【感想・ネタバレ】いい加減くらいが丁度いいのレビュー

あらすじ

バカが物言うネット社会、他人の恣意性の権利を縛る法律やルール、首相が平気でウソをつく国、老人や弱者に幸せのない未来――70歳をすぎ、定年を迎え、今や立派な老人になったからこそ分かる「言ってはいけない本当のこと」を直言。世の欺瞞に流されず、毎日をダマシダマシ生きるための、ものの見方や考え方のヒント伝える「人生の処方箋」。

ボケ老人の行方/LGBTと日本社会/人は何に騙されるのか/ふるさと納税/ファンタジーを真面目に信じる人たち/自動車の未来/家事力と主婦の脳/真贋と希少性について/定年を迎えて昔のことを振り返る ほか

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Posted by ブクログ

生物学者で、カミキリムシの収集家の顔もある著者。本書を執筆した頃は70歳を超えて定年退職し、自身の経験や境遇も交えて『いい加減が丁度いい』生き方と、『日本のバカさ加減』への反発を怖い物なしの姿勢で語る。

著者は定年後の本書だけでなく、昔からハッキリと世間に対する主張をしてきたようだ。『日本のバカさ加減』については、コンプラ至上主義に対して『ルールを守ること自体が目的化している』ことや自己責任という考え方が衰えた風潮に対する批判に大いに共感を覚えた。しかし時折左寄りに過ぎる発言が目立つのが残念で、話半分とまで言わずとも3分の1くらいは差し引いて読んでおきたい。

良くも悪くも、『自分』をしっかり持って長い人生をほどほどの力加減で好きに生きてきているお手本にはなる。

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2025年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 深沢七郎の「楢山節考」によれば、70歳になったら山へ行く運命だった。私は山に行かずに楽しく暮らしていますw。生物学者の池田清彦氏、初読みです。「いい加減くらいが丁度いい」、2018.9発行、いい加減というより、やや辛口のエッセイだと思います。①高齢者講習という金儲けシステム。5600円の大儲け。新しい試験が加わり、更に儲けが増えますね! ②エビデンスなき余命宣告。検診が寿命を延ばすエビデンスもない。でも、国を挙げて健診を推奨している。厚労省と医者と製薬業界がグルになったペテン。健康保険、介護保険が高すぎますね!

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2022年05月16日

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