池田清彦のレビュー一覧

  • 虫捕る子だけが生き残る 「脳化社会」の子どもたちに未来はあるのか(小学館101新書)

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    印象深い話が多かった。極端だけれども、虫が愛おしくなった。

    ・絶対音感を失った方が得。
    ・個性教育なんて言うこと自体が矛盾なんですよ。教育できるのは概念の方であって、個性を磨くには外へ出るしかないんだ。
    ・現代人という品種はものすごく鍛えに鍛えた、肝試しのすんだ品種。

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    2018年06月21日
  • 進化論の最前線(インターナショナル新書)

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    進化論について、テレビで有名な池田清彦が語った一冊。

    進化論についての最新の学説を知ることができ、非常に勉強になった。

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    2018年05月02日
  • 正直者ばかりバカを見る

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    風刺のきいた池田節が炸裂した感じだ.どの話も落ちがあって楽しめた.腸内細菌,狂犬病,昆虫食の話は専門分野だと思うが,分かりやすく解説してある.エネルギーの話も理路整然としており楽しめた.

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    2018年03月11日
  • 進化論の最前線(インターナショナル新書)

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     進化論をめぐるダーウィン、ファーブル、メンデルの関係性や進化論がどう信じられるようになったのか、進化論懐疑主義者の言い分(交雑により一気に新種が生まれる事例は、生物が徐々に進化するネオダーウィニズムでは説明がつかないことなど)が書かれている。またips,stap細胞についても書かれている。 
     実際に生物が種の壁を乗り越えて進化した場面を見たことはないのに、進化を事実として受け入れがちな日本人と、すべての生き物は創造主がつくったとするキリスト教原理主義の創造論の影響で進化論を疑う人達のこと、ゲノム編集のこと、ネオンデオタール人と現生人類が交配していたかもしれないこと、ファーブルがどうダーウィ

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    2018年01月01日
  • 「進化論」を書き換える

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    文系には少し難しいかもしれない。とはいえ、読み通せば今、学問の世界ではどういう認識でいるのかがある程度わかると思う。割りと面白かった。

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    2017年12月18日
  • 科学とオカルト 際限なき「コントロール願望」のゆくえ

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    副題が「際限なき『コントロール願望』のゆくえ」
    19世紀錬金術などの秘術でしかなかったオカルトは
    『際限可能性』と『客観性』という二つの公共性を獲得し
    『科学』になった。そして今、科学は極端に難解化して普通の人には
    理解不可能となる一方、現代オカルトは「かけがいのない私」探しの
    魅力的なアイテムとなった。。。。
    さすがは池田さん!切り口鮮やかに、
    どこにもへつらわない姿勢が気持ちいい。

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    2017年08月17日
  • アホの極み 3・11後、どうする日本!?

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    ネタバレ

    タイトルはふざけているようだけど、中身は真面目。
    本気で脱原発を訴えて、復興を利権の温床にするなと憤る。

    古本市で買った本なのでちょっと古い(野田政権、橋下府政の頃描かれた本)けど、言っていることは多分ぶれていないはず。
    常識を疑い、勢いに流されず、事実を知って、自分で考える。

    “いつの時代でも愚かな為政者は己のコントロール願望と引き換えに人々の利益を収奪する。”

    でも今、頭が大変疲れているので、なかなか内容が頭に入っていかなかったのが残念。
    結構大事なことがいっぱい書いてあったので、落ちつたらまた読まねば。

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    2017年04月02日
  • ナマケモノに意義がある

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    生物学に絡めて働きすぎを戒めるエッセイ。
    自己啓発や自己愛や承認欲求などについても切り込む

    裏のキャッチコピーが気に入ればいいと思う

    太古の人類は1日3時間しか働かなかった
    働くことが嫌いな人は社会の潤滑油になっている
    死と引き替えに生の楽しみはある
    「努力は報われる」という信仰は捨てよ
    あなたは「かけがえのない存在」ではない
    「あきらめる力」があると可能性が広がる

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    2017年02月06日
  • 世間のカラクリ

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    前半はさすがの博覧強記に基づく主張たちで、読みながら納得して、”あ、これやっとかんと”みたいな場面もしばしば。ただ、後半の近藤擁護論に基づく展開みたいになって以降、ちょっと”う~ん”って思えてしまいました。なんで、トータルで星4つ(前半5、後半3)。ガンもどきは確かに存在するんですけどね。

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    2016年11月09日
  • 真面目に生きると損をする

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    人生には生きる目的がある、人を愛さなければならない、は脳の妄想!!好きなことをして、旨い酒を飲んで、適当なところで死ぬ!!働き者の方が偉いというのは、人類史上つい最近生まれた思想である!!自分のことも理解できていると限らないのに他人のことなど理解出来る訳がない!!自分にはつきまとわないで、勝手にやって、邪魔はしないから、とおおらかな心持ちになる!!

