あらすじ
捜査本部より速くSNSで犯人特定?
遺体を発見したのは南アジア国籍の男性。
インターネットでは彼の写真や住所が晒され、
犯人だと断定して死刑を求める声まで上がる。
情報が錯綜するなか、捜査員たちは――。
ヒーローは必ずしも一匹狼じゃない!
同僚とも家族とも絆が深い名刑事を描く傑作警察小説。
東京の世田谷区の工事現場で刺殺体が見つかった。第一発見者は、そこで働く南アジア国籍の男性。警視庁捜査一課の樋口班が捜査を進めるなか、SNSでは彼の実名が晒され、外国人であることを理由に犯人ではないかと疑う書き込みが投稿される。サイバー犯罪対策課と連携して投稿者の特定を急ぐ樋口。だが、それを嘲笑うかのごとく、発見者の顔写真と現住所まで投稿されてしまい、さらには逮捕や強制送還を望む意見まで出てくる……。かつてなく外国人排斥の風潮が強まり、フェイクニュースがあふれるなか、等身大の刑事・樋口は真実を掴むことができるのか。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ヒグっちゃんもいい!
今野敏さんの人気シリーズのひとつ、警視庁強行犯係・ヒグっちゃんの主人公ヒグっちゃんは他シリーズの主人公刑事たちとはまた違った味わい(そりゃそう)
生まれながらの気配りの人
どこにでも自ら顔を出す
もちろん部下や仲間を信頼していないわけじゃない
むしろ任せるところは任せる
その上で自然に感謝し、自然に褒める
また市井の人々に対しても真摯に向き合い、悪いと思えば躊躇なく頭を下げる
常に寄り添い、約束は守る
そりゃあ周囲の人の信頼勝ち取りまくり
誰もがヒグっちゃんには協力する、応援する
ヒグっちゃんの仕事は最優先だ
だがヒグっちゃんには全く自覚がない
あ!そう言えば今野敏さんの主人公たちはみんな自分の長所に全く自覚がない
なぜみんなが自分に協力してくれるのか常に不思議に思ってる
そうか、だからみんな愛せる主人公なんやな〜
わいみたいやな〜(余計)
Posted by ブクログ
工事現場で女性の刺殺遺体が発見されるが…。
この度の強行犯係の樋口は、刺殺された女性の事件と、第一発見者の外国人へのSNS中傷を追求する二本立ての為、女性の刺殺事件が些か希薄になってしまった。
故に真犯人を捉える過程が唐突に感じてしまう。
物語として面白く読めたので満足の範疇には入っていた。
Posted by ブクログ
関係者が最初から話してくれれば50ページで終わったのに系のストーリーだった。SNSと外国人問題で膨らませた感は否めない。もっと骨太な事件に期待したい。
Posted by ブクログ
推理小説なのか、社会の流行り、世相紹介なのか。後者の比重、ますます重くなる。そこが面白いところでもあるが、肝心な捜査が疎か淡白に。「働き方改革はいったい誰の為。働きたい人、働かなければならない人の労働時間まで制限してしまう。こんなところにも日本経済弱体化の原因が」「外国人排斥の傾向はやっぱりインバウンドの増加に従って強まっているように思う」そんなことないと思うが…。「非正規の若者が増え、一方で深刻な人手不足だといういまの社会はどこかアンバランス」「SNSは厄介。確信犯的に反社会的に投稿。それやめさせる手段がない」SNS活用で世論形成しようという選挙が、また。うーむ。
Posted by ブクログ
警視庁強行犯係・樋口顕シリーズ第9弾。
住宅の新築工事現場で発見された女性の遺体。第一発見者のバングラデシュの青年の実名や顔写真がネットに晒され、外国人ヘイトにまで発展するというストーリー。
本筋の事件はそっちのけで、外国人への差別やネット上のフェイクニュースの問題などがメインで進む。
SNSの問題が8で殺人事件が2くらいの比重で、その分事件解決が薄いものになったのが残念。
やっぱり警察ものだから事件の比重を重くしてほしかったな〜。
タイトルの意味するところが深い。
Posted by ブクログ
警視庁強行犯係・樋口顕シリーズ第9弾。
娘が議員秘書になったせいか現代の社会問題の外国人に対する差別が反映されていたのが面白かった。
事件自体は解決してみれば普通なもので、事件に絡んで外婚人差別、偏見、ヘイトからのSNSでの誹謗中傷に対することがメインとなっている感じで、ミステリーとしてはイマイチだが物語としては良かった。
相変わらずの仲間たちからの樋口への信頼は絶大で、マンネリ防止のためにも、今後も現代の社会問題を取り込んでいってほしいです。