池井戸潤のレビュー一覧
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絡み合う謎。スリルある日常ミステリー。
出向先の会社で人間関係と怪しい資金繰りに悩みながら、一方では悪質なストーカーに悩まされる父親の話。ストーカーの悪質さも勿論、事情は理解できても汚いやり方の営業部長には腹が立ちました。
最終的に大きなお咎めもなく営業部長の沙汰が収まったのは不完全燃焼感がありましたが、それも父親の人柄でそういうもんかもな、ですませてしまえる読後感の良さがあります。
ストーカーの話が出てくる必然性はありませんが、家と仕事、誰でも持っている二つの世界で奮闘する姿は応援したいものがありました。
誰でも事情があり、会社と家族という世界があり、その中で四苦八苦しながら生きている。そん -
Posted by ブクログ
ネタバレ巨大スーパーへの爆破テロ事件と銀行の融資問題を絡めたクライム・ミステリー。
主人公の銀行員・板東は、組織の論理を優先する二戸と対立。後の『半沢直樹』に通じる熱い「正義のバンカー」の原型が見られ、この軸は楽しめる。
一方、テロ事件の捜査と銀行内の駆け引きという二つのパートがなかなか交わらないため、中盤にもどかしさを感じた。また、板東と二戸の対立の構図も、近年の小説で描かれる複雑な組織戦と比較するとシンプルに感じられ、少し物足りなさが残る。
展開がスピーディーで比較的読みやすく、金融ミステリーとして独自の構成を持つ点では楽しめたが、池井戸作品の濃厚な組織戦を期待すると、少し肩透かしを食らうかもし -
Posted by ブクログ
ネタバレ経営不振に陥った航空会社の再建を巡って、銀行と政府関係者の攻防を描いた物語。
テレビで堺雅人が主演して大好評だった半沢直樹シリーズ。
前作の「オレたちバブル入行組」等は、TV番組で見たので読んでないけれど、この本はまだ映像化されていないので読むことにした。
読みながら、この航空会社はJALのこと、政権を取った政党は民主党のことなどとついつい考えてしまう物語だった。当然のことながら巻末には、「この物語はフィクションであり、云々」の但し書きはあるのだけれど。、
また、読みながら半沢直樹が出てくると堺雅人の顔が浮かび、黒崎が出てきてお姉言葉をしゃべると片岡愛之助を連想してしてしまう。
それほど -
Posted by ブクログ
2022年第36回柴田錬三郎賞
2022年第8回ミヤボン2022
ミステリー作家が東京での生活に見切りをつけて
亡くなった父親の故郷ハヤブサ地区に移住する
田園小説と紹介されているけど
山村小説の方が近そう
移住と同時に地元消防団に勧誘された作家が
連続放火事件を含めた村の危機に推理を巡らせる
日本の地方山村(田園含む)で今問題となっている
課題を丁重に拾い上げていきます
ミステリーを楽しむというより
自分の故郷あるあるとして楽しまれる方も多いのではと
私もどちらかというと後者でした
なんなら日本の田舎に進出しているソーラーパネルトラブルの方をもっと追求していただいても良かったです