池田清彦のレビュー一覧

  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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     内田樹さんんが呼びかけて「中高生向き」に書いてもらった,オムニバス本。わたしが知っていた人は6~7人だが,それぞれの呼びかけが面白かった。
     本書のメッセージは,30代~70代の年代別に分かれていて,70代なんて,中高生が大人になった頃はほとんど現役ではないわけで,だからこそ,なにを呼びかけているのかが,気になる。
     新型コロナによって暴き出された現代社会の矛盾は,コロナ禍が過ぎ去ったとしても,なんらかの修正を迫られるはずだ。会社に行かなくても仕事ができる…と分かったからには,満員電車に乗って会社へ行くこと自体が,すでに「必要なこと」ではなくなってしまった。密を避けることは,過疎地域では当た

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    2022年01月10日
  • 環境問題の嘘 令和版

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    環境問題の噓 令和版。池田 清彦先生の著書。環境問題の噓、地球温暖化の噓、エネルギー問題の噓、ゴミ問題の噓、食料問題の噓、人口問題の噓。メディアが報道する内容の中には、環境問題の噓、地球温暖化の噓、エネルギー問題の噓、ゴミ問題の噓、食料問題の噓、人口問題の噓が少しは混じってしまっているのかもしれない。でも、全部が環境問題の噓、地球温暖化の噓、エネルギー問題の噓、ゴミ問題の噓、食料問題の噓、人口問題の噓であるというはいくらなんでも言い過ぎだし現実逃避。現実逃避しても環境問題は解決しないから。

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    2021年12月03日
  • 平等バカ

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    「大教室での“話が面白い”と噂の教授の講義」に耳を傾けることに近いような感じでドンドンと読み進めた感じだ。実際、生物学関係の研究者であった著者は長く大学教員を務めていた経過も在るのだという。
    内容は「漠然と抱く問題意識のような何か」に“形”を与えてくれるような感であると思う。非常に愉しく本書に付き合った…
    冒頭部に近い辺りで、大きな災害の避難所で「実際に在ったという話し」が紹介されている。これには驚かざるを得ない…
    500人程度の老若男女が避難所に在った。そこに“支援物資”というようなことで300枚の毛布が届いた。これに関して「この避難所の全員に行き渡らない…」ということで、結果的に黙殺されて

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    2021年10月09日
  • 自粛バカ リスクゼロ症候群に罹った日本人への処方箋

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    自分が日々思っていることをほとんど言ってくれている。

    すべて「自然現象」で納めてしまう。すぐに空気を読んで(読もうと?)してしまう。自分のそうですが。
    変えたいですよね。自分も世の中も・・・

    「家畜化」いや~厳しい言葉ですね

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    2021年09月18日
  • 「現代優生学」の脅威(インターナショナル新書)

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    優生学ときいてピンとくる人は少ないだろう。わたしもその1人であった。しかし、この本を読みこんなにも優生学がこの世界で、日本で生きづいていることを知った。過去のこと、自分には関係ないと思わないで多くの人に読んでもらいたい。コロナの世界になって、「人間は自分の身に危険が及ぶようになると心の寛容さを失い他人を排斥するようになる」 過ちが再び繰り返されないようにひとりひとりが自分が思う倫理観を持つことが必要だと思う。

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    2021年09月14日
  • 「現代優生学」の脅威(インターナショナル新書)

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    「優生学」には必ずしも興味があるわけではなかったが、この著者の著作であるということで読み進めた。
    私自身は、安楽死について、著者と考えを同じくすることは、少なくとも現時点ではないが、考えなければならない論点は提供されたと思っている。
    池田さんは、ツイッターでは、どこかふざけた、あるいは皮肉を込めたツイートが多いと思うのだけど、その学識の深さにはあらためて驚かされる。地球温暖化論に対する疑義について、わたしも池田さんと意見を共有するが、池田さんのこの面での著作も深い学識に支えられているのだろうと思った。
    余計なことながら、私が尊敬する加藤典洋の同僚であった。

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    2021年05月16日
  • 生きているとはどういうことか

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    生物とは何か、生物の成り立ちから内容までコンパクトにまとめてあり、素人にはわかりやすい。
    特に人の身体、病気、ガンについては、なるほどと感心した。いい本だと思う。

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    2021年04月27日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    高校3年生の私でも分かりやすい文章が多かった。新型コロナによって振り回される私たちの未来を前向きに考えていこうと思った。まずは正しい知識を得ること。そしてタテ、ヨコ、算数(本書より)の多角的視点から問題をみつめる。これから大学に進学する上で役立ちそうな知恵を得ることができた。

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    2021年02月19日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    色んな立場における識者の手による、今の時代ならではのアンソロジー。内田樹編ってところで、それなりのバイアスがかかっていることは間違いないけど、氏の慧眼に心酔している身としては、その選択には疑念の余地なし。通読した後も、その気持ちに変わりはなかった。いくら博覧強記でも、単著では、その言論にそれなりの限界があるものだと思うけど、その点本作は、根っこの部分でのブレをほとんど感じさせることなく、だけどそれぞれに違った見地からの論旨が展開されていて、感じ入ることしきりだった。

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    2020年12月14日
  • 自粛バカ リスクゼロ症候群に罹った日本人への処方箋

