池井戸潤のレビュー一覧

  • 株価暴落

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    ネタバレ

    巨大スーパーへの爆破テロ事件と銀行の融資問題を絡めたクライム・ミステリー。

    主人公の銀行員・板東は、組織の論理を優先する二戸と対立。後の『半沢直樹』に通じる熱い「正義のバンカー」の原型が見られ、この軸は楽しめる。
    一方、テロ事件の捜査と銀行内の駆け引きという二つのパートがなかなか交わらないため、中盤にもどかしさを感じた。また、板東と二戸の対立の構図も、近年の小説で描かれる複雑な組織戦と比較するとシンプルに感じられ、少し物足りなさが残る。
    展開がスピーディーで比較的読みやすく、金融ミステリーとして独自の構成を持つ点では楽しめたが、池井戸作品の濃厚な組織戦を期待すると、少し肩透かしを食らうかもし

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    2025年10月04日
  • 株価暴落

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    池井戸潤さんのハラハラ感、大どんでん返しが途中あまりなかった。
    最後の最後で来たけど、あっけなく終わってしまった。
    でも後味は悪くなくて、読めてよかった。

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    2025年10月02日
  • かばん屋の相続

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    経済短編集
    働く男たちの愛憎、葛藤を描いた文春文庫オリジナル短編集。池上信用金庫に勤める小倉太郎。その取引先「松田かばん」の社長が急逝した。残された二人の兄弟。会社を手伝っていた次男に生前、「相続を放棄しろ」と語り、遺言には会社の株全てを大手銀行に勤めていた長男に譲ると書かれていた。乗り込んできた長男と対峙する小倉太郎。父の想いはどこに? 表題作他、五編収録。

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    2025年10月19日
  • ノーサイド・ゲーム

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    ラグビーに詳しくなくても手に汗握る展開にわくわく

    読み終えた時にタイトルの意味が、熱い感情を持ったものに変わるいい一冊でした

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    2025年09月29日
  • 銀翼のイカロス

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    ネタバレ

    経営不振に陥った航空会社の再建を巡って、銀行と政府関係者の攻防を描いた物語。

    テレビで堺雅人が主演して大好評だった半沢直樹シリーズ。
    前作の「オレたちバブル入行組」等は、TV番組で見たので読んでないけれど、この本はまだ映像化されていないので読むことにした。

    読みながら、この航空会社はJALのこと、政権を取った政党は民主党のことなどとついつい考えてしまう物語だった。当然のことながら巻末には、「この物語はフィクションであり、云々」の但し書きはあるのだけれど。、

    また、読みながら半沢直樹が出てくると堺雅人の顔が浮かび、黒崎が出てきてお姉言葉をしゃべると片岡愛之助を連想してしてしまう。
    それほど

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    2025年09月25日
  • 架空通貨

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    池井戸潤の作品にしては、少し物足りなかった。
    最終場面の方ではフィクションが過ぎるので、リアリティがほしかったと思った。また、著者の他の著書を読んでみたい。

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    2025年10月09日
  • ルーズヴェルト・ゲーム

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    ドラマを先に観てから原作を読んだため、セリフの一つ一つで役者の顔が浮かんできた。
    内容はドラマと違って浅く感じたし、野球にしても企業の攻防にしても原作ではハラハラするところはなかった。

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    2025年09月22日
  • 七つの会議

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    罪を犯しても達成しなければならないノルマの背景にある生い立ちや価値観、プライドが渦巻くが
    池井戸潤作品は真っ当な人物の登場にいつも救われる

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    2025年09月21日
  • 果つる底なき

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    人が死にすぎて怖い
    池井戸節は良い感じで、途中から勢いよく読める。
    人との絡みが複数出てきて興味深く読めるが、何せ人が死にすぎて怖い

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    2025年09月12日
  • シャイロックの子供たち

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    オーディブルにて。

    銀行で起こる事件や不祥事の連作短編集。
    他の作品では圧倒的な正義の主人公がいて不祥事や権力に立ち向かうが、この作品では不祥事を起こしてしまう方にピントが当てられている。
    それもあってスカッとする感じではなく、少しモヤモヤが残るかな〜

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    2025年09月12日
  • 花咲舞が黙ってない

