【感想・ネタバレ】ハヤブサ消防団のレビュー

あらすじ

東京での暮らしに見切りをつけ、亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移り住んだミステリ作家の三馬太郎。地元の人の誘いで居酒屋を訪れた太郎は、消防団に勧誘される。迷った末に入団を決意した太郎だったが、やがてのどかな集落でひそかに進行していた事件の存在を知る――。連続放火事件に隠された真実とは? 池井戸作品初の“田園”小説として、「小説すばる」連載中から話題を呼び、テレビドラマ化もされた珠玉のミステリ。第36回柴田錬三郎賞受賞作!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

むちゃくちゃ面白かった。
ただ単にミステリーとしてのストーリーが進んでいくのではなく、主人公三馬がこの地に溶け込んでいく様がとても丁寧に記されているのがこの小説の面白さを助長しているのだろうと感心した。
思えば愛嬌ある太郎という名前も良い。細部まで計算し尽くされた名作。

0
2025年09月05日

Posted by ブクログ

池井戸潤のハヤブサ消防団を読みました。

作家の三馬太郎は亡くなった父親の実家がある中部地方の田舎のハヤブサ地区に移住することにしました。
景色がきれいな場所であるハヤブサ地区に魅了されたためでした。

ところが、ここハヤブサ地区では立て続けに放火による火災が発生しています。
太郎はここで知り合った人たちと放火犯人を推理していきます。

池井戸潤の小説といえば銀行や工場などを舞台とした経済小説のイメージがありますが、この物語は隠された犯人と知恵比べをするミステリーでした。
犯人が最後までわからない、そして犯人側の事情や人間性も細かく描かれていて面白く読みました。

0
2025年08月29日

Posted by ブクログ

本は分厚かったですが、あっという間に読み終わってしまいました。描写がとても丁寧で、私は頭の中で映像化しやすく好きでした。

0
2025年08月01日

Posted by ブクログ

偶然ハヤブサ記念館を訪ねた時に、小説のことを知りました。
小説には、その地区の自然の描写が詳しく描かれていてとても身近に感じました。

朗読と書籍の両方購入し、じっくり味わいながら読みました。小説を読み終えるまでに3度岐阜県八百津の方にも伺いました。
教団の話が隠れキリシタンの歴史と重なり、そのあたりも興味深かったです。滝もとても良い場所でした。

ストーリーも楽しく読みました。
読み終えた後は寂しい気持ちになりましたが、続編を書かれているということなので、とても楽しみです。
ドラマもこれから観ます!

0
2025年07月25日

Posted by ブクログ

田舎の景色の描写が美しかった。ページ数が多いが、割と序盤から物語に動きがあり、飽きずに読めた。中盤に差し掛かったあたりから、点と点が線で繋がっていくように少しずつ詳細が明らかになっていきながらも、最後まで誰が黒幕?なのかハラハラしながら楽しめた。最後には伏線や謎が全て回収され、スッキリ読み終わることができた。

0
2025年06月29日

Posted by ブクログ

映画1本見たような満足感。映像だともっとこわいんだろーな〜。ドラマは見たことないけど。
ゾクゾクしながら読みました。

0
2025年12月05日

Posted by ブクログ

いい。面白かった。宗教団体で決着する最後が良いかどうかは別として岐阜の田園地帯に起きたミステリーが、田舎の暮らしや景色と相まって、より一層、怖さが引き立っていた気がする。夢中になって読み進めた良質な内容だと思った。読書が楽しめた。

0
2025年11月28日

Posted by ブクログ

ゆったりした田舎風景の描写と緊迫したミステリー要素のギャップに惹き込まれる。勝手に堅いイメージ持ってた池井戸作品、扉がひとつ開いた。

0
2025年11月19日

Posted by ブクログ

長閑な田舎暮らしを求めて移住してきた小説家の太郎が明らかにしていく「ハヤブサ」の秘密。序盤の展開からは美しい景色と地元の人々との交流を描く物語と思いきや、中盤から終盤にかけてのドンデン返しの連続に翻弄されまくり。ラストの事実が切ない

