池田清彦のレビュー一覧

  • 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)

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    色んな話題に話が飛ぶように見えて、どの難しい話題でも一つ一つの言葉にしっかりした芯があるなぁと感じました。今までに培ってきた知識や経験、色々な人との付き合いがこのお二人を作り上げてこられたのだと。
    どんな難しい話題にもお互いについていけなくなることは全く無く、スゴい!のひと言でした。
    お二人の読書にも驚かされました。
    この本で感じたことは、
    ①自分を中心にした一方だけの意見ではいけないということ。
    ②日本人は同調しやすい国民性があるので流されてしまわないように。(鵜呑みにしない)
    ③多方向からの見方、聞く力を育てて、自分の軸を育てていくこと。(そして物事に柔軟に)
    ということです。

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    2023年07月23日
  • 「現代優生学」の脅威(インターナショナル新書)

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    津久井やまゆり園事件とナチスT4作戦。思い上がった為政者気取りが、生殺与奪を握る。人間は誰しも平等な命とは言わないが、反知性的な正義感で弱者を殺害するとは何事か。社会にとって有益か有害か、そんな価値観でトリアージした所で、その裁判官も制度設計も万能ではない。虚しい沈澱物同士による些少な淘汰スパイラル。澱みが浮き、水は濁る。

    優生学の逆転現象として頑健な兵士が死に、兵役を果たせない弱者が残る戦争という行為に反対した学者。何だかヤンキー子沢山、大卒共働き子なし、という現代にも通ずる逆淘汰問題だ。いや、しかしこれは価値観の違いで、人真似し、テストの点数を競うような無気力な集団より、ヤンキーの方が生

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    2023年06月03日
  • 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)

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    ネタバレ

     コロナ(疫病、生物兵器?)とウクライナ戦争に共通するものは日常性の破壊。老齢になると最も根源的なのは日常性。環境問題とは日常性の維持問題。環境問題は議論するだけの問題から、日常性の問題になった。養老孟司・池田清彦対談集「年寄りは本気だ」、2022.7発行。エネルギー問題は水力も風力もバイオマスも太陽の活動に依存。食料も光合成で太陽に依存。地球の一次生産には限界がある。人間はそれを野生動物とシェアして生きていかなければならない。持続可能な一案は、日本の里山。電力より薪割り、そして、自給自足。

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    2023年04月04日
  • 40歳からは自由に生きる 生物学的に人生を考察する

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    自分でしっかり考えて判断することの大切さを改めて学びました。まて、色々な生物の生態を知ると人間を相対的に見ることができるように思いました。

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    2023年02月26日
  • 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)

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    むちゃくちゃ頭が良くて、むちゃくちゃおもろいお二人の対談。
    付いていけない話題もかなりあったけれど、ぐいぐい読み進めさせられる。
    子供(未成年)の自殺について語られたくだりは胸が張り裂ける思い。承認欲求を満たしてあげること。私は子供の「見て!見て!」にいつも応えてあげられるかな…反省。
    「愚かな人には、ただ頭を下げよ」
    「どん底まで落ちたら、掘れ」
    「人生は短い、働いている暇はない」

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    2023年02月26日
  • 「現代優生学」の脅威(インターナショナル新書)

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    優生思想はナチス特有のものではなく、日本を含む世界全体で見られたもの、そして今後も見られる可能性があるものだという学びがあった。
    今必要な、いい勉強ができたと思います。

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    2023年02月14日
  • バカの災厄

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    ここまで本文の中にバカ、バカと書いた本は無いのではないだろうか。しかし、内容は非常に核心をついていて、日本人としてうーんと唸らさせられる一冊である。

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    2022年12月29日
  • 親ガチャという病

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    トレンディなキーワードを切り口に有識者が語る。親ガチャ、無敵の人、ルッキズム、キャンセルカルチャー、反出生主義など。読めばバランスの取れた意見が多く、一つ一つはあっさりとした内容だが、考えさせられる。

    室井佑月が、性的搾取という言葉に対し、同性間でも意見が分かれる事を書いている。グラビアやホステスみたいな職業の是非を問うもので、女性にも賛成派と反対派がいるという事だ。こうした設問に対し、いちいち決着をつける必要はない。世の中に、両方の意見があって良いのだ。にも関わらず、正義バカと池田清彦が言うような、ポリコレの名を借りた、匿名のルサンチマンが奇妙な正義感と責任感で世直しを演じ、どちらに絞ろう

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    2022年11月19日
  • SDGsの大嘘

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    筆者の言いたいことを言っている印象。
    私は支持はするが、ファクトがない、抽象的などの批判が起きそう。

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    2022年11月07日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    面白かった〜
    30代から70代の、それぞれ生業が違う著者による寄稿集。
    世代によってか、なんとなく色が分かれてたのがまた興味深い。
    引用してるデータはもちろん、参考文献が結構かぶってるのも興味深かった。
    対象読者である大学生の知り合いに贈りたいし、こういうテーマについてよく話す友人にも読んでほしい。

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    2022年10月29日
  • 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)

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    碩学の大巨匠のお二人が
    あっちやこっちへと
    放談しながら
    きちんと 的を得たところに
    着地するのは 流石です

    最後の方で
    養老さんが
    ー若い時は「自分が」というものが大きかった。でも、  年を取ってくると、だんだん「自分」が小さくなって、相対的に「周り」が大きくなってくる。
    それにこたえて、
    池田さんが
    ー「世のため、人のため」にならない年寄りが多いけどな。年を取っても、いつまでも自分、じぶんというやつが。

