対談集。
『ホンマでっか!?TV』を殆ど見てないので、池田清彦先生を存じ上げなかった。
虫を追っかけたりとか、口調が江戸っ子だったりとか、
存在自体面白い方だなーと、この本を読んでみて思った。
どなたかのレビューに『池田先生は高田純次入ってる』と書かれてて、妙に納得。
震災を語るくだりを読んだとき
...続きを読むに、発売当時に読んでおくべきだったと思った。
逆に言うと、震災直後と現在では温度差があるってことに気づかされたともいえる。
その後はマイノリティーの生き方だったりとか存在意義だったりとか。
話題は各方面に亘るので個別の感想を言い出すときりがないけど
マツコ・デラックスという人は本人が言うよりだいぶまっとうな人だというのが
主だった感想。
正確にいうと、至極まっとうに怒るべきことに対して怒ることのできる人、
だということ(最近の『怒り新党』を見てると尚更)。
そういう人は貴重だけど、今の日本では生き難いだろうなーとも思う。
なんだかんだ言ってもマツコさんのことが嫌いじゃないのは
そんなところに理由があるのかもな、とも思った。
同時に、以前『世迷いごと』を読んだときに「意外と愛情たっぷり」だと感じた理由も
なんとなくだけど判ったし、腑に落ちた。
こういう切り口でマツコさんがモノを語った本をもっと読んでみたい。
というか、今の芸人的、イロモノ的な扱いではもったいないと思う。
ご本人が聞いたら怒りそうだけど。