池井戸潤のレビュー一覧

  • ハヤブサ消防団 森へつづく道

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    一人の女性の不審死と若手実業家町長の誕生、作品盗作疑惑。連続殺人が起きる派手なサスペンスではないけど、一つ一つの謎が繋がっていく濃厚ミステリー。
    前作と同じく区切りがよく、テンポが良い、楽しく読めた。
    この作品を読むと行きつけの居酒屋を見つけ、飲みに行きたくなる。

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    2026年10月11日
  • 俺たちの箱根駅伝 下

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    先日、東京に遊びに行った時、皇居へ行きがてらの大手町の交差点で、上のほうだけ見えている読売新聞の本社ビルを仰ぎ見た。
    あのビルの向こう側からからスタートし、角を曲がればすぐにもここを走り抜けていくのだなと、その時は車が行き交うコースを目にする。

    さて下巻、いよいよ本選がスタート。
    逆境に負けることなく団結し自分たちの走りで貫く217.1kmの走りが激熱。

    家族の、恩師の、先輩の、仲間のことを、何より自分のこれまでとこれからのことを思いながら、それぞれの10区間。
    実力通りの快走があれば、世間を刮目させる疾走、ゾーンに入った爆走に雨を利した伏兵の力走、1年生ながら堂々たる追走があり、一方では、ペースを乱され、体調不良に苦しみ、雪に泣かされながらの、それでもタスキをつなぐ、がむしゃらな走りも。
    そこに、スポーマンシップ溢れるインタビュー、運営管理車からの声掛けの妙、驚きの給水係×2、さらには辛島アナの心のこもった実況が輪をかける。ここでも辛島アナ、グッジョブ!
    その走りに胸を熱くし、周りの人々の行動に泣かされる。
    隼斗が走る10区、残りの距離を思いながらブレーキ起こすなと祈りながら読んだ。

    と書いておいてなんなのだが、読み終えてしまえば、ちょっと出来過ぎというかきれい過ぎるというように思わないでもない。
    メンバーから漏れた者の葛藤や当日変更された者の落胆まで描いて欲しかったと思うのは欲張りかな。

    今晩21:00から始まるドラマも楽しみ。
    そして、これから始まるシーズン、大学生だけでなく実業団や高校生も、色んなレースを楽しみたい。

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    2026年10月11日
  • ハヤブサ消防団

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    作家の三馬太郎は、亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移住し、地元の消防団に加わる。ところが、静かな田舎町で連続放火が起き、穏やかだった日常に不穏な影が差し始める。

    序盤の魅力は、田舎のほのぼのとした空気だ。個性的な団員たちが集まる居酒屋の場面は、この地区の象徴だと言える。だからこそ、その温かい共同体が「何か」に少しずつ侵食されていくのではないかという恐怖が、じわじわと効いてくる。その背後に宗教の影がちらつく構図も、物語の不気味さを増している。

    本作は人間関係の機微を丁寧に追う心理描写が光る。誰を信じてよいのか分からなくなる感覚が、読者にも伝染する。田舎の密な人間関係が織りなす人間ドラマは、非常に読み応えがあった。

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    2026年10月10日
  • ハヤブサ消防団 森へつづく道

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    はやぶさ消防団2作目結構面白かった。でも田舎暮らしは人と交わりが都会と違って難しいと思う。田舎は田舎の良さがあり、都会は都会の良さがある、人それぞれ考え方、でも思うようにはならない。太郎は作家としてノミネートされるが、消防団にも入っている。そこから事件が始まり、首を突っ込んでいく。最後は納得して終わりそれぞれ自分の持ち道に収まる。ただ浅井文章は違った。見る影もない別人になっていたわずか半年で、自ら自分が落ちた。

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    2026年10月10日
  • シャイロックの子供たち

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    様々な登場人物の、それぞれの立場や出来事が描かれ、ぐんぐん読み進める。最後は「え?これで終わり?」という唐突感。人間誰もに良心があるわけではなく、あったとしても常に良心的にふるまえるわけではないのだなと、もやもやした気持ちになる。人や社会が成長し、人間性やモラルが育っていけば、「こんな時代もあったんだね」と、人も社会も変わっていくのだろうか。

