今野敏のレビュー一覧
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隠蔽捜査シリーズ第4作。
今回も面白く一気に読みました。
外務省職員の他殺体
大井川で起きたひき逃げ事件
そして娘、美紀の恋人が乗る予定だった飛行機の墜落事故
それぞれ別の事件が重なりあい、さらには厚労省、外務省、麻薬密売組織など複雑な出来事がやがて一本にまとまってきます。
もちろん、竜崎の原理原則をベースとしたやりとりあっての事ですが。
竜崎のように物事を進められればいいとは誰もが思うところではありますが、なかなかどうしてしがらみだの人間関係などで、上手くいきません。
しかし、心に原理原則を持っておけば、竜崎程ではないにしても、物事の本質を見て、動くことはできるのではないか? と思うのです。
さぁ続きを読まなければ。 -
Posted by ブクログ
3作目から読み始めて、1、2と追いついた。
自分に自信のない、控えめながら敏腕な樋口刑事。
今回は奥さんが誘拐され、迫り来る期限に追われながらの個人捜査を行う。娘が3泊4日の旅行で不在、月曜日から事件の捜査本部が立ち上がるという事で、リミットはこの空白期間だけ。一緒の捜査を頼んだのは、前作で友人となった荻窪署の生活安全課の氏家刑事。この氏家刑事は3作目も登場するので、樋口刑事のバディーのようだ。
妻の消息を求めて、時に感情的になる樋口を氏家刑事は宥め、理性的に捜査をフォローしていく。
犯人は冒頭から怪しい人物。土日の休日を利用しながら、着々と犯人を追い詰めていく。犯人に囚われながらも、いつか夫が助けに来ると冷静になり体力を温存する妻。独身の氏家刑事の結婚観も挟みながら、夫婦のキズナを描いた作品。
青春→朱夏→白秋→玄冬の順で、人生を表す言葉とのこと。今が最盛期の夫婦のことのようだ。 -
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今野敏 警視庁強行犯係・樋口顕シリーズ第8弾。
奥多摩の山中で女性の他殺体が発見される。警視庁捜査1課・樋口班が捜査を進めると、殺害されたのは、渋谷署がすでに接触していた女子高生であり、売春の噂があった。
樋口は、被害者の友人と2人っきりで面会するが、その様子をネットニュースに流されてしまうことに。
あらぬ疑いをかけられながらも、事件の真相に迫っていく樋口。
さすが樋口。
本当に実直に、真面目に事件に取り組む姿には頭がさがる。その実直さに、多くを語らずとも周りが納得し、樋口を中心に回り始める。
樋口のやっていることはいたって普通なんだが。
樋口が言うように、『普通の人が迷い、悩み、悲しみ、そして、感動し、笑うように…』
だからこそ、普通の人たちに寄り添うことができるのだろう。
謙虚な樋口だからこそ、できるのだろう。
『隠蔽捜査』の剣崎とは対局の『普通』の樋口が事件を解決していく。
これが『樋口顕シリーズ』のおもしろさである。
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ネタバレ職場の方のおすすめ本!
おおまかなストーリーがクライマーズ・ハイの反対側(大事件に臨みながら社内政治や私生活について葛藤する新聞記者の話)を覗いているように思った。
解説にもある通り、初めの竜崎の印象は友達になりたくないやつだったけど、読み進めると保身が全てでなく、仕事という意識よりも自分の役割を全うすることを大事にする何だかすごいやつに変わった。
堅苦しすぎてちょっと抜けてるところもいいし、幼なじみの伊丹や妻の冴子のキャラクターも面白い。
どうにかとくダネを狙おうとする新聞社の立ち回りや、警察のいざこざが事細かに表現されていて読み応えがあった。 -
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4人の作家さんの警察官アンソロジー!
今野敏、誉田哲也、福田和代、貫井徳郎のビッグフォーが揃った読み応えのある作品ばかり。
福田和代さんは初読の作家さんですが仲なかの内容で別作品も読んでみたい作家さんです。
今野敏「常習犯」は刑事と窃盗犯とのこだわりが事件解決に導く。
誉田哲也「三十九番」は刑務官の歪な性癖のストーリー。
福田和代「シザーズ」は刑事と通訳捜査官の人間み溢れるストーリー、中国人犯罪者が増えてる現状を反映している内容。
貫井徳郎「見ざる、書かざる、言わざる、ハーシュソサエティ」は死刑制度に一石を投じる内容。酷い傷害罪でそこまでやるか〜という犯罪物語。
実におもしろかった。 -
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相変わらず読みやすく面白い。
今回は竜崎がまさかの恋心に目覚める(?)話です。
アメリカ大統領が来日するので、第二方面警備本部本部長に任命された竜崎。
本来であれば、方面本部長が担当するはずだが、どうも何か思惑が動いているようで…。
補佐として入った畠山美奈子と行動することで、いつもの実力が出せない竜崎。
自分ではどうにもできない心理状態を伊丹に相談したところ、意外な解決策で本来の力を取り戻す。
竜崎視点で物事が動いているため、初めの方は事件がぼんやりとしていたものの、通常状態になったとたんに物語は一気に加速していく。
話のパターンから最初の交通事故が後々に引っかかるであろう&戸高がまだ勝手に捜査したことがヒントになるであろうは読めてたが、まさか中高生の恋愛小説のような上物になるとは予想していなかった。
十二分に今回も楽しめました。
ゆっくりながら、家族の動きも見れるのがまた良いところ。
さぁ続巻を読まなければ。