池田清彦のレビュー一覧

  • 環境問題のウソ

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     何事もメリットとデメリットを勘案しながら行動していこうという本。
     現在の環境問題の多くは経済的に特定の人が儲かるようにしていることが多く、違うんじゃないの? という部分が多い。
     別の視点から環境問題を見ることができる良書。

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    2012年05月28日
  • ほんとうの復興

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    ネタバレ

    さくっと読めて勉強になった。

    ・地球の歴史を一年とすれば、人類の歴史は大晦日の除夜の鐘が鳴るころ
    ・東北、関東、中部、近畿、中国という道州制の区分は、じつは本州が複数の島に分かれていた、二千年くらい前の地質時代の反映である。これらの「州」は、四国や九州と同じように、それぞれが別の島だった。(省略)人は自然という釈迦の掌に乗っていることを思うべきであろう。
    ・目の前にあるのは「解答」である。
    ・われわれは自然を見ることによって、複雑な問いへの美しい解答を見る。じつは解答だけを見ているのであって、問題自体をしばしば考えない。
    ・人生の解答とは、自分の人生そのものであって、それはなにか複雑な、やや

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    2012年02月12日
  • すこしの努力で「できる子」をつくる

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    好きなことをやらせる。
    親の真似が一番効果的なしつけ。
    読み書きそろばんは小学校低学年で徹底的に。
    気合入れて育児するのは5歳まで。

    印象にのこった。

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    2012年01月09日
  • IT時代の震災と核被害

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    あの日、IT企業で何が起こっていたか、から、あの日から、僕らはどこへ向かっていくのか、まで。
    引き受けて考える、ことが、紹介されてる色んな人たちに通奏低音になっていて、宮台さんの文章でしっかりと言語化されて、締まった感じ。いわゆる理系と、いわゆる文系をつなぐ一冊。編集、お疲れさまでした。

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    2011年12月31日
  • オスは生きてるムダなのか

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    生物の性を軸に進化や種としての繁栄についてかなり広い範囲のことを
    ギュギュッと詰め込んで平易に書いてある本だった。
    平易にといっても、飛ばし読みをしても「へ~」と思って読めるということで、ちゃんと理解しようと思うと、ひとつのチャプターごとにさらに深く調べながら読まないといけない位色々なものが詰め込まれている感じ。
    今回は、飛ばし読みなので私の理解は「へ~」レベル。

    著者については、進化をあまり目的論的に考えず、「偶然」や「たまたま」「ほかの重要な形質を獲得するための副産物としてそうなっている」
    みたいな感じで考えている人なのかなあ、、と。
    私が読んだいくつかの進化に関する本を書いた学者さんた

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    2011年12月17日
  • マツ☆キヨ

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    マツコ・デラックスという字面を初めて見たのは確か13〜14年前の雑誌「relax」だったと思う。
    衝撃だった。ドラァグクイーンという職業(?)、「デラックス」を名前に選んだセンスのよさ、性別のわからなさ、すべてがただものではなかった。10センチにも満たないスペースで異彩を放っていたのだ。してやられた感じは忘れられない。
    仕事の合間や電車待ちの時に「デラックス、か…」と呟くこともしばしあったと思う。
    で、時が流れて2010年代。
    マイノリティであったはずのマツコ様がこんなにブレイクするとは全く想像できなかった。
    普通にバラエティにでているのを見て驚くとともに、やっと時代がついてきたのかナ?と思っ

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    2011年11月03日
  • マツ☆キヨ

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    ホンマでっかTVに出てる二人の対談。回りくどくせずに物事の真ん中をストレートに抜いていって、いろんな物事がストンと腑に落ちる感じがします。震災のあとでの対談ということでどうしてもそのあたりの話が中心になってはいます。誤解を恐れずにいってしまえば、頭のいい人同士の会話なんでしょうね。読んでいて打てば響く同士の掛け合いで楽しめました。

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    2011年11月02日
  • マツ☆キヨ

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    ネタバレ

    今、とても興味がある二人の対談集。
    池田清彦さんは、毎週読んでいる週刊朝日のエッセイがとても面白いし、読んでみたい本がたくさんある学者さん。
    マツコさんは、見た目は特殊だけれど、至極マトモな意見を真面目に語る人、といった印象です。
    池田清彦さんのインタビュー記事で、二人の対談集が出ていることを知り、手に取りました。

    文中で特筆すべきは、マイノリティへの考察。
    二人とも、自らがマイノリティ(少数派)であることを強く意識している。それは苦しいけれど、ある種の突き抜けた自由がある。自由でいるためには負うべき責任がある、といった当たり前のことをしっかりと語っていてとてもよかった。

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    2011年09月03日
  • ほんとうの復興

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    11/07/01。
    「『ああすればこうなる』式で物事を考えて進める人というのは助からなかったタイプなのではないかなあ。」池田先生。
    これ、真実。津波や自然災害だけの話ではない。

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    2011年07月07日
  • やがて消えゆく我が身なら

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    そうなんだ、なんかヘンだと思ってたんだ。有意義とかやりがいとか体にいいこととか。どうもしっくりこなかったんだ。
    多分そんなことのために生きているのではないんだ。
    そうかそうか、ぐずぐず生きてていいのか。

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    2011年06月24日
  • オスは生きてるムダなのか

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    セックス、死について考察。
    有性生殖は、なぜこれだけ広まっていて
    優位か判然としないらしい。

    有性生殖、死それぞれ、何かのついでかもしれない。
    たとえばミトコンドリアとの融合によるDNAの損傷の副産物。
    (これは、まだ科学で解けない13の謎の内容かな?)
    性と死は密接に関わっている?

