池井戸潤のレビュー一覧

  • 仇敵

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    ネタバレ

    銀行が舞台の8つの連続短編集。
    おそらく何かの続編だと思うのだが読んでないので図らずとも途中参加みたいな感じになってしまう。

    内容的にはかつて、バリバリの出世争いをしていた主人公・恋窪が争いに敗れ、別の銀行の庶務行員というある種弱い立場から今一度立ち向かっていくというもの。

    個人的な感想としては池井戸潤の作品は1つの壮大なテーマ(不正)に対して長い時間をかけて解決する方が相性がいいのだな、と認識。
    短編で細かな闇を暴きつつ大きな何かに向かっていくのも悪くはないが作者本来の魅力であるパンチ力は薄れてしまった印象。

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    2025年07月29日
  • かばん屋の相続

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    それぞれ銀行員が主人公の6つの短編。
    最後の2つの話が良かった。人情味がある。
    銀行の中の話になると他人事になるかもだが、そこに生きている人達からすると必死なんだろうなと思った。池井戸潤らしい一冊でした。

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    2025年07月24日
  • ハヤブサ消防団

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    2022年第36回柴田錬三郎賞
    2022年第8回ミヤボン2022

    ミステリー作家が東京での生活に見切りをつけて
    亡くなった父親の故郷ハヤブサ地区に移住する
    田園小説と紹介されているけど
    山村小説の方が近そう

    移住と同時に地元消防団に勧誘された作家が
    連続放火事件を含めた村の危機に推理を巡らせる

    日本の地方山村(田園含む)で今問題となっている
    課題を丁重に拾い上げていきます
    ミステリーを楽しむというより
    自分の故郷あるあるとして楽しまれる方も多いのではと
    私もどちらかというと後者でした
    なんなら日本の田舎に進出しているソーラーパネルトラブルの方をもっと追求していただいても良かったです

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    2025年07月23日
  • ようこそ、わが家へ

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    ホームの割り込みを注意しただけで、ストーカーになる世の中怖すぎる。家を特定されたらこちらとしても対処が難しい。。。
    そんな中、家族で団結して犯人を捕まえようとする倉田家。
    勤めている会社の不正もあり、ハラハラする内容で一気に読めた。
    中だるみなくすっきり読めた!

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    2025年07月19日
  • かばん屋の相続

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    融資をする銀行員たちと融資してもらう中小企業の社長たち。

    どちらも一生懸命に自分の人生を生きているのが伝わってきました。
    それぞれの人生の日常にドラマがあるなあと思いました。

    融資を担当する銀行員、特に支店長や融資課の課長は男性ばかりで、登場した融資の女性担当者は1人だけだったなと後から思いました。

    融資先の中小企業の社長も1人を除いてほぼ男性だったのも興味深いです。


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    2025年07月18日
  • 株価暴落

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    池井戸潤さんの作品は、いつも社会問題が脈々とひそんでいる。この作品も例外ではなく登場人物を落とし込める。
    正義とは?と考えさせられた。

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    2025年07月17日
  • ルーズヴェルト・ゲーム

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    ライバル企業の悪意ある攻勢に、業績が悪化する青島製作所。
    会社を存続させるためにリストラを進め、歴史ある野球部の存続まで危ぶまれる。
    今や野球部にはエースもおらず、弱小と言われることもあり、廃部は免れないのか…
    生き残りをかけて、それぞれが挑む自分に出きること!
    仲間、チーム、ひとつのことに向かう時の一体感の気持ち良さが伝わってくる。

    2025.7.15

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    2025年07月15日
  • かばん屋の相続

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    短編集ですが、池井戸さんの銀行ものによくある勧善懲悪とはまた少し趣の違う物語が読めて面白かったです。

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    2025年06月25日
  • 鉄の骨

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    池井戸潤の長篇小説。
    2010年刊行。
    吉川英治文学新人賞受賞作。

    中堅ゼネコン・一松組の若手社員である平太は、ある日現場の施工管理から、常務直下の「業務課」に異動を命じられる。

    現場志向の平太としては不満のある異動だったが、サラリーマンの宿命として受け入れる。

    「業務課」は、気の弱い課長と、脂ぎったお調子者の中年社員、ミステリアスな美人庶務の3人しかメンバーがいない、社内でも謎とされている部署だった。

    平太は「業務課」で、コストダウン交渉や役所への営業など、慣れないながらも仕事をこなしていく。

    しかし、ある公共工事をきっかけに、平太は「業務課」が談合を取り扱う裏の顔を持っていること

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    2025年06月16日
  • 半沢直樹 2 オレたち花のバブル組

