【感想・ネタバレ】ようこそ、わが家へのレビュー

あらすじ

恐怖のゲームがはじまった。

真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一は、ある夏の日、駅のホームで割り込み男を注意した。すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになる。
花壇は踏み荒らされ、郵便ポストには瀕死のネコが投げ込まれた。さらに車は傷つけられ、部屋からは盗聴器まで見つかった。
執拗に続く攻撃から穏やかな日常を取り戻すべく、一家はストーカーとの対決を決意する。
一方、出向先のナカノ電子部品でも、倉田は営業部長に不正の疑惑を抱いたことから、窮地に追い込まれていく。
直木賞作家が“身近に潜む恐怖”を描く文庫オリジナル長編を電子化。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

銀行員の倉田が主人公。
自宅への嫌がらせ事件と、出向先のナカノ電子部品での不可解な出来事とが同時進行で描かれていく。
それぞれは全く異なる話なのだが、倉田の目線で見ているので違和感なく読めた。
企業話はさすが池井戸潤といった面白さだった。
今回は、社長と真瀬のあまりの理不尽さにイライラさせられたが…

自分にとっては名もなき人達も、それぞれに人生を歩んでいる。
逆に、その一人ひとりにとっては自分もまた名もなき一人であるということ。
嫌がらせの犯人も、真瀬もまたそれぞれの人生を歩んでいたのだ。
一応全てが解決して終わってはいるが、倉田のキャラクター的にちょっと言いくるめられてしまった感もありスカッと感はいまいちかも。

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2025年07月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

倉田太一 銀行から電子部品商社に出向中
     平凡で控えめな性格と自認
倉田妻  専業主婦
倉田長男 大学生、TV制作会社でバイト
倉田長女 妹

ストーカー 電車に割り込み乗車したのを倉田に注意されたことで、倉田の後をつけ、嫌がらせする

営業部長 傲慢だが売上実績が高い
社長   営業部長を信用している
経理事務 実務能力が高く倉田が信頼している

平穏な人生を送ってきた倉田。普段は絶対しないのだが、割り込み乗車した男を注意した。そこから倉田家はストーカー被害を受けはじめる。庭が荒らされ、ポストには瀕死の子猫。クルマに引っ掻きキズ、タイヤはパンク、自転車損壊、自宅に仕掛けられた盗聴器。警察は頼りにならず、倉田家一丸となって、身元不明のストーカーと戦う

営業部長に不正の疑いがある。証拠を掴んだと思っても、出向者である倉田の主張はことごとく潰されてしまう。営業部長は裏で何をしているのか

平穏な人生を過ごしてきた男が、会社とプライベートの2本立てで渦中に。
池井戸作品は、最後スカッと痛快な気分にさせてくれるのがよい

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2025年01月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドラマ見たので知ってた気になっていたけど、原作はまた別物として面白かった。
池井戸作品らしく主人公は銀行から出向しているお父さん。家への嫌がらせと会社での不正。
どちらもいつ悪が正されるのかワクワク。
会社の方は見事不正が暴かれて、家の方はドラマの方にもあったみたいに実は1人の犯人だけじゃないのがあって、そうかな?と読んでたので納得した感じ。
原作の方がタイトルがしっくりくるかな。盗聴器を逆に利用しておびきよせようってのがようこそなんだろうな

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2024年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

怖い話は読めないので読むのを躊躇った本。
真面目でごく普通の会社員倉田はある日、駅のホームで割り込む男を注意しました。すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが始まり ―― 。また、出向先の会社でも不正の疑惑があり、という話。

ストーカーに追いつめられるハラハラ感はありますが、想像していたよりは怖くなく、家族の絆を感じました。そのあたりは、さすが池井戸さん!です。

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2025年08月26日

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