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    2016年07月20日
  • この世はウソでできている

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    地球温暖化、がん検診、原発問題、高血圧はメタボ健診などなど、議論になるようなトピックには共通性がある。どれも、過剰な法規制のもと、莫大な利権が発生するということ。国家、官僚、企業は怪しい「科学」を世界の常識にすり替えて利益を得ることに長けている。難しいのは学者もしばしばその一端をになっているので、一般人が科学の正否を判定することが極めて難しいということ。少なくともなにかが起きているときに、そのおかげで利益を得るものは誰なのかをちょっと想像してみるくらいはした方がいいだろう。

    生物学者である池田清彦氏は、科学者の立場から遠慮なくその欺瞞を暴いていく。爽快だけれども、大丈夫かな、圧力かかったりし

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    2016年02月05日
  • 世につまらない本はない

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     養老孟司、池田清彦、吉岡忍が、読書について、テーマ毎に語った内容を記した本。
     養老孟司の本の読み方は、作者の意図や想いを行間から読み取りながら読む。なぜ、この部分が書いていないのかとか、逆に無いものからその意図を読み取る。非常に難しいが。
     読み聞かせについて。子供に本を読み聞かせる効果は、読んだ内容は全く意味がないとバッサリ。ただ、お母さんが笑顔で、愛を持って読み聞かせることで、子供は愛されていることをカラダで感じる。インプット、変換、アウトプット。その流れのなかで、そのインプットの多様性がまずは大事であると。
     中盤からは、読書についての放談会。「温泉教授の日本百名湯」が寝床で読む本だ

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    2016年01月31日
  • すこしの努力で「できる子」をつくる

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     ものすごい「できる子」をつくれると期待するとがっかりさせられる内容です。あくまで、普通より少し「できる子」の育て方となっています。
     子どもの様々な臨界期がまとめてあるので、習い事をさせるときに大変参考になるとおもいます。しかし著者の考えてでは、天才は奇人であるゆえ必ずしも幸せな人生を送れるわけではないと主張しています。今の社会(日本)では、普通に勉強をがんばって、東大に入って、大企業に就職した方がイージーな生活ができるのが現状です。
     突起した才能を潰さずに伸ばしてやるのが親の役割で、たとえそれが天才レベルではなくても、人生を豊かにするものとなります。

    ※本文中、「(笑)」が多すぎ、今読

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    2016年01月21日
  • 世につまらない本はない

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    本に対してこれだけ熱く語れるということは、やはり読書の量が半端なく多いと言うことだと思う。
    なんの本でも受け取りかたで糧になると思う

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    2016年01月12日
  • マツ☆キヨ

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    東日本大震災の後に行われた対談。
    震災に関する話題を改めて振り返る。
    ネット社会で情報は氾濫するようになったが、情報はどんどん移り変わる。
    人生は短い。情報に溺れている場合ではない。

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    2015年12月23日
  • 寿命はどこまで延ばせるか?

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    『ホンマでっか!?TV』で有名な池田清彦氏による、生物学の観点から見た寿命の話。

    最後の全人類の寿命が伸びたときのSFチックな話はさておき、それ以外の寿命の話は勉強になった。

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    2015年07月20日
  • マツ☆キヨ

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    世の中に対してのモヤっとした気持ちを綺麗に代弁してくれる良書だと思います。マツコさんの本、他にも読んでみたい!

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    2014年11月09日
  • 脳死臓器移植は正しいか

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    脳死・臓器移植反対の立場を旗幟鮮明に掲げた本です。

    立花隆の脳死に関する本をいくつか読んで、脳をアイデンティティの座とみなす立場から、その機能が完全に解明されていないうちは器質死をもって脳死と判断するべきだという主張に共感を覚えていたのですが、本書ではその立花の説に対する批判がなされています。著者が批判するのは、自己同一性が崩壊するのは機能死でも同じだということと、さらには心臓死でも自己同一性が崩壊するのであり、脳の器質死をもって人間の死とすることにこだわる理由はないはずだ、というものです。

    立花の考えている「アイデンティティ」は、臨死体験のような証言に基づいていることもあって、かなり高次

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    2014年08月26日
  • ナマケモノに意義がある

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    人生の箴言を色々な角度から分かりやすく面白く伝えてくれる良書です。
    生物学的な話はあまりないのですが、その研究から見えてきたものを人生にフィードバックして人生観を伝えているのですが、『いい加減』=『良い加減』だらしないわけではないけれど真面目でもない、程良い脱力が安心できます。
    僕自身が元々は貴重品で真面目な性格だったのですが、窮屈で脅迫的で自縄自縛で生き苦しいというか、余裕がなくて、一言で言えば『疲れた』ので(笑)、20歳を過ぎた頃から適当を志向するようになり、『大体成功してれば良いんじゃね?』くらいに力を抜き始めてからは随分と楽になりましたね。血液型はA型ですが、最近はO型に見られるように

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    2014年08月18日
  • 生きているとはどういうことか

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    生物学的な詳細な説明はやや難しいが、第3章「生物がいつ誕生したのか」は面白く読めた.29億年前にマグネティック・バリアーができて、生物が放射線の影響を受けなくなった というのは納得できるものだ.特に良かったのは第8章の近藤誠への論評だ.抗癌剤の問題は複雑だが、近藤論に同意する.でも、生物を定義する場合に時間を考慮する必要があるという論説はうまい考えだと感じた.

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    2014年06月28日