池田清彦のレビュー一覧
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人として生まれ、人に迷惑にならないよう、好きなように生きれば良いのですが、人目とか、世間体を気にするタイプではないので、読んでいて納得するコトばかりでした(笑)。
第1章 オスという不治の病
第2章 セックスはなぜ快楽なのか
第3章 ポリコレがオスを弱らせる
第4章 オスが輝かしく老いるために
オスが輝く健康十訓
その一、禁欲とガマンをやめる
その二、ルーティンを捨てる
その三、なんでもいいので好奇心をもつ
その四、男たるもの「はぐれ者」であれ
その五、健康診断は受けない
その六、病院は自分で「異変」を感じたら行く
その七、「細く長く」ではなく「太く長く」生きる
その八、テ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ全体的に共感する記述が多かった。
・医者の言う事だけが必ずしも正しいわけではない
・楽しいかどうか?で判断
誰かに勧められた健康法を試してみて、自分にあうか?あわないか?を判断する際には、自分の心の声も無視してはいけない。
例えば、水泳が身体にいいとしても、泳いでいてもつまらないのなら、それは「心に悪い」ということだと思う。
楽しいと思えないことをただ健康のためだけに続けるなんてことは、ストレス以外の何ものでもないから、やればやるほどストレスが溜まって、遅かれ早かれ体の具合も悪くなってしまうに違いない。
ある程度楽しめて、身体に効いているなと実感できるものなら、続けてみてもいいだろう -
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Posted by ブクログ
(2022/1/8)
2020年、まだコロナ第2波くらい、オリンピック延期、という段階で書かれたアンソロジー。
日本の知性が集結している。多くの方が参加している。
読み始めたとき、それぞれのお名前の横に簡単な肩書しか書かれておらず、
もう少し人物紹介すればいいのに、、、と思ったのだが、巻末にまとめて紹介されていた。
この本は中高生向きなので、それぞれの著者を知らない可能性が高く、人物紹介が長いとかえって予断を持って読み始めてしまうので、避けたのかな、と推察。
私は彼らの著作を結構読んでいるので、背景を知って読むとより立体的に読めた気がする。
一つ一つのコラムにコメントをするのは野暮 -
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池田清彦の本気モードか、いつものエッセイとは異なる学術的内容で知的刺激満載。雌雄の根源を求めれば、行き着く先は哲学か。序盤から考えさせられる。メスにとっては性が何のためにあるかわからない。性にはエネルギーと時間がかかるし、自分の遺伝子を100%残すならば単為生殖の方が適しているからだと。種で考えるか、個体で考えるか。
このデメリットを上回るメリットは、一般的には大きく2つ。1つは多様性を増大させる事。有名な例では、1845年のアイルランドでジャガイモがカビの感染によるポテトレイトブライトと言う病気に侵された時、ほとんどのじゃがいもがクローンだったために次々と感染が広がった。単為生殖ばかりだと -
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高校生のとき、現代文の参考書で読んだことをなぜかずっと覚えていた本。会社の研修で、これからは量子(目に見えないものの時代)という話をきいて思い出して読んでみた〜
身分制が崩壊することで技術についてマニュアルが求められるようになり、客観性を謳う科学が登場したこと。科学は再現性のある事物しか扱えず、繰り返さないこと(例えば『私』についてなど)は説明できないこと。そこに物足りなさや不安を覚えた人が、ニーズを満たすためにオカルトやカルト宗教を使うようになった〜みたいなストーリーはとても分かりやすかった。
第4章の前半で、科学は繰り返ししか扱えない、という記述を読みながら、そうか私の人生なんて全くも -
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■生きづらさの果てにあるもの、その究極形態の一つが自殺といえる。
自殺した本人の遺書や遺族らへの聴き取りをもとに厚生労働省が集計した過去10年間の自殺原因・動機別の統計がある。それを見ると成人の場合、ずっと「健康問題」が第1位であるが、20歳未満ではその割合が年々減少し代わって「学校問題」が第1位となっている。また、小中学生を中心に「家庭問題」も増えている。
近年の日本では経済格差の拡大が大きな社会問題となっているが、それとともに「経済・生活問題」も自殺原因としてよく指摘されるようになった。事実、成人の場合ではそれが全体の2~3割を占めるようになっている。しかし20歳未満ではそれほど多くは