池井戸潤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレBT´63は主人公と過去の父親を繋げることができた。
父親は主人公に過去を語らずに生涯を終えた。
過去の父親の姿を鑑賞することで、断片的に出来事を読み取ることができた主人公は、父親を詳しく知ろうと手がかかりを探して行動していく。
仕事が生きがいであった父親の会社は倒産することになる。主人公は過去を知った上で、結末を変えることができないのは残酷だと感じる。
過去と未来が交わることはない。
私はこの本を読み、村上春樹の海辺のカフカを思い出した。
BT´63と主人公が出会った時、何かが大きく変化するのではと読者に匂わて、実際はストーリーに影響しない。期待を裏切られた感じがある。
話が膨ら