あらすじ
栄転した営業本部で、今度は百二十億円もの巨大損失を出した伊勢島ホテルの立て直しを命じられた半沢直樹。金融庁黒崎による粗探しにも似た“検査”に備えつつ、再建計画を急ぐ中、赤字ホテルへ融資を続けた銀行側に疑念を持ち始める。この伏魔殿の奥で糸を引くのは誰か。「やられたら、十倍返し」の半沢、それがまさかの……!?
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
半沢直樹の新装版。1巻、2巻と一気読みしてしまった。
相変わらず面白い。信念が強いのかな?
ここまで強ければ大したもんだ。少しは見習いたいものだ。
この続きも楽しみだ。
一回読んだけど。
Posted by ブクログ
前作に続き、痛快さと緊張感がさらに増した一作。銀行という巨大組織の中で、不正や権力闘争に真正面から挑む半沢の姿は、読んでいて何度も胸が熱くなる。特に印象的だったのは、バブル期の負の遺産に向き合うストーリーであり、過去のツケが現在にどのような影響を与えているのかがリアルに描かれていた点だ。単なる勧善懲悪ではなく、組織の論理や人間の弱さも丁寧に描かれているからこそ、物語に深みがある。
半沢の信念は一貫しており、「正しいことを貫く」というシンプルだが難しい姿勢が、周囲を巻き込みながら大きなうねりを生んでいく。その過程での仲間との連携や、敵との駆け引きも見どころで、ページをめくる手が止まらなかった。ラストに向けて一気に畳みかける展開は圧巻で、読後には強い爽快感が残る。理不尽に立ち向かう勇気と、信念を持ち続けることの大切さを改めて感じさせてくれる、池井戸作品の魅力が詰まった一冊だった。
Posted by ブクログ
社内政治と行政の圧力に立ち向かいながら、バブル世代のプライドを示してくれる熱量の高い作品。
本店第二営業部次長となった半沢が、巨額の不正融資と金融庁の調査に立ち向かう物語です。
本作では、同期の近藤もまた出向先で発覚した不正融資問題に立ち向かうというパラレルストーリーが描かれており、前作よりも物語の構造が複雑で、社内政治の色がより濃く出ている作品だと感じました。
まず印象的だったのは、銀行という業界のキャリアパスについて考えさせられる点です。
若い時期に実力を発揮できた者は組織の中に残り、そうでなければ出向という形で外に出されていく、そんな厳しさ・理不尽さを感じさせられました。
しかし、その「実力」と呼ばれるものも一枚岩ではないことも感じました。
本当に能力のある人物もいれば、社内のコネクションを使って出世してきた人物もおり、組織の中で純粋な実力だけで評価されることの難しさを、物語を通して痛感させられます。コネクションも必要な要素だと感じて入るものの、最終的には、自分自身の実力を磨き、周囲に認められていかなければ生き残れない、そんな現実を半沢や近藤の姿を通して気付かされました。
そして最も強く印象に残ったのは、銀行員としての誇りを捨てない姿勢です。
諦めずに最後までやり遂げること。その姿勢こそが、これから生きていく上でも大切なものだと感じさせられました。
特に印象的だったのが近藤の物語です。
彼はかつて病で倒れたことをきっかけに出向組扱いとなり、若い頃の失敗の記憶に苦しみながら、組織の言いなりの働き方を続けてきました。そんな彼が出向先で再び自分の価値を証明しようと立ち上がる姿は非常に胸を打たれました。
感情の揺れ、迷い、そして大きな決断、さらに友との誓い。
近藤の物語を通して、仕事に対する誇りや、人としての覚悟を強く感じさせられました。
総じて、本作は半沢の活躍だけでなく、近藤という一人の銀行員が人生をかけて下した判断と挑戦の物語でもあります。
多くのサラリーマンが抱える葛藤や、家族を守る責任と仕事の狭間で揺れる心情が丁寧に描かれており、どの時代に読んでも強く共感できる作品だと思います。
Posted by ブクログ
面白すぎる。半沢直樹シリーズは毎回起承転結が筋立っていて最高です。
気付いたら一日で読み切っていました。
実写ドラマU-NEXTだけじゃなくてネトフリでも配信してほしいなぁ。
