池井戸潤のレビュー一覧

  • 果つる底なき

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    人死が出る半沢直樹だった。

    銀行員である主人公の伊木。彼の同僚である坂本が急遽、死亡したという事から物語は幕を開ける。
    巨額の債権、不渡倒産の会社、それにまつわる人々。なかなか全貌を見せない深い闇に向かい、その果つる底なき底に落ちていく。
    という感じのあらすじ。

    ミステリーをあまり読まない自分にとっては、殺人の方法やトリックが、なんとなく現実離れしすぎている気がしていたが、とにかく先を読ませる展開が凄まじく、最後まで退屈しない作品だった。

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    2024年05月03日
  • 鉄の骨

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    久しぶりの池井戸作品。ゼネコン業界の"談合"をテーマとした物語です。

    一松組に勤める平太は、技術系の職務から入札を担当する業務課への異動を命ぜられ、入札事業における“談合"の存在を目の当たりにすることになります。
    談合は悪いことではないのか…という戸惑いを抱きつつも、上司の指示に従い、関係者との調整に懸命に従事する様子が描かれています。
    複数の会社の利害や、時には政治家を巻き込んだ“調整"の場では、様々なしがらみにがんじがらめになってしまって自分の意思を通すどころの話ではないのだな…と思いました。

    本作では、平太を含めた業務課のメンバーが、あらゆる制

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    2024年04月28日
  • ようこそ、わが家へ

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    ◾️サマリー
    ・主人公 倉田太一とその家族を取り巻く
     ミステリー。
    ・倉田太一は、銀行から取引先への出向者。
    ・プライベート、ビジネスの両面で難題が起こる。
    ・救いは、主人公の近くに助けとなる人がいること。
    ・半沢直樹ほどのスカッと感はありません。
    ・勧善懲悪が好きな方にはオススメ。

    ◾️心に響く部分
    ・うまく行くときもあれば、そうでないときもある。
     それがサラリーマンではないか。そして、それが
     人生ではないか。

    ◾️所感
    例えば電車に乗ると、そこには素性も名前も分からない名無しさんの集まりである。
    村社会のように⚪︎⚪︎さん家の⚪︎⚪︎君は△△で…と何でもかんでも筒抜けだった昔とは

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    2024年04月28日
  • 鉄の骨

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    談合のことはよく知らなかったが、なるほどと思った。
    主人公の部署の人達がアツく、二転三転していくストーリーに目が離せなくなる。
    ただ彼女の萌にはイライラする。。。

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    2024年04月06日
  • 俺たちの箱根駅伝 上 最速無料試し読み版

    購入済み

    緊迫した場面の描き方

    冒頭部分の試し読みである。たかが冒頭部分の20ページにも満たない試し読みであるが、良い作品はその冒頭部分で読者を惹きつけるということなので、その作品のレベルを図ることができる。よく小説のテーマに取り上げられる駅伝であるが、いきなり緊迫したレースの描写でなかなかに惹きつけられる。

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    2024年04月03日
  • 花咲舞が黙ってない

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    ネタバレ

    時代が銀行合併直前。合併することに緊張感を覚えているなかで、銀行員として正しい道を進もうとしている人たちの話でした。花咲舞と相馬が銀行の闇に踏み込み揉まれていきます。そんな中、要所で出てくるチーター(半沢直樹)の存在はとても面白かったです。
    本全体として読みやすかったです。

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    2024年03月26日
  • 半沢直樹 2 オレたち花のバブル組

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    前作に続き、傲慢でいけすかない権力者を主人公がボコボコにしていく
    今作は半ばドロップアウトした同期の銀行員の再生も描いており、物語の佳境で主人公の物語と交錯する構成になっている
    今回も複数のやられ役が登場するが、自信家のわりにどこか間抜けで終始負ける気がしなかった

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    2024年03月25日
  • 果つる底なき

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    銀行とミステリーを掛け合わせて、非現実と現実を右往左往させるような小説だった。終わり方が少し不完全燃焼だったが、そこがミステリーとしての作品の価値を上げているのかなぁ

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    2024年03月25日
  • 【分冊版】シャイロックの子供たち(1)

    ネタバレ 購入済み

    古川は出世のために必死に頑張って来たが故に違う方向に行ってしまったのだろう。彼も若い頃は小山の様だったはずだと思った。

    #ドロドロ

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    2024年03月20日
  • 鉄の骨

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    ネタバレ

    ドラマの半沢直樹にハマっていたところ、
    先輩から勧められて読んだ。
    先輩西田が熱い。
    平太が業務課への異動理由を
    西田に尋ねた時の返答が熱い。
    自分も頑張ろうって思えた。
    それと彼女。
    現実と理想の揺れ動きには
    ハラハラとさせられた。
    一旦園田の方にいった時の喪失感たるや。
    最後、彼女が園田に送ったメール内容や
    心理描写が気になりすぎる。
    分厚い本だったけど、苦にならず読めた。
    自分の今の仕事について
    改めて考えることができた。

