あらすじ
大手ライバル企業に攻勢をかけられ、業績不振にあえぐ青島製作所。リストラが始まり、歴史ある野球部の存続を疑問視する声が上がる。かつての名門チームも、今やエース不在で崩壊寸前。廃部にすればコストは浮くが――社長が、選手が、監督が、技術者が、それぞれの人生とプライドをかけて挑む「奇跡の大逆転(ルーズヴェルト・ゲーム)」とは。(講談社文庫)
...続きを読む感情タグBEST3
サッカー好きな人も是非
僕はいつから野球を見なくなったのだろうか?
いつの間にか世の中もサッカー人気が野球のそれを凌いでいる。
ルールは違えど、サッカーも野球もその他のスポーツも単純な構造は共通だ。
練習して本番に備える。
勝つこともあれば負けることもある。
肉体だけではなく精神力も必要だ。
そう考えれば人生と全く同じじゃないか。
エラーなんかいつでも取り返せる。
そんな気持ちにさせてくれる本。
読み終わった後は実際に体を動かして汗をかいたような爽快感。
久しぶりにグローブを探してみよっと。
ルーズベルトゲーム
池井戸潤の作品という事で、楽しみにして読みましたが、エンディングの野球シーンは手に汗に握る感覚で興奮して、読みました!!
痛快さは半沢シリーズさながらでした!
面白かった
先制点を取られ、一点返してもまたすぐに追加点を取られ、終盤にはダメ押しの追加点……しかし野球は9回3アウトまでわからない。そんなストーリー構成になっています。野球好きにはたまらない。欲を言えば沖原のプロ入りも見たかったかな。
Posted by ブクログ
面白い。池井戸作品らしい、ハラハラの展開、きめ細かい人間模様、大逆転。物語もシンプルなのに、人間ドラマ満載で面白かった。いつの間にか青島製作所を応援していた。
Posted by ブクログ
池井戸潤初読み。
「気持ちいい〜〜〜!」と思った。
鷺宮が初めて自分の努力を評価されて、無言のまま目を潤ませているところでぐっときた。
完全懲悪、最後には正義が勝つ。
この人の作品がたくさんドラマ化してヒットしてるのも納得。
私は最後までとても楽しく読めたので⭐︎5です。
Posted by ブクログ
とにかく熱い人間たちを書いた話。
監督が抜けるところから始まり、野球は全く勝てない、資金繰りも苦しくなっていき、とことん追い詰められていく。そんな中でも這い上がっていく青島製作所の人々の行動には胸を打たれる物がある。
Posted by ブクログ
【キャラクター】、【爽快感】、【逆転】
会社の危機、競合の嫌がらせ、野球部なんて無駄…という状況からの逆襲劇。メーカーの開発者の立場は共感できる部分がたくさんあった。本当に爽快で面白かった。
Posted by ブクログ
「下町ロケット」で直木賞を受賞した池井戸潤の最新作。昨日出たばかりではあるが、夢中になり2日で完読しました(笑)
やはりね・・池井戸作品はサラリーマンを惹きつける何かがありますね。実業団のチーム運営というのはこれまでも幾つかの小説のテーマとして取り上げられてきたが、この作品はそれにプラスして企業の合併や技術開発の問題がパラレルに浮上する。
そして登場する銀行は池井戸作品に共通の「白水銀行」だし・・(笑)
様々な問題の中で、どうやって青島製作所が乗り切るのか。それはストーリーをこれから読む人のお楽しみであるが、一言だけ言いたい。池井戸作品にはすべて共通のテーマ・・「真面目に取り組む人は報われる」というところかな。
読後感はスゥーッとします!
Posted by ブクログ
池井戸潤さんって、本当に面白い。ドラマを見て、原作を楽しむか、原作から入ってドラマを見るか。
ルーズベルトゲームがおもしろいのは土壇場の大逆転劇が最高だからだ。
モノづくりの現場で、採用担当が、F1用のブレーキをコレは良さそうと触っただけで、決める。人の直感はあなどれない。
「ビジネスは、人間関係と同じです。相手を尊重する気持ちのないところに、真の友情は育たない。」という青島のセリフにも痺れる。
会社の存続をかけた危機と野球部の危機が交錯する。
見事だ。
Posted by ブクログ
面白かった!!