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    20200827


    何にも忖度されていない率直な意見に素直に共感できた。
    日本人には、マジョリティからマイノリティになる勇気と自信が必要と実感。

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    2020年08月27日
  • ナマケモノに意義がある

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    書評『ナマケモノに意義がある』池田清彦著、角川oneテーマ21、2013年

    評者:本の虫太郎  書評執筆日:2019年12月23日


    「ナマケモノは毎日210時間も寝ているが、現代人は、7,8時間しか寝ていない。そんなにあくせくしないで、少しはナマケモノを見習った方がいいんじゃないだろうか」。南米に生息する動物「ナマケモノ」は、進化論の失敗作と見られて評判の悪い生き物であるが、、現代人は見習うべきではないかと本書は問いかける。

    本書『ナマケモノに意義がある』の著者・池田清彦は、生物学者で早稲田大学教授を務める。多元的な価値観に基づく「構造主義生物学」を提唱して注目されている。『環境問題の

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    2019年12月24日
  • この世はウソでできている

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    著者による世の中でまかり通っている「ウソ」については、他の著作で触れられているものもあり、驚くようなものはなかったように思う。それよりも、一旦市民権を獲得した言説は、それを支えるシステムが出来上がるため、容易に変更ができない、という指摘が我が意を得たりだった。

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    2019年08月10日
  • 初歩から学ぶ生物学

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    これがどうして、初歩とはいえないほどの最新知見のてんこ盛りである。


    詳しい仕組みについては、池田先生の解説を読むのが一番だ。
    むずかしいことを平明で簡潔に言うことに関しては、右に出るものなしである。これでわからないのならば、図解本か、それとも時間をかけるしかない。わたし自身は、二日で読めるだろうとの著者の意に反し、もっと長いことかかってしまったが。

    生命に対し、概観として、二つの新たな学びがあった。
    というのは、一つに、生命は、物理の法則のなかで、何かを「禁止」することで成り立つことである。
    不自由であることで生まれる、その生命らしさ。これは、ずいぶん奥行きのあることではないかと思うが浅

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    2019年05月17日
  • なぜ生物に寿命はあるのか?

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    ホンマでっか!?tvに出演されている生物学者の池田清彦さんが書いた本。

    進化やテロメア、AGE(糖化最終生成物)、がんといった生物学的な寿命と老化の考察から始まり、寿命が伸びることによる社会問題の考察にいたるまで幅広く寿命というものについて考え、書いてあります。

    この本を読んで、人には寿命が必要であり、人は限られた人生であるからこそ様々なことに一生懸命に取り組むことが出来ているのだと感じました。

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    2019年05月09日
  • オスは生きてるムダなのか

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    2010/10/8 新刊棚で見つけて借りる すぐに 読み始める。 10/29 読み終わる。

    ちょっと目を惹くタイトルだが、中身はまじめな! 生物学の本です。 
    単細胞生物から、複雑な生物まで とにかく不思議で面白いことがいっぱい。
    増殖・複製、永遠の命、染色体、生物の性の巧妙さといい加減さ・・・。
    本書に書かれていることを、部分的には聞きかじったりしていたが、
    わかりやすくまとめられていて 目からウロコ 以上の 驚きです。

    内容と著者は

    内容 :
    1回の生殖で一生分の精子を貯める女王バチ、個体で性別を変化させるミミズ…。
    生物によって異なる性の決定システムから、性の起源、性のメリット・デ

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    2019年01月12日
  • 真面目に生きると損をする

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    通説、あたりまえと思っていることをひっくり返すことは楽しい。「温暖化」「がん治療」など、科学者としてエビデンスを踏まえながら展開されている説には納得することが多かった。

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    2018年08月03日
  • ナマケモノに意義がある

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    努力は報われるという信仰は捨てた方が良い
    いい人にわざわざなる必要はない
    「成功」の本当の意味 日本人の不安はどこから来ているのか

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    2018年05月07日
  • この世はウソでできている

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    ネタバレ

     情報が溢れている現代において、ある言説が正しいとされると、それに従って様々な制度が作られると同時に、物的資源や人的資源を確保し、法的な整備がなされることも多い。そして、その制度に依存して生活する人が増えていけば、その制度の基礎となった言説の正当性を問うことは、現行のシステムをひっくり返すことになるわけで、システムを維持・運用する利権が大きいほど反対意見は無視されていくのである。
    特に、健康、安全、環境がらみのウソに人々は騙されやすい。それは、人間が強く「死にたくない」という願望を持っている動物だからである。何かが健康や環境に良いという話が出来上がると、それに対しては誰も逆らえない状況が生まれ

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    2018年01月03日
  • マツ☆キヨ

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    好き嫌いが、はっきり別れる本。だと、思う。

    人は自分のことが自分自身でさえよくわかっていないのに、他人のことなど分かるわけない。更には、分かってもらえないなんて思うのはヘン。

    って、言える、このお二人が好きです。

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    2014年12月13日
  • ほんとうの環境白書 3・11後の地球で起きていること

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    ペットボトルのリサイクルは経費がかかり過ぎて、無駄使いに終わってる。焼却した方が安くつく。そこには利権が絡んでる。
    その他環境に関する勉強になる話が満載で思いっきり楽しめた。惜しむらくは記事が2008年からのもあるので古さを感じさせる。

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    2014年03月26日