池田清彦のレビュー一覧

  • SDGsの大嘘
    本書はSDGsの取り組みに対する異議申し立てであるが、せっかく世間一般とは違ったオリジナルな視点で書いているのに、細かな部分で総じて詰めが甘く、結論に至る過程が強引で乱暴な印象を受けた。視点を変えれば物事の捉え方がガラリと変わるというのは、評論の世界でも小説の世界でも言えることなんだけど、思い付きで...続きを読む
  • 40歳からは自由に生きる 生物学的に人生を考察する
    健康診断を受けなくてよい。百二十歳まで生きる人間は増えないていない。ガンの完治率は上がっていないが、死亡者数はかわらない。

    ガツンとくる内容ですね。
  • バカの災厄
    2022/08/12
    タイトルに惹かれて読んでみました。
    タイトルだけだと誤解を招きそうなくらい過激な感じもありますが、この本の中ではしっかりと「バカ」とは何かを定義した上で、その人たちはどういう人なのか、どういう思考によって行動しているのか、そうならないためにはどうするのか、どう対処したらいいのか...続きを読む
  • 病院に行かない生き方
     市から健診の案内葉書や電話が。大の大人に必要なし。その分税金を返して欲しい。全く同感です! 池田清彦「病院に行かない生き方」、2022.3発行。この生き方は五木寛之さん、曽野綾子さんなど、もうかなり紹介されていて、内容自体にインパクトはありません。次の5つの章立てです。①人間の個体差を侮ってはいけ...続きを読む
  • 親ガチャという病
    和田秀樹さんや池田清彦さん香山リカさんなどの有識者との対談を交えて、ネット発の流行語から今の「息苦しい日本」の正体を暴いた一冊。親ガチャ、無敵の人、キャンセルカルチャー、ツイフェミ、正義バカ、ルッキズム、反出生主義など、どれも面白い題材かつ、超個性的なメンバーの対談もあいまって非常に面白かった。ネッ...続きを読む
  • 騙されない老後 権力に迎合しない不良老人のすすめ
     健康長寿が希望ですが、寿命は天寿だと思っています! 池田清彦「騙されない老後」、権力に迎合しない不良老人のすすめ、2021.1発行。内容は:①新型コロナウィルスの正しい情報を知る ②老人だからこそ「今」を楽しむ ③嫌いなことはやらなくていい ④健診は受けなくいい ⑤人づきあいは「適当」がちょうどい...続きを読む
  • いい加減くらいが丁度いい
     深沢七郎の「楢山節考」によれば、70歳になったら山へ行く運命だった。私は山に行かずに楽しく暮らしていますw。生物学者の池田清彦氏、初読みです。「いい加減くらいが丁度いい」、2018.9発行、いい加減というより、やや辛口のエッセイだと思います。①高齢者講習という金儲けシステム。5600円の大儲け。新...続きを読む
  • 自粛バカ リスクゼロ症候群に罹った日本人への処方箋
    安全は科学的だが、安心は心理的なものである。
    良い国民は良い生徒であり、言うことを良く聞き、自立が弱い。それがいわゆる高い民度である。
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    大半はゴミだか 中田さんのは素晴らしい 二つの真理と偽りの神に気をつけろ まさにそのあと起こったこと
  • もうすぐいなくなります―絶滅の生物学―(新潮文庫)
    甚だしい寒冷化 ちょうびもく長鼻目 きていもく奇蹄目 サラブレッドは父系の血統を辿っていけば、たった三頭で牡馬ぼばにたどり着きます。 牛のような反芻類は胃の中にバクテリアや原生動物が棲んでいて 主に食用とひかく皮革用に狩られていきました 甚だ読み難い学名 西湖の姫鱒を見ていて国鱒に似た特徴を持つ個体...続きを読む
  • 親ガチャという病
    時にこういうライトな現代社会批評・対談を読むのは、現状の知識・認識をアップデートできて良いと感じた。
  • どうせ死ぬから言わせてもらおう
    暮らしが苦しくても、政府に従順な国民。理性より感情に訴える与党。早稲田大学名誉教授の人気生物学者が、疑問に感じる様々な問題を、縦横無尽に批評する書籍。

    日本の国力は、年々低下している。
    スイスのビジネススクールIMDが発表する「世界競争力ランキング」で、日本は1989~92年には1位だったが、20...続きを読む
  • ほどほどのすすめ
    ほどほどのすすめという
    タイトルに惹かれて購入したものの、
    かなり重い内容だと感じた。
    人口爆発。
    適正人口30億に対して、
    中国、インドだけで、27億って、、(~_~;)
    2050年には98億人て、、
    いずれ資源が枯渇する、、

    読んでて暗い気持ちになったけど、
    勉強にはなった。
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    VUCA感がめちゃ高まっている現在
    今、そしてこれからの世界をどのように生きていけばよいのか。
    それを自分のために、そして若い人達のために知りたい。
    そのような気持ちで本書を読みました。

    執筆者は、内田樹先生セレクトというバイアスはあるので、ものすごい多種多様な意見という感じではないですが、それで...続きを読む
  • 「現代優生学」の脅威(インターナショナル新書)
    1995年まで優生保護法が続いており、優性思想としてはつい最近まで残っているため、たとえ政策が変わってしまっても人々の意識にはまだまだ優性思想が残っている印象。

    満州での支配において、国民の健康増進が軍事課題であり、1940年にナチスをモデルとした「国民優性法」がとられる。総力戦体制の一環と捉えら...続きを読む
  • どうせ死ぬから言わせてもらおう
    凄い事も目新しい事も書いてないけれど、池田清彦という著者の何とも言えない偏屈な人柄が好きで、言うなれば、ほのぼのしてしまう書である。この人も、コロナで寂しくなるという事があったんだなあとか、養老孟司に池田くんと呼ばれて喜ぶんだなあとか。安倍晋三が心底嫌い、大衆に溶け込まぬ。どうしても、著者その人にば...続きを読む
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    玉石混交の内容だが、面白い議論もある。人の行動は変わらないが、コロナの記憶は当面続く。国境の意識、遠隔技術の成果は明らか。企業や国家の行動に影響はあるだろう。イノセンスな効率至上主義は若干減少すると期待したい。
  • 科学とオカルト
    『構造主義科学論の冒険』(講談社学術文庫)や『科学はどこまでいくのか』(ちくま文庫)につづく、著者の科学論が開陳されている本です。

    本書では、著者の「構造主義科学論」にもとづいて、同一性を記述することが科学という営みの本質であるという考えが語られるとともに、そうした科学という営みを歴史的ないし社会...続きを読む
  • 虫捕る子だけが生き残る 「脳化社会」の子どもたちに未来はあるのか(小学館101新書)
    自分の子供が虫好きなのでタイトルに惹かれて読んでみた。対談形式で読みやすい。
    子供が虫を捕まえるのはいいのだが、死なせてしまうとかわいそうだな、、という気持ちもあったのだが、そういうことも含めて子供にとっては勉強になるのだと感じた。
  • 本当のことを言ってはいけない
    ほとんどを朝のウォーキング中に、スマホの読み上げ機能で読んでしまった。軽いノリで、けっこう考えさせられる意見を言ってくれていて、早朝頭の活性化にもつながるね。この人の本は何冊か読んでいるし、テレビでもみたことがあって、なんかすっとぼけたじいさんだなぁ、という感はあるんだけど、そこが楽しいと思う。はじ...続きを読む