池田清彦のレビュー一覧

  • 多様性バカ 矛盾と偽善が蔓延する日本への警告

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    上っ面だけの多様性尊重社会を身近に行きながら疑問を感じ、生物学的観点から説明してくれていることを期待して購入。女性活躍に関しては出産育児を加味せず実力主義を推進していることで残念ながら考えが違った。

    しかし日本がいかに画一的な組織であるか、そのリスクが以下ほどかを説明してありもっと真剣に取り組むべき問題であると認識。

    コミュニケーションは自分が変わってからこそ価値があるというのはその通りで、その為に柔軟な頭を持っていなければならない。考えがぶれているとか、一貫性がないことが攻められがちだが楽しくいきたほうが勝ちなのだ。そして考え方に多様性があったほうが柔軟に生きていける。大いに賛成。

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    2024年09月22日
  • バカの災厄

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    ありきたりと言えばありきたり。
     
    ・概念が孕む同一性はひとつしかない、と信じて疑わない人

    ・自分の考えていることこそが正しいので、他の人も当然、同じことを考えていなければおかしい、と思い込む人々

    「多様性」「ダイバーシティ」とか言いながら我々はこれまで、そんな教育を受けてきていないし、そんな社会風土で過ごして来たわけでもない。

    日本はオワコンじゃないか?とさえ思ってしまう。

    ・選挙に行っても何も変わらない、などと言う人はマインドコントロールされているわけで、選挙にいかなければ何ひとつ未来を変えることはできないのだ。

    ほんとうの意味で「多様性」を受け入れよう
    まだ、わたしもバカなんだ

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    2024年08月29日
  • ChatGPTは神か悪魔か

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    同じ題材に対して、やはりその人の個性というのが、それぞれの文章に出ていて面白かったです。
    上から目線で言えば、示唆深いと思えるようなものあれば、浅いなと思ってしまうようなものもありました。

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    2024年07月27日
  • 孤独という病

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    日本をはじめとする各国で問題視される孤独の問題。
    精神的な意味だけでなく健康面からも孤独がもたらす弊害は大きく、喫煙よりも寿命が短くなるのに寄与しているなんていう結果もある。
    そして日本は少子高齢化の進行により、ますます多くの人が孤独に苦しむようになる。。

    という孤独だが、そもそもなぜ我々人類は孤独をそこまで恐れるのだろう?他の生物は孤独をどのように扱っているのだろう?

    という疑問を元に生物学者が様々な生物の社会的生態や人類の太古の歴史を紐解いていく話。

    途中の日本社会に対する批判はちょっと本誌で書くことではないのでは?と思ったりしたマイナスポイントはあるものの、小さな社会に囚われがちな

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    2024年06月20日
  • 本当のことを言ってはいけない

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     独り言を書籍にしたような感じと思ったら、メールマガジンを纏めたものだった。よくホンマでっ!?TVに出演されているので読んでみたが面白かった。毒舌だけどニコニコしているから結構どぎついことを仰っても好感が持て、そこのバランス感覚が絶妙。タイトルと中味がそぐわないと思ったら、著者ではなく編者が売れるタイトルをつけているらしく納得。メガソーラーやブラックな教育現場、日本の凋落振りについてなど、最初は読みにくいかもしれないが読み進めるうちにハマっていく文体。動物園好きなので動植物散策の章が1番楽しかった。

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    2024年06月19日
  • ほどほどのすすめ

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    おカネの話が多めの本かなって思った。
    働くために生きているのではなく、生きることを優先させるべきって感じた1冊でした。

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    2024年04月13日
  • 孤独という病

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    天才を殺し、社会からはみ出た人を排除する日本の集団主義教育が精神的な孤独を作っている
    「みんなのために、みんなと仲良くする」という気持ちは良いことだと思っていましたが、私もそういう教育を受けてきたから感じることなんだとわかってちょっとドキっとしました。
    みんなのために行動すると言う考え自体は悪くないことだとは思いますが、その考えが歪んだ利他主義を生んだり、自分が蔑ろにされて孤独を感じてしまうのは本末転倒だなぁと感じました。

