池井戸潤のレビュー一覧

  • 鉄の骨

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    池井戸潤がゼネコン業界を書くとこういう面白い作品になる。バンカー目線もありつつ単なる経済小説ではなく、池井戸潤の小説には必ず中小企業や本作の主人公たちなどの現場で汗をかいている人たちの奮闘が必ず描かれている。半沢直樹シリーズのような勧善懲悪ではなく、清濁併せた現実的な状況下での決着になっているが、それでも読後は爽やかだ。

    名古屋の地下鉄談合事件がモデルと言われているが、「談合=ゼネコン」というくらい国民のイメージは定着しているのではないだろうか。
    その業界に身を置く若き主人公は理想と現実の狭間で悩み、悪いと分かっていても仕方ないと途中では無理に納得しようとするのがやるせない。「しがらみ」はた

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    2024年07月31日
  • 七つの会議

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    会議が全て7つのストーリーに
    繋がって終わる

    ソニックの子会社である東京建電
    ノルマの達成すべく熾烈な競争
    それは昇格にも影響する
    親会社からの縛りにさらに
    下請け業者をコストを抑えるように
    締め付ける
    何処かの自動車会社にそっくりな
    ストーリー

    利益を上げるために強度の満たない
    ネジを作って納入する
    それもトップの指示で

    多くの画策はいずれも出世のため
    人間は自分の利益のためには
    人を裏切る事も厭わない
    仕方ない悲しい存在
    ホントに哀しい

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    2024年07月23日
  • 民王 シベリアの陰謀

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     総理大臣の武藤とそのバカ息子が謎のウイルスに立ち向かう、政治エンタテイメント第2弾。

     ドタバタ首相親子を取り巻く個性的な人物たちも前巻に続いて健在で、読んですぐにこの物語の世界に入ることができました。

     今回は、謎のウイルスとの闘いということで、コロナウイルスとの闘いを彷彿とさせ、当時の混乱を思い出しながら考えさせられました。

     また、舞台はシベリアまで広がり、スケールの大きい物語で、世界情勢についても視野を広げることができました。

     そして、エンタテイメントでありながら、作者のメッセージを強く感じました。

     あやふやな情報に振り回されることなく、状況を冷静に判断し、政治や世の中

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    2024年07月21日
  • 花咲舞が黙ってない

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    ネタバレ

    このシリーズもドラマ化していたなんて全然知らなかった。(解説読んで初めて知った)
    ★4つはやや甘めかもしれませんが、短編が集まって最後の話に繋がる構成は最近よく見かけるものの、池井戸さんらしい感じで纏まっており、面白く読めました。

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    2024年07月14日
  • 鉄の骨

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    サラリーマンの会社における、自分の気持ちと、あいたいする会社の利益の中で、もがき苦しむ姿が、悲哀に満ちていた。
    社会悪が何故、生まれるか、社会の仕組みに翻弄される個人。
    表面に現れたものだけでは判断するべきではないことを教えられた。

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    2024年07月09日
  • ルーズヴェルト・ゲーム

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    ネタバレ

    あっという間に読み終わりました。
    企業間の対立、魅力的なキャラクター、野球というスポーツ性がうまく絡み合って、ワクワク、時にハラハラしながら読むことができました。個人的に笹井さんが大好きで、なんだかんだ試合を見にきてくれたり、意外と熱い人だったりということが分かってニヤニヤしながら読みました。
    陸王の方がもう少し波乱があって楽しかったなと思ったので星四つにしていますが、内容はとても面白かったです。

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    2024年07月08日
  • 民王

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    池井戸潤さんの本の中でもトップレベルにコミカルな小説。ストーリーも良くキャラクターも立っていて、エンタメ小説としてとても面白い。

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    2024年07月06日
  • 空飛ぶタイヤ(下)

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    面白かった!落ちるところまで落ちたけど最後はスカッとした。仕事とか勉強が出来ても、人として小さい人間にはなりたくないなと思う。

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    2024年07月04日
  • 花咲舞が黙ってない

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    ネタバレ

    ドラマからの〜ではないんだけど、
    ずっと積んでた一冊。やっと読み終えた!
    バンカーとしての小さな正義が銀行の闇という巨大な悪と戦う。そして勝つ。
    そんなド定番な構図をやはり期待せずにはいられない。ドラマで一世を風靡したあの人も今回は大きな難題に一石を投じる一幕も。痛快!
    これだから池井戸作品はやめられない!

