【感想・ネタバレ】陸王のレビュー

あらすじ

埼玉県行田市にある老舗足袋業者「こはぜ屋」。日々、資金操りに頭を抱える四代目社長の宮沢紘一は、会社存続のためにある新規事業を思い立つ。これまで培った足袋製造の技術を生かして、「裸足感覚」を追求したランニングシューズの開発はできないだろうか? 世界的スポーツブランドとの熾烈な競争、資金難、素材探し、開発力不足――。従業員20名の地方零細企業が、一世一代の大勝負に打って出る! ドラマ化もされた熱き企業小説の傑作!

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ネタバレ

足袋の老舗「こはぜ屋」が、足袋の業績悪化を危惧し次なる一手としてランニングシューズ業界に参入しようと孤軍奮闘する。
色々な仲間を得て、自社の従業員の力も借りながらついに目標であるトップランナー・茂木選手に「陸王」を履いてレースに出てもらうのだが…。
勧善懲悪が得意な筆者であるが、それほど色は濃くない。経営というものの困難さを前面に打ち出しているストーリーだ。物事はうまく行かない。うまいくいったかと思ったら問題が山積してしまう。失敗しているからこそ、見える景色もあるし支えてくれる存在にも気付かされるのだ。
うまく行っている時に人が集まってくるのは当たり前。辛い時に寄り添い励ましてくれた「陸王」の思いと、堂々と走り切った茂木選手の思いがリンクした時に胸が熱くなった。

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2025年12月07日

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池井戸さんの代表作によくみられる、次々に課題にぶつかり、競合相手あり、金融機関とのやりとりありで、同じような構図なんだけど、面白いんだよね。不思議。
他の作品より、嫌な奴が少ないのがいいのかも。

また、こばせ屋のチームワークというか結束に小さな感動が何度もきて、電車でハナを啜ってしまった

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2025年12月06日

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読んでいてとても惹き込まれる作品でした!
いろんな試練が降り注ぐ中で懸命に挑んでいく姿勢やいろんな人たちを巻き込んでまっすぐ立ち向かっていくところが読んでるこちらも応援したくなるようなそんな気持ちになりました。

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2025年10月26日

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面白かった。読んでいてスカッとする逆転勝利劇、胸を打つ名台詞。宮沢さん、こはぜ屋の人たちの熱い気持ちに胸が高まり、涙しそうになる場面も多くあった。屈折のない気持ちが良い展開に、筋を通すこと、頑張り続けることって良いなと思わせてくれた。

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2025年10月12日

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埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、百年の歴史を有する老舗足袋業者だ。といっても、その実態は従業員二十名の零細企業で、業績はジリ貧。社長の宮沢は、銀行から融資を引き出すのにも苦労する日々を送っていた。そんなある日、宮沢はふとしたことから新たな事業計画を思いつく。長年培ってきた足袋業者のノウハウを生かしたランニングシューズを開発してはどうか。
社内にプロジェクトチームを立ち上げ、開発に着手する宮沢。しかし、その前には様々な障壁が立ちはだかる。資金難、素材探し、困難を極めるソール(靴底)開発、大手シューズメーカーの妨害「下町ロケット」を思い出した。
チームワーク、ものづくりへの情熱、そして仲間との熱い結びつきで難局に立ち向かっていく零細企業・こはぜ屋。700ページを超える長編も一気に読めた。

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2025年09月21日

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ドラマを思い出し、精一杯応援しながら、読みました。頑張るものが、報われる、スッキリするストーリー。大きな壁にぶちあたっている人に読んでもらって、元気を出してもらいたい‼️

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2025年09月10日

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5段階中8個星を付けても良いと思う素晴らしい作品

企業小説にはなっているが、桃太郎のようにシンプルなストーリー。ゴールが容易に想像できるが、登場人物のキャラ付けが上手くのめり込める。

たくさんの立場の人がおり経営者、勤め人、学生さん誰が読んでもしっかりと胸に刺さる作品だと思う。
池井戸作品はヒール側の人間が本当に性格悪く、それが主人公たちを良く引き立てている。

