Posted by ブクログ
2020年08月08日
昔「花咲舞が黙ってない」だったかな?のドラマをちょっと見ていたことがあった。
当時の印象は、なんというか鼻っ柱の強い女の子が、出しゃばって煙たがられながら、事件の真相を暴く、というドタバタ喜劇のようなものであった。
正直半沢直樹のドラマをものすごく楽しみに見ていたのと重なっていて、この軽いドラマ...続きを読むの印象はあまり良くなかった。
下町ロケットは大好きで、ドラマも面白かったから、池井戸潤さんの作品は好きだったのだが、花咲舞シリーズは、ドラマのせいか本には興味が湧かなかった。
が、ひょんなことからこの本を知人に貰い、先日たまった本がはけたので、やっと読み始めたところ、これが面白かった。
ドラマの軽いノリというか、イメージは無く、きちんとシリアスに描かれていた。短編集かと思いきや、ちゃんとストーリーとして繋げてくる展開も、読んでて刺激があった。
ドラマというのは、本の印象をこうまで変えるものなのか。どちらかといえば好きではなかった 花咲舞 というキャラクターは、今ではかなり好きになっている。
好みは人それぞれ、良い悪いはないだろう。
ただ、ドラマは、その作品の一面を切り取ったものに過ぎず、批判するなら(言葉にして批判はしてなかったけど)まず原作を読んでからだな、と痛感した。
やっぱり池井戸潤さんの本は面白いなー。