最後に勝つことが分かってる話は読んでてしんどい展開が続いても精神的に楽で良いわー。
猿田が沖原を励ますシーンはほんと泣けた。
序盤はやっぱりネガティブな要素が多いけど、大道監督のチーム作りとか、心温まる要素が散りばめられてるのが良い。読んでてストレスが溜まりにくい。
Posted by ブクログ
池井戸潤の小説は、どうにもならないようなどん底から這い上がる設定が好き! 最後まで諦めない姿勢が、自分の生き方の目標になっている。小説のようにはうまくいかないけど、気持ちが良い。もっと彼の小説を読みたくなる。
Posted by ブクログ
このタイトルは第32代アメリカ合衆国大統領のフランクリン・ルーズヴェルトが「野球で一番おもしろいゲームスコアは、8対7だ」と言ったことに由来するらしい。
本作に限らず池井戸潤の作品はまさにルーズヴェルト・ゲームのようだ。まず主人公が初回ピンチに陥るところから始まる。その後も追いつくどころか徐々にピンチは広がっていく。だが物語の中盤戦、野球でいえば5回裏くらいに少し明るい兆しが見えてきて「上手くいけば追いつけるかも」と期待させる。だがその希望も虚しく終盤戦、野球でいえば8回~9回くらいに逆転は無理だろうと思わせるほどの最大のピンチが訪れ、「もはやこれまでか」と諦めかけるが、最後9回裏に劇的な逆転サヨナラホームランが飛び出してめでたしめでたしという流れだ。
本作では社会人野球を題材に取っており、プロ野球ではなくとも彼らも野球に人生がかかっているという点では職業野球人であり、果たしてアマチュアと呼んでいいものかとも思う。野球の部分を除けば経営難の企業が必ず直面するコストカットと企業理念や風土の問題だったり、企業買収とその裏に隠された理由など池井戸潤らしい内容の作品だ。野球に限らず企業のスポーツ部門に携わっている人は興味深く読めるのではないだろうか。
Posted by ブクログ
人間関係、仕事ふとした時に似通っていると思うことがある。まさにこの話はそれである。苦境が押し寄せる会社、野球部。でも、己と周りを信じてることの大切さ、池井戸氏は人間の感情の表現が上手い!
Posted by ブクログ
面白かった。
落として落として上げるというお決まりをなぞっているのだが、引き込んで読ませるテクニックが凄いと感じた。
ただ、2012年に書かれたということもあり女性社員の描き方に時代を感じた。
Posted by ブクログ
2014年にTBS系でテレビドラマ化され、唐沢寿明が主演
「ルーズヴェルト・ゲーム」の由来::アメリカのルーズベルト大統領が「野球で一番面白いゲームスコアは8対7だ!」と語ったことに由来し、点を取られたら取り返す逆転劇を意味します。
大手ライバル企業に攻勢をかけられ、業績不振にあえぐ青島製作所。リストラが始まり、歴史ある野球部の存続を疑問視する声が上がる。かつての名門チームも、今やエース不在で崩壊寸前。廃部にすればコストは浮くが――社長が、選手が、監督が、技術者が、それぞれの人生とプライドをかけて挑む「奇跡の大逆転(ルーズヴェルト・ゲーム)」とは。(講談社文庫)
Posted by ブクログ
野球はやっぱり面白い(笑)
8対7なんてワクワクする。
と、読んで昔のテレビドラマまで見た。
正義は、いや、まっとうに生きている、努力している人は勝つ!
そうであって欲しい物語でした
Posted by ブクログ
「一番おもしろい試合は、8対7だ」野球を愛したルーズヴェルト大統領は、そう語った。
監督に見捨てられ、主力選手をも失ったかつての名門、青島製作所野球部。創部以来の危機。一方、社長に抜擢されて間もない細川は、折しもの不況に立ち向かうため、聖域なきリストラを命じる。廃部か存続か。繁栄か衰退か。人生を賭した男達の戦いがここに始まる。
ドン底からの大逆転!ってのはわかっているんだけど、それが本当に読み終わったあとの爽快感が面白いですね。
Posted by ブクログ
4.5
一気読み!
池井戸潤にもの作りの会社のことを書かせたら右に出るものはいない。
企業と野球部。何を信じて続けていくのか。アツいものが込み上げてくる。
Posted by ブクログ
スカッとした!
野球にさほど興味がない私は、最初は野球部なんてなくてもいいと思ってた
読み進むと困難を乗り越えるためには、坂東や村野みたいな自分だけを守る身勝手な行動ではなくて、誠実にみんなでひとつになって頑張ろうって気持ちが大事なんだと感じた
苦しい状況でひとつになるためのきっかけになったのが野球部だった
その野球部が変わるきっかけになったのが大道監督と沖原
沖原は過去に縛られて苦しんでたけど、そこから立ち直れたのは野球部のみんなの心遣いや声掛けだった
三上部長も笹井専務もいいキャラしてた!