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2025年08月07日

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相手を陥れようとする輩がきちんと最後に落ちていく、スッキリするストーリー。

物を作り出す事って大変。

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2025年07月24日

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オーディブルで視聴。
熱い想いを持った挫折組達の奮闘ぶりに、胸が熱くなる。
個人的には池井戸作品の中で頭ひとつ抜けている感あり。

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2025年02月01日

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不朽の名作。
ドラマで物語は知ってはいたが、本で読むのはこれが初めて。
ドラマのキャストを当てはめながら読みました。
小説でありながら、本質的なビジネスのあり方や人の在り方も教えてくれる、そんな本。

最終章ひとつ手前の「こはぜや会議」
最終章の茂木の発言、大地とのやりとり
涙が流れてくる。

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2024年12月26日

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こはぜ屋みたいに団結していて、夢を叶えるような会社で働けたら幸せだなぁ。羨ましい、、、。

『下町ロケット』と同じく零細企業ものですが、本作は技術者のロケット開発のような高度な分野ではなく、マラソンシューズを殆どゼロからの挑戦で作る、という点でより身近に思えました。
なにせ、マラソンシューズを作るノウハウも特許の使い方もわからない。
その状態から挑戦するのがアリならなんだか夢がある。

山あり谷ありというか、印象的には「無謀」の一言。なんなら、どん底に落ちたと思ったのに更なる追い討ちがきて「絶望」だった。

でも、素晴らしいのは宮沢社長の名言です。
「全力で頑張った奴が全ての賭けに負けることはない」
た、たしかに、、、!

マラソンは見るのも走るのも興味なかったけど、そんなこと関係なくおもしろい本でした。
今後は絶対ランナーの靴を見ちゃうだろうな〜!

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2024年11月14日

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ドラマ化もした作品です。
ドラマよりもやはり原作の方が面白い!
ハラハラして最後はすっきり!
読みごたえのある一冊でした。

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2024年10月24日

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池井戸潤さんの中小製造企業のストーリーはホントに惹きつけられる。銀行や大企業という分かりやすい悪役がいて、壁を乗り越えていく様は気持ち良い。人として、やるべき事をやる。そうする事で、思いは伝わる。この大事な事を教えてもらった。感情が込み上げてくるシーンがたくさんあり、読み応えたっぷりでした。ありがとうございます、

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2024年10月23日

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創業百年の足袋職人たちが、ランニングシューズ開発に挑む物語。
熱い働き者たちの奮闘という、最高の設定。
これぞ池井戸潤さんの傑作。

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2025年02月19日

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【2024年163冊目】
老舗足袋屋であるこはぜ屋の宮沢は減少する売上高に頭を悩ませていた。取引先の銀行員である坂本に「新規事業を考えてみては」と諭され、こはぜ屋はランニングシューズ業界に足を踏み入れることに。数々の困難を乗り越えながら挑戦を続ける人々の物語。

面白かった〜!頁数が多くて積読してましたが、読み始めたら止まりませんでした。困難に立ち向かったりとか、新たなことに挑戦したりとか、人と人とが支え合ったりとか、そういうシチュエーションにめちゃくちゃ弱いので、何度も目頭を熱くしていました。

順風満帆に見えたところで、思わぬ問題が立ちはだかるなどして、こはぜ屋は一体どうなってしまうのか、ハラハラしっぱなしでしたが、池井戸さんの物語の緩急の上手さにやられていたように思います、ずるいよなぁ。

ひたむきな人が最終的には勝つのかもしれない、諦めないこと、裏切らないこと、きっと人生を歩む上で大切なことはたくさんあるんでしょうし、人と人との関係性ってその一番根底にある重要な要素なんだろうなと。

物語が終わった後も、きっと新たな困難に立ち向かいながら、みんなで「陸王」と共に進んでいくんでしょう。走れ!陸王!

