池井戸潤のレビュー一覧

  • ハヤブサ消防団

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    ゆったりした田舎風景の描写と緊迫したミステリー要素のギャップに惹き込まれる。勝手に堅いイメージ持ってた池井戸作品、扉がひとつ開いた。

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    2025年11月19日
  • 俺たちの箱根駅伝 上

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    ☆4.7
    実業団と、箱根駅伝は毎年楽しみにしている。
    このものかたりは、とても面白かった。
    とにかく熱い漢達のものかたりだ。
    中継をする、テレビ局と走る学生達。
    やはり主役は選手達なのだが、TV局のスタッフの人間ドラマがなんともいい。
    特に上巻のクライマックスは、ラストだ。エントリー発表のシーンはいい親父が泪した。

    感動した!!

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    2025年11月18日
  • 半沢直樹 アルルカンと道化師

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    ネタバレ

    久々の半沢シリーズ。
    確かに倍返しなんだけど、なんか慣れてきた感があります。(笑)
    渡真利の立ち位置が相変わらずなのが安心します。

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    2025年11月16日
  • ノーサイド・ゲーム

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    ドラマを最後まで観ることができなかったため、こちらで不足分を補完する事にしました。
    人財は、どこでも輝く。
    ラグビーのゼネラルマネージャ(GM)が主人公ですが、どのスポーツでも、プロチーム運営にあたって同じ様な問題を抱えていそうだなと思いました。
    初めは、ラグビーのことを何も知らないGMに対して懐疑的だったラグビーチームの面々が、徐々に打ち解けていく姿は読んでいて元気をもらいました。

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    2025年11月13日
  • ようこそ、わが家へ

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    池井戸作品は大概なに読んでも面白い。これもその一つ。善人と悪人がいて、最後には善人が勝つ。しかし悪人が悪事を白状した時には、悪人にも悲しい背景があった事が分かり、何とも言えない空気が漂う。最後まで憎み切れない気持ちになる。自分も状況により、いつ悪人側になるかもしれないとも考えてしまう。人間ドラマの妙。そこら辺を捉えるのが実に絶妙だと思う。

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    2025年11月12日
  • 株価暴落

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    ネタバレ

    白水銀行審査部調査役(多分上席)の銀行員が主人公の話。融資先の業績が悪化しているスーパー(多分モデルはダイエー)への融資について、追加融資をすべきと主張するライバルと、融資を打ち切るべきという主人公の行内対決に、融資先のスーパーへの爆破テロをからめた話。普通に面白い。

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    2025年11月10日
  • 陸王

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    老舗業者が時代の流れで業績が落ち込み、新規事業に手を出して失敗するという話は巷に溢れている。
    本作は老舗業者に足袋メーカー「こはぜ屋」を設定しているが、この足袋というのが絶妙な設定だと思う。自分自身が履いたこともないし周囲でも見ない足袋という履き物。年々市場が減少していることは想像に難くないが特定の需要はある。この状況下で苦戦している老舗がランニングシューズ業界に参入しようという話だ。
    正直言って本作はおとぎ話に近いとは思う。作中では巨大シューズメーカーの「アトランティス」が利益重視でアスリートに寄り添わない姿勢が仇となって臍を嚙むことになるが、現実はナイキやアディダスといった世界的なシューズ

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    2025年11月10日
  • 株価暴落

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    終わり方が気になったけど面白かった。
    銀行から大きく融資を受けている企業が再建出来なさそうな時、自分が審査部ならどう判断するのか想像もつかない。

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    2025年11月10日
  • 俺たちの箱根駅伝 上

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    かつて堂場瞬一氏のチームシリーズにどっぷり浸ったことがあり、同じ舞台似た系統なのかなという思いと、でも他ならぬ池井戸潤氏の作品だしという思いを抱えて読み始めましたが、次々出てくる新たな人物にもめげず、一気読みでした!
    今日は外雨降ってて肌寒いけど、熱くなった。

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    2025年11月09日
  • 俺たちの箱根駅伝 下

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    現実に箱根駅伝を今、観ているかのような臨場感が素晴らしかった。関東学生連合チームに所属する主役チームの出身大学は全て架空名だが、青山学院、駒澤、早稲田、筑波、国学院、法政、拓殖、神奈川、中央、順天堂、帝京など各大学が実名で出て、しかも走者の名前(実在かどうかは不明)が。10区の走る場面が詳細に語られる。一体、何年(いつ)のレースを舞台にして書いた物語なのだろうか?そして、その裏で奮闘するテレビ局のプロデューサーなどのスタッフの姿が生々しい。成程CMをこのように悩みながら挟み込むんだ!監督、コーチ、マネージャーの役割も良く分かり、これから「箱根」を見る時の視線が間違いなく変わりそうだ。感動的な結

