坂井希久子のレビュー一覧

  • ころころ手鞠ずし 居酒屋ぜんや

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    ネタバレ

    相変わらず、料理は美味しそうだし、只次郎は本当に美味しそうに料理を食べるなぁ。
    とりあえず今回は駄染屋が捕まり、又三殺しも白状したが、佐々木様がお妙を見張らせた理由はまだ不明。
    これからもお妙を、陰ながら見守るだろう只次郎が健気だ。お妙も意地を張らずに上手くいって欲しい。そうは言ってもお妙の頑固さも好きだけど…

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    2018年05月11日
  • ころころ手鞠ずし 居酒屋ぜんや

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    シリーズ第三弾。今作はお妙の視点での描写が多いせいか,どことなく男の不甲斐なさが目につきました。
    あらすじ(背表紙より)
    居酒屋「ぜんや」の馴染み客・升川屋喜兵衛の嫁・志乃が子を宿して、もう七月。「ぜんや」の女将・お妙は、喜兵衛から近ごろ嫁姑の関係がぎくしゃくしていると聞き、志乃を励ましにいくことになった。心配性の亭主に外出を止められ、姑には嫁いびりをされているとこぼしてしまう志乃だったが、お妙の特製手鞠ずしを食べて盛り上がり…。不安や迷いを抱えている人々も、お妙の心を込めた料理で笑顔になる。丁寧で美味しい料理と共に、人の心の機微を濃やかに描く傑作人情小説第三巻。

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    2018年05月06日
  • さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや

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    居酒屋「ぜんや」を舞台に、温かい人情と料理が堪能できるシリーズ第4弾。
    前作でちょっとマンネリ感を抱いたが、謎の浪人・草間重蔵の登場で再び世界観が引き締まったようだ。また、美声の鶯ルリオの後継者候補も誕生して、次回作も楽しみになってきた。

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    2018年03月21日
  • ころころ手鞠ずし 居酒屋ぜんや

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    居酒屋ぜんやシリーズ、第3弾。
    以前、ぜんやに押し入った駄染め屋の消息を追う只次郎。
    大川に心中死体が上がったり、只次郎が賭場に潜入調査に入ったり、なかなかのサスペンスである。
    その分、ご飯が美味しく感じられないこともあって、残念。

    その中にあって、升川屋のお志乃のエピソードは、お妙の料理が人を幸せにするという、この作品の要が描かれていて、ホッとしました。
    男ってのはまったく、しょうがない‼︎
    という、鼻息も吹きましたが。

    町人と打ち解け、むしろ町人になりたいとさえ思う只次郎と、侍の矜持をどうやっても守り抜きたい旧友とのすれ違いは、少し切ない。

    頼りになる義姉のお勝さん、個性豊かな長屋の

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    2018年02月13日
  • ころころ手鞠ずし 居酒屋ぜんや

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    真心込めた料理は人の心を温かくする。居酒屋「ぜんや」の女将・お妙と馴染み客の人々の春夏秋冬を描く人情時代小説シリーズ第三巻。
    どうやらお妙の過去には暗い闇があるようだ。遂に登場人物の一人が殺されるという展開に。只次郎の「うう~ん、うまぁい」を楽しみにするだけにはいかなくなった。

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    2017年10月21日
  • ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや

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    あったかくって読みやすい
    なによりおいしそう
    ただ江戸下町の居酒屋(というよりごはん屋)の話は「みおつくし料理帖」をなぞってしまう
    しっかり地に足ついた女性たちとちょっとふわふわの男性たち
    なかなかいいです
    ≪ 心込め 食べる身になり かまど立つ ≫

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    2017年05月08日
  • ただいまが、聞きたくて

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    マニアックで衝撃的な冒頭に流されてしまった。なんとなく物語の流れがつかみ難い印象を受けたが、次回作に期待してしまう何かはあった。
    あらすじ(背表紙より)
    埼玉県大宮の一軒家に暮らす、和久井家。一見幸せそうに見える家族だったが、高2の次女は彼氏にフラれて非行に走り、ひきこもりの長女はBL趣味に夢中、商社勤務の父は社内で不倫、そしてキャバクラで働く母は家事を放棄。どこにでもあるごく普通の家族に潜む問題が次々と噴出していく。やがて和久井家を思いがけない事態が襲い…。不器用でいびつな家庭の崩壊から再生までをリアルかつ鮮烈に描いた、心温まる感動の物語。

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    2017年04月02日
  • ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや

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    201701/一作目から好シリーズの雰囲気出てたけど、今作もよかった。夫婦それぞれの愛情のカタチにしみじみ。料理描写も、きめ細かいけど手順をくどくど書かず、想像の余地を残すスタイルも良い。

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    2017年01月22日
  • ヒーローインタビュー

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    2016.5.5
    読み終わった後あったかい気持ちになる小説やった。阪神タイガースに入団した仁藤全。彼自身が語るのではなく、彼を知る人物たちにある人物がインタビューをしていく形で綴られている。
    人にはそれぞれの人生がある、当たり前のことやけど、それをじっくり感じられるストーリーでした。

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    2016年05月05日
  • ヒーローインタビュー

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    架空の仁藤という人物を中心にプロ野球というものを捉えていました。阪神ファンだけではなく、プロ野球ファンへおすすめできる本です!