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    ネタバレ

    世のサラリーマンの襟を正してくれるエンタメ小説。

    銀行の業務さっぱりでも勢いでガンガン読めてしまう。
    半沢の毒舌っぷりは前作に引き続き気持ちいい。
    嫁より出番の多い渡真利。もうお前が半沢の嫁だ…笑
    近藤いいキャラしてたなあ。最後正義感よりも家族を優先するところ人間くさくて好き。最後報われて良かった。

    大和田=香川照之のイメージがドラマのおかげでついているが、小説ではラスボスではあるもののそこまでインパクトのあるキャラではなかった印象。

    2025.0612.31

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    2025年06月12日
  • 果つる底なき

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    ぐるっとまわってデビュー作。

    のちの作品につながるような雰囲気を感じる作品だった。

    最初に出たのが1998年とあったので、30年近く前と思うと古い感じがしなくて面白かった。

    「ようこそ、わが家へ」に近いかな。

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    2025年06月11日
  • 花咲舞が黙ってない

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    見ていないがドラマシーズン3の原作。内容が難しいシーンもあり集中して読まないと置いていかれそう。短編集だが最後に繋がっていく感じが良い。

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    2025年06月03日
  • 新装版 銀行総務特命

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    もちろん面白くはあるのですが、『空飛ぶタイヤ』だったり『下町ロケット』を読んだ後ではどれも物足りない気がしてしまうのは致し方のないことでしょうか。

    この新装版が発刊されたのは2011年で、もともと週刊誌に連載されていたときからは四半世紀近くが経とうとしているのですから、世の中が変わって当たり前。だけど、今も昔も同じ体質の企業もたくさんあるに違いない。

    ところで私の脳内でどんな変換が起きたのか、静枝おばあちゃんが出てきたとき、中山七里の静おばあちゃんだと勘違い。おばあちゃんすっかりボケちゃってと思ってすみません。(^^;

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    2025年05月15日
  • 銀行狐

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    短編集なので読みやすいが、やはり銀行という特殊な所なので融資とかについてはなんとなくで読んでいた。
    最後の殺人のやつは非常に怖い。情報だけでなく生活のサイクルとかも分かっちゃったらどうしようもないよな…

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    2025年05月14日
  • 果つる底なき

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    ネタバレ

    半沢直樹が代表作になった池井戸潤先生のデビュー作。銀行の取引の裏に黒幕がいて不正な金が流れ、それを知ってしまった同僚の不審な死をきっかけに主人公が闇を暴いていく、というサスペンス王道のストーリー。銀行・金融のどろどろした駆け引きが中心かと思っていたが、黒幕と直接対決して拳で解決したり、トラック事故で社会から消されそうになったりと、割と露骨な暴力による解決が見られるのが逆に新鮮だった。

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    2025年05月12日
  • 仇敵

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    先輩として、松木に対する恋窪の接し方が
    大人だなーっと感じたと同時に
    松木に対しても愛くるしさを感じました。
    展開やスピード感もとても心地よかったです。

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    2025年05月11日
  • 仇敵

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    ネタバレ

    普段のやつより少し難し目の内容だった気がする。
    内容を簡単にまとめると大手銀行マンがある不正を追っていく中で途中で、潰されてしまい辞職してしまう。辞職後些細なきっかけで昔の不正について関わっていく物語。
    今作はミステリとしてはかなり面白かったが普段の作品より金融的な事が多く全てを読み解く事ができなかった(T . T)。ただ共通してある作品自体の熱みたいなのは感じられたのでとても読み応えのある本だった。

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    2025年04月28日
  • ルーズヴェルト・ゲーム

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    従業員の会社に対する想いは、その会社の一番根っこな部分だよなと思う。利害関係のある関係でこそ、熱くなれることがある。

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    2025年04月22日
  • 空飛ぶタイヤ(上)

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    初池井戸潤小説!
    半沢直樹のドラマは中学の頃見てたけど、なんであれが好きだったか思い出すドロドロ感、そして情熱的な男たち。
    やるせなさに胸が詰まるけど読むのを辞められない。

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    2025年04月11日
  • 果つる底なき

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    まぁまぁ面白いんだが、ちょっと辛気臭い。

    著者の作品では『下町ロケット』の印象が強いだけに、ちょっと思っていたより読後感もスッキリしない。

    しかし、決してつまらない訳ではない。

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    2025年04月07日