池田清彦のレビュー一覧

  • 脳死臓器移植は正しいか

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    筆者らしい断定的口調で説かれるから、合わないと思う人には合わないかもしれない。でも自分的には概ね賛同できるような内容でした。医療の特殊性を考えると、民主主義の原理はなかなか相容れない部分がどうしても出てくると思うけど、この分野は確かに、その最たるものかもしれない。善行ではなく愚行と断じているのも、ならではの面白い視点と思いました。

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    2014年03月14日
  • 構造主義進化論入門

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    ネオダーウィニズムの反例を挙げながら限界を明らかにしていく過程はとても勉強になる。色々な雑学に話が飛ぶのが反証の筋を追う上で戸惑うが。
    後半の構造主義的進化論の導入は難しい。進化の内容を最も強く規定するものは生体のシステムである、という点が最大の主張か。

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    2013年12月03日
  • ナマケモノに意義がある

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    ネタバレ

    チェック項目5箇所。ナマケモノは毎日20時間も寝ているが、現代人は7,8時間しか寝ていない、中には4時間ぐらいしか寝ないで働いている人もいる、そんなにあくせくしないで、少しはナマケモノを見習ったほうがいいんじゃないだろうか、というのが本書の主旨である。人類が働くようになったのは7000年前頃に農耕を発明してからだ、穀物は貯蔵可能なので、余分に収穫できればできるほど有り難く、そのために農耕民は長時間労働を余儀なくされたのであろう、そこから「働かざるもの食うべからず」とか「労働は美徳である」といったイデオロギーが始まったのだ。狩猟採集民であったとき、人間は互いの部族に壊滅的な打撃を与えるような戦争

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    2013年09月27日
  • 不思議な生き物 生命38億年の歴史と謎

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    不思議な生態を持つ生物をとりあげ、生物進化の過程について考察した1冊。人間の体はたった20種類のアミノ酸の組合せだけでできているなど、遠い昔に高校の授業で習ったことや、テロメアの短縮やミトコンドリアがネックとなり、人類の長生きが難しいことなど、その道にある人からすれば当たり前のようなことでも、無知な自分には勉強になる。「倫理は技術を変えないが、技術は倫理を変える」(P.201)、さらりと書いてあるが、噛みしめないといけない言葉のように思う。

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    2013年07月10日
  • 環境問題のウソ

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    世間一般で真実と信じられていることを、まず疑うことから始めよう、的な内容。作者ならではの風刺もたっぷりきいてて、なおかつ結構目からウロコみたいな部分もあって、かなり楽しませてもらいました。

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    2013年06月03日
  • ナマケモノに意義がある

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    私の様な頑張るのが好きではない人の背中を押してくれる、とても楽な気持ちになれる本でした。

    ■この本を知ったきっかけ
     本屋で見かけて。
    ■読もうと思ったわけ
     著者に興味があって読んでみたくて。
     また、私はナマケモノなのでタイトルに惹かれて。

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    2013年03月27日
  • アホの極み 3・11後、どうする日本!?

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    第2章の「騙されていた環境問題」が秀逸だ.二酸化炭素の削減という愚行を多額の予算を費やしてやってきた国が減ってきた.我が国はどうかな.温暖化のデータが捏造されていたことは渡辺正先生の著書にも詳しいが、なんとも無駄なことをしているものだ.週刊誌で読んだ記憶のある文も多々あったが、このようにまとめて読むのも良いなと思った.

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    2013年02月22日
  • マツ☆キヨ

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    ネタバレ

    対談集。
    『ホンマでっか!?TV』を殆ど見てないので、池田清彦先生を存じ上げなかった。
    虫を追っかけたりとか、口調が江戸っ子だったりとか、
    存在自体面白い方だなーと、この本を読んでみて思った。
    どなたかのレビューに『池田先生は高田純次入ってる』と書かれてて、妙に納得。

    震災を語るくだりを読んだときに、発売当時に読んでおくべきだったと思った。
    逆に言うと、震災直後と現在では温度差があるってことに気づかされたともいえる。
    その後はマイノリティーの生き方だったりとか存在意義だったりとか。
    話題は各方面に亘るので個別の感想を言い出すときりがないけど
    マツコ・デラックスという人は本人が言うよりだいぶま

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    2013年02月21日
  • マツ☆キヨ

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    震災後の人々の様々な動揺の話や
    マイノリティについて、差別、ボーッとしないと全健忘になるなど自分にとって価値観の変わる事が多数ありました。
    池田氏の「コミュニケーションとはただ話すことではなく、相手から影響を受けて自分の中が変化していく事」という趣旨の話と
    マツコ氏の自分が叩かれてもきちんと自分の考えや立場を表明して世間にそれを投げかけていくと覚悟しているという話の件はなんと普段のんびり過ごしてるんだろうと反省すらしました。
    この本を読んで楽しめそうな友達にはぜひ薦めたいです。

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    2013年02月10日
  • やがて消えゆく我が身なら

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    酔っぱらいの戯言感がすばらしく、ぜひ酔っ払ってしゃべっているところを見たい。文章だと、酔っ払い感と説教臭さというのが誤解されてしまうような気がするんだよね。構造生物学ってのは、構造主義と似ているようで、あんまし女にもてないようにみえるのはここがパリでないからないのか?それだけかもしらん。

