池田清彦のレビュー一覧

  • 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)
     コロナ(疫病、生物兵器?)とウクライナ戦争に共通するものは日常性の破壊。老齢になると最も根源的なのは日常性。環境問題とは日常性の維持問題。環境問題は議論するだけの問題から、日常性の問題になった。養老孟司・池田清彦対談集「年寄りは本気だ」、2022.7発行。エネルギー問題は水力も風力もバイオマスも太...続きを読む
  • 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)
    むちゃくちゃ頭が良くて、むちゃくちゃおもろいお二人の対談。
    付いていけない話題もかなりあったけれど、ぐいぐい読み進めさせられる。
    子供(未成年)の自殺について語られたくだりは胸が張り裂ける思い。承認欲求を満たしてあげること。私は子供の「見て!見て!」にいつも応えてあげられるかな…反省。
    「愚かな人に...続きを読む
  • 40歳からは自由に生きる 生物学的に人生を考察する
    自分でしっかり考えて判断することの大切さを改めて学びました。まて、色々な生物の生態を知ると人間を相対的に見ることができるように思いました。
  • 「現代優生学」の脅威(インターナショナル新書)
    優生思想はナチス特有のものではなく、日本を含む世界全体で見られたもの、そして今後も見られる可能性があるものだという学びがあった。
    今必要な、いい勉強ができたと思います。
  • バカの災厄
    ここまで本文の中にバカ、バカと書いた本は無いのではないだろうか。しかし、内容は非常に核心をついていて、日本人としてうーんと唸らさせられる一冊である。
  • 親ガチャという病
    トレンディなキーワードを切り口に有識者が語る。親ガチャ、無敵の人、ルッキズム、キャンセルカルチャー、反出生主義など。読めばバランスの取れた意見が多く、一つ一つはあっさりとした内容だが、考えさせられる。

    室井佑月が、性的搾取という言葉に対し、同性間でも意見が分かれる事を書いている。グラビアやホステス...続きを読む
  • SDGsの大嘘
    筆者の言いたいことを言っている印象。
    私は支持はするが、ファクトがない、抽象的などの批判が起きそう。
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    面白かった〜
    30代から70代の、それぞれ生業が違う著者による寄稿集。
    世代によってか、なんとなく色が分かれてたのがまた興味深い。
    引用してるデータはもちろん、参考文献が結構かぶってるのも興味深かった。
    対象読者である大学生の知り合いに贈りたいし、こういうテーマについてよく話す友人にも読んでほしい。
  • 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)
    碩学の大巨匠のお二人が
    あっちやこっちへと
    放談しながら
    きちんと 的を得たところに
    着地するのは 流石です

    最後の方で
    養老さんが
    ー若い時は「自分が」というものが大きかった。でも、  年を取ってくると、だんだん「自分」が小さくなって、相対的に「周り」が大きくなってくる。
    それにこたえて、
    池田...続きを読む
  • SDGsの大嘘
    「SDGsは大嘘である」という池田氏の指摘(SDGsは、EUやイギリスが経済的な発展を続けるための方便、という主張)については、根拠が示されたものばかりではないので、無批判に受け入れるのは危険が気がしますが、このような指摘は大切だと思います。

    前半は、SDGsによって起こるであろう将来の見通しにつ...続きを読む
  • 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)
    すごく頭の良い2人が色々な分野の話をしているので、内容をよくよく考えて理解しながら読んでいたら長くかかってしまいました。養老先生も池田先生もとても面白い考え方をするんだなぁ…と思いました。かなり様々なことに参考になる本でした。
  • SDGsの大嘘
    SDGsを国連が打ち出した時、私は「 項目が多すぎないか?項目を見比べると矛盾した目標があるよな」と少し懐疑的に見ていたが、この本は答えを一部与えてくれたと思う。どんな取り組みも、誰かの、もしくはどこかの利権が絡んでいることは、いやというほど思い知らされているが、やはり同じカラクリなのかと残念に感じ...続きを読む
  • SDGsの大嘘

    SDGsは日本人と相性最悪か

    コロナもそうだが、マスコミや利益団体(起業)が一度確立したキャンペーンを崩すのは殊日本では相当難しい。リテラシーの低いテレビのワイドショーを観る層にとっては、美しい未来のビジョンこそが全てであり、その真偽や実現可能性を話したところできっと理解出来ない。つまりこの本もそういう層に読まれることはないと思...続きを読む
  • 不思議な生き物 生命38億年の歴史と謎
    専門用語もたくさんでてきてほぼ理解できませんでしたが面白い虫や動物がいるなぁ、とか、理論上は生物は〇〇できる!みたいなのが面白かったです。
  • もうすぐいなくなります―絶滅の生物学―(新潮文庫)
    絶滅に関する研究成果や思いを綴ったエッセイ。

    気になる議論をメモしておきます。
    ・生物の大量絶滅は過去6回、いずれも地球規模の天変地異が原因
    ・種にも老化はあるのか?
      先細り種(長鼻属、奇蹄目)と、繁栄種(偶蹄目)の違い
    ・突然変異の起こり易さ起こりにくさ
      著者は、新しい種が生成当初は有意...続きを読む
  • 環境問題の嘘 令和版
    有効利用されている食べ物は7割。自給率よりこちらのほうが問題。
    ゴミで東京湾が富栄養化。
    窒素が増えれば収量が増える。ハーバーボッシュ法で窒素肥料をたくさん固定化できるようになった。
    ダイオキシンは家庭用の焼却炉ではさほど量がでないがのちに明らかになったが、高級焼却炉の利権につながっている。
    環境ホ...続きを読む
  • どうせ死ぬから言わせてもらおう
    池田先生が言いたいこと言いまくる本。面白かった。今後は地球温暖化とかCO2削減って聞いたら鼻で笑ってやろうと思う。ホモサピエンスにネアンデルタール人の血が混じったから寒さに耐えれるようになったって言うのは勉強になった。
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    中高生向けとして編まれた本
    私は三十代のおっさんだが、内田さんをはじめとした学者、活動家の方々がどういうメッセージを送るのか興味深く読めた。
  • 「現代優生学」の脅威(インターナショナル新書)
    後半の、古市さんと落合さんの対談に対する批評が秀逸だった。あと、恥ずかしながらチフスのメアリーについても知らなかった。
  • 平等バカ
    人間は、うまく行かない制度をゼロから作ろうとするより、そこになにか加えて改善しようとすることが証明されてるんだね。