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    2025年11月06日
  • 俺たちの箱根駅伝 下

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    『俺たちの箱根駅伝 下』は、走ることの意味をもう一度問い直す物語だ。予選で敗れた大学の選手たちが、寄せ集めの“学生連合チーム”として箱根駅伝本戦に挑む。順位にも記録にも残らない。けれど、彼らは「もう一度走りたい」という想いだけを胸に、白い襷をつなぐ。その姿には、勝ち負けを超えた“挑戦の尊さ”があった。読み進めるうちに、結果よりも「走る理由」そのものが物語の中心になっていくのがわかる。

    監督の甲斐真人は、かつてのビジネスマン。スポーツの指導者としては素人同然だった。最初こそ選手たちから不信の目を向けられていたが、彼は“数字”ではなく“人”を見る。経験や理論ではなく、選手一人ひとりの心に寄り添い

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    2025年11月03日
  • シャイロックの子供たち

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    半沢直樹の原作で有名な池井戸潤だが、小説は初めて読んだ。読んでいるうちに自分も銀行で働いているかのように登場人物に感情移入し、物語に入り込む。銀行という特殊な場所の裏側も見ているようで、知見が広まった。しかしただのお仕事小説ではなく、しっかりと極上のミステリが組み込まれている。子供を持つ親の人間模様。家族のために働く様。様々な要素が混じり合って、フィクションであるのに生々しい極上のエンタメ。

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    2025年11月02日
  • 果つる底なき

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    池井戸さんの記念すべきデビュー作。
    これまで読んできた作品と比べるとミステリ色強め。
    バイレンスあり。これはこれで良い

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    2025年11月01日
  • シャイロックの子供たち

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    面白かった。
    登場人物が多いのと、金融機関特有の専門用語に苦戦したけど、どんどんと繋がっていくあの感じがたまらなく好き。後半になってようやく先が見えてきた時の惹きつけられた感がすごかった、読み応えがあった。

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    2025年10月31日
  • ハヤブサ消防団

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    長閑な田舎暮らしを求めて移住してきた小説家の太郎が明らかにしていく「ハヤブサ」の秘密。序盤の展開からは美しい景色と地元の人々との交流を描く物語と思いきや、中盤から終盤にかけてのドンデン返しの連続に翻弄されまくり。ラストの事実が切ない

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    2025年10月31日
  • 鉄の骨

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    富島平太は現場から本社に異動になり、本来違法な談合がはびこる業界の中でどのようにして自社の利益を上げつつ案件を取ってくるかに苦悩する

    大局を見ることこそが大人で小さな視点で仕事をする平太とは価値観が会わないと感じる萌は次第に有能な先輩に惹かれていく

    様々な人が寄り道を繰り返しながらあるべき姿に収束していく様は読者を捉えて離さない

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    2025年10月30日
  • 果つる底なき

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    よくも銀行と企業を舞台にここまで深く情景から心情から書き出せるなと。読み終わりの、自分の息が切れる感じ、知らないものへの興味、何人もの登場人物が1人も欠けてはならない充実さ、なんとも言えない満足感である意味驚きが湧く感情で、ほんとに面白かった。

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    2025年10月27日
  • 陸王

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    足袋製造からスポーツシューズ陸王の新規事業への投資、競合からのノウハウと人材、新たなソール開発の新素材と開発人材の参入出来たが、自転車操業での行き詰まり、銀行から見放され、その担当者から紹介されたアパレルブランドからの買収に100年の実績を残す為の期間限定の投資で合意した、現事業残す為のシューズ事業挑戦物語。
    埼玉県行田市にある老舗足袋業者「こはぜ屋」。日々、資金操りに頭を抱える四代目社長の宮沢紘一は、会社存続のためにある新規事業を思い立つ。これまで培った足袋製造の技術を生かして、「裸足感覚」を追求したランニングシューズの開発はできないだろうか? 世界的スポーツブランドとの熾烈な競争、資金難、

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    2025年11月03日
  • シャイロックの子供たち

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    池井戸作品、久しぶりによんだけど面白かった。
    舞台が馴染みのある長原。そんなに人で賑あってるイメージのない一支店で、様々な人間模様が描かれてあり、また銀行員の内部事情がわかり引き込まれた。最後、真相が明らかにならず終わるのは読者に想像力をもたらす手法か。

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    2025年10月26日
  • アキラとあきら 下

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    二人の「あきら」少年の対照的なストーリーがやがて重なり合って展開する、池井戸潤らしい痛快な経済小説。複合的なストーリー展開は読み応えあり。

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    2025年10月25日