    と返しておられる部分がありますが
    いゃあ ほんとに おしゃる通り
    と 思うことが多いので…

    いやはや
    かなり 爽快な読後感であります

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    2022年10月04日
  • SDGsの大嘘

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    「SDGsは大嘘である」という池田氏の指摘(SDGsは、EUやイギリスが経済的な発展を続けるための方便、という主張)については、根拠が示されたものばかりではないので、無批判に受け入れるのは危険が気がしますが、このような指摘は大切だと思います。

    前半は、SDGsによって起こるであろう将来の見通しについて「私(著者)はこう思う」のオンパレードで、「ホンマでっか!?」な部分が多いのですが、後半の「第3章 マスコミの大罪」「第4章 ニッポンの里山の秘密」については、事実(過去の事象)を踏まえた記述が多いと思われ、納得のできる記述や自分の知識と齟齬がない記述が大部分なので、信用できる印象を受けました。

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    2022年10月01日
  • 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)

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    すごく頭の良い2人が色々な分野の話をしているので、内容をよくよく考えて理解しながら読んでいたら長くかかってしまいました。養老先生も池田先生もとても面白い考え方をするんだなぁ…と思いました。かなり様々なことに参考になる本でした。

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    2022年09月20日
  • SDGsの大嘘

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    SDGsを国連が打ち出した時、私は「 項目が多すぎないか?項目を見比べると矛盾した目標があるよな」と少し懐疑的に見ていたが、この本は答えを一部与えてくれたと思う。どんな取り組みも、誰かの、もしくはどこかの利権が絡んでいることは、いやというほど思い知らされているが、やはり同じカラクリなのかと残念に感じた。
    とは言うものの正しい目標もあるので、正しいものは可能な限り取り組んでいき、日本独自の解決策をどこかの利権に利用されないよう進めていければいいなと思う。
    SDGs云々でなく、地球に良いことをしていきたい。

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    2022年08月06日
  • SDGsの大嘘

    購入済み

    SDGsは日本人と相性最悪か

    コロナもそうだが、マスコミや利益団体(起業)が一度確立したキャンペーンを崩すのは殊日本では相当難しい。リテラシーの低いテレビのワイドショーを観る層にとっては、美しい未来のビジョンこそが全てであり、その真偽や実現可能性を話したところできっと理解出来ない。つまりこの本もそういう層に読まれることはないと思う。
    内容は概ね賛同出来るが、地球温暖化の部分(植物の発育に最高だから温暖化を進めるべきと書いているが熱中症リスクの視点がない)やスポーツ振興への批判(健康な人口が増えることによる社会保障費の削減効果が触れられていない)など、少々結論ありきな項目も否めないが、是非SDGsをプロモートする陣営に感想

    #タメになる

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    2022年07月11日
  • 不思議な生き物 生命38億年の歴史と謎

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    専門用語もたくさんでてきてほぼ理解できませんでしたが面白い虫や動物がいるなぁ、とか、理論上は生物は〇〇できる!みたいなのが面白かったです。

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    2022年06月08日
  • もうすぐいなくなります―絶滅の生物学―(新潮文庫)

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    絶滅に関する研究成果や思いを綴ったエッセイ。

    気になる議論をメモしておきます。
    ・生物の大量絶滅は過去6回、いずれも地球規模の天変地異が原因
    ・種にも老化はあるのか?
      先細り種(長鼻属、奇蹄目)と、繁栄種(偶蹄目)の違い
    ・突然変異の起こり易さ起こりにくさ
      著者は、新しい種が生成当初は有意味な変異が起こりやすいと推察
    ・人間が滅ぼした生物~リョコウオバト、バイソン、トキ、オオカミ
    ・減っている虫と増えている虫がいる
    ・絶滅危惧種からみる絶滅要因
      コウモリ:生息範囲・条件の狭いこと
      鳥類、爬虫類:島の固有種
      両生類:湧水の減少
      魚・虫:農薬
      離島の生物:競合外来種の

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    2022年04月29日
  • 環境問題の嘘 令和版

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    ネタバレ

    有効利用されている食べ物は7割。自給率よりこちらのほうが問題。
    ゴミで東京湾が富栄養化。
    窒素が増えれば収量が増える。ハーバーボッシュ法で窒素肥料をたくさん固定化できるようになった。
    ダイオキシンは家庭用の焼却炉ではさほど量がでないがのちに明らかになったが、高級焼却炉の利権につながっている。
    環境ホルモンはガセネタだとわかり、環境省はリストを取り下げた。利権にはつながらなかった。
    1940~70年のころは地球寒冷化が心配されていた。利権につながらなかった。
    CO2犯人説は利権につながっている。
    エネルギーを増やさないためには人口を減らさなければならない。30年くらいは可能だが、300年は不可能

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    2022年04月21日
  • どうせ死ぬから言わせてもらおう

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    池田先生が言いたいこと言いまくる本。面白かった。今後は地球温暖化とかCO2削減って聞いたら鼻で笑ってやろうと思う。ホモサピエンスにネアンデルタール人の血が混じったから寒さに耐えれるようになったって言うのは勉強になった。

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    2022年02月04日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    中高生向けとして編まれた本
    私は三十代のおっさんだが、内田さんをはじめとした学者、活動家の方々がどういうメッセージを送るのか興味深く読めた。

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    2022年01月11日