坂井希久子のレビュー一覧
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居酒屋ぜん屋シリーズの新シリーズの開幕。
お妙と只次郎が晴れて夫婦になった。
現代ならネグレクトの母親が男を作って、捨てるように置いていった女児、お花を引き取り、正式に養女になった。
9歳だったお花も14歳になったが、まだ二人はお花を子供扱いにする。
養われて役立たずと思われるのが嫌で、仕事をしたいと思うのだがお妙は料理をさせてくれない。
そこにはただ働くということではなく「料理が面白い」とお花が解ってからという心算があったらしい。
そして、薬問屋俵屋の小僧もいち早く手代になった。
あまりに早くの出世で嫌がらせに遭っている。
この二人にスポットを合わせての家族のものがたりのはじまり。 -
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火事で家も仕事場も失って視力がなくなり、仕事もやめなければならなかった父親、腕利きの刷り師、辰五郎。
辰五郎は生きがいをなくして、酒に溺れ体力も失う。
お彩はそんな父親の世話をしながら内職に励む。
本当ならとっくに結婚をする年でもあった。
ある日、大好きな錦絵をみていると、あまりの摺りの具合が悪く、つい怒鳴ってしまう。
色がひどいのだった。
横で見ていた京都訛りの男が話しかけてくる。
何度も、色合わせの仕事を持ちかける金持ちの男、右近。胡散臭さに邪険にするお彩。
生菓子、見合いの着物、花魁の打ち掛けなど次々と嫌々ながらも仕事をすることに。 -
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料理をテーマにした時代小説のアンソロジー「まんぷく」の中の一作で、良さそうな作家さん…と思って手に取った「ヒーローインタビュー」が良かった。
で、もう一作さらっとした時代小説を読み、次が、本書。
うむむ、なかなかヘビーだった。
先に読んだ作品から、なんだかんだあっても気持ちの良い読後感を期待していたところに、不意打ちだったからか。
登場人物が、境遇や悪意や運命に翻弄される過酷な物語は数多く読んでいるけれど…
作中の出来事は、犯罪でも死でもないのに、この粘りつくような読後感はなんだろう。
主人公の莉歩が、あまりに普通で…傷付いたり挫折したりしつつ、男性の視線を厭いつつ自分に魅力がある事も知っ -
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居酒屋ぜんや 最終巻
只次郎は、道でいきなり倒れた少女「お花」を介抱した。
痩せた身体と、所々にある痣を見て、虐待を疑う。
前巻で、ようやく結ばれたお妙との仲は、何故かぎこちなく、思い切って、夫婦になって欲しいとの申し出も、あっさり断られてしまう。
お妙の両親と夫、それに、鶯の糞買いの又三を殺した黒幕を、ようやく見つけたが、あまりの大物に、手出しが出来ず、旦那衆もお妙も皆「忘れよう」と決めたところが、当の黒幕・徳川民部卿治済から、只次郎は、呼び出される。
お妙の両親の仇と解りつつ、一矢も報えなかったと、悔しがる只次郎。
だが、商人となり、江戸の町に、国中に金を回して、世の中を変えてみせ -
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居酒屋ぜんやシリーズ 9
火事にあった翌年、神田花房町代地に「ぜんや」が再建された。
只次郎のアイデアで、旦那衆が、資金を出し、利益を配当するシステムにした。
事業投資型クラウドファンディングとでも言えば良いのか。
一方、只次郎は、新ぜんやの隣に「春告堂」という名前で、新しく商いを始める事になった。
鶯稼業の傍ら、商い指南も初めた。
ある日、ひょんな誤解から、お妙と只次郎がとうとう結ばれた。
只次郎の母親が、お妙に、何やら身分違い的な釘を刺してはいたが、お妙の決心は、変わらなかった。
只次郎は、以前からの気掛かりである、お妙の両親が殺された訳を調べる為、久世丹後守と会う。
お妙の父には
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