Posted by ブクログ
1巻がおもしろかったのですぐに手に取りました。
悪いことは悪いとキチンと言える人間を尊敬します。読んでいて気持ちがいいですね。近藤さんは出向先で四面楚歌でしたが、やることをやると決めた途端、吹っ切れたように行動が変わりました。人間ってそうなんですよね。腹を決めたら強い。また続きを読みたいです。
Posted by ブクログ
何にしてもシリーズの二作目って微妙になりがちなんだけど、さすが池井戸先生。新たな登場人物も出てきてるのに前作読んで無い人でも楽しめる作品って。マジ神だわ。
Posted by ブクログ
2巻もほほ一気読み。今回は負債額が5億から120億になり、本社レベルでの対応となっている。
今回は、伊勢島ホテルの経営再建が中核課題だが、金融庁の検査との戦い、旧Tと旧Sという統合前の銀行の派閥争いと伊勢島ホテル内の社長と反社長派がそれぞれと結託という面白い人間ドラマ。
ストーリーも半沢を中心とするメインのストーリーと、前作で潰れて民間に出向した近藤の復活劇がサイドストーリーとして織り混ざり、何度か話が交差しつつ、最後の取締役会議での半沢の勝利に貢献する伏線となる。
山場も、金融庁検査と、それを乗り切った後の取締役会議での大和田常務との決着とあって面白い。
そして、喧嘩両成敗的に雌伏の時期を迎える半沢は次にどんな困難に見舞われるか、次巻を楽しみにしたい。
Posted by ブクログ
自分の正義をしっかりと貫ける半沢直樹に勇気をもらえる。
「肝心なことは、その時々に自分が全力を尽くし、納得できるように振るまうことだ。」
「自分なりにこだわりのあった仕事、好きだったはずの仕事は灰色の砂の山に変化し、その砂をいわれるままにコップで掬ってはまた埋める」
何のために仕事をしているのか。
仕事が自分に与えるものは何なのか。
どんな仕事でも責任を持って果たすこと。
自分なりの正義を持つこと。
誠実に働くこと。
そんな大切なことを教えてくれる。
Posted by ブクログ
【概要】
西大阪スチールの事件後、半沢直樹は東京中央銀行本店営業第二部次長として、120億もの運用損失を出した伊勢島ホテルの再建を任される。金融庁検査を前に、損失の裏に潜む不正の実態解明に挑む。
一方、出向中の近藤は、タミヤ電機で粉飾決算を発見。
別個に見えた二つの問題はやがて交差し、組織ぐるみの不正が明らかとなる中、半沢は逆転を仕掛る。
【感想】
・半沢のめげない精神力とは対照的に、近藤の再起への道は人間らしくて面白かった。
・銀行・組織の間違った倫理にNOを示せる半沢こそ自分が目指したい姿だ。なぜならば、彼は物事の本質を見ており、NOと主張するための、意思の強さ、それを支える働く姿勢と社内からの評価を持ち合わせているからだ。
・最近仕事でミスして腐ってたから、半沢みたいに誠実に仕事に向き合っていれば窮地に陥っても味方してくれる人がいると思って頑張ろう
清書
半沢の揺るがない精神力と対照的に、近藤の再起の過程は非常に人間らしく印象に残った。特に、組織の中で孤立しながらも職務を全うしようとする姿には、現実的な苦しさと同時に強さを感じた。
一方で、組織の論理や誤った倫理に対して明確にNOを突きつける半沢の姿勢は、自分が目指したい働き方そのものだと感じた。彼は単に正論を振りかざすのではなく、それを支える実績や信頼を積み重ねている点に説得力がある。
最近、仕事でミスをして気持ちが落ちていたが、この作品を通じて、誠実に仕事に向き合い続けることで、いざという時に支えてくれる人が現れるのだと感じた。自分も半沢のように、目の前の仕事に真摯に向き合い続けたいと思う。
Posted by ブクログ
第一作『オレたちバブル入行組』より楽しみながらハラハラしながら読めました。ドラマ先でしたが、その場面一つ一つ思い出し懐かしみながら...ドラマでも原作でも花が最高でした。
Posted by ブクログ
2では半澤と近藤のW主人公だった。
職場で摩耗し心を止んで休職し、復職しても傷を舐めながら過ごしていた近藤が熱を取り戻していく姿がとても良かった。
