池井戸潤のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ箱根駅伝といえば誰でも、お正月に箱根の山を走ってタスキを渡す大学対抗レース、と知られているのではないだろうか。
それほどの国民的行事?を題材にもってきた!池井戸さんなら面白くならないわけはない!!読む前からコーフン気味。
……と言いつつ、私は箱根駅伝を見ない。楽しめるのか?
箱根駅伝といえばテレビ中継にかじりつく熱狂ファンもおおいはず。
この作品では選手だけでなくテレビマンたちにも焦点が当たるのが斬新だった。
どのように準備するのか、そんな裏側まで垣間見れるのは予想外で興味をひいた。
そんな箱根駅伝で注目されるのは当然、強豪大学になるわけだが、本作で主役となるのは、大会へ参加できなかっ -
Posted by ブクログ
激昂、激昂、激昂。
作中で繰り返されるのは、大声を出せば相手が黙ると思っているおじさんたちの熱い激昂。しかし、旧態依然としたおじさん達を、静かな知性が一掃する。
気質的に難しい「女性」という存在を極力排し、男たちのエゴと信念のぶつかり合いに終始している構成が心地いい。
「声の大きさ」を武器にする前時代の遺物に対し、二人のアキラはどこまでも爽やかで、冷静で、そして圧倒的に優秀だ。その対比を眺めるだけでも十分な読み応えがあった。
「倍返しだ‼︎」で有名な作品も含めて、ドラマや映画化が多くされる池井戸作品に出会うのは初めて。
その勧善懲悪の分かりやすさは、エンタメとして心地よくもあり、同時にあ -
Posted by ブクログ
ストーカーサスペンス × 経営サスペンス
ひとつの長篇にふたつの物語が進行してゐる。
たがひに絡みあったりはしないが、サスペンスが相乗効果をあげてこんがらがることがない。それだけでも技倆なのに、なほかつこれが相当おもしろい。
ひとつは電車の列にわりこんできた男を注意したことによる、相手の陰湿な復讐劇。それに対抗するサスペンスである。もうひとつは、出向先の融資企業で起こった帳尻の合はない経理。銀行にまつはる営業と総務のバトルサスペンスである。
さすが池井戸潤だと私はおもった。リーダビリティが高いし、ストーカーにしろ銀行にしろ、前者は家族の思ひ出をまじへることでリアリティがついてゐるし -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公:赤松徳郎の「守る」という執念が強く表現されていました。
この小説のモデルとなった事故のことは今でもよく覚えております。あれは衝撃的でした。この小説は事故の経緯やその後の自動車会社のリコール隠しも書いてあって改めて事故の衝撃を思い出させてくれました。
自分もこれほどではないけど似たような経験があります。学生時代の時ですが、バスを待っているときにそばを走っていたダンプカーのタイヤが突然パンクして、その破片が自分の顔に飛んできたことがあります。怪我はその時はなかったですけど、危ない!と思いました。今現在、自分は国道のそばに住んでいて、トレーラーやダンプカーなどの大型自動車がバンバン行き -
Posted by ブクログ
ネタバレこの事故は、2002/1/10に起きた「横浜母子死傷事故」を元に描かれたフィクションですが、登場人物やヒューマンドラマがフィクションで事故の概要はノンフィクションです。むごい事故でニュースや新聞記事のトップに取り上げられました。した。自分も印象に残っています。
あらすじ:登場人物は「赤松運送」社長が主人公で、そこの会社が所有しているトレーラーのタイヤが突然はずれ、横浜市の国道の歩道を歩いていた母親とその子供を直撃して、母親が死亡で子供が軽傷という何とも痛ましい事故で、加害者、被害者の人間関係を描いているのですが、特に加害者側の「赤松運送」について深く描いてました。事故の原因が「ハブ」と呼ば