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    2024年06月24日
  • 鉄の骨

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    【鉄の骨】
    池井戸潤さんの少し前の著書。
    談合が当たり前だった建設業界、それに立ち向かう一人の若者の正義は勝つのか、それとも…。

    企業人である以上、利益を得ることは大切。でもどんなことをしてでも利益さえあげたらいいということではない。

    過去からのしがらみに縛られていてはいけない、と分かっていてもその慣習を打破すると不幸になることもある。

    談合、実に罪深いものだなと率直に感じました。

    読み終えた後の爽快感は、やっぱり池井戸ワールドでした

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    2024年06月23日
  • 株価暴落

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    ネタバレ

    例によって銀行関係を舞台にしながら、ミステリ色もありつつ、いつもの池井戸節(仕事への矜恃)もあるお話。
    ネタバレなのであまり書きませんが、真犯人は結構分かりやすかったけど、理由はやや想定外でした。

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    2024年06月23日
  • 新装版 不祥事

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    花咲と相馬のコンビは相変わらず良いですね。銀行が利益を生む組織である以上に、そこで働く人達が生き生きと働けることを願う花咲の姿勢は素晴らしいです。どこの職場も同じですね。

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    2024年06月23日
  • 新装版 不祥事

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    テレビドラマ原作本で「花咲舞」が初登場する。
    メガバンクに勤務する超一流の美人テラーであり、
    「狂咲」の異名をとる正義の人、花咲舞。
    彼女は「黙ってない」だけでなく「手も出る、肘(?)も出る」人であった・・・。殴っちゃいかんだろうと思うものの、執筆当時の時代背景もあるし、殴られる側があまりにも醜悪なのでそこはスルー。
    相方の相馬調査役に「見かけと中身が違う」と言わしめる舞の言動がとにかく痛快で、深く考えずに勧善懲悪の現代劇として楽しむ作品。続編も購入してしまった。

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    2024年06月23日
  • 民王

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    コメディ要素もある一冊。親と子が入れ替わるというファンタジー性のある展開から物語が進んでいくが、そこか次から次へと…(ネタバレのため省略)。特にのめり込むということはないが、さくっと読め楽しめました。

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    2024年06月15日
  • 陸王

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    下町ロケットも読み、本編ドラマ化もされた予備知識があれば、あの感動が約束されていると知りつつも、分厚い文庫本を持って歩く事も、テスト前のやらなきゃ感も何とも想わないくらい没読しちゃいました。
    ほれみたことか!悪は滅びて正義は勝つ!というストーリーが好きな人には、ぜひ読んでいただきたいです。

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    2024年06月09日
  • 花咲舞が黙ってない

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    リアルでも言えるけど、私利私欲のために会社をダメにする人っているんだよなぁと

    意外だったのが、この作品はドラマで使われたタイトルを本のタイトルにしたのね

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    2024年06月01日
  • 花咲舞が黙ってない

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    東京第一銀行の跳ねっ返り行員・花咲舞は、己の信じる正義のもと、空気は読まず、時にブチ切れながら、問題支店や勘違い行員の指導に奮闘している。 そんな中、ひょんなことから「組織の秘密」というパンドラの箱を開けてしまい……このままでは我が行はダメになる! 歯を食いしばり行内の闇に切り込む、痛快連作短篇




    『不祥事』の続編
    今放送されているドラマをもう何話も観ているので 『不祥事』を読んだ時とは違い 私の頭の中でちゃんと花咲舞は今田美桜さん、相馬健は山本耕史さんが出て来てくれた
    原作もとても面白かったです
    ドラマは原作とは少し違うところもあるけど ほぼ忠実だった(今観ているところまでのストーリー

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    2024年05月21日
  • ノーサイド・ゲーム

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    ラグビーを全く知らずに、池井戸作品ということで読みました。一癖も二癖もある人達がいる会社の組織の中で、主人公がラグビーに魅せられていくストーリーは、読み応えがありました。最後のノーサイドの捉え方は考えさせられました。

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    2024年05月09日
  • 花咲舞が黙ってない

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    ネタバレ

    2024/4/28
    最後のざまぁのためにヘイトためまくるパターンがしんどかったけど、これは短編連作なのでまだ楽でよかった。
    ここまでじゃなくても会社にいると善悪の基準ちょっと狂ってくることあるよね。
    会社に限らずか。
    なんか閉じた場所に長くいると。
    気を付けよと思ったりそこまで関係ないかと思ったり。

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    2024年05月09日
  • アキラとあきら 上

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    初めて池井戸潤さんの本を読んだけど、時間かかったー!
    経営とか銀行とかと無縁の生活だから理解するのに時間かかったし理解できてるのかわからないくらいだけど、、、面白い!
    下巻の気になるし、経営学とか色々興味が湧いた。

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    2024年05月04日