今野敏のレビュー一覧

  • 署長サスピション

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    ネタバレ

     警視庁大森署を舞台とした藍本署長シリーズ(?)第2作が登場。今回も前作同様、全編に緩―い空気が流れ、安心して読める1冊となっております。

     相変わらず、美貌の藍本署長に一目会いたくて、用もないのに大森署を訪れる幹部は多い。そうした対応にも慣れつつあった貝沼副署長だが、彼の平穏を打ち破る時代が発生した。現在、署長室の金庫には、総額1億円の現金があるのだが…。

     その内訳は、麻取りから預かった、内偵捜査に使うという5千万円。詐欺組織から取り戻し、被害者に返還予定の3千万円。そして、名物刑事の戸高が公務中に競艇で当てたという2千万円(!)。しかも、その場に藍本署長もいたという。

     そのことを

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    2025年06月29日
  • 署長サスピション

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    藍本署長の美貌、いよいよ人間離れしてきてるw
    初見で衝撃に失神するとかw
    口実をつけて次々会いに来る警察幹部たち。
    日本の警察、大丈夫か?
    それはそれとして、怪盗フェイクにはわくわくする。
    怪盗vs警察、うんうん、いいねー。
    戸高の競艇の件は、そういうことだと思ったとおりだった。
    でしょうね、みたいなw
    次作があるなら、怪盗フェイクの再登場に期待。

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    2025年06月29日
  • 清明―隠蔽捜査8―(新潮文庫)

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    神奈川県警の刑事部長着任し、いよいよ第二部?が開幕した。
    神奈川といえば中華街、そして今回の被害者は中国人。
    さらに犬猿の仲の警視庁との合同捜査。
    もちろん同じ階級となった伊丹とのコンビは今回も健在だった。
    これから神奈川県警をどう変えていくのか、楽しみで仕方ない。

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    2025年06月25日
  • 任侠梵鐘

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    毎度毎度困りごとがあれば兄貴から聞いて解決しに向かう阿岐本組長とそんな彼を支える日村。 彼らの目を通して今の日本社会を見てみれば、鐘の音がうるさいと苦情をいれるなど自分たちが失っていった日本の心や知らない情報などといったのを再確認してくれる、そんな作品。 ちなみに自分は別に正午や夕方の鐘の音だって集中していても時間を知らせてくれる大切なものだし、大晦日の晩だって名物だからずっと残しておいてほしいです。

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    2025年06月25日
  • 任侠病院

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    シリーズ3作目。いつもと同じパターンなので安心して読める。
    今回は病院の立て直し。医療関係にいたので赤字の構図が良くわかる。暴力団のフロント企業が中間に入り収益を吸い上げる仕組み。暴力団にとっては、病院が潰れても、それを売却して稼ごうとする。
    弱小阿岐本組は内部に入って、掃除から始める。外部からも内部からもイメージを変えて行く。今回は並行して阿岐本組の本拠地で住民からの排斥運動が起きる。2つの根っこは大きな暴力団からの攻撃。過去2作では敵方の暴力団の組長と兄弟分だったというオチだったが、今作では違ったようだ。解決と同時に病院から身を引く、いつものパターン。惜しまれつつ、病院から去って行くのが格

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    2025年06月23日
  • 去就―隠蔽捜査6―(新潮文庫)

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    隠蔽捜査2でも同じような事件があったけど、今回の犯人の残忍さが凄かった。
    犯行をなすりつけたうえに殺そうという発想がえげつない。
    しかし、美紀と忠典の問題の解決の仕方は流石に強引に感じた。
    結局総合的に面白いんだけど、弓削の動きがこれから気になるところ。

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    2025年06月21日
  • 署長シンドローム

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    竜崎の後任として大森署の署長となった藍本小百合。
    誰もが骨抜きにされるような美貌の持ち主という設定だけあって、隠蔽捜査シリーズよりもコメディタッチな要素が強い。
    竜崎とは全く違う方法だが、魔法のように問題を解決する能力は同じようだ。
    貝沼副署長が慌ただしく駆け回る様子も今作ならではといった印象。
    これはこれで面白い作品だと思った。

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    2025年06月19日
  • ニンジャ 公安外事・倉島警部補

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    大すき今野敏さん!
    今回は『倉島警部補シリーズ』です

    シリーズものを多く手がけている今野敏さん
    『倉島警部補シリーズ』も長いなと思って確認してみると、シリーズ第8弾ではないですか
    『隠蔽捜査シリーズ』『安積班シリーズ』に比べるとまだ短いですがそれでも8作目です
    人気シリーズのひとつではないでしょうか