0
2025年10月31日

Posted by ブクログ

面白かった!メガソーラーの話とか、新興宗教の話とか直近の話題がトピックになってて面白かった〜読み応えあった。

犯人は2人のうち誰かなのに、こっち、やっぱりこっちってなって騙されてしまう

0
2025年10月24日

Posted by ブクログ

池井戸潤初の田園ミステリー『ハヤブサ消防団』は、東京から田舎に移住したミステリ作家が消防団に入団し、連続放火事件に巻き込まれる物語です。
最大の魅力は、田舎の生活描写の丁寧さと温かさ。人間関係の濃密さや地域の当番制度など、リアルな田舎生活が描かれており、地方移住を考えている方には特に参考になります。597ページというボリュームながら、池井戸潤らしい読みやすい文章で一気に読めました。
ミステリーとしても、連続放火事件の背後に隠された真実が巧妙で、最後まで犯人が分からない構成が見事です。登場人物も魅力的で、消防団のメンバーそれぞれに個性があります。
ただし、田舎の生活描写が多めなので、純粋にミステリーだけを求める方には冗長に感じる部分もあるかもしれません。それでも、池井戸作品特有の人間ドラマの良さと新境地である田園風景が見事に融合した、心温まる一冊としておすすめです。

0
2025年10月11日

Posted by ブクログ

最後の最後まで怪しい人間が二転三転して面白く読めました。終盤、ハヤブサ消防団メンバーの登場シーンが少なかったのがちょっと淋しかったかな。

0
2025年10月05日

Posted by ブクログ

分厚い文庫であったが、後半は特に続きが気になってスイスイと読み進みていった。
テレビドラマ化されていた本作品。ドラマを見ていなかったが、CMとかちょっとした番宣で俳優、女優さんが出ていたので この人がこの役をやったんだなと想像しながら読みました。
山間部を舞台にした放火、殺人、宗教。
実際にもあり得そうに感じました。

0
2025年10月04日

Posted by ブクログ

誰を信じるのか
何を信じるのか
どこまで信じるのか

むしろ
誰を信じていいのか
何を信じていいのか

そして
どこまで信じていいのか

0
2025年09月25日

Posted by ブクログ

小さな田舎町で起きる連続放火事件の解明をベースに、過去から現代まで、多様な人間模様を描いた池井戸潤のミステリー小説。
新興宗教が絡むこともあり、想像以上に恐ろしくなり、心拍数が上がる場面も多かった。
最後が救いのある終わり方でよかった

0
2025年09月14日

Posted by ブクログ

映像が目に浮かぶような、くっきりとした描写の数々。自然豊かな土地で、人とのつながり、しがらみが交錯する。人物の描き方も巧みで、それぞれの内面も見た目も鮮やかに立ち上がってくる。楽しくよめた。

0
2025年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

相変わらずスピード感があり、意外な話の展開を次から次へと出してくる池井戸作品。誰が味方なのか、ヒリヒリさせつつ、なんのわだかまりもなく付き合える人物との関わりの書き方も見事で、思わず「田舎」に移住したくなる。ミステリだけどクセのある人物が皆魅力的に描かれていて、いろんな人生を覗いたような満足感があった。
いつか亡き母が暮らした土地に行ってみようか。

0
2025年08月31日

Posted by ブクログ

解説まで含めると全604頁。長い。
池井戸潤と言えば、半沢直樹などの銀行や金融にまつわる陰謀めいた謎に立ち向かう小説を思い浮かべるが、本作のような田舎での事件を扱うミステリというのは新鮮で、逆に興味を引くものであった。

物語の大半は、主人公が移り住んだ田舎(ハヤブサ地区)での暮らしや消防団としての地域との関わりを中心に、少しずつ村に馴染んでいく様子が描かれている。
ちょっとめんどくさそうな慣習はあるが、平和で長閑な暮らしぶりに見えるのだが、少しずつ不穏な形で、火事や殺人事件などとの関わりから、物語後半で一気に謎や伏線が解明されていくのは爽快感があった。
面白かったが、やはりちょっと前半が長いところが気になった。(長すぎて人にお勧めしづらい)
ハヤブサ地区の住民の人となりが知れるという意味では大事な前半ではあるし、続編もあるようなので是非続きを読みたいと思う。

0
2025年08月24日

Posted by ブクログ

ドラマで見てとても好きだったので原作も。
登場人物はドラマのときの俳優さんで脳内再生した。
自然豊かな地方への移住、亡き父親が住んでいた家にそのまま住むのは、縁のない土地に行くより周囲に受け入れられやすそうでいい。
メガソーラーやカルト教団など、今の今とても問題と感じることが絡んでいて面白かった。

0
2025年08月24日

Posted by ブクログ

のどかな山林の田舎で巻き起こるミステリー。
数多くの池井戸作品は映像化されていて、当作品もドラマ化されたが(見なかったが)、今更ながら初読みの作家さん。

のどかな環境と田舎ならではの人間関係。
そこで巻き起こる連続放火と殺人。
誰が絡んでいるのか、疑いだしたらきりがないような怪しく巧みな展開。さすがです。

0
2025年08月08日

Posted by ブクログ

友達からお借りして読みました。流石の池井戸さん岐阜県の?架空の田舎町の風景も目に浮かぶような描写だし放火犯がみんな怪しく思えてどんどん先を読まされる。映画を観たみたいな読後感 これドラマになっていたんですね 見たかったなあとネットで調べたらキャストがまたなかなか良いですねー続編が今連載中?これも読みたいな
   

