池田清彦のレビュー一覧

  • 40歳からは自由に生きる 生物学的に人生を考察する

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    偏った考えも、自由に生きている著者を体現していて微笑ましく読めました

    年齢は関係無いといえども、こういう年配の方が会社や身近に居たらいいなあ

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    2022年12月30日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    斎藤幸平さんの名前があったので読んでみた。
    一番心に残ったのは平川克美さんの文章だろうか。会社勤めするようになって当たり前のように見聞きしてきた経済合理性。原価を絞り、無駄を排除して、より低価格の製品を提供する。お客様の要望に応え、お客様が期待する以上の価値を生み出すこと。製造業をはじめ、経済はそのようにして成長するものだと思っていた。
    しかし、現在は総供給が総需要を上回っている状態。必要ないものを売るための広告やマーケティングなど、ブルシットジョブ(この本で言及してる人の多いこと!)が蔓延し、限られた利潤を確保するために「集中と選択」という言葉に現れるように、偏った資源配分をし、競争優位性の

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    2022年12月14日
  • もうすぐいなくなります―絶滅の生物学―(新潮文庫)

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    前に読んでいたが再読。
    生物の大量絶滅は6回。
    数千万年に一度は隕石や火山が爆発し、絶滅する。人類がそこまで持つとは思えないが。
    種の寿命、科学的根拠はないが信じたくなるものはある。
    民族も栄えるときと衰退するときがあるというが、少子化の進む日本は民族の衰退期なのか?
    最後は絶滅の定義、厳密にはDNAレベルで生き延びるということになるのか。
    今ひとつ納得がいきにくいか。

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    2022年12月09日
  • SDGsの大嘘

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    本書はSDGsの取り組みに対する異議申し立てであるが、せっかく世間一般とは違ったオリジナルな視点で書いているのに、細かな部分で総じて詰めが甘く、結論に至る過程が強引で乱暴な印象を受けた。視点を変えれば物事の捉え方がガラリと変わるというのは、評論の世界でも小説の世界でも言えることなんだけど、思い付きで書いたような理屈だけだと心に響かないということがよく分かる一冊だと思う。
    本文中から一例を挙げると、SDGsの隠れた目的が欧州の環境ビジネス利権だというくだり。もちろんそういう面はあるだろうが、世界的な視点でみて大きなメリットを生み出すのであれば推進すればいいし、全体としてデメリットのほうが大きいの

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    2022年12月08日
  • 40歳からは自由に生きる 生物学的に人生を考察する

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    健康診断を受けなくてよい。百二十歳まで生きる人間は増えないていない。ガンの完治率は上がっていないが、死亡者数はかわらない。

    ガツンとくる内容ですね。

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    2022年11月14日
  • バカの災厄

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    2022/08/12
    タイトルに惹かれて読んでみました。
    タイトルだけだと誤解を招きそうなくらい過激な感じもありますが、この本の中ではしっかりと「バカ」とは何かを定義した上で、その人たちはどういう人なのか、どういう思考によって行動しているのか、そうならないためにはどうするのか、どう対処したらいいのかというような人間関係ハウツー本のような要素もあると思います。
    自分の考えだけに凝り固まることなく、他人の考えもある程度受け入れて、それを踏まえた上で自分がどうするかということを考えなくてはいけないと思うのですが、近年、簡単にインターネットで情報を得た気になって、自分に都合の悪い人や考え方を受け入れら

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    2022年08月16日
  • 病院に行かない生き方

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    ネタバレ

     市から健診の案内葉書や電話が。大の大人に必要なし。その分税金を返して欲しい。全く同感です! 池田清彦「病院に行かない生き方」、2022.3発行。この生き方は五木寛之さん、曽野綾子さんなど、もうかなり紹介されていて、内容自体にインパクトはありません。次の5つの章立てです。①人間の個体差を侮ってはいけない(医者は「平均」を言う。「いつもと違う」時は注意する) ②健康法は自分で決める(自分が楽しい健康法を) ③自分の身の守り方は野生動物から学ぶ ④感染症との終わりなき闘い ⑤死ぬまで自分らしく生きる。

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    2022年08月08日
  • 親ガチャという病

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    和田秀樹さんや池田清彦さん香山リカさんなどの有識者との対談を交えて、ネット発の流行語から今の「息苦しい日本」の正体を暴いた一冊。親ガチャ、無敵の人、キャンセルカルチャー、ツイフェミ、正義バカ、ルッキズム、反出生主義など、どれも面白い題材かつ、超個性的なメンバーの対談もあいまって非常に面白かった。ネットが好きで、いつもツイッターで情報取集している人にオススメ。

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    2022年07月22日
  • 騙されない老後 権力に迎合しない不良老人のすすめ

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     健康長寿が希望ですが、寿命は天寿だと思っています! 池田清彦「騙されない老後」、権力に迎合しない不良老人のすすめ、2021.1発行。内容は:①新型コロナウィルスの正しい情報を知る ②老人だからこそ「今」を楽しむ ③嫌いなことはやらなくていい ④健診は受けなくいい ⑤人づきあいは「適当」がちょうどいい ⑥ボケても困らない時代の到来。心に留まった個所は:①ワクチンを打つのは社会のため ②未来のために生きない ③何を食べても大差なし ④食えるうちは死なない ⑤老人に抗がん剤は酷 ⑥健診で得するのは医者。

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    2022年05月23日
  • いい加減くらいが丁度いい

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     深沢七郎の「楢山節考」によれば、70歳になったら山へ行く運命だった。私は山に行かずに楽しく暮らしていますw。生物学者の池田清彦氏、初読みです。「いい加減くらいが丁度いい」、2018.9発行、いい加減というより、やや辛口のエッセイだと思います。①高齢者講習という金儲けシステム。5600円の大儲け。新しい試験が加わり、更に儲けが増えますね! ②エビデンスなき余命宣告。検診が寿命を延ばすエビデンスもない。でも、国を挙げて健診を推奨している。厚労省と医者と製薬業界がグルになったペテン。健康保険、介護保険が高すぎますね!