    面白いのは、性というのはそれほど厳格なものではないらしい。
    魚では無性生殖と有性生殖は、環境によって切り替わるし、社会状況によっても切り替わる。遺伝子とも限らない。

    個人的な感想としては、不足、不幸、渇望、動きを作る(増やす)仕組みなのかなと。
    つまり世界のかき混ぜ棒。
    理不尽だが個別の生に不足や不満が無い

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    2011年02月08日
  • オスは生きてるムダなのか

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    動物と性の進化について。他にも読みたい。図説生物で復習しないと。
    同じような内容の本何冊も読んでる気がするけどすぐ忘れるみたい…

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    2010年11月28日
  • 環境問題のウソ

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    極論も多いのですが、感覚で世論が形成される世の中、何が正しいのか考え直すきっかけをもらえました。
    地球温暖化問題もインドの学者の論文に相当数のウソがあるのが分かったいま、公式の場で取り上げる人は激減しました。

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    2010年09月03日
  • やぶにらみ科学論

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    [ 内容 ]
    クローン人間作ってなぜ悪い?
    地球温暖化なんてホントにあるのか?
    科学とオカルトって、どう違う?
    …オソロシイ勢いで進歩し専門化してゆく科学に、多くの人びとはついてゆけない。
    そのくせ、いかがわしい科学(まがい)は無根拠に信じてしまう。
    かように厄介な科学的現実から虚飾を剥ぎ取り、本質を見極めるにはどうしたらいいのか。
    そこで、生物学の風雲児(?)池田センセが最新の科学トピックに縦横に斬り込み、徹頭徹尾「論理」で腑分けする。

    [ 目次 ]
    若者の理科離れ
    自然保護と原理主義
    狂牛病
    市民バイオテクノロジー情報室の発足
    好コントロール装置と健康
    セカンド・オピニオン
    科学的知識の

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    2014年10月28日
  • 環境問題のウソ

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     地球温暖化、ダイオキシン、外来種に関する世間でまかり通っている情報を検証している。地球温暖化は実は二酸化炭素の増加で起きている訳ではく、太陽活動の変化が原因と論じている。確かに、著書を読むと、データに裏付けられており信用できる。
     ではなぜ、ここまで地球温暖化=二酸化炭素の増加という図式ができてしまったのだろうか。国連機関のデータを引用し、政府やマスメディアがそれを信用してしまったという情報を一元的に捉える怖さを感じる。
     

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    2010年08月01日
  • 寿命はどこまで延ばせるか?

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    [ 内容 ]
    生物は死ぬのが当たり前、と考えるのは間違っている。
    最も原始的な生物であるバクテリアやアメーバは基本的に死なない。
    ではなぜ、ヒトに寿命はあるのか?
    じつは単細胞生物から多細胞生物への進化が、死すべき運命をもたらしたのだ。
    本書は、生物学者の視点から、寿命や老化の仕組みについて分かりやすく解説。
    不老不死が無理でも、遺伝子組み換えやクローン技術によって、ヒトの寿命を延ばすことは可能なのか?
    長寿社会の未来を空想する。

    [ 目次 ]
    第1章 寿命の起源―生命のはじまりはどこにあるのか(生命の起源についての諸説;代謝システムと遺伝 ほか)
    第2章 生物にとって寿命とは何か―寿命をも

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    2010年07月13日
  • 寿命はどこまで延ばせるか?

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    アメーバーといった単細胞生物には寿命がない
    結局、人間という複雑なシステムを成立させるには寿命というものを設定しないと成立出来ない
    寿命はどこまで伸ばせるかというよりなぜ寿命が必要かという事を述べています

    個人的には最後の章は余計だったかな

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    2010年06月23日
  • 環境問題のウソ

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    どうやら後半が主題。雰囲気ががらっと変わってちょっと楽しかった。何でも鵜呑みにしないというのは大切でしょう。

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    2010年05月06日
  • 寿命はどこまで延ばせるか?

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    生物の特徴は代謝と遺伝である。生物にとっての最重要課題は動的平衡を保つシステムを細胞分裂を通して伝えていくことである。しかし体細胞が多様化し複雑なシステムを構築した結果、細胞分裂時に少しずつエラーが発生し、蓄積されていく。
    例えば、遺伝子の突然変異による分裂制御機構の崩壊によりアポトーシスせずに無限に分裂増殖していくのが癌細胞であり、脳のニューロンの周りにベータアミロイドというタンパク質が付着してニューロンの機能を奪うのがアルツハイマー病である。
    細胞分裂時のエラーを修復する機能がない体細胞は寿命がきまっている。ヒトの細胞の分裂回数は約50回が限界で、それを越すとアポトーシスを起こして死んでし

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    2010年05月10日
  • 虫捕る子だけが生き残る 「脳化社会」の子どもたちに未来はあるのか(小学館101新書)

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    養老先生のお話はしばしば極論だと言われるけれど、言わんとしていることが実に得心できる。思い通りになる世の中で思い通りにいかない虫捕りが子どもを育てる、とか、虫も殺さぬ子が人を殺すなど、虫好きの3人が、子ども達の正しい育て方と、人として生きるべき方向性について語り合った内容。

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    2009年10月04日