池井戸潤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白い!今から18年程前の作品ですが、今も尚起きるであろう大手企業の悪事と隠蔽、立ち向かう下請け中小企業、絡み合う人間模様、そういった関係性や構図がとても分かりやすくリアルに描かれてます。本当に腹が立ってイライラしながら読みましたが(読書として良い意味で)そのストレスが一気読みを加速させてくれます。きっと良いゴールが待っているであろう前提では読んでいましたので、早くスッキリしたい早くスッキリしたい、その一心で読み進めていました。しかし池井戸作品によく出てくる、あの悪い役員達や銀行員はホント腹立ちますね。企業がどうあるべきか、守るべきものは何なのか、屈しない強さ、色々と励みにはなりますが、現実は
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Posted by ブクログ
金融業務に潜む社会の儚さと無情に情熱の血液を注ぐ赤血球である銀行員そして信金職員。そんな狂気の世界で誰かの酸素を運ぶため動く彼らは心臓になれるわけでも白血球になれるわけでもない。
これが初めて読む小説になればきっとイマイチと思われるでしょう。それもそのはず主人公が物語を劇的に動かすお話しがないからだと言えます。もしかしたら脇役視点で見ているようなそんな気にもなるかと思います。でもそれは彼らが決して悪いわけではなく真っ当にそれができているからともいえるわけで、決して派手な仕事をしているわけじゃないことが理解できます。だからこそ彼らは物語の心臓ではなく赤血球にいると思います。そんな赤血球である主 -
Posted by ブクログ
久しぶりの池井戸作品。私は、大の『箱根駅伝』ファンなので甘めの評価にご注意を(笑:額賀澪の『タスキ彼方』の感想でも、同じこと書きました)。
やはり池井戸潤の作品は、page turner(読みだしたら止まらない、一気読み必至の本)で、寝不足になりました。箱根駅伝ファンでなくとも「ムネアツ」になること請け合いです。
この作品のすごいところは、大きく二つあります。①駅伝の中心に学生連合チームを据え、そこで学生連合の意義、指導者のあるべき姿を描いているところ、②『箱根駅伝』という一大コンテンツを成立させているテレビ局の舞台裏そして手に汗握る中継の活写、更には選手一人一人の生い立ちの取材の大切さ、