池井戸潤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
狂咲こと、花咲舞。
調店では、遺憾なく力を発揮!
清々しいほど、スッキリする!
優秀で、正論を通す!上でも下でもお構いなく!
それにしても、銀行のエリートって、自己保身の固まりで、内部紛争に明け暮れてる。今はともかく、作者も銀行出身なんで、実際に似たようなもんなんかな?
何かお客さんの方を全然見てない…
何やねん!って感じ。
そこに、狂咲がスカッと正す!
ええ感じやわ!
でも、神戸支店での話は頂けませんな。
ストーリーは、ええけど、話し方が…
「バカ野郎。なに浮かれてんねん。」
あの……バカは、使わんと思う。
アホやと思います。
「…思ったねん。」
思っててん。とか、思ってんね -
購入済み
よみやすい!
池井戸作品は初めてだったが、とにかく読みやすい!そして、引き込まれる。
最近、ディテールの病者がやたらと冗長な小説を読んでいたので、このテンポの良さ、読みやすさは快感。 -
Posted by ブクログ
2021(R3)8.16-8.20
帝都銀行で行内の不祥事処理を任された指宿修平が、銀行内の様々な問題処理に奔走する短編集。
顧客名簿の流出、現役行員のAV出演疑惑、行内の派閥対立など、なさそうでありそうな事件が次々起こる。
事件によっては、その解決の途中で終わる物語もあり、その終わり方は賛否両論だと思うが、個人的には解決まで読みたかった。
特に、『特命対特命』が面白かった。特命の指宿を潰そうとする別の特命がいるなんて、すごい組織だなー。
やっぱりどの職業も、他人に見えているより見えないところの方が圧倒的に多いよな。銀行もまた然りで、タイヘンなこと、いっぱいあるんだろうな。 -
購入済み
勢いがつく本
半沢メインのシリーズを一通り読んだあとに読ん出るからか、よりライトで華があるように感じる。気分転換や、何かしらの勢いをつけたい時に読むと前向きな気持ちで取り組めそう。
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Posted by ブクログ
●池井戸さんは元銀行マンだけあって、マネーを扱ったストーリーが得意だ。本書も、私募債や田神札という地域振興券が人や企業、銀行までを支配してしまう構図が複雑に展開し、面白い。辛島・真紀という主人公が登場するものの金の動きに奔走させられる人間模様という感じです。
●また、書中で気になったのは、①“悪貨は良貨を駆逐する”。だが本当に駆逐されるものは、金ではなく、その金を持つ人の生活であり人生であり、ときに良心である ②金を中心とした価値観、経済観念が人々の心にこれほど深く寝付いてしまっている現代社会の歪み ③ビジネスの原則を無視した金は、必ずその指からすり抜けてく・・・、等である。言わずもがな、