池田清彦のレビュー一覧
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ルポから思想まで豪華布陣だが、宮台さんの激憤しながらの筆致が鮮やか。『「ファストフードからスローフードへ」と同じく「原子力から自然エネルギーへ」も日本的に勘違いされるでしょう。〈食の共同体自治〉の問題が、食材選択の問題に短絡したように、〈エネルギーの共同体自治〉の問題が、電源選択の問題に短絡するでしょう。(略)原発災害からの学びがその程度で終わってしまうのですか。』pp.384-385. まさにそこなのだ。設計の悪い世論調査と内閣支持率に翻弄されて愚昧な二択に落とし込んではいけない。そこで一般意志2.0の登場なんだろうな。東さんと宮台さんと津田さんは全く方法論が違うけど、震災をきっかけに議論が
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マイノリティだと自覚しているからこそ、多勢が団結し何の疑問も持たずに一斉に同じ方向を向いて走り出すという現象に恐怖を訴えているんだな。
情報化社会の中で「自分で考えること」を止めてしまっている人たちの多いことは気になる話。
高校生ですらレポートを書く際にネットからパクッたりしているもんね。ヤマシい気持ちを持ってやるならばまだしも、それでいいと思っている奴がいること自体おかしな話。
マツコはよく「アタシなんかがおこがましいんだけど」って言葉を使う。
ワタシもよく使うほうだけれど、それってその対極にある「厚かましい」奴に対して『オマエ、気が付けよ!』と暗にメッセージを送っているときがあるんだ -
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日ごろのニュースを科学的な視点からみるエッセイ的な本。2003年。若者の科学離れから職の安全まで、日常的な出来事を多岐にわたり解説していく。ガンの主原因はタバコではなく車であること、危険な肉を食べるよりも昆虫を食べたほうが安全で栄養価が高いこと、などマイノリティな主張となっているが面白い話が多い。確かに喫煙者が減っているのに、肺がん患者が増えているのはタバコによるものではないことの裏づけだろう。しかし、日本は車メーカーが一部支えているところもあるから、国、マスコミも追及できないのか。普段のニュースの一般的な見方ではなく、やや斜めからみている点が面白く、オススメである。
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生物学者で、カミキリムシの収集家の顔もある著者。本書を執筆した頃は70歳を超えて定年退職し、自身の経験や境遇も交えて『いい加減が丁度いい』生き方と、『日本のバカさ加減』への反発を怖い物なしの姿勢で語る。
著者は定年後の本書だけでなく、昔からハッキリと世間に対する主張をしてきたようだ。『日本のバカさ加減』については、コンプラ至上主義に対して『ルールを守ること自体が目的化している』ことや自己責任という考え方が衰えた風潮に対する批判に大いに共感を覚えた。しかし時折左寄りに過ぎる発言が目立つのが残念で、話半分とまで言わずとも3分の1くらいは差し引いて読んでおきたい。
良くも悪くも、『自分』をしっか -
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オスとは、とにかく冒険する存在。
人間は飽きる存在。好きなことだけやってたら飽きるのは当然。苦労とかしたくないことも混ぜながらで、飽きずに続けられる。
結局好きなことやって他の人が、とか考えずにやってた方が健康で暮らせる。あとは自分の長所が活かせる、敵が少ないところに移動して活躍せよ、って感じ。歳とっても禁欲しないでいたら元気でいられる。したいことをして、前頭葉を活発にして元気になるとのこと。
エロに限らず興味があるならできるうちに、恥ずかしがらず楽しんだ方がいいと思う。
そうだよな。
他人の恣意性の権利を侵害しなければ何をしても自由だ。
公平や平等に固執するやつに限って、裏では偏見が強 -
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オスがオスらしく生きるためにどうあるべきか、医師と生物学者が本音で語り合う!
〇若いオスのヘンな行動の意義
〇老いたら「心のエロ度」を全開に
〇我慢がオスの生命力を奪う
〇メスを敵に回してはいけない
〇モテる男はズラし上手
〇オスの行動と精子の動きはリンクしている
〇不倫は生物学的には正しい行動
〇日本の「男女平等」にはバグがある
〇「置かれた場所」でなんて咲けない
【まえがきにかえて】より抜粋
今回のテーマは「オスがオスであるために」というもので、これは、中高年以上の男性にとっては切実な問題で、長くオスでいられることはすなわち、若さを保つことに直結します。