0
2025年07月27日

Posted by ブクログ

緻密にストーリーが練り上げられていて面白かった。繋がりが見えにくいところがあったけど、それはそれでいいや。

0
2025年07月27日

Posted by ブクログ

最初は町の人たちとの交流等、平和なやりとりが多い。展開が欲しい私的には読み進めるのに少し苦労して、少々眠くなったりもした…。でも、段々と放火の犯人像や事件との様々な関わりが見えてきて、後半は一気に読み終えた。読み終えたら「面白かった!」という感じ。

0
2025年07月13日

Posted by ブクログ

 のどかな集落の消防団に入団したミステリ作家が連続放火事件の真実に迫る。

 600ページ近い大作でしたが、前半は消防団と連続放火の闘いが、後半は連続放火の謎解きが描かれ、一気に読まされてしまいました。

 のどかな集落の消防団の日常や苦労なども描かれ、興味深く読むこともできました。

 登場人物もたくさん出てきますが、それぞれのエピソードを通してイメージしながら読み進めることができ、犯人解明の楽しさを感じることができました。

 また、後半では、新興宗教や旧家の一族にまつわる謎に迫るなど、現代の闇の部分や横溝正史作品を彷彿とさせる展開にミステリーの醍醐味も味わえました。

 ドラマも見ていたので、ドラマとの違いなども楽しむことができました。(小説の登場人物は、思い切りドラマの俳優のイメージで読んでしまいました)

 続編も執筆中とのことなので、期待して待ちたいと思う今日この頃です。

0
2025年07月12日

Posted by ブクログ

色んな人の思惑や体験。考えが交錯する様子に夢中です。
もし,自分がそこに巻き込まれてしまった時にどんな行動ができるのか??
考えてしまいますねぇ。。。

0
2025年06月28日

Posted by ブクログ

ミステリー作家の三馬太郎。
都会から田舎に移り住み、ハヤブサ消防団に入隊し、連続放火事件の真相を追う。

仲間であるはずの二人の内、どちらかが犯人かも知れない…という展開になってから、先が気になってどんどん読み進めていった。

オルビス・テラエという宗教団体とタウンソーラーの繋がりや山原家との関わり、どんどんゴチャゴチャしてきて最後はどういうこっちゃで終わったかな。

太郎氏が書いた作品が、きっとこのハヤブサ消防団なんだよね、と思った。

0
2025年11月08日

Posted by ブクログ

ドラマを先に観ていたのですが、全く違う結末だったのでこれはこれで楽しめました。
カルト宗教のせいでハヤブサの皆さんの生活が掻き回されましたが、最後に展子さんがずっと帰りたかった地に帰れたのは、唯一の救いでした。

0
2025年08月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドラマを見終えて、文庫本になるのを楽しみにしてました。(最近本が高くて単行本はすっかり贅沢品…)
ドラマの配役がどうしてもイメージされてしまうので、見た目の描写などはあれ??と思うことが多かったけれど、読んでいるうちにストーリーに夢中になり気にならなくなりました。
ドラマとは多少違っているんだろうなぁと思っていたら、やはりその通りで、どんな結末にたどり着くのかワクワクしながら読めました。
続編もあるとのことで嬉しい限り。

0
2025年08月23日

Posted by ブクログ

 2023年第36回柴田錬三郎賞受賞作。著者初の田園ミステリーとして注目を集めた。
 長閑な田舎を舞台に起こる連続放火事件。都会とは違う田舎ならではの人間関係。その背後にある真相。登場人物が全て怪しく見えて、二転三転するストーリー。
 文庫本で600ページに及ぶ長編だが、読んでしまうとあっという間という印象を受ける。

0
2025年08月03日

Posted by ブクログ

2022年第36回柴田錬三郎賞
2022年第8回ミヤボン2022

ミステリー作家が東京での生活に見切りをつけて
亡くなった父親の故郷ハヤブサ地区に移住する
田園小説と紹介されているけど
山村小説の方が近そう

移住と同時に地元消防団に勧誘された作家が
連続放火事件を含めた村の危機に推理を巡らせる

日本の地方山村(田園含む)で今問題となっている
課題を丁重に拾い上げていきます
ミステリーを楽しむというより
自分の故郷あるあるとして楽しまれる方も多いのではと
私もどちらかというと後者でした
なんなら日本の田舎に進出しているソーラーパネルトラブルの方をもっと追求していただいても良かったです

0
2025年07月23日

「小説」ランキング