池田清彦のレビュー一覧

  • ほどほどのすすめ

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    ①バランスが大事。
    例えば常在菌。肌なんて、ほとんど洗わなくて大丈夫。
    風呂に入ったり、シャワーで流せばほとんど流れる。
    全部取ってしまおうとすると、今度は悪い菌が
    繁殖する。

    ②多様性 いろいろあってよい。
    1つだけにすると、それがダメになった時、全滅する。

    ③独裁主義は個人での独裁化。
    民主主義は多数性の専制。
    一部の人が莫大な富を得る。

    ④戦争の原因の一つ。食料。
    食料が足りなくなる→隣はどうなっているかな
    →たくさん食料がある
    →どうぜ飢え死にするなら奪っちゃえ!

    ⑤組織にはほどほどのゆるさが必要。
    寛容さは人間の善意をあてにしている。
    「1度か2度くらいサボってもいいが、あまりサボるのは困るよ」というほどのゆるさ◎

    ⑥ブータン このシステムがすごい。
    インドと中国の間の緩衝地帯としての役割。
    経済はインドに全面的に依存。
    ブータンが売れるものは、電力と観光。
    山岳国家で急斜面だから水を使って水力発電。
    ブータンの人口80万人。だから、あまった電力は
    インドに売って食っている。
    インドは大国だから、貧乏人が出る。
    貧乏人はブータンに出稼ぎに来て、
    掃除やら下っ端の仕事をしている。
    インドとしても、ブータンが国境線の治安を守らせながら、自国の貧乏人を養ってもらっているからおいしい。
    かつての沖縄も、中国と日本の間でなんとかやっていた。

    だから緩衝地帯が必要なんだよね。
    日本は海に囲まれているから、それが緩衝地帯だと
    言えなくもないのか。
    まあ、アメリカさんにとっては、日本があることでその向こう側と対峙しなくて済むようにしているから、
    そこに日本の価値を求めておけばいいのか。

    ⑦サスティナブル(持続可能)な状態でいるためには、
    もっと人間の数は少なくて良い。
    増えすぎると、食料の争奪戦が始まる。
    だから、これから大事なのは、農業。
    穀物を食べるようにしていると、必要なエネルギーを
    得るのにたくさん食べないといけなくて、
    効率が悪い。
    いいのは、肉などのたんぱく質をとっておいて、
    あとはごろごろしていることだ。
    国力の観点からいうと、人口が減るのはよくないから
    指導者としては人口を増やしていきたい。
    もっというと、他の国の人口は減らして、自分のところは減らさない。これがいい。
    でも、地球のいろいろな矛盾は、人口が減れば
    解決する。
    少子化が悪い、というのは資本主義での話。
    資本主義では、どんどん作ってどんどん買って・・と
    カネを回さないといけないシステムになっているから、
    少子化で消費者が減ったり、自然に回帰していくような
    消費しないシステムになっていくと都合が悪いわけだ。

    ⑧日本は電力の使い過ぎ
    戦後すぐは、日本の電力の70~80%は水力発電だった。それから水力発電量はずっと変わっていない。
    それなのに、今は水力発電は10%でしかない。
    ものすごくたくさんの電力を使うようなったから。

    もうね、24時間営業とかいらないよ。
    夜は寝ればいい。

    ⑨エネルギーがなくなると地域社会になる。
    昔は江戸と京の間を2週間かけて行き来していた。
    早くしたいときは飛脚。
    それだと、3日か4日くらいで運べる。
    一人ではもちろん走れないから、何十人かでリレーする。
    というように、何かを運ぶにはエネルギーを使う。
    エネルギー自給率7%の日本。
    これからどうするんだろう。
    地域社会にすればいいんじゃないか、と思うんだけど、
    こんなに便利になっちゃったもんだから、
    後戻りできないんだろうか。

    ⑩働かなくても食える、が正しい生き方。
    温暖な気候のおかげで、1年に2回稲作ができるラオス。
    でも、1回しか作っていない。
    なぜなら、「必要がないから」
    残りはのんびりして暮らす。
    必要以上に働かないのは、幸せなことだ。
    ワークシェアリングが現代でいうところのそれだろうか。
    しかし、今はそれもできなくて、どんどん安く買いたたく。ワーキングプアの状態になっている。
    グローパル資本主義をやろうとすると、結局のところ
    正社員を減らして全部バイトにするのが効率的になる。
    賃金が安くて済むから。
    それで儲けるのは一部の人のみ。
    大富豪トップ3で地球上の50%の人の賃金と同じ
    といったら、衝撃でしかない。
    そんな社会に組み込まれちゃってるのが悲しい。

    ⑪ベーシックインカムの話
    人間には承認要求があって、
    他人からリスペクトされたい。
    だから、ベーシックインカムをもらって
    働かなくてもお金がもらえるようになっても、
    働きたい人は働く。
    むしろ、働かなくてもいい、という自由な状態が
    新しい文化を生むかもしれない。
    とにかく、今の資本主義的な構造では、搾取が進む一方だから、いずれ崩壊する。