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    2026年10月10日
  • ハヤブサ消防団 森へつづく道

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    まだ肌寒い3月の末、一人の女性が水死体で発見された。事故か事件か判然としないまま、ハヤブサ地区全体が穏やかならざる渦に飲み込まれてしまう。新町長の当選、町長が辣腕を奮う一方で役所員にパワハラまがいの態度で接することで、町の中はぎくしゃくし始める。太郎はある文学賞の新人賞を取ったことで作家としての確固たる地位を築き始めていた。太郎と同時受賞した女性作家の盗作疑惑と町内で起こる事件との関係性が絡み合っていく様が巧みで、先が気になるのを止められなかった。

    何かを守るためには、自分が守りたいものをまず差し出さなければ道が拓けないことがあることを教えられた。差し出したからこそ拓けた未来をどう歩むかがわたしたちに問いかけられ続けているのだと思うと、身の引き締まる思いがする。

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    2026年10月08日
  • 俺たちの箱根駅伝 上

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    ネタバレ

    古豪・明誠学院大学陸上競技部。
    箱根駅伝で連覇したこともある名門の名も、今は昔。
    本選出場を2年連続で逃したチーム、そして卒業を控えた主将・青葉隼斗にとって、10月の予選会が箱根へのラストチャンスだ。故障を克服し、渾身の走りを見せる隼斗に襲い掛かるのは、「箱根の魔物」……。
    隼斗は、明誠学院大学は、箱根路を走ることが出来るのか?

    一方、「箱根駅伝」中継を担う大日テレビ・スポーツ局。
    プロデューサーの徳重は、編成局長の黒石から降ってきた難題に頭を抱えていた。
    「不可能」と言われた箱根中継を成功させた伝説の男から、現代にまで伝わるテレビマンたちの苦悩と奮闘を描く。




    まったく興味のなかった箱根駅伝、レビュー評価が高いのと、ドラマの告知が何となく良さそうだったので手に取ってみました。
    テレビ局から見た視点があるのが面白い。技術的にも大変な規模なんですね…。西日本育ちなので今までほぼ見てもなかったですが、大変なイベントなんだなと。。千人もスタッフがいるんですね。。日テレの実際の大泉洋ポジションの方は重責ですね。色々調べてみたんですが、これは第84回大会をイメージしているのでしょうか??それにしても原監督ってほんとすごい人なんだなと驚きました。

    タレントを使わないのは納得。確かにタレントが目立つ番組だと違和感ありますもんね。

    ランナーとはいえ、価値観や育った環境もまるで違うので、結果至上主義の人、叱責されてここまで来た人、いろいろですね。この連合はいかに大変か。1人1人、背負っているものがあるのが面白い。

    テレビ局上層部との軋轢とか、このあたりは池井戸節で楽しい反面ちょっと暑苦しい部分もあり、好みが分かれそうです。
    甲斐さんが山下さんか…というのもどうかな…?選手を演じる俳優さんたちも、陸上部経験者が多いのでしょうね。放送を楽しみにしたいと思います。

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    2026年10月07日
  • シャイロックの子供たち

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    釣り合っていた癒着のシーソーはゆっくりと傾き、バランスが崩れる。
    「甘え」が招くのが癒着なら、癒着が招くのは何か…

    その答えは、池井戸潤さんが銀行という組織を舞台にして描き出されています。

    本作は初期の頃の作品だからでしょうか、『半沢直樹』シリーズほどドロドロしておらず、淡々とした筆致でとても読みやすかったです。

    この本は、私にとって単にエンターテインメントとして好んで手に取ったというより、集団の中において「人の多面性」や「隠された真実」を読み解くヒントを探るための読書でした。

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    2026年10月06日
  • ハヤブサ消防団 森へつづく道

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    2026.15th
    池井戸先生の久しぶりの新作!
    今回も面白かったです(^^)
    前作ではパッとしない小説家だった三馬太郎がそこそこ売れっ子になって帰ってきた!w
    胡散くさい八百万町の新町長の登場…謎の水死体の発見…女流小説家北原美南の秘密と色々な点が結びついていく過程はとても気持ちいい(^^)
    ドラマ化はいつかなぁ♩

