今野敏のレビュー一覧

  • 隠蔽捜査(新潮文庫)

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    序盤、竜崎の役人としての固さに戸惑ってしまったが読み進めるにつれてどんどん好きになった。役人だから固い性格なのじゃない、元から誰よりも固い性格なのだ。その性格が周りの人たちを引っ張っていく。多分これを『強さ』と呼ぶ。面白かった。

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    2026年09月20日
  • 果断―隠蔽捜査2―(新潮文庫)

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    左遷されて大森署の署長に。
    強盗から立て篭もり事件が発生。
    SITとSATが出動。突入での事件解決へ。
    立て籠もり犯の拳銃に銃弾が残ってなかった。
    監査が始まる。
    立て籠もりの真相は?
    面白い

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    2026年09月20日
  • 自覚―隠蔽捜査5.5―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    隠蔽捜査シリーズの短編集第二弾。
    今回は、いろいろなサブキャラの視点で語られる7つの物語。

    竜崎署長は電話にでる、署長室にいるの2つで現場には今回出てきません。

    ある意味、日常を切り取った短編ともいえます。

    戸高の検挙率、検挙数を挙げる方法がなかなかに皮肉が効いていて良かったです。

    野間崎管理官がなんやかんやで竜崎をフォローする方向になっていたのが、冷静に考えれば、原理原則で動く竜崎は間違っていないと自分自身に言い聞かせているようで、ちょいとニヤッとしてしまいます。

    大なり小なり、皆、竜崎の影響を受けているわけで。
    次に続く長編を読むのがまた楽しみになりました。

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    2026年09月19日
  • 一夜―隠蔽捜査10―(新潮文庫)

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    ネタバレ

     『隠蔽捜査』シリーズ長編第10作。竜崎が神奈川県警刑事部長に着任してから3作目だが、日米地位協定が絡んだ前作とは違う意味で、厄介そうな案件か?

     小田原市在住の人気作家・北上輝記が、自宅付近で誘拐された。実在の作家なら村上春樹のようなポジションだろうか? 捜査陣は色めき立つが、読書などまったく嗜まない竜崎は、北上輝記を知らないようである…。

     現場が混迷する中、北上輝記の同業者である梅林賢が小田原署を訪ねてきて、捜査協力を申し出る。彼は北上輝記の家族を通じて誘拐を把握していた。確固たる信念と柔軟性を兼ね備えた竜崎だけに、追い返さずに話を聞くことにする。

     現実に誘拐事件となると、警察は報道機関と協定を結ぶ。本作でも、協定を結ぶはずだったが…犯人からの前代未聞の要求により、協定は中止された。一応、どんな要求かは伏せておくが、鋭い読者なら真相に感づくかもしれない。

     同時に、警視庁管内では殺人事件が発生していた。竜崎の異動後も、毎回警視庁の伊丹刑事部長が登場するのがお約束だが、警視庁の案件が誘拐事件と何らかの関連があるのだろうと容易に予想される。「何らか」の内容は予想外だったが…。

     正直、事件そのものより、梅林賢が語る作家論の方が興味深い。北上輝記は純文学領域の作家で、梅林賢は娯楽領域の作家だそうだが、彼曰く、娯楽小説の地位向上のために戦ってきたし、領域が異なる北上輝記と交流はないという。

     今野敏さんご自身、娯楽領域の作家であり、最前線で戦ってきた。梅林賢の言葉は、作家・今野敏の自負でもある。少々ご都合主義だろうと、面白い作品を。今野敏さんのライフワークたるこのシリーズには、サービス精神が溢れている。

     警察官と作家が、それぞれの力量を認め合って化学反応を起こし、不可解な誘拐事件の裏を炙り出した。梅林賢ファンだという伊丹のミーハーぶりに苦笑するが、この結末、神奈川県警佐藤本部長の心中やいかに…。

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    2026年09月18日
  • 奏者水滸伝 古丹、山へ行く

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    奏者水滸伝古丹、山へ行く
    主人公の1人古丹が妖獣と闘う物語である。
    特殊能力を持つ4人の奏者である主人公たちが国家レベルの敵と戦う物語は、緊張感とハラハラ感満載で今までの敵とはレベルが違う。それでも桁外れの力でねじ伏せて行く爽快感は今野敏作品の面白さである。最後は妖獣の気持ちが分かる古丹に身を委ねた形だ。泣けてくるぜ。最後は爽快感に包まれた。次作品が楽しみだ。

