池井戸潤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ松本清張の砂の器はハンセン氏病に対する差別意識を犯行の背景とし、水上勉の飢餓海峡は一度交わっただけの娼婦に借金を清算させるべく大金を渡して姿を消す殺人犯を描いた
著者が平成不況における日本型金融システムの崩壊を不在喪失して選んだのは、前職が丘三菱銀行のエリート行員であったとは言え慧眼であった
企業は信頼する企業間で相互に株主を持ち合い、乗っ取りに備えた。そのせいで企業経営は株主の支配を逃れる事となり、経営不振の責任も株主から追求されなくなる
銀行は、「金を貸すことのは時間を貸す事」を理念とし、成長分野を選び出して長期にわたり企業を支えた -
購入済み
半沢直樹シリーズ同様、やはり一気読み。
初めの幼年時代を越えるとあっという間にストーリーが展開。
起承転結の歯切れがよく、池井戸さんらしい緊迫感とすがすがしさが満載。読みながらつい映像化して、二人のアキラやくせ者上司の配役を考えたり。
「いい稟議だった」の一言に、それまでの全ページが詰まってる、いい作品でした。
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Posted by ブクログ
久しぶりの池井戸潤。
やっぱり面白いです。
半沢とか下町ロケットとか一連のヒット作よりも前に書かれた小説のようですが。
時代背景的に私と通じる所もあって(ほんとはもっと若い世代だけど、なんとなくわかる)、特に主人公の子供時代のエピソードは懐かしい感じ。
子供時代に過ごした場所が磐田って事で、そこも親近感があります。
ただ、やっぱり銀行と企業の話。
これでもか、これでもか、と危機が舞い込んでくるけど、そこを上手くやり遂げてスカッとする。
ま、いつもの池井戸潤ですね。
映画化?
ドラマ化?
コロナの影響なんでしょうか、なんだかよくわかりません。
すでにドラマは終わってるような。。。 -
ネタバレ 購入済み
正
古くさくて男くさい。
昭和のにおいがする。
でも,赤松社長の熱意に心打たれてしまう。
悪戦苦闘の末,正義が勝って悪者が懲りるお話。
なんだか晴々とした気持ちになる。