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    2026年10月06日
  • ブティック

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    読み終えた時、578ページのどっしりとした重量を感じながら内容を振り返り、満足度が格別。やっぱり本が好きな事を実感
    これだけの長編を長編と感じさせない一気に爽快に読めるのは、流石の池井戸潤作品でした
    題名が何故ブティックなのかな?と思い後で調べて納得。

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    2026年10月06日
  • 空飛ぶタイヤ(上)

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    何やらファンタジックなタイトルだが、中身は以前あった三菱自動車のリコール隠しにまつわる話がベースのフィクション。半沢直樹ふうの勧善懲悪でスピーディな展開で、堅い話がサクサク読める。

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    2026年10月05日
  • 空飛ぶタイヤ(下)

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    二転三転して手に汗握る展開。自動車関連では、ちょうどエアバッグのタカタが炎上中なのでタイミング的にもリアリティがあった。三菱銀行出身の著者が出身行をこき下ろしているのが興味深い。

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    2026年10月05日
  • 陸王

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    池井戸潤
    新作ハヤブサ消防団森へ続く道を読み終え、
    俺たちの箱根駅伝がドラマとしてスタートするというタイミングで、過去作品を浮かべた際、
    陸王が気になった。
    ドラマで少し見たものの、原作はまだ読んでおらず、
    マラソンつながりもあり、
    このタイミングでの読書となった。
    中小企業の実態がリアルに描かれており、
    厳しい状況の連続に、
    こちらも不安を覚えながら読み進める。
    人間関係の悪い面がある分良い面では感動を覚え、
    スポーツに絡む事でより一層の感動がある。
    ビジネスマンとしても、勉強になり、
    大切なものを思い出させてくれる作品。

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    2026年10月04日
  • シャイロックの子供たち

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    短編集でありながら各章が少しづつ絡み合う。

    各章人間模様が凄まじい。働くものとしては身にしみる。

    家族物でもありミステリーものでもある。

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    2026年10月04日
  • 俺たちの箱根駅伝 下

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    特に後半は感動しました。一人ひとりの人物が実に丁寧に描かれていてハラハラドキドキの連続でした。走るのを文字にするって相当難しくないですか?さすが「池井戸潤」って感じです。

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    2026年10月03日
  • ハヤブサ消防団 森へつづく道

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    ネタバレ

    田舎であるハヤブサ地区に住む作家の三馬は、地域の消防団に所属している。新しい切れ者の市長を迎えた町に水死体が上がった。知らぬ間に町にゆがみが生じてきたのか・・・
    著者には珍しいように思うミステリのシリーズものです。

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    2026年10月02日
  • ハヤブサ消防団

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    Audibleにて

    静かな田舎町に引っ越して早々に殺人事件とか放火とか、自分も狙われているとか、物騒で本当だったら嫌だなと思うが、新興宗教の進出などという話は実際にありそうだなと思った。

    Audibleなので、展開に引き込まれじっくり楽しめた。

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    2026年10月02日
  • 俺たちの箱根駅伝 上

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    新しい一歩を踏み出した先には
    また何かしらの結果が生じる
    失敗があっても
    次につなげられればいい
    次につなげられるかどうかで
    価値が生まれる

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    2026年10月01日
  • 新装版 不祥事

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    花咲舞が黙っていない、サブタイトル通りでした。
    2度のドラマ化は全話を観させてもらい、花咲舞を演じた女優と相馬監査役の男優が思い浮かびました。
    長年サラリーマンをしてきて、正当性を会社に訴えかけたことがはたしてあっただろか?
    痛快な気持ちで読ませてもらった反面花咲舞のような女子社員が自分の部下だったら、毎日ヒヤヒヤしていたかも、、、

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    2026年10月01日
  • ハヤブサ消防団

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    事件の展開には無理があるように感じましたが、全体的には面白かったので、続編も読んでみたいと思います。

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    2026年09月29日