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    2024年03月17日
  • 鉄の骨

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    ネタバレ

    西田みたいな先輩に出会いたい。後輩も絡みやすい性格で、仕事が大好き(かつ優秀)で、上司にも必要に応じて強く発言できて、職場の家族を大切にできて…本作で一番好きなキャラです。
    ストーリー自体は、入札・談合という話を非常に分かりやすく書かれており読みやすい。流石池井戸潤。
    ただ新工法を見出してコスト大幅ダウンに成功した流れにはやや無理があると感じた。
    不正は必ずしも自らの意思で行われるものでなく、巻き込まれていくことも多いのだろう。組織に入ると、その組織風土が当然で、今までの常識が非常識に感じることがある。そこで乗るかそるかを判断できる軸と強い意志を持ちたいと思った。
    自分が平太と同じ状況に置かれ

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    2024年03月15日
  • 銀翼のイカロス

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    だいぶ前に、ドラマ版を見ていたが小説も圧倒的に面白い。少々、半沢に都合良すぎな展開な気もするけど、それを補って余りあるカタルシスがたまらない。これぐらい、自分の意見を言えたら人生かわるんだろうなぁ。

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    2024年02月28日
  • 民王

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    最初、設定に無理!って思いながら読み進めるうちに、面白くなってきました。自民党の人達が読んだ感想聞きたい

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    2024年02月23日
  • 株価暴落

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    プロットは面白く犯人も読みにくい。推理小説としては良くできているスジ。
    でも、企業小説の側面があり、銀行の審査部vs企画部が前面に出てくる。
    犯罪部分がおまけ的で都合良すぎる感じがした。

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    2024年02月11日
  • 新装版 銀行総務特命

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    銀行内の不祥事処理班が活躍(というより暗躍)するオムニバス形式のストーリー。いつもの堅実で地味な行員ががんばる話ではなかったので、読み始めは退屈な気がしてしまったけれど、読み進めると、特命の指宿の仕事ぶりがついつい気になってページを捲ってしまった。

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    2024年02月10日
  • 果つる底なき

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    安定の銀行ミステリーです。ただ、今回は主人公の友人の不可解な死からスタートします。使途不明金や左遷人事からスタートしがちな池井戸潤のミステリーですが、その意味で今回は所謂定番ミステリーが銀行という舞台で行われている点に違いがありました。

    正直、企業間・企業銀行間の取引や資金繰りの仕組みが難しかったです(笑) 登場人物も多く、それぞれの立場や関係がミステリーを解く大きな鍵になっているので、読みながら情報を処理していくのが中々大変な印象でした。

    それから、本作では主人公が銀行(組織)にあまりいない、どこかうだつのあがらない人であったこと、主要人物がみな似た孤独を共有していたことも特徴のひとつだ

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    2024年02月10日
  • 半沢直樹 1 オレたちバブル入行組

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    こういうストレートなストーリーは小説ではあまり好まないが、良い。

    バブル後の銀行や、当時の中小零細企業の抱える問題が物語を通じて理解できる。

    こんなトントン拍子で不正を暴けるの?は疑問だが、不正が別の不正を生むのは分かる気がする。

    もう少し主人公に闇があると、個人的には好みであるが、これはこれで好し。

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    2024年02月06日
  • 仇敵

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    ネタバレ

    メガバンクで幹部の不祥事の追及に失敗し、地方銀行(とはいえ川崎)の庶務行員となった恋窪が元ライバルの不審な死をきっかけに、不祥事を起こした幹部を再び追い詰める。一般人がここまで行動に移せるかと思う部分あり、いつもの池井戸さんの懲らしめる部分が弱めであったり、ちょっと違和感を残した終わり方だった。

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    2024年01月27日
  • 株価暴落

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    そろそろ宝くじ当らんかなw

    ってな事で、池井戸潤の『株価暴落』

    全くもって熱いバンカーのお話w

    債権、融資、経営、憎悪、怨み、爆破、裏切り、捜査、正義、濡れ衣、信頼、空売り、偽装、逮捕、等々エンターテインメント性ありありな内容でした♪

    2017年20冊目

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    2024年01月21日
  • 七つの会議

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    池井戸潤らしい、会社のドロドロな社内政治を書いた一冊。今回は東京建電というメーカーで各部署や上層部が関わった大きな不正が舞台となった。これは本当に面白かったので、オススメする一冊です。

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    2024年01月20日