長門課長のいきなりの心変わりにはびっくりした笑
欲を言えば開発部目線の場面も読みたかった
なんといっても1番の功労者は2ヶ月以上のスケジュール短縮を実現した開発部だと思う
Posted by ブクログ
池井戸さんの作品は読むのは初めてでした。別の作品をドラマで見たことはあるのですが、ドラマも小説も池井戸さん独特の雰囲気が出ているような気がします。この作品もベタな展開ながら、熱く、感動をもらえる一冊でした。野球も好きなので、そこも加点です。
Posted by ブクログ
池井戸潤さんらしい展開の移り変わりで、読んでいて感情移入しやすい。
個人的には、城戸さんのものの見方が鋭くて感服した。
★ 印象に残ったフレーズ
・「食べ物がからむと、人となりってわかるもんですよ」
・「野球をやめたことを終点にするな、通過点にしろ。いままでの経験は、必ずこれから先の人生でも生きてくる。」
・「ときに怖ろしく苦しいが、楽しくもある。まるで人生そのものです。我々はそうやって生きているんじゃないでしょうか」
Posted by ブクログ
社風ってどうやって醸成されるのか。やはり会社を率いる社長の存在なのか。それを理解した役職者たちの存在なのか。それともすべての社員か。
テーマの企業野球。野球が会社に何をもたらすのか。選手は何を求めて戦うのか。
などなど考えつつ、この物語を楽しんだ。
私にとって3作目の池井戸潤のスポーツもの。戦う選手の心情にまで思いが飛ぶので、、、苦しくて苦しくてたまらず、大声で青島の社歌を拳をふり歌い、応援したつもりになった。
落としどころとしては、これ以上はないんだろうな。読後感は良い。
Posted by ブクログ
会社経営と野球部の運営の様子並行して重なりながらの展開。池井戸潤さんのテンポの良い展開でどんどん読み進められました。野球の描写も少なくしたと池井戸さんが言っていましたが、十分に情景が浮かんできました。気持ちの良い展開で満足です。
Posted by ブクログ
あっという間に読み終わりました。
企業間の対立、魅力的なキャラクター、野球というスポーツ性がうまく絡み合って、ワクワク、時にハラハラしながら読むことができました。個人的に笹井さんが大好きで、なんだかんだ試合を見にきてくれたり、意外と熱い人だったりということが分かってニヤニヤしながら読みました。
陸王の方がもう少し波乱があって楽しかったなと思ったので星四つにしていますが、内容はとても面白かったです。
よみやすい!
池井戸作品は初めてだったが、とにかく読みやすい!そして、引き込まれる。
最近、ディテールの病者がやたらと冗長な小説を読んでいたので、このテンポの良さ、読みやすさは快感。
Posted by ブクログ
野球を愛したアメリカのフランクリン・ルーズヴェルト大統領が「野球で最も面白いスコアは8対7だ」と述べたことに由来するルーズヴェルト・ゲーム。
この作品自体がルーズヴェルト・ゲームであることは解説でもあった通りである。なかなかの文量であるのに、物語終盤に至るまでジリジリと辛い展開が続いたのは正直苦しかった。
1番人を感動させるのは結局人なんだと思った。
Posted by ブクログ
池井戸さんだから、最後は「倍返し」なのはわかってたけど(笑)、それでもやっぱりスカッと最高だった!
昔、テレビドラマでやってた時、見逃してしまったのが残念。唐沢寿明の細川社長、見たかったなー。アマプラでやってないかしら。
高校の時に暴力事件を起こして野球を諦めざるを得なかった沖原くんが、自分の過去に区切りをつけ、成長していく姿が眩しかった。
Posted by ブクログ
ドラマを先に観てから原作を読んだため、セリフの一つ一つで役者の顔が浮かんできた。
内容はドラマと違って浅く感じたし、野球にしても企業の攻防にしても原作ではハラハラするところはなかった。
Posted by ブクログ
ライバル企業の悪意ある攻勢に、業績が悪化する青島製作所。
会社を存続させるためにリストラを進め、歴史ある野球部の存続まで危ぶまれる。
今や野球部にはエースもおらず、弱小と言われることもあり、廃部は免れないのか…
生き残りをかけて、それぞれが挑む自分に出きること!
仲間、チーム、ひとつのことに向かう時の一体感の気持ち良さが伝わってくる。
2025.7.15
Posted by ブクログ
最初は登場人物と役職がなんだっけ?ってなってなかなか読みにくい印象。
後半に進むにつれて面白くなる感じで、会社の成長と野球部の快進撃がうまく交互に組み込まれてる。
Posted by ブクログ
作品は知っていたがやっと読めた。
さすがなテンポよい話の運びと、気持ち良い結び。
疲れた日常に、池井戸潤先生の文章はなじむ。
他の作品も読んでいるためか、展開はなんとなく見えてくるが、それも良い。
池井戸作品初購入
空飛ぶタイヤを知人から借りて読んだら、
とても面白かったので、購入してみました。
野球だけでなく、企業買収、企業スポーツの
維持の大変さなど様々な観点も分かり、
手に汗握るストーリーにすごく引き込まれ、
あっという間に読了しました。
次はノーサイドゲームを購入します。