池井戸潤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2022年第36回柴田錬三郎賞
2022年第8回ミヤボン2022
ミステリー作家が東京での生活に見切りをつけて
亡くなった父親の故郷ハヤブサ地区に移住する
田園小説と紹介されているけど
山村小説の方が近そう
移住と同時に地元消防団に勧誘された作家が
連続放火事件を含めた村の危機に推理を巡らせる
日本の地方山村(田園含む)で今問題となっている
課題を丁重に拾い上げていきます
ミステリーを楽しむというより
自分の故郷あるあるとして楽しまれる方も多いのではと
私もどちらかというと後者でした
なんなら日本の田舎に進出しているソーラーパネルトラブルの方をもっと追求していただいても良かったです -
Posted by ブクログ
池井戸潤の長篇小説。
2010年刊行。
吉川英治文学新人賞受賞作。
中堅ゼネコン・一松組の若手社員である平太は、ある日現場の施工管理から、常務直下の「業務課」に異動を命じられる。
現場志向の平太としては不満のある異動だったが、サラリーマンの宿命として受け入れる。
「業務課」は、気の弱い課長と、脂ぎったお調子者の中年社員、ミステリアスな美人庶務の3人しかメンバーがいない、社内でも謎とされている部署だった。
平太は「業務課」で、コストダウン交渉や役所への営業など、慣れないながらも仕事をこなしていく。
しかし、ある公共工事をきっかけに、平太は「業務課」が談合を取り扱う裏の顔を持っていること