    このシリーズは、警視庁公安部外事一課の倉島警部補の活躍を描いていますが、本作は倉島警部補とそのチームの活躍、知られざる公安の日常などが描かれている短編集です
    サクッと読める今野敏さんの短編も好物です


    で、今からすごいネタバレを言いますよ!
    表題作の「ニンジャ」、このタイトルが指し示す人物は

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    2025年06月19日
  • 自覚―隠蔽捜査5.5―(新潮文庫)

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    脇を固める七人の警察官のスピンオフ作品。
    普段は脇役とはいえ、それぞれの魅力があるのが強調されていてよかった。
    皆一様に、竜崎の言葉に助けられ魔法がかかったように解決する様子が爽快だった。

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    2025年06月18日
  • 天狼 東京湾臨海署安積班

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    安積係長と速水の活躍。
    湾岸署署長の現場主義を貫いた態度。
    こうした警官が居れば街は平和を維持できる。

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    2025年06月17日
  • 欠落

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    早く3作目の文庫が出ないかなぁ。きっとこの世の中、骨のある大人が現実世界で粛々と活躍してくれているはず。

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    2025年06月15日
  • 一夜―隠蔽捜査10―

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    事件はなんとなく読める展開だったが、やはり竜崎が好きだ。父親としての彼も最高。今回登場した推理作家、今後も出てこないかな(笑) 

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    2025年06月14日
  • マル暴総監

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    マル暴シリーズの2冊め。
    1冊目は、普通の刑事モノで、主人公が問題を解決していくわけだが、そういう犯人は誰だ?的なストーリーって私の性にあわなかった。
    けど、こちらは「そんな事ってあるかい!」という設定がマンガ的で、気楽に面白く読めた。
    任侠シリーズの登場人物ともう少し絡んでくれると良いなと思いつつ、次のシリーズに期待しておこう。

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    2025年06月14日
  • 残照

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    隠蔽捜査シリーズを一通り読んでしまって、しばらく離れていたけど、また今野敏さんが読みたくなって、安積班シリーズに手を出しました。
    カーチェイスとか殺人事件とか、多分私の人生には関わりが今後もないはずなので、気楽に読めました…って人一人死んでるのに、気楽とか!

    最近、子育てのモヤモヤ、とか、仕事したいのに子供と一緒にいてあげられない自分が悔しい、申し訳ない、とか、分かりみが深すぎてしんどくなる話が続いてたので、自分とは関係ない世界で少しほっとしたかもしれません。

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    2025年06月13日
  • 一夜―隠蔽捜査10―

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    相変わらず面白いです
    残り50ページの取り調べで顛末は予想できましたが、それでも面白かった
    今回も竜崎署長の人となりに惹かれました
    本当にこんな人が警察官僚にいればよいのになと思いました

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    2025年06月12日
  • 同期

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    生きてるうちに一生接することのない世界を観たくて今野敏さん作品を読んでる気がする。こんな人達が葛藤して戦って貫いてくれる世の中であって欲しいなぁとか思ったのが素直なとこ。読み進めるのが止まらなかった

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    2025年06月11日
  • ニンジャ 公安外事・倉島警部補

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    ロシア担当の公安部外事一課の倉島と、元刑事の白崎、部下の西本、伊藤、片桐がインテリジェンス作業にあたる。

    公安総務課の伊藤のキャラクターが面白い。誰の印象にも残らないニンジャのような立ち居振る舞いが捜査に大いに役立つのだが、実務の総務課では評価が低いというのも伊藤という人物の深みを見せている。
    同じ側にいるはずの公安と警察の対比も面白い。

    冒頭と最後に登場するリンチェンメイは、箸休めくらいの軽い話なので、読み始め易く読み終わりも軽妙な、相変わらず読みやすい小説だった。

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    2025年06月03日
  • 任侠書房

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    面白かった。

    主人公である阿岐本組のナンバー2、日村が中間管理職のような立場で妙に共感を感じた、

    潰れかけの出版社をアイディアと任侠独自の力技で復活させていく。

    別のシリーズも是非読みたい。

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    2025年05月31日
  • 宰領―隠蔽捜査5―(新潮文庫)

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    今回は神奈川県警との合同調査で指揮を任された竜崎。
    横須賀署という完全アウェイな場所で、持ち前の頭脳を活かして舵を取る。
    任務遂行の為なら自分の首が飛ぶ事も辞さない覚悟が見れた。

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    2025年05月30日
  • ヘッドライン(スクープシリーズ)

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    ふらふらしてるのにいつもスクープのネタを持ってくる遊軍記者の布施が、1年前のバラバラ殺人事件のことを調べているのに気づいた上司の鳩村。渋い顔をする上司だけど、刑事にも一目置かれていたり、夜の東京でいろんな知り合いがいる彼の同行に目が離せなかった

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    2025年05月30日