池井戸潤のレビュー一覧

  • ようこそ、わが家へ

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    絡み合う謎。スリルある日常ミステリー。
    出向先の会社で人間関係と怪しい資金繰りに悩みながら、一方では悪質なストーカーに悩まされる父親の話。ストーカーの悪質さも勿論、事情は理解できても汚いやり方の営業部長には腹が立ちました。
    最終的に大きなお咎めもなく営業部長の沙汰が収まったのは不完全燃焼感がありましたが、それも父親の人柄でそういうもんかもな、ですませてしまえる読後感の良さがあります。
    ストーカーの話が出てくる必然性はありませんが、家と仕事、誰でも持っている二つの世界で奮闘する姿は応援したいものがありました。
    誰でも事情があり、会社と家族という世界があり、その中で四苦八苦しながら生きている。そん

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    2025年10月05日
  • 最終退行

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    池井戸潤の世界によくいる正義感を貫く銀行員、本作の主人公・蓮沼もその一人。銀行という世界では決してきれいごとだけでは成り立たないが、だからこそ「自分は何のために働いているのか」と問う彼の姿には共感する部分が多かった。

    麻耶のように、身体の相性と価値観が合う同僚の存在は働くうえでの救いになるなぁ、と。(ガッツリ不倫だが)

    ストーリーは毎度、水戸黄門のように最終的には悪が成敗され、読後感はすっきりと心地よい。
    しかしそこに至るまでの、蓮沼の不器用で苦しい立ち回りには胸が締めつけられた。

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    2025年10月05日
  • 株価暴落

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    ネタバレ

    巨大スーパーへの爆破テロ事件と銀行の融資問題を絡めたクライム・ミステリー。

    主人公の銀行員・板東は、組織の論理を優先する二戸と対立。後の『半沢直樹』に通じる熱い「正義のバンカー」の原型が見られ、この軸は楽しめる。
    一方、テロ事件の捜査と銀行内の駆け引きという二つのパートがなかなか交わらないため、中盤にもどかしさを感じた。また、板東と二戸の対立の構図も、近年の小説で描かれる複雑な組織戦と比較するとシンプルに感じられ、少し物足りなさが残る。
    展開がスピーディーで比較的読みやすく、金融ミステリーとして独自の構成を持つ点では楽しめたが、池井戸作品の濃厚な組織戦を期待すると、少し肩透かしを食らうかもし

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    2025年10月04日
  • かばん屋の相続

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    経済短編集
    働く男たちの愛憎、葛藤を描いた文春文庫オリジナル短編集。池上信用金庫に勤める小倉太郎。その取引先「松田かばん」の社長が急逝した。残された二人の兄弟。会社を手伝っていた次男に生前、「相続を放棄しろ」と語り、遺言には会社の株全てを大手銀行に勤めていた長男に譲ると書かれていた。乗り込んできた長男と対峙する小倉太郎。父の想いはどこに? 表題作他、五編収録。

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    2025年10月19日
  • 銀翼のイカロス

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    ネタバレ

    経営不振に陥った航空会社の再建を巡って、銀行と政府関係者の攻防を描いた物語。

    テレビで堺雅人が主演して大好評だった半沢直樹シリーズ。
    前作の「オレたちバブル入行組」等は、TV番組で見たので読んでないけれど、この本はまだ映像化されていないので読むことにした。

    読みながら、この航空会社はJALのこと、政権を取った政党は民主党のことなどとついつい考えてしまう物語だった。当然のことながら巻末には、「この物語はフィクションであり、云々」の但し書きはあるのだけれど。、

    また、読みながら半沢直樹が出てくると堺雅人の顔が浮かび、黒崎が出てきてお姉言葉をしゃべると片岡愛之助を連想してしてしまう。
    それほど

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    2025年09月25日
  • 架空通貨

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    池井戸潤の作品にしては、少し物足りなかった。
    最終場面の方ではフィクションが過ぎるので、リアリティがほしかったと思った。また、著者の他の著書を読んでみたい。

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    2025年10月09日
  • ルーズヴェルト・ゲーム

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    ドラマを先に観てから原作を読んだため、セリフの一つ一つで役者の顔が浮かんできた。
    内容はドラマと違って浅く感じたし、野球にしても企業の攻防にしても原作ではハラハラするところはなかった。

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    2025年09月22日
  • シャイロックの子供たち

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    オーディブルにて。

    銀行で起こる事件や不祥事の連作短編集。
    他の作品では圧倒的な正義の主人公がいて不祥事や権力に立ち向かうが、この作品では不祥事を起こしてしまう方にピントが当てられている。
    それもあってスカッとする感じではなく、少しモヤモヤが残るかな〜

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    2025年09月12日
  • 花咲舞が黙ってない

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    オーディブルにて。

    連作短編集だから仕方ないけど、どうしても半沢直樹シリーズと比べると一段下がってしまう。
    でもその業界の知識がなくても楽しめる点では上かな。

    次は何にしようか。

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    2025年09月01日
  • ハヤブサ消防団

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    ドラマを先に観ていたのですが、全く違う結末だったのでこれはこれで楽しめました。
    カルト宗教のせいでハヤブサの皆さんの生活が掻き回されましたが、最後に展子さんがずっと帰りたかった地に帰れたのは、唯一の救いでした。

