• べしゃり暮らし 19
    購入済み

    笑ってるはずが泣いてしまってる

    いろんな人間の、表に見せてる顔と抱えた内面や背景を、人を笑わせる仕事を夢見てる人や生業にすることができた人達というフィルターで丁寧に描かれてます。

    作中のネタも良くできています、そこに凝りすぎることなく、物語の本筋を邪魔しない。

    絵もキャラクター達のせりふや表情も、本当に秀逸です。
    ラストも、圧巻のたたみかけです。読み手を最も満足させる終わり方だと思います。

    また何度も、読み返してしまうんだろうなぁ、上妻と辻本のツレであるかのような、作品を通して漂う居心地の良さを求めて。

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    2016年06月29日
  • ようこそ、わが家へ
    購入済み

    こんなミステリーが読みたかった

    池井戸さんの作品は、いつも緻密な銀行や出向先企業の業務描写、人間関係の複雑さ、そして家族の絆があたたかく描かれており、面白く拝見しています。
    今回はそこに、誰にでも紙一重で起こりうるサスペンスと仕事上の問題が同時進行で展開していく。
    そろそろとパズルのピースを少しずつ疑いつつ嵌めていくと、急に全容が眼前に拓けてくる爽快感が味わえます。

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    2015年03月31日