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2024年08月18日

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ネタバレ

足袋製造の老舗の中小企業の闘い。闘う相手は銀行だったり、陸上界だったりライバルスポーツ会社だったり。業界への新規参入と、新製品開発や家族間の確執など気が揉める点がありすぎる老舗社長の悩みは尽きない。
だけど、選手の活躍の場で手に汗握る興奮を得られ、サクセスストーリーとしての高調感はピークに達した…
後で知ったけれどドラマ化もサレタそう。
むしろ観ないで良かったと本に出会った後は思っている。

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2024年08月07日

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こんなにも人気なのに天邪鬼が発動して読まなかったことを後悔。

お仕事小説で読んでる間、自分自身の仕事に対する姿勢も引っ張られてやる気に満ちてきて、すごい嬉しい効果。
読んでる間は楽しすぎて幸せだった。
あけみさんと安田の2人がいいコンビで、出てくると安心感と楽しさが増してた。
これを機に半沢直樹シリーズとか他のものも読んでみたい〜!!

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2024年07月08日

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ネタバレ

文句なしに面白い。新規事業の仲間作り、次々と現れるハードル、偶然と必然、大手のライバル企業…そして、自社とも相似する苦境から復活するランナー、後継ぎの成長。盛りだくさん。そして、感動。仕事、がんばろ。

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2024年05月24日

購入済み

やっぱり池井戸潤さんの小説はハズレがないです。中小企業が逆境にめげず頑張るストーリーは他の作品と被るところも多いですが、それでもやっぱりハラハラしたり頑張れと応援したり、物語に入り込んでしまいます。勧善懲悪で最後は胸がすっとしました。

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2022年09月18日

ネタバレ 購入済み

ハラハラした

幾多の苦難を乗り越えていく様子は本当にハラハラしました。
最後銀行やアトランティスに一泡吹かせるのは爽快です。
息子の精神的な成長も、自分の昔を思い出すようでなんだか感情移入できました。
ページが多いですが、一気に読んでしまいました。

#アツい #ドキドキハラハラ

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2022年04月12日

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老舗業者が時代の流れで業績が落ち込み、新規事業に手を出して失敗するという話は巷に溢れている。
本作は老舗業者に足袋メーカー「こはぜ屋」を設定しているが、この足袋というのが絶妙な設定だと思う。自分自身が履いたこともないし周囲でも見ない足袋という履き物。年々市場が減少していることは想像に難くないが特定の需要はある。この状況下で苦戦している老舗がランニングシューズ業界に参入しようという話だ。
正直言って本作はおとぎ話に近いとは思う。作中では巨大シューズメーカーの「アトランティス」が利益重視でアスリートに寄り添わない姿勢が仇となって臍を嚙むことになるが、現実はナイキやアディダスといった世界的なシューズメーカーは、多額の研究・販促費に加えてアスリートと密なコミュニケーションを取っているからこそ学校や企業に採用されているはずだ。世の中そんなに甘くはない。
そうは言いながら、本作は池井戸潤お約束の善玉と悪玉が割と分かりやすく描き分けられているし、敵の卑劣な妨害工作も予定通りだ。最後に一発逆転の池井戸潤ファンタジーとしてはとても面白い作品だと思う。

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2025年11月10日

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足袋製造からスポーツシューズ陸王の新規事業への投資、競合からのノウハウと人材、新たなソール開発の新素材と開発人材の参入出来たが、自転車操業での行き詰まり、銀行から見放され、その担当者から紹介されたアパレルブランドからの買収に100年の実績を残す為の期間限定の投資で合意した、現事業残す為のシューズ事業挑戦物語。
埼玉県行田市にある老舗足袋業者「こはぜ屋」。日々、資金操りに頭を抱える四代目社長の宮沢紘一は、会社存続のためにある新規事業を思い立つ。これまで培った足袋製造の技術を生かして、「裸足感覚」を追求したランニングシューズの開発はできないだろうか? 世界的スポーツブランドとの熾烈な競争、資金難、素材探し、開発力不足――。従業員20名の地方零細企業が、一世一代の大勝負に打って出る! ドラマ化もされた熱き企業小説の傑作!

