【感想・ネタバレ】ようこそ、わが家へのレビュー

あらすじ

恐怖のゲームがはじまった。

真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一は、ある夏の日、駅のホームで割り込み男を注意した。すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになる。
花壇は踏み荒らされ、郵便ポストには瀕死のネコが投げ込まれた。さらに車は傷つけられ、部屋からは盗聴器まで見つかった。
執拗に続く攻撃から穏やかな日常を取り戻すべく、一家はストーカーとの対決を決意する。
一方、出向先のナカノ電子部品でも、倉田は営業部長に不正の疑惑を抱いたことから、窮地に追い込まれていく。
直木賞作家が“身近に潜む恐怖”を描く文庫オリジナル長編を電子化。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

面白かった!池井戸バンクストーリーが好きなのですが、読み始めたら、まさか銀行の話も楽しめるなんて思いませんでした。少し非現実的な所もありますが、仲の良い家族の結束力も良かったです。

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

『誰にでも抱かれる感情が引き起こした最悪の事態に立ち向かった“強くないヒーロー”の物語』

「イラついたことへの腹いせ」という理由で起こる事件は数多とある。
それは、警察沙汰になるような事件から、身内だけで解決されてしまうようなものまで、大きさは様々だ。
さらに、これら事件の中には「被害者が私をイラつかせた」という犯人の自己中心的な理由で起こされたものまである。
本作は、そんな事件が最悪の形で起こされる。

本作は、真面目に働き、他人に意見することなど滅多にないサラリーマン・倉田太一が、帰宅ラッシュで混雑する電車に割り込み乗車をした男性へ注意したことが引き金に事件が起こる。

「自分に危害を加えられたくない」という保身のために悪い行いを注意しないというのは誰しもある経験ではなかろうか。
太一はその悪い行いに勇気を持って注意した結果、家族まで事件に巻き込む結果になってしまった。

ただ、そんな勇気あるヒーローが変わっていく姿に私は格好良さを感じた。
もちろん、起こされた事件は悪質極まりなく、犯人の自己中心的なものばかりだが、それに立ち向かい、自身の家族を守るヒーローの凄さも感じる一作である。

ミステリー要素としても抜群であり、特に事件の内容には気分を重く感じる描写がいくつもあるが、太一の心情の変化などを見ていくと、また違った面白さを感じる。

ドラマ展開もされており、そちらはまた違った視点から見ることができるので、映像もあわせてみて欲しい。

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2025年10月07日

Posted by ブクログ

面白すぎる!
会社と自宅での異なる問題が同時進行。
読むのが止まりませんでした。
一気読み。
池井戸さんの本は初めて読みましたが、空飛ぶタイヤの映画を観て面白いな、原作読んでみたいなと思っていましたが、不吉なストーリーのこの本が気になりすぎて。
正義!倉田さんの正義が素晴らしい。
他の作品も必ず読みます。

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2025年08月16日

Posted by ブクログ

最弱の主人公が電車での割り込みを注意したことからの陰湿な嫌がらせと銀行からの出向先企業での不可解な金の流れ、
この二つが同時進行し、徐々に解決に向かって行き読み応えがあって、とても面白かった

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2025年06月01日

Posted by ブクログ

池井戸潤の会計ミステリーは面白い上に勉強になる。会計を勉強する良いキッカケになる。ひ弱な主人公が自分と重なる。

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2024年12月07日

Posted by ブクログ

銀行からの出向組が主人公の池井戸潤らしい作品だとおもっていたが、それだけでなく、その家族についてもスポットが当てられていた。
読み応えがある作品だった

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2024年11月12日

Posted by ブクログ

同じ銀行員として共感する箇所が多く、出向という避けられないイベントも臨場感を持って感じられた。面白かった

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2024年10月23日

rm

無料版購入済み

池井戸さんの作品は

銀行員が主軸のものが多いですが、家族が関わるものや、銀行の取引先の物語もまた秀逸ですね。まあ、それだけにはとどまらないので面白くて読んでしまうので、出ている作品はほとんど読んでしまいます。この話も序盤から、問題が次から次へと出てきていて、どのように最終的におさまるのか、楽しみです。