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    2013年02月08日
  • マツ☆キヨ

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    マツコ・デラックスさんのトークが大好きなので読んでみました。
    さらっと読めますが、震災後もあって考えさせられる内容がありました。

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    2013年01月24日
  • マツ☆キヨ

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    自分がなぜ「マイノリティ」と呼ばれる人(この本ではマツコ)が好きなのか、それは何を隠そう自分自身に「マイノリティである」という自覚があって、そういう意味でシンパシーを感じる人が活躍していたり自分の主張を展開していることが、単に嬉しい、若しくは勇気付けられるからだと思う。p144で池田氏が「エリート社員はマツコを見ても変だとしか思わない」と言っているが、社会の中心的存在で牛耳る側の人にマイノリティの存在は響いてこないのだろう。
    なぜ他人に自分の生き方を押し付けるのか?人に迷惑をかけない範囲で自由に生きることができればいいのにと、この本を読んでそんなことを思った。

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    2013年01月19日
  • マツ☆キヨ

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    ネタバレ

    東日本大震災の甚大な被害に対して、「どんな悲惨な目に遭ったって、命さえあれば再起できる。」
    「生きてりゃ何とかなるよ」という池田先生の男っぷりにキュンとした。

    「死ぬのはしょうがない。死に方が問題だ。」
    池田先生のかっこうよさにふれる本。

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    2012年12月13日
  • アホの極み 3・11後、どうする日本!?

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    相変わらず
    辛辣な言い回しで
    月夜の晩には気をつけなければならないような
    池田節がうれしい

    養老さんとの対談のタイトルが
    「ひとつになるなニッポン」
    ーほんま、そのとおりや!

    と 思わず声にしてしまった

    自分の立ち位置を しっかり考えてみたい人は
    ぜひ 一読をされたい

    大賛成 の ところも
    それはちょっと違う の ところも
    全部含めて 興味深く読めます

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    2012年12月09日
  • 環境問題のウソ

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    あらら・・・滅多斬り~「地球温暖化問題のウソとホント」:「ダイオキシン問題のウソとホント」:「外来種問題のウソとホント」:「自然保護のウソとホント」~難しい数値は措いといて(そういう人が多いから騙されるのだが私もそう),役所や学者(や関連業者)が振り翳す「正義」には気をつけよう。例えば,高尾山に高速道路を通すためのトンネルを造っておいて昆虫採集を禁止するような・・・。ブラックバスは実際に見たことはないけど,醜悪なイメージが私の中で漂っている。「『正義』というのはあなたの頭を破壊する麻薬である。」はい,気をつけます。「人間は一万数千年前までは野生動物であった。」はい,そのとおりですね

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    2012年11月02日
  • マツ☆キヨ

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    『ほんまでっか!?TV』で、
    共演されているお二人の
    対談集です。

    お二人を画面で
    拝見しているせいか、
    文字なのに
    頭の中では音声化されてました。

    お二方に共通している点は、
    有名なのに、
    なんとも自由でざっくばらんな所。

    でも、その自由さは、
    裏打ちされた部分があるからで、
    また、ちゃんと実を伴った部分が
    あるからこそ。

    また、お二人の対談を
    読んでみたいです。

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    2012年10月11日
  • マツ☆キヨ

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    池田先生とマツコって、すごく好きなんだけど
    この対談はよかった。
    私はもともと「どうしてなんだろう?」とか「なぜなんだろう?」って
    考えるのは苦手なんだけど
    この二人は、本当に色々なことを考えているなってことが分かる。
    だって、考えてなければ、これだけ明確に自分の意見を
    持つことはできないもんね。
    脱力系に見えて、実際はとっても頑張って
    考えている二人の人となりのが見える対談だし、
    斬新な考え方はとても勉強になりました。

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    2012年08月25日
  • 環境問題のウソ

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    いわゆる環境問題のウソやデタラメを暴く。
    地球温暖化、ダイオキシン騒動、外来種問題、自然保護。

    地球温暖化騒動に対するお説には全面的に賛成。
    この騒動には金儲けが絡んでいることは間違いない。CO2原因説も十分に眉唾だが、仮にCO2が原因だとしても今騒いでいる対策らしきものは焼け石に水としか思えない。

    朝日新聞の誤報に始まったダイオキシン問題は、あれほどフィーバーして今はもう昔という感じ。
    我々はだれでも一回呼吸するたびにダイオキシン分子を一億個ほど吸い込んでいるという表現はおもしろい。

    筆者は生物学者らしいので、外来種の問題はちょっと専門的かな。

    最終章の「自然保護のウソとホント」は非

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    2012年08月19日
  • 環境問題のウソ

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    歯医者の待合室にあった。ジュニア向けの書き方で歯に衣着せぬ、という感じで痛快な面も。外来種の混在についての問題提起が目からうろこ。

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    2012年08月18日
  • ほんとうの復興

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    震災から1年半。これまでの復興対策について今一度考えさせられたし、今後どういう風に進められていくのか、しっかりと見つめていかなければいけない。

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    2012年06月21日