアメリカ現代社会の英語の潮流、社会的風潮、、、潮?
    『人間とアンドロイドと機械』…SF作家のユニークな考え方、隠れた名著、小論文に

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    2013年06月02日
  • ブラックアウト

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    半年前から積ん読なのを連休で一気読みした。引き込まれたとこで分冊だとわかったけど下巻が発売されていてラッキー自分と思い早速購入。下巻は更に分冊だった( ̄(工) ̄)ハヤカワに弄ばれてる〜

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    2013年04月30日
  • オール・クリア1

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    うー、くどいよ。でもこのくどさがコニー・ウィリスの一つの持ち味。じりじりしながらも、来たるべき怒濤の展開に胸を高鳴らせる。

    ダンワージー先生が大変なことに! ってことは「ブラックアウト」の最後のほうで登場した「彼」はあの子か?やっぱり彼がまたもやみんなを救うのだろうか?

    あーもう、2の発売が六月だなんて、待ちきれない!

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    2013年04月16日
  • NOVA1【完全版】

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    短編SFのアンソロジー。新人作家よりも癖があって尖ったのが多い。というか遊んでる。

    良かったのは飛浩隆「自生の夢」くらい。あとは藤田雅矢「エンゼルフレンチ」、山本弘「七歩跳んだ男」と斉藤直子「ゴルコンダ」が普通に読めたくらいで、残りはご勝手にという感じ(ただし伊藤計劃「屍者の帝国」冒頭は除外)。

    「自生の夢」は、多くの殺人を犯して収監されていた間宮潤堂と、高度情報社会に生じた事件”忌字禍”をめぐる物語。ややとっつきにくいけれど、比較的理解しやすい。拡散していく展開と、間宮と”インタビュアー”との緊迫したやり取りに気を取られている間に、ふっと足をすくわれて言語の世界へと引きこまれてしまう。想

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    2013年03月31日
  • ブラックアウト

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    ネタバレ

    2060年のオックスフォード大学史学部では、タイムトラベルが頻繁に行われ、その予定が少しずつ混乱しつつあった。そんな中、三人の史学生が第二次世界大戦の現地調査に向かった。しかし、元の時代に戻ることができなくなってしまう。

    「ドゥームズデイ・ブック」から読み始めた史学部シリーズもこれで三作目。語り口はいつも通りの軽妙さで楽しい。気になるのは1945年、1944年のパートを語る二人。彼らはいったい誰なのか?セントポール大聖堂の姿に、前作「犬は~」のコヴェントリー大聖堂が被って見える。

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    2013年03月26日
  • 犬は勘定に入れません(下) あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎

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    ヴィクトリア朝時代のイギリスにタイムトラベルする話。
    面白い!久しぶりに本で声出して笑いそうになりました。作中で引用されてる本も読みたくなります。そして読み終わった後、登場人物と別れるのが寂しく感じる本。また読みたいです。
    訳文に違和感がつきまとうのはしょうがないのかな。

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    2013年01月24日
  • ブラックアウト

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    歴史の知識が血肉になっているっぽい濃密な描写、会話、思考が読んでいてとても充実感を覚える。
    『犬は勘定に入れません』同様、登場人物も読者も引きずりまわすストーリーテリングがすごくて、楽しめた。『オールクリア』に期待。
    読む前は、第二次世界大戦が舞台とのことでコメディ要素はないのかと思っていたけれどもそんなことはなかった。これが平常運転なのか。
    悲惨さと相まって、ヴォネガットみたいな感じも。
    あと、クリスティーほんと好きなんだなあ。

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    2013年01月18日
  • ブラックアウト

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    作者が張り切って2巻本にしちゃったらしい。
    というわけで、長大な、壮大なエピローグ。
    この複雑な設定を後編「オールクリア」が出るまで
    覚えていられる自信はない。
    もしかしたら「犬」もエピローグなのかも。
    とはいえ、このシリーズは大好きなので、
    たくさん読めて実はうれしい。

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    2013年01月11日
  • 犬は勘定に入れません(下) あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎

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    現代で過去の資料が発見・解析されていくのとともに、一八八八年ではネッドたちがどう行動すればいいのかを手探りで考えていく。本来の歴史から外れそうになり、それを修正しようとするも正しい行動の指針はほとんどない。先の読めない混迷したドタバタ物語を、こうもすらすらと読ませるとは。
    プロットの妙か?