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2022年02月12日

購入済み

こんなミステリーが読みたかった

池井戸さんの作品は、いつも緻密な銀行や出向先企業の業務描写、人間関係の複雑さ、そして家族の絆があたたかく描かれており、面白く拝見しています。
今回はそこに、誰にでも紙一重で起こりうるサスペンスと仕事上の問題が同時進行で展開していく。
そろそろとパズルのピースを少しずつ疑いつつ嵌めていくと、急に全容が眼前に拓けてくる爽快感が味わえます。

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2015年03月31日

Posted by ブクログ

池井戸作品は大概なに読んでも面白い。これもその一つ。善人と悪人がいて、最後には善人が勝つ。しかし悪人が悪事を白状した時には、悪人にも悲しい背景があった事が分かり、何とも言えない空気が漂う。最後まで憎み切れない気持ちになる。自分も状況により、いつ悪人側になるかもしれないとも考えてしまう。人間ドラマの妙。そこら辺を捉えるのが実に絶妙だと思う。

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2025年11月12日

Posted by ブクログ

恐怖のゲームがはじまった。

真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一は、ある夏の日、駅のホームで割り込み男を注意した。すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになる。
花壇は踏み荒らされ、郵便ポストには瀕死のネコが投げ込まれた。さらに車は傷つけられ、部屋からは盗聴器まで見つかった。
執拗に続く攻撃から穏やかな日常を取り戻すべく、一家はストーカーとの対決を決意する。
一方、出向先のナカノ電子部品でも、倉田は営業部長に不正の疑惑を抱いたことから、窮地に追い込まれていく。
直木賞作家が“身近に潜む恐怖”を描く文庫オリジナル長編を電子化。

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2025年10月24日

Posted by ブクログ

過去にドラマを観たことがあったのでなんとなくの内容は覚えてた。会社での戦いは独特のものもあるけど、私生活の問題は本当に怖く、理不尽な被害者になってしまうリスクがあるなと感じた。
個人的には思ったことは言いたいし納得できないことは飲み込めないから、モヤモヤする部分も多いけど、これがリアルなのかなあとも思った
戦わなければいけない時はある、使い所が大事だと思った

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2025年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

銀行員の倉田が主人公。
自宅への嫌がらせ事件と、出向先のナカノ電子部品での不可解な出来事とが同時進行で描かれていく。
それぞれは全く異なる話なのだが、倉田の目線で見ているので違和感なく読めた。
企業話はさすが池井戸潤といった面白さだった。
今回は、社長と真瀬のあまりの理不尽さにイライラさせられたが…

自分にとっては名もなき人達も、それぞれに人生を歩んでいる。
逆に、その一人ひとりにとっては自分もまた名もなき一人であるということ。
嫌がらせの犯人も、真瀬もまたそれぞれの人生を歩んでいたのだ。
一応全てが解決して終わってはいるが、倉田のキャラクター的にちょっと言いくるめられてしまった感もありスカッと感はいまいちかも。

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2025年07月15日

Posted by ブクログ

気持ちが落ちている時に読むと、もっと落ちて、人間不信になりそうです。

ご自身が平和な時に読みましょう。

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2025年07月08日

Posted by ブクログ

電車でたまたま注意した人から逆恨みされて、自宅に嫌がらせを受ける。
会社では押しの強い営業マンに言いくるめられる。
どこにでもいそうなサラリーマンの主人公。
自分にも降りかかってくるかもしれない日常にあるリアリティ。
終わり方も良い。

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2025年05月12日

Posted by ブクログ

親の本棚にあったのを持って帰って来た、
今まで読んだ作品より、サスペンスタッチが強かった。
仕事と家庭、両方に降りかかる事態。
リアルな感情の描写に、一晩で読んでしまった。
遅読なワタシには珍しい。
面白かった!

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2025年05月11日

Posted by ブクログ

真面目な会社員の倉田さんが、会社帰りの電車待ちの際に無理やり割り込んできて女の人を突き飛ばした男を注意したところ、その後後をつけられ追いかけられ、自宅の庭を踏み荒らされ、ポストには瀕死の猫が入れられた。
その後も車を片付けられたりパンクさせられたり、自宅に盗聴機が仕掛けられたり自宅に置いてあったお金が盗まれる。
会社でも営業部長の不正を暴くも社長には信用してもらえず話も聞いてもらえない、という辛い立場に。
同僚や家族と困難に立ち向かっていく様が良かった。