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    2024年03月09日
  • 40歳からは自由に生きる 生物学的に人生を考察する

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    生物学ネタか人生訓か?どっちも楽しめた私は満足

    明石家さんま出演のテレビ番組『ホンマでっか!?TV』でおなじみの生物学者、池田清彦先生の著作です。

    ゲノム解析した結果、人間のDNAに刻まれた本来の自然な寿命は38歳なのだそう。だから人間それを過ぎたらあとは余りものの人生なんだし、他人や社会に押し付けられたルールではなく自分で規範を設けて(時には規範を破る快感も味わいながら)好きに生きていこうというメッセージがこめられています。

    人生訓と生物学トピックを、やや力技でからめているような、ただ単にたがい違いに繋ぎ合わせただけにも思える構成ですが、中年の生き方と生物学どちらにも興味がある私は楽し

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    2024年01月11日
  • 自己家畜化する日本人

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    現代の日本人はシステムや権力に従順で、逆らわないことや意見を抱かず、社会のシステムに乗って生きることが最も心地良く安定した人生になるとのこと。確かに選挙の投票率は低く、政治的関心は薄い。目先の生活に直結する批判しか出来ず、国家や社会の将来について考える人は少ない。

    むしろ何か意見を持つと、意識高い系と変な目で見られる兆候もある。そして大多数が求める(もとい、理解できる)低俗な娯楽や言動だけが賛同される。ユーチューブやSNSで日々発信されている大部分の内容が、筆者にはそのように見えるのだろう。

    このような状態を精神的な自己家畜化が極まった状態と称し、自己家畜したヒトで溢れるこの国は「バラエテ

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    2023年11月09日
  • ChatGPTは神か悪魔か

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    ChatGPTがどうこうというよりAIが人間にとって脅威となるのかどうかを各論客が考えを述べる形式となっています。脅威の意味はどちらかというと職業を奪われるかどうかにフォーカスがあたっています。

    面白かったのは第1章の落合陽一さんだけだったかなぁ。

    芸術作品をベクトル化してしまえばある時代とある時代の間で作品がどう変化していったかを学者の思い込みや予想だけに頼らず定量的に表せるのではないかという直観。それが本当に実践可能となるのかどうか興味深買ったです。

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    2023年10月22日
  • ChatGPTは神か悪魔か

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    ネタバレ

    AI、chatGPTについて、各々の考え方を述べられた本。
    使い方次第で神にも悪にもなる。個人的にはchatGPTにより、人以上に適正なアウトプットが出せる場面では使用して、効率化を図り、その時間を違うことにまわせばよい。

    chatGPTは過去データをもとにアウトプットだすから、指示次第。人は考える事をやめたら成長しない。

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    2023年10月17日
  • バカの災厄

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    書店で見かけて気になったもの。先だって読んだ高橋新書の中で、"バカ"のつくタイトルの多さにチクっと物申されていた影響で、そのすぐ後に本書を読むのも何だかなぁ…とは思いつつも、それはひとまず置いといて。序章で著者自身が書いているように、本書でいうところの”バカ”は、いわゆる話が通じない人、って意味でのそれ。著者特有の極端な物言いはさておき、いわゆる”バカ”にガンガン苦言を呈すってのは、やはりそれなりに痛快。そして”バカ”論は、空気を読むとか忖度するとか、出る杭は打つような、画一化を狙った国の政策から大本が生じている、というあたりに向かっていく。やっぱりここでも、注意を払わなき

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    2023年10月05日
  • 親ガチャという病

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    親ガチャ・無敵の人・キャンセルカルチャー・ツイフェミ・正義バカ・ルッキズム・反出生主義、といったネットスラングをキーワードとして、その背景にある病的な社会状況について、6名の識者にインタビューした。

