今野敏のレビュー一覧
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ネタバレシリーズ第9弾
今作は外国人排斥問題とSNSでの晒しをテーマとしている。
事件そのものは特別なものではないが外国人を容疑者のようにでっち上げたり、それに便乗して外国人排斥へと誘導するような書き込みで捜査を混乱させる。
その中で樋口がいろいろ考え悩むところが地味だけど見応えがあるかな。
作中ではいろいろ示唆に富むことが書かれているけど、個人的に響いたのが「差別が駄目だってのは理屈であって、差別するの理屈じゃねえからさ」、「差別は俺の心の中にもある。だから嫌なんだよ。」というセリフ。かなり同意する部分が多い。
個人的には『嫌い』ということがより理屈じゃないのかなと思うし、『差別』は世の中の世情や -
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ST桃太郎伝説殺人ファイル
舞台は岡山、桃太郎伝説の本家である。東京、神奈川、大阪での連続殺人事件。遺体には全てももたろうの文字と星マークが刻まれていた。正に警察に対する挑戦と見て取れる。3件の殺人事件は誘拐か行方不明の後殺害されている。そしてまた誘拐事件が発生した。STが招集され事件の洗い直しから始まり、青山の推理から徐々に真相が判明していく。犯人のプロファイリングができていくのだ。そして思いもよらぬ犯人像が‥‥。岡山県に伝え継がれる桃太郎伝説に隠された真実が本書に託されていた。幼少の頃に親しんだ桃太郎の物語には、隠された征服者と非征服者の物語が潜んでいた。一度本書の舞台となった吉備路を訪れ -
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署長シンドロームが面白かったので、ちゃんと順を追って読んでみようかと。
面白かった。
ほぼ一気読み状態。
警察官僚という到底一般市民にはなじみのない部署の話ではあるけど、主人公の竜崎が警察と家庭と、両方の面において、まったく行動や主義主張を曲げずに行動することで、知らない世界なだけで結局人間関係とか面倒なんだな。と不思議な共感を覚える。
周りから「変人」扱いされる理由や、あくまでも原理原則で動くことで、一般的にはズレたと思われるがそこにあるのは使命であり役割であるという。
竜崎自身の生き方や信念がよく見えます。
とある事件を発端に、警視庁、警察庁が動きだしますが、竜崎は現場には居ないので