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2025年05月10日

Posted by ブクログ

初めの主人公が追い回される描写が不気味だった。引っ越したばかりの新天地で読んだため、今後こんなことが起きたらどうしようと不安になり最初は読みだしたことをちょっと後悔した。
最後まで読んで、無事解決されスッキリした。
正体が分からないって怖いと改めて思った。

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2025年02月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

倉田太一 銀行から電子部品商社に出向中
     平凡で控えめな性格と自認
倉田妻  専業主婦
倉田長男 大学生、TV制作会社でバイト
倉田長女 妹

ストーカー 電車に割り込み乗車したのを倉田に注意されたことで、倉田の後をつけ、嫌がらせする

営業部長 傲慢だが売上実績が高い
社長   営業部長を信用している
経理事務 実務能力が高く倉田が信頼している

平穏な人生を送ってきた倉田。普段は絶対しないのだが、割り込み乗車した男を注意した。そこから倉田家はストーカー被害を受けはじめる。庭が荒らされ、ポストには瀕死の子猫。クルマに引っ掻きキズ、タイヤはパンク、自転車損壊、自宅に仕掛けられた盗聴器。警察は頼りにならず、倉田家一丸となって、身元不明のストーカーと戦う

営業部長に不正の疑いがある。証拠を掴んだと思っても、出向者である倉田の主張はことごとく潰されてしまう。営業部長は裏で何をしているのか

平穏な人生を過ごしてきた男が、会社とプライベートの2本立てで渦中に。
池井戸作品は、最後スカッと痛快な気分にさせてくれるのがよい

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2025年01月25日

Posted by ブクログ

いつも通りの池井戸節でとても読み進めやすい内容でした。
実際に有り得なくはないというサスペンスで、前半はドキドキ、誰が犯人なのか見えない犯人と家族が戦っていく姿は嫌な環境とは分かりつつも犯人を見つけていく姿は面白かった。
これと並行して、勤め先の役員の裏工作を探っていくストーリーも読み応えがあり、家への嫌がらせ犯人と繋がるのかなどの期待を持ちながら読めて面白かった。

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2024年12月13日

Posted by ブクログ

電車であるトラブルをする人を注意するがそれで家庭にも危険が発展していく様と、出向先の会社では営業部長が不正をしている疑念を抱く2つの面が非常に面白くて良かったです。

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2024年11月23日

Posted by ブクログ

いつ自分に起こるかもしれないトラブルを会社とプライベートの2面で描かれている物語。
1つ気になることがあると、全ての調子が狂う、
また集中できないというのはよくあることだが、この主人公は気が弱いと言いながらも、常に冷静で、常に正しい、銀行マンとして、父親として尊敬できる人であったと思う。

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2024年11月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドラマ見たので知ってた気になっていたけど、原作はまた別物として面白かった。
池井戸作品らしく主人公は銀行から出向しているお父さん。家への嫌がらせと会社での不正。
どちらもいつ悪が正されるのかワクワク。
会社の方は見事不正が暴かれて、家の方はドラマの方にもあったみたいに実は1人の犯人だけじゃないのがあって、そうかな?と読んでたので納得した感じ。
原作の方がタイトルがしっくりくるかな。盗聴器を逆に利用しておびきよせようってのがようこそなんだろうな

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2024年09月21日

Posted by ブクログ

◾️サマリー
・主人公 倉田太一とその家族を取り巻く
 ミステリー。
・倉田太一は、銀行から取引先への出向者。
・プライベート、ビジネスの両面で難題が起こる。
・救いは、主人公の近くに助けとなる人がいること。
・半沢直樹ほどのスカッと感はありません。
・勧善懲悪が好きな方にはオススメ。

◾️心に響く部分
・うまく行くときもあれば、そうでないときもある。
 それがサラリーマンではないか。そして、それが
 人生ではないか。

◾️所感
例えば電車に乗ると、そこには素性も名前も分からない名無しさんの集まりである。
村社会のように⚪︎⚪︎さん家の⚪︎⚪︎君は△△で…と何でもかんでも筒抜けだった昔とは異なり、SNSなどの情報が発達し名無しの集まりで構成された複雑な現代を象徴した小説であった。
この本を読み、世の中は身内や知人/同僚などの限られた存在を除き、名無しの寄せ集めで成り立っているという視点は、改めて気付かされた。
本書のようにちょっとしたきっかけで名無しさんとトラブルになることもあれば、別の名無しさんとは出会って付き合い、結婚して家族を作ることもあるのだから、本当に人生とは予想だにしない不思議なことだらけだと感じる。 貸

