今野敏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ警視庁大森署を舞台とした藍本署長シリーズ(?)第2作が登場。今回も前作同様、全編に緩―い空気が流れ、安心して読める1冊となっております。
相変わらず、美貌の藍本署長に一目会いたくて、用もないのに大森署を訪れる幹部は多い。そうした対応にも慣れつつあった貝沼副署長だが、彼の平穏を打ち破る時代が発生した。現在、署長室の金庫には、総額1億円の現金があるのだが…。
その内訳は、麻取りから預かった、内偵捜査に使うという5千万円。詐欺組織から取り戻し、被害者に返還予定の3千万円。そして、名物刑事の戸高が公務中に競艇で当てたという2千万円(!)。しかも、その場に藍本署長もいたという。
そのことを -
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。いつもと同じパターンなので安心して読める。
今回は病院の立て直し。医療関係にいたので赤字の構図が良くわかる。暴力団のフロント企業が中間に入り収益を吸い上げる仕組み。暴力団にとっては、病院が潰れても、それを売却して稼ごうとする。
弱小阿岐本組は内部に入って、掃除から始める。外部からも内部からもイメージを変えて行く。今回は並行して阿岐本組の本拠地で住民からの排斥運動が起きる。2つの根っこは大きな暴力団からの攻撃。過去2作では敵方の暴力団の組長と兄弟分だったというオチだったが、今作では違ったようだ。解決と同時に病院から身を引く、いつものパターン。惜しまれつつ、病院から去って行くのが格 -
Posted by ブクログ
大すき今野敏さん!
今回は『倉島警部補シリーズ』です
シリーズものを多く手がけている今野敏さん
『倉島警部補シリーズ』も長いなと思って確認してみると、シリーズ第8弾ではないですか
『隠蔽捜査シリーズ』『安積班シリーズ』に比べるとまだ短いですがそれでも8作目です
人気シリーズのひとつではないでしょうか
このシリーズは、警視庁公安部外事一課の倉島警部補の活躍を描いていますが、本作は倉島警部補とそのチームの活躍、知られざる公安の日常などが描かれている短編集です
サクッと読める今野敏さんの短編も好物です
で、今からすごいネタバレを言いますよ!
表題作の「ニンジャ」、このタイトルが指し示す人物は