あらすじ
栄転した営業本部で、今度は百二十億円もの巨大損失を出した伊勢島ホテルの立て直しを命じられた半沢直樹。金融庁黒崎による粗探しにも似た“検査”に備えつつ、再建計画を急ぐ中、赤字ホテルへ融資を続けた銀行側に疑念を持ち始める。この伏魔殿の奥で糸を引くのは誰か。「やられたら、十倍返し」の半沢、それがまさかの……!?
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Posted by ブクログ
半沢直樹の新装版。1巻、2巻と一気読みしてしまった。
相変わらず面白い。信念が強いのかな?
ここまで強ければ大したもんだ。少しは見習いたいものだ。
この続きも楽しみだ。
一回読んだけど。
Posted by ブクログ
1巻がおもしろかったのですぐに手に取りました。
悪いことは悪いとキチンと言える人間を尊敬します。読んでいて気持ちがいいですね。近藤さんは出向先で四面楚歌でしたが、やることをやると決めた途端、吹っ切れたように行動が変わりました。人間ってそうなんですよね。腹を決めたら強い。また続きを読みたいです。
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何にしてもシリーズの二作目って微妙になりがちなんだけど、さすが池井戸先生。新たな登場人物も出てきてるのに前作読んで無い人でも楽しめる作品って。マジ神だわ。
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2巻もほほ一気読み。今回は負債額が5億から120億になり、本社レベルでの対応となっている。
今回は、伊勢島ホテルの経営再建が中核課題だが、金融庁の検査との戦い、旧Tと旧Sという統合前の銀行の派閥争いと伊勢島ホテル内の社長と反社長派がそれぞれと結託という面白い人間ドラマ。
ストーリーも半沢を中心とするメインのストーリーと、前作で潰れて民間に出向した近藤の復活劇がサイドストーリーとして織り混ざり、何度か話が交差しつつ、最後の取締役会議での半沢の勝利に貢献する伏線となる。
山場も、金融庁検査と、それを乗り切った後の取締役会議での大和田常務との決着とあって面白い。
そして、喧嘩両成敗的に雌伏の時期を迎える半沢は次にどんな困難に見舞われるか、次巻を楽しみにしたい。
Posted by ブクログ
自分の正義をしっかりと貫ける半沢直樹に勇気をもらえる。
「肝心なことは、その時々に自分が全力を尽くし、納得できるように振るまうことだ。」
「自分なりにこだわりのあった仕事、好きだったはずの仕事は灰色の砂の山に変化し、その砂をいわれるままにコップで掬ってはまた埋める」
何のために仕事をしているのか。
仕事が自分に与えるものは何なのか。
どんな仕事でも責任を持って果たすこと。
自分なりの正義を持つこと。
誠実に働くこと。
そんな大切なことを教えてくれる。
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前作に引き続き面白かった。
1作目は、半沢ヒーロー!って感じで半沢かっこいいの気持ちが100%で終わったんだけど、今回はそうでも無かったかな。半沢もちょっとどうなんってところが目に付いて。
まず、まじで半沢(周りの人もだけど)全然謝らんなって。謝ったら死ぬんか。謝れるだけでこの世界相当上手く生きれるんちゃうの。夏休み無くなって家族旅行いけなくなったのとか、謝っておけよと思う。飲食のバイトとかできなさそう。謝るだけで収まる場面で変ないざこざずっと起こしてそう。
あと、
家族を人質に報告書を隠滅する大和田常務と
娘を人質に岸川を強請る半沢と
結局一緒なんよなって思う。
正義のためなら何やっても良いのなら、正義の定義付けが重要になってくるけど、たぶん正義って立場や状況によって変わってくるんだよね。
って思ってたら、やっぱり今回の半沢を正義と思わない人たちの話が出てきて、半沢が異動になるんだね。よくできた話だ。
Posted by ブクログ
出向した近藤が野田を説得するシーンが熱かったです。
組織で働く以上、ノーと思っていてもイエスと言わねばならない瞬間は多々あります。
それでも、イエスとしか言わないで思考停止で仕事をしても、楽しみは見いだせません。
改めて、仕事を頑張ろうと思えましたし、将来部下を持ったら、建設的な反論は積極的に受け入れようと思います。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
今回もスカッとする展開で、ストーリーも入りやすかった!
権威に立ち向かいづらい日本人だからこそこのような話が刺さるのかもしれない。
Posted by ブクログ
半沢直樹といえば、闘争、勝ち負けのイメージが強烈だが、今回の主人公は近藤ではないだろうか。
最後に述べられる半沢の言葉「人生は一度しかない。不貞腐れているだけ、時間の無駄だ。前を見よう。歩き出せ。どこかに解決策はあるはずだ。それを信じて進め。それが、人生だ。」が、近藤が物語の中で取る選択についても肯定されていると読み取れて良かった。
Posted by ブクログ
前作に続き、傲慢でいけすかない権力者を主人公がボコボコにしていく
今作は半ばドロップアウトした同期の銀行員の再生も描いており、物語の佳境で主人公の物語と交錯する構成になっている
今回も複数のやられ役が登場するが、自信家のわりにどこか間抜けで終始負ける気がしなかった
Posted by ブクログ
いやぁ、面白かったぁ。
銀行のあれこれって難しいんかなと思ってたけど、素人にでもわかりやすく記されていて読んでいてとてもスリリングでした。
にしても半沢さんすごいなぁ
これからどうなっちゃうんだろう
Posted by ブクログ
やられたらやり返す、倍返しだ
のフレーズは
サラっと使われてたことに驚く。
テレビ用という訳なんだと思う。
難しい言葉は多いがミステリーとしてとても面白いので、サクサク読んでしまう。
Posted by ブクログ
伊勢島ホテルが投資で500億円の大損失を負った。半沢は、伊勢島ホテルを立て直すべく奮起する物語。そこに立ち塞がるのは、金融庁で幅を利かせている黒埼、旧T派閥を重んじる大和田常務。
能力の無い人間は上の人間に媚びへつらう事でしか生きていけない。上の人は下の人を利用して社会的に高い地位を築こうとする。既得権益で動く人間がいると、根っこから葉まで伝染して組織が腐る。その環境で、真っ当に生きていく(顧客の幸せのために)事の困難さ。半沢はそれでも性善説。ただやられたらやり返す倍返し。