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    2022年05月16日
  • 自粛バカ リスクゼロ症候群に罹った日本人への処方箋

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    安全は科学的だが、安心は心理的なものである。
    良い国民は良い生徒であり、言うことを良く聞き、自立が弱い。それがいわゆる高い民度である。

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    2022年05月15日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    大半はゴミだか 中田さんのは素晴らしい 二つの真理と偽りの神に気をつけろ まさにそのあと起こったこと

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    2022年05月01日
  • もうすぐいなくなります―絶滅の生物学―(新潮文庫)

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    甚だしい寒冷化 ちょうびもく長鼻目 きていもく奇蹄目 サラブレッドは父系の血統を辿っていけば、たった三頭で牡馬ぼばにたどり着きます。 牛のような反芻類は胃の中にバクテリアや原生動物が棲んでいて 主に食用とひかく皮革用に狩られていきました 甚だ読み難い学名 西湖の姫鱒を見ていて国鱒に似た特徴を持つ個体を見つけた きんこうじゃくせい近交弱勢 ネアンデルタール人のミトコンドリアDNAを持つネアンデルタール人の女性の子孫は今はいないのです。アフリカ人を除く現生人類は、ネアンデルタール人の男とホモ・サピエンスの女のハイブリッドの子孫なのです。 時宜を得ている 慨嘆している本人は生きている 自分目線は現代

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    2022年04月03日
  • 親ガチャという病

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    時にこういうライトな現代社会批評・対談を読むのは、現状の知識・認識をアップデートできて良いと感じた。

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    2022年03月13日
  • どうせ死ぬから言わせてもらおう

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    暮らしが苦しくても、政府に従順な国民。理性より感情に訴える与党。早稲田大学名誉教授の人気生物学者が、疑問に感じる様々な問題を、縦横無尽に批評する書籍。

    日本の国力は、年々低下している。
    スイスのビジネススクールIMDが発表する「世界競争力ランキング」で、日本は1989~92年には1位だったが、2019年は30位まで落ちた。

    安倍政権は、富めるものはますます富み、貧乏人はますます貧乏になる政策を進めた。
    だが、政権を支えた自民党と公明党は選挙で大敗しなかった。それは、多くの国民が、消費税の増税をはじめ、あらゆる政策を自然現象のようにコントロールできないものと考え、諦めているからだろう。

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    2022年02月27日
  • ほどほどのすすめ

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    ほどほどのすすめという
    タイトルに惹かれて購入したものの、
    かなり重い内容だと感じた。
    人口爆発。
    適正人口30億に対して、
    中国、インドだけで、27億って、、(~_~;)
    2050年には98億人て、、
    いずれ資源が枯渇する、、

    読んでて暗い気持ちになったけど、
    勉強にはなった。

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    2022年02月22日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    VUCA感がめちゃ高まっている現在
    今、そしてこれからの世界をどのように生きていけばよいのか。
    それを自分のために、そして若い人達のために知りたい。
    そのような気持ちで本書を読みました。

    執筆者は、内田樹先生セレクトというバイアスはあるので、ものすごい多種多様な意見という感じではないですが、それでも幅広い年代と専門分野にわたっています。
    そしてみなさん暗くなりがちな話題にも関わらず、暖かで柔らかい前向きな文章を書かれており、こちらも穏やかな気持ちでページをめくり続けることが出来ました。

    全体を通してある程度共通だと感じたメッセージは
    •現在や過去(大人、制度、システム)を信じすぎないでね

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    2022年02月07日
  • 「現代優生学」の脅威(インターナショナル新書)

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    1995年まで優生保護法が続いており、優性思想としてはつい最近まで残っているため、たとえ政策が変わってしまっても人々の意識にはまだまだ優性思想が残っている印象。

    満州での支配において、国民の健康増進が軍事課題であり、1940年にナチスをモデルとした「国民優性法」がとられる。総力戦体制の一環と捉えられ、現在の体育行政や学校教育への影響が見られる。アメリカでも優性運動が生まれたが、好景気による経済問題解消から、いずれ衰退。日本では1970年代前半までは遺伝性疾患をもつ子供を産まないべき、という考えが珍しくなく存在したが、1970年代後半から障害者運動が始まり少なくなる(これも経済問題解消による効

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    2022年01月23日
  • どうせ死ぬから言わせてもらおう

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    凄い事も目新しい事も書いてないけれど、池田清彦という著者の何とも言えない偏屈な人柄が好きで、言うなれば、ほのぼのしてしまう書である。この人も、コロナで寂しくなるという事があったんだなあとか、養老孟司に池田くんと呼ばれて喜ぶんだなあとか。安倍晋三が心底嫌い、大衆に溶け込まぬ。どうしても、著者その人にばかり目がいく。ホンマでっかTVでした、見たことないのだけれど。

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    2021年11月12日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    玉石混交の内容だが、面白い議論もある。人の行動は変わらないが、コロナの記憶は当面続く。国境の意識、遠隔技術の成果は明らか。企業や国家の行動に影響はあるだろう。イノセンスな効率至上主義は若干減少すると期待したい。

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    2021年11月03日