    少子化が進む日本。だから、外国から労働者を・・と
    なっているが、果たしてそれが今後の日本にとって
    幸せなのか。難しいところだ。
    国を小さくして、今あるもので暮らしていくというのも
    悪くないのではと思ってしまう。
    むしろ、海外から人を呼んだところで
    その人たちの価値観を日本に合わせていけるのだろうか。
    教育は?対応できるの?
    日本人自体が「満たされてない」と思っているのに
    海外からの人を満たすことは到底難しいのでは
    と思う。

    ほどほどのすすめってタイトルだが、
    いろいろ考えさせられる内容であった。

    とにかく、知は力だ。

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    2019年10月13日
  • 生物学ものしり帖

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    タイトルの通り、生物に関するあれやこれやの豆知識。ティラノサウルスとトリケラトプスが系統的に近いことや、成虫のまま冬を越す昆虫もいることやなんかは知らなかった。動きがのろい動物や昆虫は毒を持っていたりする、逆に素早く動くゴキブリは毒を持っていないという話にはなるほどそうかとしっくり来た。

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    2019年10月12日
  • 生きているとはどういうことか

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    生物は結構いい加減。
    オスとメスは生まれた時の
    温度で決まる生き物もいる。
    著書が言われるように
    程よいいい加減が、いい感じが
    します。

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    2019年08月26日
  • ほんとうの環境白書 3・11後の地球で起きていること

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    書かれた時からいささか時間が経っていることもあって。インパクトという面ではいまひとつ、しかし、こうした論旨がもっとでてきて欲しいと思う。

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    2019年07月30日
  • 生物学ものしり帖

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    シンプルに面白かった。内容もさることながら、著者の軽やかなタッチも貢献していると思います。軽ーく生物と文字を通してふれ合いましょう。

    0
    2019年05月20日
  • ほどほどのすすめ

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    1947年生まれの生物学者が「ほどほど」の生き方を勧める。今の社会の流れが無理をしながら資本主義、グローバル化を進め、格差が広がリ、社会に矛盾ができている。それは自然の流れに逆らっているからだ。人口減少も、エネルギー減少も流れのままに受け入れるべきで、資本主義から離れるべきだと筆者は説く。資本主義は、人口増加と消費の拡大を必要とするが、いずれ破綻する。日本の人口は6000万人くらいでちょうど良く、これで食料もエネルギーも自給自足ができる。あくせく働かなくても生きていける未来のシステムを提案する。原発推進は長期視点から明らかに破滅的な方策であリ、経済的で安全なエネルギー政策を提言する。国民が選択すれば国の方向も変わるのかな、と思った。

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    2019年02月13日
  • マツ☆キヨ

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    ネタバレ

    いや~面白かった。
    自殺の話にはとても共感したし、そもそも他人に理解してもらおうという姿勢が甘えなのもということを思った。そういう甘えが強い人たちも相手にしていかなきゃいけないわけだけれど…。
    毎日疑問だらけで色々やってるけど、少しげんきにさせられた。

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    2019年01月19日
  • ほんとうの環境白書 3・11後の地球で起きていること

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    はっきりと主張がある人の本を読むことで、刺激を得て、いろいろと考えることができる。それが、私の脳トレ。環境について著者の考えが述べられているが、賛同するもの突っ込みをいれるもの反論するものテーマによって様々ある。気がつかなった視点も得ることも。気になるテーマがあれば、それに関する書籍を読む。そんな生活をしている。

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    2018年10月28日
  • 環境問題のウソ

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    私に環境問題を冷静に見つめ直すきっかけを作った本。ダイオキシンに関する部分だけでも読むべき!自分で調べることをしっかりしないとマスコミに踊らされてしまう。

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    2018年10月17日
  • 正直者ばかりバカを見る

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    生物学者による社会評論エッセイ。最近、生物学者や物理学者、医学者、数学者などの理系学者が社会に物申す的な文書を発表することが目立つ。物事に白黒をはっきりつける理系イズムが今の世の中にマッチしているんだろう。ぼやけた意見でみんなの賛同を得るなんてことは、もはや一昔前の流行だ。

    で、著者の池田清彦氏による人生これからの若い人向けの提言と社会批判。原発や大麻、ガン治療、沖縄問題など、世間で賛否両論渦巻く物事について、バッサリと自分の結論を語って、気持ちがいい。タイトルの「正直者」とはマスコミや多数派の意見を鵜呑みにする人たちだ。

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    2018年07月12日
  • 虫捕る子だけが生き残る 「脳化社会」の子どもたちに未来はあるのか(小学館101新書)

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    印象深い話が多かった。極端だけれども、虫が愛おしくなった。

    ・絶対音感を失った方が得。
    ・個性教育なんて言うこと自体が矛盾なんですよ。教育できるのは概念の方であって、個性を磨くには外へ出るしかないんだ。
    ・現代人という品種はものすごく鍛えに鍛えた、肝試しのすんだ品種。

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    2018年06月21日
  • 進化論の最前線(インターナショナル新書)

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    進化論について、テレビで有名な池田清彦が語った一冊。

    進化論についての最新の学説を知ることができ、非常に勉強になった。

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    2018年05月02日
  • 正直者ばかりバカを見る

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    風刺のきいた池田節が炸裂した感じだ.どの話も落ちがあって楽しめた.腸内細菌,狂犬病,昆虫食の話は専門分野だと思うが,分かりやすく解説してある.エネルギーの話も理路整然としており楽しめた.