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    2026年09月17日
  • 石礫(せきれき) 機捜235

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    機捜のシリーズ2作目。
    密行中に見かけた指名手配の爆弾犯を見かけたが、捕まえることができず、立てこもりされ、そこから始まる事件を追っていく。
    前作は機捜の初動のみという性格に合わせた短編集だったが、今度は機捜が初動捜査から犯罪の目星をつけたことで、そのまま事件に関わる長編。

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    2026年09月17日
  • 機捜235

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    機動捜査隊を舞台にした短編集。相棒が怪我をした高丸は定年間近の縞長とコンビを組まされる。
    捜一に異動することを願う高丸にとっては定年間近の縞長と組まされることは納得のいかないことだったが、見当たり捜査班にいた縞長の指名手配犯の顔を覚えているという能力のすごさからだんだんとコンビがスムーズに回るようになる。
    機捜というあまり日の当たらない部署の働きが読めて面白い。

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    2026年09月17日
  • 審議官―隠蔽捜査9.5―(新潮文庫)

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    竜崎 伸也の人となりが分かる、9編の『隠蔽捜査』シリーズスピンオフ短編集

    基本は竜崎が去ったあとの大森署のメンバーのその後で、途中竜崎家の家族の話しも盛り込まれていて、結構クスクス笑いながら、読み進めました❗️

    キャラとして、結構好きな妻の冴子さんの話しの『内助』、竜崎に似ている性格と言われる娘の美紀の話しの『選択』、キャリアとノンキャリの不仲の噂に対処する竜崎を描いた『参事官』、竜崎がキャリア会に初参加する『信号』あたりが結構お気に入りです

    これからも『隠蔽捜査』シリーズを追い掛けていきたいと思います❗️

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    2026年09月16日
  • 転迷―隠蔽捜査4―(新潮文庫)

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    龍崎さんの生真面目で融通がきかず、信念をつらぬく言動には背筋が伸びる重いがする。
    奥さんから堅物扱いされ、軽くていじられるシーンにはほっこりする。
    それにしても、警察がここまで非効率で上意下達の組織だというのは今現在も変わらないのだろうか。

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    2026年09月13日
  • ボーダーライト ~神奈川県警少年捜査課~

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    く

    少年犯罪が急増する神奈川県を舞台に、少年捜査課の高尾と丸木が繰り広げる捜査劇が描かれています。物語は、彼らの知り合いである高校生・赤岩が薬物取引に関与した事件から始まり、古代の霊能者を自称する同級生・賀茂の存在が絡むことで、予想外の展開を見せます。面白いのは、高校生、賀茂の身体に降臨して乗り移ったオズヌの言葉で思いもよらぬ行動を取ってしまう当事者達の姿が滑稽でウケる。まさに闘わずして勝つ。霊に取り憑かれたら怖い気もするけど、流石に正義の味方に降臨する霊は後味もスッキリでいいな。

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    2026年09月10日
  • 分水―隠蔽捜査11―

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    ネタバレ

    有名政治家一家の火事とユーチューバー殺人事件。公明正大な公務員、理想の上司、類稀なる鈍感力と洞察力を持つ竜崎伸也が因習にがんじがらめの組織でどう動くか。事件のおどろおどろしさを競って見せつけてくる近頃のミステリーと一線を画すところが好き。

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    2026年09月09日
  • 明鏡 東京湾臨海署安積班

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    短編集なので、読みやすく一気読みでした。
    今回は警察小説?と思うお話も結構あったかと思います。
    それはそれで楽しく読むことができました。
    このシリーズを読んでいつも思うことは、自分も組織の中で安積係長のような上司になりたいということです。
    現実はなかなか難しいですね。

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    2026年09月08日
  • 任侠梵鐘

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    ネタバレ

    微妙にネタバレに抵触するので伏せますが、
    地域の人に知られているような喫茶店で丁寧に淹れられた珈琲と共に読みたい作品。

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    2026年09月05日
  • 脈動

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    警視庁の封印、興味深かった!今野敏は正統派の警察の話かと思いきや、呪術的な話とも絡めてとても好みでした。