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2025年11月03日

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読後感が爽やか最高で、いつも暗いのばかり読んでからかスッキリ感、引きずらない感がすごく良かった。
悪いやつと良いやつの二項対立もはっきりしているし、悪いやつもそこまで胸糞悪いことしてこないところとか、ノーストレスで読むことができた。
茂木くんが走ってるシーンは泣きそうになった。

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2025年10月07日

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池井戸作品の中で陸王だけテレビドラマで先に見てしまったから躊躇っていた。ドラマから随分時間過ぎたからそろそろと思い、読んでみた。経済小説と思って読めば面白く、楽しむことができた。ステレオタイプの人物が出てきて、ステレオタイプのことがおこるけれども、ステレオタイプの絶妙な組み合わせこそがエンターテインメントの楽しみでもある。

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2025年10月05日

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「伝統と革新のはざまで、家族と仲間が本気でぶつかる物語。」
父と息子、職人と経営者、それぞれの葛藤や成長が丁寧に描かれる。
“仕事って何だろう”“夢を諦めないってどういうこと?”と、自分の人生まで見つめ直したくなる一冊。

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2025年07月11日

Posted by ブクログ

不可能を可能にし、勧善懲悪を果たすストーリーに今回も魅了された。キャラクターが立ち、ドラマを見ているかのようにあっという間に読み進められる。マラソンのラストが盛り上がればなお良かったのではないかと思う。また、池井戸氏の物語は水戸黄門的であるので、今後の作品が心配ではある。

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2025年06月03日

Posted by ブクログ

斜陽産業の足袋製造業者「こはぜ屋」を舞台にした小説。700ページを超える大作でしたがどんどん読み進めました。資金繰り、競争で零細企業なりの苦労が描かれるが会社の規模の差はあってもビジネスパートナーとしては対等というところに気づかされた。

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2025年03月23日

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売上低迷の老舗足袋屋がランニングシューズにチャレンジ!

こはぜ屋に人が集まり、チームができて、「陸王」が完成していく様は胸熱もの。
就職活動悩めるダイチくんの成長、あけみさんたちこはぜ屋メンバーの応援。
うまく行きすぎな気もするけど、案外成功ってこういう形なのかも!

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2025年02月07日

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支え支えられ。

テレビドラマの数年後に読むと、またいい作品だと

ページ数は多かったけれど、いい作品だ

泣けたわ

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2024年10月20日

Posted by ブクログ

分厚い小説を読みたくて、集英社文庫のナツイチフェアで店頭に並んでた1番ボリュームのある本を買いました。
半沢直樹は難しい聞きなれない言葉に引っかかってしまったけど、その点陸王はサクサク読めた。

池井戸潤作品は最後は勝つのは分かってるけど、ここで山あり!?谷あり!?ってドキドキ感はある。

スカッとというより、泥臭さが最高。熱い。渋い。
日々無骨に仕事をして、その姿をみた周りの力に支えられて、駆け引きで自分を見失わず、機を逃さず仕掛けて、確実な勝負に出る。作品全体が長距離マラソンのようなかんじ。

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2024年08月29日

Posted by ブクログ

下町ロケットも読み、本編ドラマ化もされた予備知識があれば、あの感動が約束されていると知りつつも、分厚い文庫本を持って歩く事も、テスト前のやらなきゃ感も何とも想わないくらい没読しちゃいました。
ほれみたことか!悪は滅びて正義は勝つ!というストーリーが好きな人には、ぜひ読んでいただきたいです。

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2024年06月09日

Posted by ブクログ

仕事への情熱を取り戻したい時にぴったり。
何事にも「覚悟」が必要だと感じる。
最後まで取り組む覚悟、楽に終われない覚悟、従業員の生活を負担する覚悟、、

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2025年02月07日

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