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    2025年08月31日
  • ようこそ、わが家へ

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    ネタバレ

    怖い話は読めないので読むのを躊躇った本。
    真面目でごく普通の会社員倉田はある日、駅のホームで割り込む男を注意しました。すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが始まり ―― 。また、出向先の会社でも不正の疑惑があり、という話。

    ストーカーに追いつめられるハラハラ感はありますが、想像していたよりは怖くなく、家族の絆を感じました。そのあたりは、さすが池井戸さん!です。

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    2025年08月26日
  • 半沢直樹 アルルカンと道化師

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    最初から善と悪がくっきり分かれていて感情移入がしやすい。
    物語が進むほどその差は鮮明になり、倍返しの舞台が着実に整っていく。結末は予想通りでも、読んでいて思わず気持ちよくなる痛快さ。
    展開の新鮮さはないはずなのに、半沢の必勝パターンが心地よい様式美となり、つい夢中になってページをめくってしまう。
    これが半沢シリーズが大衆的に愛され続ける理由だと納得させられる一冊。

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    2025年08月23日
  • 株価暴落

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    株をやってる人なら思わず手が伸びるタイトル(笑)
    序盤はなんか「思ってたんと、ちがーう」感が強いのですが、終盤になると俄然おもしろくなってきて、最後の犯人の動機は容易に想像がつき、『そうそう!これを求めてた』となります。
    最後は池井戸色でスッキリ!

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    2025年08月13日
  • 花咲舞が黙ってない

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    若さが羨ましくなる。自分の中では、歳をとることは長いものに巻かれることとほぼ同義語になって久しいから、余計に羨ましいし哀しくなってくる。そんなに失うものなんてないはずなんだけどなぁ⋯。

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    2025年08月10日
  • ハヤブサ消防団

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    ネタバレ

    ドラマを見終えて、文庫本になるのを楽しみにしてました。(最近本が高くて単行本はすっかり贅沢品…)
    ドラマの配役がどうしてもイメージされてしまうので、見た目の描写などはあれ??と思うことが多かったけれど、読んでいるうちにストーリーに夢中になり気にならなくなりました。
    ドラマとは多少違っているんだろうなぁと思っていたら、やはりその通りで、どんな結末にたどり着くのかワクワクしながら読めました。
    続編もあるとのことで嬉しい限り。

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    2025年08月23日
  • ハヤブサ消防団

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     2023年第36回柴田錬三郎賞受賞作。著者初の田園ミステリーとして注目を集めた。
     長閑な田舎を舞台に起こる連続放火事件。都会とは違う田舎ならではの人間関係。その背後にある真相。登場人物が全て怪しく見えて、二転三転するストーリー。
     文庫本で600ページに及ぶ長編だが、読んでしまうとあっという間という印象を受ける。

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    2025年08月03日
  • 仇敵

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    ネタバレ

    銀行が舞台の8つの連続短編集。
    おそらく何かの続編だと思うのだが読んでないので図らずとも途中参加みたいな感じになってしまう。

    内容的にはかつて、バリバリの出世争いをしていた主人公・恋窪が争いに敗れ、別の銀行の庶務行員というある種弱い立場から今一度立ち向かっていくというもの。

    個人的な感想としては池井戸潤の作品は1つの壮大なテーマ(不正)に対して長い時間をかけて解決する方が相性がいいのだな、と認識。
    短編で細かな闇を暴きつつ大きな何かに向かっていくのも悪くはないが作者本来の魅力であるパンチ力は薄れてしまった印象。

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    2025年07月29日
  • かばん屋の相続

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    それぞれ銀行員が主人公の6つの短編。
    最後の2つの話が良かった。人情味がある。
    銀行の中の話になると他人事になるかもだが、そこに生きている人達からすると必死なんだろうなと思った。池井戸潤らしい一冊でした。

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    2025年07月24日
  • ハヤブサ消防団

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    2022年第36回柴田錬三郎賞
    2022年第8回ミヤボン2022

    ミステリー作家が東京での生活に見切りをつけて
    亡くなった父親の故郷ハヤブサ地区に移住する
    田園小説と紹介されているけど
    山村小説の方が近そう

    移住と同時に地元消防団に勧誘された作家が
    連続放火事件を含めた村の危機に推理を巡らせる

    日本の地方山村(田園含む)で今問題となっている
    課題を丁重に拾い上げていきます
    ミステリーを楽しむというより
    自分の故郷あるあるとして楽しまれる方も多いのではと
    私もどちらかというと後者でした
    なんなら日本の田舎に進出しているソーラーパネルトラブルの方をもっと追求していただいても良かったです

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    2025年07月23日
  • ようこそ、わが家へ

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    ホームの割り込みを注意しただけで、ストーカーになる世の中怖すぎる。家を特定されたらこちらとしても対処が難しい。。。
    そんな中、家族で団結して犯人を捕まえようとする倉田家。
    勤めている会社の不正もあり、ハラハラする内容で一気に読めた。
    中だるみなくすっきり読めた!

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    2025年07月19日