    それぞれの言葉の背景について語られていること、なるほどで、こんな日本人で大丈夫なのか。。と暗くなりました。

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    2023年08月23日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    2020年、COVID-19が席巻した世界では次々と社会の歪みが露呈した。そのコロナ期とポストコロナ期に、次世代の若者たちがどう生きるべきかを内田樹をはじめとした様々な年代の言論人たちが語る。

    内田さんが声をかけて集まった様々な分野の今をときめく著名人たちがコロナとコロナ後の世界をテーマに執筆しました。内田さんのセレクトだけあってみんなけっこう尖っていて(偏っていて)どれも読み応えのある内容でした。中学生向きということで平易な文章で一編が短いのも読みやすくていいと思います。そしてみんな分野が違うので、コロナ期というものを違う角度から見ているのも面白い。また、分野が違っても結局、多くの著者が今

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    2023年08月11日
  • 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)

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    養老孟司氏と池田清彦氏の対談。何度も対談されている仲のようでテンポがいい。どんなテーマにも芯を感じる。
    お二人とも昆虫採集がお好きなようで、ところどころ脱線気味なのがおもしろい。

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    2023年08月07日
  • 40歳からは自由に生きる 生物学的に人生を考察する

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     なかなかにファンキーなオヤジである。「健康診断なんて受けるな」「40過ぎたら不倫せよ」「地球温暖化なんて放っておけ」「固有名詞が出てこないのは豊かな人生の証」…。一見無茶な言説に見えるが、(「自然選択の影©︎メダワー」に入る)40代からは生物としての「おまけ」なのだから好きに生きるべし、という著者の主張に説得力を与えているのは著者の生物学者としての豊かな自然科学の知識だ。しかしこんなに自由に生きている人の家族構成というのはどのようになっているのだろう、と下衆な勘繰りも入れてみたくなってしまう。

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    2023年03月21日
  • 親ガチャという病

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    それぞれ考えさせられる話だった。
    相手を不快にさせないために、映える写真をアップし、親ガチャと言う言葉でオブラートに包んで深刻な自分の状況を軽く見せる。

    コスパ、タイパという言葉が流行り、効率を追い求めて自分達を追い込んでいる世界で、たぶん私たちは立ちどまり、論破ではなく、対話していくしかないんじゃないか、という気がしてきた。

    世界は繋がっているのに、そこに自分が困っていることを知っている人はいないし、だから助けてくれる人もいない。それは、たぶん、物凄い孤独だと思う。

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    2023年02月24日
  • 親ガチャという病

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    親ガチャ、という言葉は刺激が強い。けれど、どこか、中空だ。親は選べないけど、こうした私がいるのは、先祖から延々とつないできた命の営みの必然だったりする。問題は、この言葉が一見生まれによる不運さ、を切り取っているようで、強烈に親ガチャで決まるような社会は生きるに値するのか? という問いを内包しているのではないか、ということだ。生まれに着目すれば、次にでてくるのは育ち。育ちとは何か。環境と引き継いだものの影響の及ぼしあい。
     しかし、親ガチャで決まるということは、この間の一切合切が、省略されたレールの上に載っているということか。透明カプセルのなかで、社会そのものをスルーする。そこにあるのは、うまく

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    2023年02月12日
  • 40歳からは自由に生きる 生物学的に人生を考察する

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    今年で35歳になります。40歳に向けて、心がけておいた方がいいことが理解できました。やりたいことをやりなさい。仕事は食えれば十分。

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    2023年01月29日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    中高生を想定読者とした、現在30代〜70代の20名からのメッセージ。今回のパンデミックであらわになった日本社会の欠陥について、こんなに不出来な社会を後続世代に遺すことになってしまった責任を感じ、補正しきれなかった悔しさがにじむ。

    世代が変わると考え方や行動も変わる。是非、現状を反面教師として欲しいです。

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    2023年01月05日