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    オーディブルにて。

    連作短編集だから仕方ないけど、どうしても半沢直樹シリーズと比べると一段下がってしまう。
    でもその業界の知識がなくても楽しめる点では上かな。

    次は何にしようか。

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    2025年09月01日
  • ハヤブサ消防団

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    ドラマを先に観ていたのですが、全く違う結末だったのでこれはこれで楽しめました。
    カルト宗教のせいでハヤブサの皆さんの生活が掻き回されましたが、最後に展子さんがずっと帰りたかった地に帰れたのは、唯一の救いでした。

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    2025年08月31日
  • ようこそ、わが家へ

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    ネタバレ

    怖い話は読めないので読むのを躊躇った本。
    真面目でごく普通の会社員倉田はある日、駅のホームで割り込む男を注意しました。すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが始まり ―― 。また、出向先の会社でも不正の疑惑があり、という話。

    ストーカーに追いつめられるハラハラ感はありますが、想像していたよりは怖くなく、家族の絆を感じました。そのあたりは、さすが池井戸さん!です。

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    2025年08月26日
  • 半沢直樹 アルルカンと道化師

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    最初から善と悪がくっきり分かれていて感情移入がしやすい。
    物語が進むほどその差は鮮明になり、倍返しの舞台が着実に整っていく。結末は予想通りでも、読んでいて思わず気持ちよくなる痛快さ。
    展開の新鮮さはないはずなのに、半沢の必勝パターンが心地よい様式美となり、つい夢中になってページをめくってしまう。
    これが半沢シリーズが大衆的に愛され続ける理由だと納得させられる一冊。

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    2025年08月23日
  • 民王 シベリアの陰謀

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    池井戸潤作品だからこのストーリーでも読めた

    日本の政治、人気票、民意、無関心、陰謀論、ウイルスの蔓延など、どこかで聞いたことがあるようなキーワードが散りばめられている。馬鹿げた政策が持て囃される場面などは現実世界でも似たような政党があるなぁと苦虫を噛み潰したような感覚もおぼえる

    日本に民王は現れるのか
    現れてほしいと思った一冊だった

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    2025年08月15日
  • 株価暴落

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    株をやってる人なら思わず手が伸びるタイトル(笑)
    序盤はなんか「思ってたんと、ちがーう」感が強いのですが、終盤になると俄然おもしろくなってきて、最後の犯人の動機は容易に想像がつき、『そうそう!これを求めてた』となります。
    最後は池井戸色でスッキリ!

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    2025年08月13日
  • 花咲舞が黙ってない

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    若さが羨ましくなる。自分の中では、歳をとることは長いものに巻かれることとほぼ同義語になって久しいから、余計に羨ましいし哀しくなってくる。そんなに失うものなんてないはずなんだけどなぁ⋯。

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    2025年08月10日
  • 民王

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    内閣総理大臣を民王としているのか
    現職の総理大臣を思い浮かべると民の王とは言い難く
    この一冊が風刺画的な表現であり
    日本の政治、カネ、女、なぁなぁ、忖度、二世、マスコミなど言い表してくれているようにも思えた

    面白いと思う反面、日本の政治に一票を持つ日本人として、なんだか肩身が狭いような身につまされるような思いもしたのでした

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    2025年08月07日
  • ハヤブサ消防団

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    ネタバレ

    ドラマを見終えて、文庫本になるのを楽しみにしてました。(最近本が高くて単行本はすっかり贅沢品…)
    ドラマの配役がどうしてもイメージされてしまうので、見た目の描写などはあれ??と思うことが多かったけれど、読んでいるうちにストーリーに夢中になり気にならなくなりました。
    ドラマとは多少違っているんだろうなぁと思っていたら、やはりその通りで、どんな結末にたどり着くのかワクワクしながら読めました。
    続編もあるとのことで嬉しい限り。

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    2025年08月23日
  • ハヤブサ消防団

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     2023年第36回柴田錬三郎賞受賞作。著者初の田園ミステリーとして注目を集めた。
     長閑な田舎を舞台に起こる連続放火事件。都会とは違う田舎ならではの人間関係。その背後にある真相。登場人物が全て怪しく見えて、二転三転するストーリー。
     文庫本で600ページに及ぶ長編だが、読んでしまうとあっという間という印象を受ける。

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    2025年08月03日