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    2026年09月02日
  • 分水―隠蔽捜査11―

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    ネタバレ

    親子政治家の屋敷で小火。被疑者と思われた人物は殺された。放火と殺人同時に捜査して、徐々に犯人に迫っていく。

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    2026年09月02日
  • 一夜―隠蔽捜査10―(新潮文庫)

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    【あらすじ】
     人気作家の北上が誘拐された。
     しかし。犯人からの要求はなく、竜崎たちは事件を公にせず、捜査を始める。
     その矢先、北上と同業者である梅林が署を訪ねて来て、捜査への協力を申し出る。
     やがて、誘拐事件のことが何者かによってSNSにて発信され、実行犯と見られる男の身元も判明するが、誘拐の動機が一向に見えず、竜崎たちは頭を悩ませる ———。
    【感想】
     今回は竜崎の地位を脅かそうとする者の登場がなく、いつもより気楽な感覚で読めましたし、事件のからくりも割と早い段階で察することが出来ました。
     そういう部分では少し物足りなさを感じたのですが、竜崎をはじめとする登場人物たちの人間性がこれまで以上に描かれていて、興味深く読み進めました。
     作家の世界を描いている部分には今野先生の実体験や普段感じられていることが織り込まれているのではないでしょうか?その部分も興味深く、いつもとは違った空気感の〈隠蔽捜査〉を堪能出来ました。

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    2026年09月01日
  • 烈日 東京湾臨海署安積班

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    短編集で、いつもは安曇の心の声で書かれている物語が、短編ごとにいろんな登場人物の心の声で描かれていて面白かった。

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    2026年08月30日
  • 一夜―隠蔽捜査10―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    刑事部長の竜崎のもとに舞い込んできたのは、有名作家の誘拐事件。だが犯人からの要求はない。刻一刻と時間が過ぎる中、SNS上で誘拐事件のことが拡散された。ようやく現れた犯人からの要求は、マスコミに事件のことを公表せよというものだった。
    やがて誘拐されていた北上は無事保護され、被疑者も逮捕された。だが被疑者は闇バイトに応募して誘拐をしただけで、黒幕の素性はわからないままだった。そんな中竜崎は、北上の同業者であるミステリ作家の梅林に意見を求める。それにより竜崎は、北上の誘拐は何かしらの陽動なのではないかと推理する。時を同じくして、東京都内で殺人事件が発生する。被害者はその昔作家活動をしており、北上との間で対立があったことが判明した。そこで竜崎は、誘拐は北上本人が企んだことで、誘拐されたことで殺人事件のアリバイをつくろうと画策したことを見破る。
    原理原則を重んじ、ときに柔軟な発想で快刀乱麻を断つ竜崎の活躍が痛快なシリーズ。本作では、作家が抱える複雑な感情や矜持なども深く描かれていることで物語に厚みが生まれている。さらにこのシリーズは、事件と並行して家族の問題も解決していく点が面白い。
    好きな作家に会えることになってはしゃぐ伊丹がかわいい。

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    2026年08月30日
  • 探花―隠蔽捜査9―(新潮文庫)

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    神奈川県警といえば、やはり横須賀基地は通らねばならないですよね、ということで、
    沖縄のニュースではたびたび目にしている、日米地位協定。
    原理原則の男、竜崎伸也がここにどう切り込んでいくのがしっかりと書き込まれていて、やはり面白さは間違いない。
    だいたい警察ものは、組織の理論だけで動くとか、国家の陰謀に加担してるとか、明らかな悪が出てくるのが定番ですが、隠蔽捜査シリーズには、
    なんかグレーなんだよなと思いつつ、完全なる悪は出てこないのが絶妙で良い。
    米海軍犯罪捜査局からの捜査官が少し凡才に描かれてるのが惜しい気もするが、やはり面白い。
    竜崎伸也、そばにはいて欲しくないが、やはり最高。

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    2026年08月30日
  • 白露 警視庁強行犯係・樋口顕

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    差別について考えさせられた。

    ラハマンは大変な思いをしたけど、いい親方のもとで働けて幸せだ!市民に迷惑をかけたと思ったら、謝れる樋口は素晴らしい!

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    2026年08月28日