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    2016年03月18日
  • 泣いたらアカンで通天閣

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    コテコテである。
    ”人情小説”と言えば時代小説の独擅場の感があるが、大阪の新世界界隈を舞台にすれば現代小説でも人情喜劇が描けるんだ。
    嫁が早逝してから味が不味くなったラーメン屋「味よし」の娘千子と父親の賢悟。センコとゲンコの二人と半径1キロメートル位の界隈を描いた物語。
    意地っ張りで、頑固で、照れ屋で思ってることと反対の事をしてしまう優しい面々のドタバタ喜劇。
    寛美さんの松竹新喜劇のような雰囲気。
    よってたかって気ぃつかって、お節介な親切する様は半村良の「雨やどり」の雰囲気を思い出した

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    2016年03月02日
  • 恋するあずさ号

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    ネタバレ

    やっぱり乗った事あるもの、行ったことのある地名の付いたものの本は手に取ってしまうよ~
    あずさってタイトルと表紙のイラストで買ってしまったけど
    諏訪湖や、松本、高遠の信州と東京を行き来する旅行の話。
    途中からどうなるかは分かってしまうけど
    少しキュンとする内容は面白かった~
    そして高遠に行きたくなるよ
    前半主人公に共感できなくてその事はあとがきも書いてあったけど、分かる!分かる!って感じだった

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    2016年01月07日
  • 恋するあずさ号

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    あらすじ(背表紙より)
    空回りしがちな仕事と、望まない結婚を迫る恋人を置いて、介護福祉士の梓は、新宿駅から特急あずさに乗り込んだ。諏訪湖畔で出会った陶芸家の桂に連れられ、泊まるところのない梓は長野・高遠町の民宿へ。雄大な自然とのんびり暮らす人々に囲まれて過ごし、心は揺れ動くが…。高遠と東京を行き来しながら、新しい生き方を見つけていく女性の姿をいきいきと描く。

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    2015年11月09日
  • 泣いたらアカンで通天閣

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    大阪、新世界は北詰商店街における人情物語。キャラクターもさることながら、一章一章どの話にもぐっとくるものはあり、またストーリーを通しても心にこみあげるものはあった。
    でも、こういう人情ものって、いかに読者に共体験をさせられるかが重要なんじゃないかという気がしていて、それを考えると大阪という地理的なズレがあり、それはそこまで感じられなかった。
    それでも、大阪というステレオタイプのイメージがそこにはあって、どこか懐かしい感じがした。それが良かったと感じた要因だろうか。

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    2015年11月01日
  • ヒーローインタビュー

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    無名のプロ野球選手だけれど、仁藤を取り巻く人たちにとっては、ヒーローだった。
    取り巻く人たちの視点から、仁藤の人となりが描かれていく。
    単行本と文庫版では、最終章の「私」が違うらしいので、機会があれば単行本も読んでみたい。

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    2015年06月29日
  • ヒーローインタビュー

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    阪神タイガースの仁藤は知る人ぞ知る名選手。ドラフト下位で指名されるも1軍に定着することなくでも首にもならない。そんな彼を床屋店主(女性)、老スカウトマン、若手選手、最年長相手投手などの視点で描いていく。野球を知らなかった著者の調査力と筆が冴える。

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    2015年06月28日
  • 恋するあずさ号

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    介護の現場のことは、アルツハイマー型認知症の母がケアを受けていながら、語れるほどには知識もなく、触れずにおく。

    星子さんが本当に素敵で素敵で素敵で。

    シンプルなことを複雑にしてしまう梓を本当に成長させてしまったのは、星子さんのまとう大人の純粋さ。

    無鉄砲ではた迷惑な子供の無邪気ではなくて、本当に大切なものだけをシンプルに大切にすることが自然にできる人。

    そんな人を惹きつける梓も、物事を複雑にしてしまう臆病さを捨て去って、ようやくシンプルに歩き始めたから、ハッピーエンド。

    高遠の桜、いつか見に行きたいな。

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    2015年06月14日
  • 恋するあずさ号

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    単純でライトなので電車の中であっという間に読んでしまう。そして恋は自分に素直にならなければね…と改めて。

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    2015年05月02日