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2024年04月28日

無料版購入済み

いつもの勧善懲悪ではあるが

この作者の作品は「半沢直樹シリーズ」に代表されるような痛快勧善懲悪ドラマがヒットしていて、あまり好きではない。しかし、この作品の半分は「日常の恐怖」を臨場感.迫力を持ってうまく描き出している。もっとも最後には、いつものように一件落着になってしまうのだが、他の作品と少しテイストが違うのでなかなかいいかな。

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2023年01月02日

無料版購入済み

身近に起きたら怖い

池井戸潤さんの作品が好きです。人を助けたと思ったらこんなことが起こるとは!ドラマを見たくなりました。

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2022年03月12日

Posted by ブクログ

絡み合う謎。スリルある日常ミステリー。
出向先の会社で人間関係と怪しい資金繰りに悩みながら、一方では悪質なストーカーに悩まされる父親の話。ストーカーの悪質さも勿論、事情は理解できても汚いやり方の営業部長には腹が立ちました。
最終的に大きなお咎めもなく営業部長の沙汰が収まったのは不完全燃焼感がありましたが、それも父親の人柄でそういうもんかもな、ですませてしまえる読後感の良さがあります。
ストーカーの話が出てくる必然性はありませんが、家と仕事、誰でも持っている二つの世界で奮闘する姿は応援したいものがありました。
誰でも事情があり、会社と家族という世界があり、その中で四苦八苦しながら生きている。そんな当たり前をミステリーを絡めて、尊いことだとさりげなく教えてくれた文章力に脱帽です。

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

怖い話は読めないので読むのを躊躇った本。
真面目でごく普通の会社員倉田はある日、駅のホームで割り込む男を注意しました。すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが始まり ―― 。また、出向先の会社でも不正の疑惑があり、という話。

ストーカーに追いつめられるハラハラ感はありますが、想像していたよりは怖くなく、家族の絆を感じました。そのあたりは、さすが池井戸さん!です。

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2025年08月26日

Posted by ブクログ

ホームの割り込みを注意しただけで、ストーカーになる世の中怖すぎる。家を特定されたらこちらとしても対処が難しい。。。
そんな中、家族で団結して犯人を捕まえようとする倉田家。
勤めている会社の不正もあり、ハラハラする内容で一気に読めた。
中だるみなくすっきり読めた!

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2025年07月19日

Posted by ブクログ

池井戸潤さんの作品、
すごく久しぶりに読みました。

おもしろいです。

おかれた状況の不気味さ
独善的な人と対峙する時のストレス
信頼されない事への苛立ち
信用出来ない組織へのあきらめ
様々な感情がリアルに伝わってきます。

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2025年03月09日

Posted by ブクログ

銀行から中小企業へ出向中の中年サラリーマン;倉田は、ある日の駅のホームで割り込み男を注意した。すると・・その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになる。非常に最近の世の中には「あるかもしれない」と思わせるリアリティに引き込まれる・・。「民王」よりも面白かったな。

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2025年03月07日

Posted by ブクログ

仕事でもプライベートでもトラブルに巻き込まれ窮地に立たされる。
はやく挽回ターンにならないかな、と期待して楽しく読めました。

銀行の業務は描写が細かくリアルだからこそ、家族に仕事の話をしたり居酒屋で銀行の同僚と機密情報をぺらぺらしゃべるシーンが現実味がなく違和感を感じます。

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2024年10月19日

Posted by ブクログ

家庭でのトーカートラブルと会社での不正疑惑が同時に起きてしまった話し。池井戸小説ならではです。やっぱり、企業金融の話しが面白かった。

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2024年10月14日

Posted by ブクログ

2024/10/11(金)
サスペンス路線で行くのかなと思いきやそっちはアッサリ目で、結局は池井戸潤ワールド全開な展開だった。ただ普通に面白かった。

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2024年10月11日

無料版購入済み

ようこそ、わが家へ

犯人の行動がどんどんエスカレートしていくところが、じわじわと恐怖感が高まってとてもおもしろい。

#ドキドキハラハラ

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2021年05月25日

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