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    2018年03月11日
  • 進化論の最前線(インターナショナル新書)

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     進化論をめぐるダーウィン、ファーブル、メンデルの関係性や進化論がどう信じられるようになったのか、進化論懐疑主義者の言い分(交雑により一気に新種が生まれる事例は、生物が徐々に進化するネオダーウィニズムでは説明がつかないことなど)が書かれている。またips,stap細胞についても書かれている。 
     実際に生物が種の壁を乗り越えて進化した場面を見たことはないのに、進化を事実として受け入れがちな日本人と、すべての生き物は創造主がつくったとするキリスト教原理主義の創造論の影響で進化論を疑う人達のこと、ゲノム編集のこと、ネオンデオタール人と現生人類が交配していたかもしれないこと、ファーブルがどうダーウィンの進化論を疑ったのか、ネオダーウィニズムでもいまだ進化のなぞは解けていないことが書かれていた。
     どうして学校でこういう風に教えてもらえなかったんだろう。疑うということを禁じることは、科学的探求心の芽を摘むことだ。日本の教科書はどうしてこれほど面白いトピックをあんなにつまらなくまとめられるのだろう。勉強嫌いの子が多いのは教科書がつまらないからなのでは。
     こういう本の児童書版を日本の子どもたちに届けたいとこれを読んで強く思った。

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    2018年01月01日
  • 「進化論」を書き換える

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    文系には少し難しいかもしれない。とはいえ、読み通せば今、学問の世界ではどういう認識でいるのかがある程度わかると思う。割りと面白かった。

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    2017年12月18日
  • 科学とオカルト 際限なき「コントロール願望」のゆくえ

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    副題が「際限なき『コントロール願望』のゆくえ」
    19世紀錬金術などの秘術でしかなかったオカルトは
    『際限可能性』と『客観性』という二つの公共性を獲得し
    『科学』になった。そして今、科学は極端に難解化して普通の人には
    理解不可能となる一方、現代オカルトは「かけがいのない私」探しの
    魅力的なアイテムとなった。。。。
    さすがは池田さん!切り口鮮やかに、
    どこにもへつらわない姿勢が気持ちいい。

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    2017年08月17日
  • アホの極み 3・11後、どうする日本!?

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    ネタバレ

    タイトルはふざけているようだけど、中身は真面目。
    本気で脱原発を訴えて、復興を利権の温床にするなと憤る。

    古本市で買った本なのでちょっと古い(野田政権、橋下府政の頃描かれた本)けど、言っていることは多分ぶれていないはず。
    常識を疑い、勢いに流されず、事実を知って、自分で考える。

    “いつの時代でも愚かな為政者は己のコントロール願望と引き換えに人々の利益を収奪する。”

    でも今、頭が大変疲れているので、なかなか内容が頭に入っていかなかったのが残念。
    結構大事なことがいっぱい書いてあったので、落ちつたらまた読まねば。

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    2017年04月02日
  • ナマケモノに意義がある

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    生物学に絡めて働きすぎを戒めるエッセイ。
    自己啓発や自己愛や承認欲求などについても切り込む

    裏のキャッチコピーが気に入ればいいと思う

    太古の人類は1日3時間しか働かなかった
    働くことが嫌いな人は社会の潤滑油になっている
    死と引き替えに生の楽しみはある
    「努力は報われる」という信仰は捨てよ
    あなたは「かけがえのない存在」ではない
    「あきらめる力」があると可能性が広がる

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    2017年02月06日
  • 世間のカラクリ

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    前半はさすがの博覧強記に基づく主張たちで、読みながら納得して、”あ、これやっとかんと”みたいな場面もしばしば。ただ、後半の近藤擁護論に基づく展開みたいになって以降、ちょっと”う~ん”って思えてしまいました。なんで、トータルで星4つ(前半5、後半3)。ガンもどきは確かに存在するんですけどね。

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    2016年11月09日
  • 真面目に生きると損をする

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    人生には生きる目的がある、人を愛さなければならない、は脳の妄想!!好きなことをして、旨い酒を飲んで、適当なところで死ぬ!!働き者の方が偉いというのは、人類史上つい最近生まれた思想である!!自分のことも理解できていると限らないのに他人のことなど理解出来る訳がない!!自分にはつきまとわないで、勝手にやって、邪魔はしないから、とおおらかな心持ちになる!!

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    2016年07月20日