出向先で波風を立てない方が良いと遠慮して弱々しく振る舞っていた近藤が不正に対して「許せないんだよ!」と怒りを発露し、人と対峙し、バンカーとしての在り方を取り戻しながらも、完全には吹っ切れずに苦悩する様子は人間味があって人々の心を打つ。
一方で半澤については頼もしすぎるのかピンチに陥っても半澤なら大丈夫だろうと心配する気持ちが湧き上がって来ないので、二人の対比が面白いと思えた一作。
Posted by ブクログ
前作に引き続き面白かった。
1作目は、半沢ヒーロー!って感じで半沢かっこいいの気持ちが100%で終わったんだけど、今回はそうでも無かったかな。半沢もちょっとどうなんってところが目に付いて。
まず、まじで半沢(周りの人もだけど)全然謝らんなって。謝ったら死ぬんか。謝れるだけでこの世界相当上手く生きれるんちゃうの。夏休み無くなって家族旅行いけなくなったのとか、謝っておけよと思う。飲食のバイトとかできなさそう。謝るだけで収まる場面で変ないざこざずっと起こしてそう。
あと、
家族を人質に報告書を隠滅する大和田常務と
娘を人質に岸川を強請る半沢と
結局一緒なんよなって思う。
正義のためなら何やっても良いのなら、正義の定義付けが重要になってくるけど、たぶん正義って立場や状況によって変わってくるんだよね。
って思ってたら、やっぱり今回の半沢を正義と思わない人たちの話が出てきて、半沢が異動になるんだね。よくできた話だ。
Posted by ブクログ
出向した近藤が野田を説得するシーンが熱かったです。
組織で働く以上、ノーと思っていてもイエスと言わねばならない瞬間は多々あります。
それでも、イエスとしか言わないで思考停止で仕事をしても、楽しみは見いだせません。
改めて、仕事を頑張ろうと思えましたし、将来部下を持ったら、建設的な反論は積極的に受け入れようと思います。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
今回もスカッとする展開で、ストーリーも入りやすかった!
権威に立ち向かいづらい日本人だからこそこのような話が刺さるのかもしれない。
Posted by ブクログ
半沢直樹といえば、闘争、勝ち負けのイメージが強烈だが、今回の主人公は近藤ではないだろうか。
最後に述べられる半沢の言葉「人生は一度しかない。不貞腐れているだけ、時間の無駄だ。前を見よう。歩き出せ。どこかに解決策はあるはずだ。それを信じて進め。それが、人生だ。」が、近藤が物語の中で取る選択についても肯定されていると読み取れて良かった。
Posted by ブクログ
前作に続き、傲慢でいけすかない権力者を主人公がボコボコにしていく
今作は半ばドロップアウトした同期の銀行員の再生も描いており、物語の佳境で主人公の物語と交錯する構成になっている
今回も複数のやられ役が登場するが、自信家のわりにどこか間抜けで終始負ける気がしなかった
Posted by ブクログ
いやぁ、面白かったぁ。
銀行のあれこれって難しいんかなと思ってたけど、素人にでもわかりやすく記されていて読んでいてとてもスリリングでした。
にしても半沢さんすごいなぁ
これからどうなっちゃうんだろう
Posted by ブクログ
やられたらやり返す、倍返しだ
のフレーズは
サラっと使われてたことに驚く。
テレビ用という訳なんだと思う。
難しい言葉は多いがミステリーとしてとても面白いので、サクサク読んでしまう。
Posted by ブクログ
伊勢島ホテルが投資で500億円の大損失を負った。半沢は、伊勢島ホテルを立て直すべく奮起する物語。そこに立ち塞がるのは、金融庁で幅を利かせている黒埼、旧T派閥を重んじる大和田常務。
能力の無い人間は上の人間に媚びへつらう事でしか生きていけない。上の人は下の人を利用して社会的に高い地位を築こうとする。既得権益で動く人間がいると、根っこから葉まで伝染して組織が腐る。その環境で、真っ当に生きていく(顧客の幸せのために)事の困難さ。半沢はそれでも性善説。ただやられたらやり返す倍返し。