今野敏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
官僚として国家を守るために合理性を尊び自他共に原理原則で貫くエリート警察官僚・竜崎伸也。
前作「隠蔽捜査」の顛末で大森署の署長に左遷されてからのお話。管内で拳銃を持った強盗犯の立て籠もり事件が発生し、その責任を誰が取るのかということを中心に、妻の病気も絡んで話は進む。
官僚の中で際立った〈変人〉ぶりは所轄の警察でも波紋を呼び、いつもの通り自分の信じるところに拠って判断し行動する竜崎ではあるが孤立無援に挫けかける。
家庭のことは全て妻の仕事と割り切り、有能な部下にも心を許さずに職務を遂行してきた竜崎と現場で強かに生き抜いてきた所轄の面々、そして家族。
今回は竜崎以外の人たちの造形もとりどりに、警察小説としてのストーリーも鮮やかながら、職場や家族の物語としても身に沁みる。
私も嫁さんいなかったら何も出来ないもんね。「そうは言っても、何も出来ないんじゃ、あまりに情けない」って、その気持ち良く分かるわ…。 -
Posted by ブクログ
さまざまな人間がからみあう
在日北朝鮮人
KGBくずれのロシアマフィア
イラン人女諜報員(表向きはフライトアテンダント)
モサドの諜報員(表向きはイスラエル大使館員)
やくざ
キャンギャル女子大生
パソコンオタク
秋田から上京したばかりの大学生
ラジオストアの店主(じいさん)
ハッカー
警察官
そりゃスラプスティック。
なのに「そんなバカな!」と、つっこめる隙はない。
贅肉のない今野敏の文体で話がどんどん展開していく
当然の帰結の連続であるように。
そんな中で、冷徹なプロたちが見せる情のようなもの、
これが効く!
そして最後は暖かな気持ちになれる、まさかのエンディング
読んで損なし。