    ミスターCの謎。主教の鳥株の謎。時間齟齬の謎。

    もつれた糸がするするとほどけて行くように、すっきりしていく後半。
    Cの謎は、伏線のセンスが素敵だったし、時間齟齬の謎は驚いたとともに納得。

    下巻序盤のタイムラグにかかったヴェリティがかわいい。
    あたたかな陽光をさえぎる、水面まで垂れた柳の枝の木陰。そして

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    2012年12月26日
  • 犬は勘定に入れません(上) あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎

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    上質なラブコメSF歴史小説。

    最初はタイムラグ(タイムトラベルを頻繁に繰り返すと起きる症状)の主人公ともども、めまぐるしい状況を把握するのにとまどった。しかし一八八八年に移り、軽妙でどこかコミカルな調子の会話・展開の物語が、読んでいて素直に楽しくなってくる。
    当時の習慣や風景描写、妙に詩を引用する人々など、コミカルながらも上品さを感じるこの書き方は日本の小説にはない独特さ。

    いつまで経ってもなかなか眠れない主人公が可哀相になるのが上巻。

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    2012年12月26日
  • NOVA1【完全版】

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    「自生の夢」を目当てに読みました。期待を少しも裏切らず、間違いなく★5
    アンソロジーって、思いもよらなかった話に出会えてうれしい。しかもSFなので安心して楽しめる。

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    2012年12月20日
  • NOVA1【完全版】

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    書き下ろしSF短編アンソロジー。

    飛浩隆は気になってて未読だったけど、「自生の夢」にはやられた。面白い。
    円城塔「Beaver Weaver」、小林泰三「忘却の侵略」、斉藤直子「ゴルコンダ」あたりも面白い。
    全体に「言語による現実改変」ってハナシが多かったなあ。

    伊藤計劃の絶筆「屍者の帝国」は、すごいな。円城塔による続きがどうなってるか、気になりすぎる。

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    2012年12月02日
  • 新編 SF翻訳講座

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    「翻訳の世界」は読んでた。「矢野徹 SFの翻訳」は今も本棚にある。未読のペーパーバックも数冊・・・それでも翻訳家になりたいとは夢にも思わなかった。いや、夢にはみたかもしれん・・・今やすっかりロートルSFファンにはなっちまったけどw 浅倉、伊藤両先生はいうまでもなく、黒丸尚直撃世代のボンクラなおっさんにはしみじみ懐かしい本だ。というか、なんだかすっかり自分が歳くった気になる今日この頃・・・だいたい2010年が過去になっちまったってのはちょっと呆然だよなーーー ・・・・・・・・ふぅ

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    2012年11月06日
  • 新編 SF翻訳講座

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    単行本でも読んでいたのだけれど、また読んで、やっぱりおもしろかった。90年代に書かれたものが多くて、多少なつかしい感じはするけれども。
    内容は、翻訳指南書としてもうすべてが網羅されている。翻訳学校へ通ったわたしがそこで習ったことはすべて入っているし、いろんな翻訳家の人がつねづね言っていることばかり。でも、それを大森さんの軽妙な語り口で読むと本当におもしろくて、わかりやすくて、すばらしい。大森さんの文章が大好きだ! エッセイ、業界裏話としておもしろいので、翻訳やSFに興味がなくてもおもしろく読める。
    それにしても、またしても深く思ったのは、SFのヒトたちってなんでこんなに楽しそうなんだろう~~と

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    2012年11月01日
  • NOVA1【完全版】

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     ざわめくな。
     オチの予測できないSFアンソロジーである。

     なんというか、ものすごい情熱である。

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    2012年10月22日
  • ドゥームズデイ・ブック(下)

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    ペストの蔓延する中世にタイムスリップ。未来のこちらもパンデミック。パラドックスのややこしい話もない。なのにこの話の厚みはどうだ。かといってひたすら暗いわけでなく、秘書のフィンチやら悪ガキのコリンが素晴らしく、ハリソン・フォードで断固映画化すべきだ。ヒューゴー、ネビュラ、ローカスのトリプルだけれど読みやすい。ハードではない。コリンが出てくる続編を切に希望。コニー・ウィリスは二冊目だがファンになってしまった。

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    2012年10月14日
  • 犬は勘定に入れません(下) あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎

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    上/下巻 気になってはいたけれど、タイトルと表紙を見る限りどうも踏み切れずに本屋さんに行く度に手に取っては戻し、手に取っては戻しを繰り返し結局買ってみた作品。あまり期待してなかったけど結構面白かった。タイムトラベルもののSFだがそれだけではなくミステリーの要素もあり歴史も絡んでてんやわんやな感じ。
    今どこに誰がいて、何をしなきゃいけなくて、など時間軸と場所と行動の絡みが面白い。もう猫一匹で大騒ぎです。

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    2012年09月23日