池田清彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
地球温暖化、ダイオキシン、外来種…。
マスコミが大騒ぎする環境問題を冷静にさぐってみると、ウソやデタラメが隠れている。
科学的見地からその構造を暴く。
[ 目次 ]
第1章 地球温暖化問題のウソとホント(地球温暖化は本当なのか 温暖化は昔もあった ほか)
第2章 ダイオキシン問題のウソとホント(ダイオキシンは危険なのか ゴミ焼却とダイオキシン ほか)
第3章 外来種問題のウソとホント(外来種悪玉論のいかがわしさ 日本の中の外来種 ほか)
第4章 自然保護のウソとホント(自然保護はなぜ必要か 圏央道と昆虫採集禁止 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ -
Posted by ブクログ
温暖化・ダイオキシン・外来種などの問題について、コドモ向けな口調で懐疑的な見解を述べている一冊。この中で著者が専門としているのは外来種問題だけという事もあり、この章が一番面白い。
本書を通じて展開される著者の主張には賛同したいが、各論レベルでは素人にも指摘できる問題点が散見される。例えば、普通のメシに含まれるダイオキシンがこれ位で、致死量に達するには30万日分食わなきゃいけないから、全く問題無いだろうみたいな論理を展開させている個所がある。これは、普通のメシに含まれるダイオキシン量(濃度?)がなんかの拍子に30万倍になる可能性がゼロ(に近い)という事も立証しないと、論理的な説明にはなってない。 -
Posted by ブクログ
地球温暖化、ダイオキシン、外来種、自然保護・・・マスコミで取り上げられることも多いテーマについて、別の視点から論じている一冊です。
私は、環境問題に対して強い関心があるわけでもなく、詳しくもありませんが、読んでいて少し違和感を感じました。
対象読者層に合わせているのかもしれませんが、重要なテーマを論じている割には、文章が軽すぎますし、専門家ではない方(あとがきで著者本人が書いています)が、ここまで断定的な書き方していることにも、疑問が残ります。
環境問題を論じるよりも、環境問題をテーマにして、「マスコミ(に限らず)の一方的な論調を信じてはいけない」ということを語りたかったのかもしれま -
Posted by ブクログ
読破した翌朝から、新聞やテレビの言っていることが信じられなくなってしまった。
同時に、このようなウソを大々的に報道している報道機関に対し、憤りとともになんだかかわいそうにさえ感じられた。情報過多かつ氾濫している世の中では、人間がどんなに賢くなろうとも、あるひとつの論文が正しいか、信憑性に欠けるのか判断するのには人間の手を介さなければならない。そこで、今思い出したのだが、マイクロソフトを筆頭としたIT産業の人々のやり方は賢いと思う。というのも、アイデアを全社員で掲示板上に公表し、料理し甲斐のある内容については掲示板上でどんどん更新され、そうでない内容については検索数が少ないために淘汰されていく。 -
Posted by ブクログ
前半の地球温暖化やダイオキシン、外来種の問題はそこそこまとまっている。リスク論の考え方を基本にロンボルク本からデータを援用するなどして議論を進めていく。ただ援用の域を超え焼き直しに成り下がっているのは残念(そのくせ妙な解釈で大口を叩きつつ議論は進む)。この手の本を既に読んでる人間には無用の本。ただ新書だし、薄く読みやすいのでここから著者も紹介している本にすすむ為の踏み台として考えれば有り難みを多少は絞り出せるかもしれない。後半は、著者の個人的な観点から自然保護の話が進み急速に議論を裏付けるデータがなくなる。そのためにただの感情論に走りっているようでハナシが粗雑になっていく。前半部で著者が批判し